
沖縄を楽しむならカヤックでマングローブ探検!その魅力をエリア別ツアーで徹底解説 2020.06.29 カヌー・カヤック 沖縄県
日本では沖縄県と鹿児島県でしか見られないマングローブ。河口付近に群生するマングローブ植物を観察するには、水上をゆっくり移動できるカヤックが最適です。
本島から離島まで、マングローブが点在する沖縄県では、カヤックでのマングローブ探検が大人気!亜熱帯の密林を進む非日常の感覚は、本州以北では得られません。
今回は沖縄県で体験できるマングローブカヤックの魅力と、エリアごとのおすすめツアーを紹介!ぜひ沖縄を訪れるなら挑戦してみてくださいね。
【目次】
■そもそもマングローブとは?
■沖縄のマングローブで探そう!珍しい生き物
- 1.マングローブ植物
- 2.ミナミトビハゼ(トントンミー)
- 3.シオマネキ
- 4.ヤエヤマヒルギシジミ(シレナシジミ)
- 5.カワセミ
- 6.リュウキュウアカショウビン
■億首川|本島・金武町
- 1歳からOK!家族に人気のグループ貸切ツアー
- 楽しく自然を学べる!恩納村集合のツアー
- 海でもカヤックを体験!大人向けツアー
■比謝川|本島・嘉手納町
- カヤックから絶景サンセットを独り占め!
■慶佐次川|本島・東村
- マングローブとカヤックフィッシングを満喫!
■宮古島
- 島の成り立ちや生態系も学べるエコツアー
■吹道川|石垣島
- サンセット&満天の星空をカヤックから眺める
■仲間川|西表島
- 上陸してジャングル探索を楽しもう!
- ナーラの滝を目指して!カヤック&ジャングルトレッキング
■浦内川|西表島
- マングローブ植物をじっくり観察!
<<沖縄県で体験できるカヌー・カヤックツアーの一覧はこちら>>
そもそもマングローブとは?
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「マングローブ」とは、熱帯や亜熱帯地域の河口などで、海水と淡水が混ざり合う“汽水域”に群生する植物の総称。日本では沖縄県と鹿児島県に自然のマングローブが存在します。
マングローブには魚類や甲殻類、哺乳類、鳥類、昆虫類など、多種多様な生き物が生息しています。そのため、マングローブは“命のゆりかご”とも呼ばれており、生態系を支える大切な役割を担っています。
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沖縄のマングローブで探そう!珍しい生き物たち
マングローブには、普通の森では見られない珍しい生き物がたくさん生息しています。遭遇確率が高いものから激レアまで、探検する際に探したい6種類の生き物を紹介します。
1.汽水域で生きるための特殊な機能を持つ「マングローブ植物」
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日本に生息するマングローブ植物は5科7種。沖縄県と鹿児島県にのみ生息していて、沖縄県にはオヒルギ・メヒルギ・ヤエヤマヒルギ・ヒルギモドキ・ヒルギダマシ・マヤプシキ・ニッパヤシのすべてが分布。中でも唯一西表島では、全種類のマングローブ植物に出会えます。
マングローブ植物が育つのは、海水と淡水が混ざり合う汽水域。塩分を吸収しても枯れないのは、葉に塩分を溜めて黄色い落ち葉として排出できるから。また、波に打たれても倒れないのは、タコの足のようだったり、板のようだったりする不思議な形の根がしっかりと支えているおかげ!生き抜くための特殊な機能が、たくさん備わっています。
種類によって塩分の耐久性は異なり、環境によって住み分けをしています。塩分に強いヒルギダマシ・マヤプシキ・ヤエヤマヒルギは海側、メヒルギ・オヒルギは陸側といった具合です。
ぜひカヤックで、不思議なマングローブ植物の生態をじっくり観察してみてくださいね。
2.大きな目玉が目印!干潟で飛び跳ねる魚「ミナミトビハゼ(トントンミー)」
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「ミナミトビハゼ」は体長10cmほどのハゼ科の魚で、沖縄県では“トントンミー”と呼ばれています。
日本では鹿児島県の種子島以南に生息し、泥のある干潟でよく見られます。魚ですが陸上で過ごす時間が長く、胸ビレを使って移動したり、飛び跳ねたりします。
飛び出た大きな目玉と、黒い帯状の模様を目印に探してみましょう。
3.片方だけ大きなハサミを振って求愛する「シオマネキ」
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カニの一種である「シオマネキ」は、オスのみ片方のハサミが極端に大きいという特徴を持っています。
大きなハサミを振る“ウェイビング(Waving)”という求愛行動が、早く潮が満ちるのを招くように見えることから“潮招き”という名前が付いたそう。漢字では「潮招」「望潮」と書かれ、春の季語にもなっています。
日本では10種類ほどが干潟や砂浜で見られます。沖縄県には、オキナワハクセンシオマネキやベニシオマネキなど、カラフルな8種が生息。
ハサミが大きい脚は、“利き腕”のように右だったり左だったりと個体差があり、横長の甲羅の幅は20〜40mmと種類によって異なります。同じ干潟で数種類のシオマネキを見られるほど、マングローブではポピュラーな生き物。ぜひたくさんの種類を探してみましょう!
4.大きさは10cm以上!日本最大のシジミ「ヤエヤマヒルギシジミ(シレナシジミ)」
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奄美諸島以南に生息する「ヤエヤマヒルギシジミ」は、大きいもので30cmにもなる日本最大のシジミ。沖縄県では“シレナシジミ”“マングローブシジミ”と呼ばれています。
マングローブの泥の中に生息していますが、マングローブは干潮時に干潟になり、水がないと生きていけない貝類は過酷な状況に置かれます。
そこでヤエヤマヒルギシジミは殻を大きくして、たくさん水を溜められるよう進化したのだそう。生存のために殻は大きくしたものの、身はそのまま小さいというギャップがかわいらしい生き物です。
5.翡翠色の背と長いくちばしが美しい「カワセミ」
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川や湖などの水辺に住む「カワセミ」。日本各地に生息しており、沖縄のマングローブでも見られます。
カワセミは漢字で「翡翠」とも書く通り、緑がかった青色の背と長いくちばしが特徴の鳥。胸と腹はオレンジ色、足は赤色とカラフルで美しく、古来から“飛ぶ宝石”“渓流の宝石”と称されてきました。
くちばしはオスは黒く、メスは下だけ赤いので、雌雄の区別は簡単。水面に飛び込み、長いくちばしで魚や昆虫を捕らえます。
6.“赤い弾丸”と呼ばれる珍しい鳥「リュウキュウアカショウビン」
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先に紹介したカワセミの仲間・アカショウビンの亜種である「リュウキュウアカショウビン」。夏に奄美大島以南に渡来する渡り鳥です。
くちばしや足は鮮やかな赤色、背は紫色、腹はオレンジ色と赤系の体色をしており、一直線に飛ぶ姿から“赤い弾丸”の異名を持っています。
全長は27cmとカワセミより大きく、赤い体はマングローブの中でひときわ目立ちますが、今回紹介した中ではレアな生き物。石垣島と西表島では遭遇率が上がります。「キュロロロロロロー」という鳴き声が聞こえたら、周囲を見渡してみましょう。
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