動画もあり!カヌー初心者が知っておきたいテクニック。乗るコツ&パドルを操るコツ 2020.03.02 カヌー・カヤック
パドルで漕いで、川や湖を進むカヌー。家族や友達、大切な人と協力して、思い通りに乗りこなせたら面白いと思いませんか?
カヌー体験に参加する際はインストラクターやガイドがカヌーの扱い方についてレクチャーしてくれますが、前もって予習しておけば上達が早まること間違いなし。
今回は、事前に知っておくと役に立つ、カヌーの乗り方やパドルの持ち方、漕ぎ方について分かりやすく解説します。
【目次】
■カナディアンカヌーとカヤックの違い
■それぞれの船の乗り方
■正しいパドルの持ち方
■前進する時に使う「フォワードストローク」
■カナディアンカヌーで最も使われる漕ぎ方「Jストローク」
■初心者向けツアーに参加して効率的に学ぼう
- 1.アクセス便利な奥多摩で気軽にカヌー体験!|東京都
- 2.都会でカヌー!海抜0mから眺める東京スカイツリーは格別|東京都
- 3.玉淀湖で時間を忘れてカヌーツーリング!|埼玉県
- 4.美しい「四万ブルー」をカヌーの上から眺めよう!|群馬県
- 5.冬もおすすめ!本栖湖でカヤック体験!|山梨県
<<関東で体験できるカヌー・カヤックツアーの詳細はこちら>>
カナディアンカヌーとカヤックの違い
カヌーとは、「パドルを使って漕ぐ小舟」の総称。大きく分けて「カナディアンカヌー」と「カヤック」の2種類に分類され、その違いは主に使用するパドルにあります。
片側だけにブレード(水かき)が付いている「シングルブレードパドル」を使うのがカナディアンカヌー。両側にブレードが付いた「ダブルブレードパドル」で左右交互に漕ぐのがカヤックです。
カナディアンカヌーは甲板(デッキ)の部分がすべて開いているオープンデッキタイプを主に使用するのに対し、カヤックは座席の部分以外が甲板で覆われているクローズドデッキタイプからオープンデッキタイプまで仕様はさまざまです。
カヤックの乗り方
まず最初に、カヤックの乗り方について説明します。
カヤックに乗る時は、はじめにコックピットを押さえて船を安定させ、転ばないように注意しながら、片足ずつ乗り込みましょう。両足をコックピットの中に入れシートに腰を下ろしたら、両膝をカヤックの内側に付けるようにします。
カナディアンカヌーは、前後に2つ座る場所が設置されているのが特徴です。1人で乗る際は、必ず後ろの席に座ってください。正座するような形で椅子の部分に足を入れ膝を広げて両側へ押し当てると、下半身とカヌーとの一体感が高まり、操作しやすくなります。
正しいパドルの持ち方
次はパドルの持ち方についてです。
カヤックのパドルを持つ前に、まずシャフトを握る位置の確認しましょう。シャフトの中央部を頭に乗せ、両肘が90度程度になる様にバランスを取りましょう。その時握っている部分が理想的な位置です。
利き手ははシャフトをしっかりと、反対の手はシャフトが手の中で動く程度に軽く握ります。利き手側のブレードの内側が手前を向くように、反対側のブレードが上を向くように持つのがポイントです。
カナディアンカヌーの場合は、パドルの柄のT字の部分を手の平で包むように握ります。反対側の手はシャフトを握ります。手の間隔は肩幅よりやや広いぐらいが一般的です。
【基本の漕ぎ方①】前進する時に使う「フォワードストローク(ダブルブレード)」
パドルをきちんと持てるようになったら、最後に基本的な漕ぎ方について学びましょう。
パドルを漕ぐ際、膝を胸に近づけるようにして前傾姿勢を取りますが、猫背になって背中が丸くならないよう注意して下さい。
カヤックで前進するパドルの漕ぎ方を「フォワードストローク」といいます。まず上半身を右前方にひねるようにして右腕を伸ばし、ブレードで水をすくい上げます。ブレードが水をすくい上げる位置は、右足のつま先あたりにしましょう。
上半身のひねりを戻しながら右腕を引き、同時に左腕は肩の高さを維持して前方に押し出すようにします。この動作が「ストローク」ですが、できるだけ長いストロークで漕ぐのがコツ。
ストロークで右手が腰のあたりにくるまで漕いだら、左腕は完全に伸び切るようにしましょう。そして右のブレードを水から引き抜いたら、右の肩あたりまで引き上げ、右手首を手前にひねります。右側と同じ要領で、左前方の水もすくい上げます。
【漕ぎ方②】カナディアンカヌーで使われる漕ぎ方「Jストローク(シングルブレード)」
カナディアンカヌーで多く使われる漕ぎ方が、「Jストローク」です。
パドリングする時はブレードを前に出し、水面にそっと差し込み後ろに引きますが、パドルを漕ぐのが1人の場合、この時漕いだ側と反対に船の進む方向が曲がってしまいます。それを修正するため、パドルを持つ下の手の親指が自分側になるようにパドルをひねって握ったら、腰のあたりを支点にし、ブレードが船から離れるようにして外側に漕ぎます。
この時パドルが描く軌道がアルファベットの「J」の字に似ているためJストロークといわれています。
片側ばかりで漕いでいると疲れてしまうので、左右どちらでも漕げるようになるとよいでしょう。「Jストローク」をマスターすれば、片側だけでパドルを漕いでも行きたい方向に進めるようになります。
初心者向けツアーに参加して効率的に学ぼう
「パドルの漕ぎ方を知っても、いきなり1人でやるのはちょっと…」と考えている人にとっては、全国で開催されているアクティビティのツアーは心強い存在。
初心者向けのカヌー体験ツアーに参加すれば、パドルの漕ぎ方やカヌーの操作方法などについて正しく学べます。
ここからは、関東でできるビギナー向け体験ツアーをご紹介。すべて小さい子供から参加可能なので、家族で一緒に楽しむのもおすすめです。
1.アクセス便利な奥多摩で気軽にカヌー体験!|東京都
都心部から電車で約2時間で行ける便利な場所にありながら、東京都内とは思えないほどの雄大な大自然を堪能できる奥多摩。
そんな奥多摩でカナディアンカヌーに挑戦できる「ぼちぼちアドベンチャーすその」主催の“カナディアンカヌーツアー”は1グループでの貸切制。ほかの参加者を気にせずじっくりアクティビティを満喫できます。
ツアーの舞台となるのは渓谷に囲まれた白丸湖。風の影響を受けにくく波が穏やかな湖なので、初心者でも安心して練習できます。フレンドリーなガイドが丁寧にレクチャーしてくれるので、あっというまに上達できるかもしれません。
湖上散歩では爽やかな風を肌で感じながら、美しいロケーションをとことん満喫しましょう。鳥の鳴き声や風の音をBGMに、優雅な時間を過ごせますよ。
- 東京都西多摩郡奥多摩町白丸313 奥多摩町営白丸駐車場
2.都会でカヌー!海抜0mから眺める東京スカイツリーは格別|東京都
都心部でカヌー体験するなら、海抜0mからの景気を楽しめる「Outdoor Sports Club ZAC(ザック)」主催の“東京 カヌー”がおすすめ。普段はなかなか見られない旧中川からの眺めは思い出に残ること間違いなしです!
JR「新宿」駅やJR「東京」駅などの都心部から電車で約30分の旧中川は、気軽にアクセスできる場所。
ツアーは4歳から参加でき、ガイドがカヌーの扱い方を丁寧に教えてくれるので、初心者はもちろん子供と一緒に参加する人も安心して体験できます。また昼だけでなく、夜のカヌーツーリングで夜景が楽しめるプランがあるのもポイントです!
旧中川に架かる6つの橋をカヌーでくぐっていくと、東京下町のシンボル・東京スカイツリーが現れます。春の桜や初夏の新緑、秋の紅葉と、1年を通して移り変わる景色とスカイツリーの組み合わせは見ものです。また、シラサギやカワウなどの水鳥を観察できることも。都会ならではの自然を心ゆくまでお楽しみください。
- 東京都江戸川区小松川1-7 大島小松川公園 駐車場
3.玉淀湖で時間を忘れてカヌーツーリング!|埼玉県
東京から少し離れてアクティビティを楽しみたい人はぜひ、「カヌーリゾートたまよど」主催の“カヌー/カヤック・ベーシックスクール4時間コース”に参加してみてください。埼玉県の自然の心地よさに、日ごろの疲れが吹き飛びますよ。
木々や草花など豊かな自然を楽しめる玉淀湖は、都心部から車で約90分のところにあります。
レクチャーしてくれるのは、カヤック歴20年以上のベテランガイド。最初は陸地で練習してから湖へ出発し、ゆっくり漕いで操作に慣れていきます。ガイドが設置したゲートを通り抜けられれば上手くなった証拠!マイペースにじっくり上達を目指しましょう。
ガイドは玉淀湖の自然についてもたっぷり解説してくれます。現地だからこそ楽しめるガイドの話も、ツアーの魅力の1つです。
- 埼玉県大里郡寄居町金尾633 カヌーリゾートたまよど
4.美しい「四万ブルー」をカヌーの上から眺めよう!|群馬県
関東とは思えない神秘的な自然の姿を眺められる群馬県・四万湖。「四万ブルー」と呼ばれているほど青く美しい湖面は多くの人を魅了しています。そんな四万湖でカヌー体験できるのが「レイクウォーク」が開催している“四万湖体験散歩カヌーツアー”です。
ツアーでは安定感のあるカヌーとカーボン製の軽いパドルを使用するため、初心者や小さな子供でも安心して挑戦できます。4~5歳の子供から参加OKなので、親子での思い出作りにも最適です。
パドルやライフジャケットなどの装備はもちろん、レインウェアや防寒用のウェットソックスなども無料でレンタルOK。
集合場所は四万温泉街に近いので、ツアー後は温泉でのんびりくつろぐのもおすすめです。日帰りでも十分楽しめるので、ぜひ週末のプチ旅行に行ってみてくださいね。
- 群馬県中之条町大字四万29-3 中之条ダム(四万湖)駐車場横、公衆トイレ「一休さん」隣
5.冬もおすすめ!本栖湖でカヤック体験!|山梨県
富士五湖のひとつである山梨県の本栖湖は本州トップクラスの透明度を誇る湖。湖面は藍色からエメラルドグリーンへ変化するグラデーションが美しく、カヤックからの眺めは格別です。
「アクアトレイル」主催の“本栖湖 カヌー・カヤック”ツアーでは、絶好のロケーションの中、カヤックをたっぷり楽しめます。
川のように流れが急な場所がないので、初心者や子供も気軽に体験できるのがツアーのポイント。冬の景色が見もので、湖を囲む山々は雪で白く染まり、湖面の透明度は夏場よりもさらに増し、この季節にしか見られない絶景が待っています。
ツアー中にはお茶とお菓子でひと休みする時間もあり、ぜいたくな気分を味わえますよ!1年通してさまざまな楽しみ方ができる本栖湖カヤックをぜひ体験してみてください。
- 山梨県南都留郡富士河口湖町本栖 本栖湖湖畔駐車場
カヌーの基礎を身につけて水上散歩を楽しもう!
カヤックもカナディアンカヌーも、場所を選べばほぼ通年で楽しめるアクティビティなので、趣味にするにはぴったりです。気になるツアーがあれば、この記事で予習いただき、ぜひ参加してみてください。
アウトドアレジャー予約サイト「SOTOASOBI(そとあそび)」では、各地のカヌー・カヤックの初心者向けツアーを掲載していますので、ぜひご覧ください。
(編集部注*2017年8月8日に公開された記事を再編集したものです。)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
最新記事
ピックアップ
マンスリーチョイス
その他の記事
人気の記事