
バックカントリースキーとは?必要な道具や安全に楽しむ手順のまとめ 2019.11.02 バックカントリースキー
冬の雪山で人気の「バックカントリースキー」をご存じですか?
雪山を自分の足で登りスキーで滑り降りるアクティビティで、その達成感と爽快感にハマる人が続出しています。
「ゲレンデを滑るだけでは物足りない!」「人のいない広々とした雪原を思いっきり滑り降りたい!」という、スキー場からワンランク上の楽しみ方を探している人にもおすすめです。
今回は「バックカントリースキー」をテーマに、必要な装備や服装、安全に楽しむための基礎知識などをご紹介。併せて、初心者が入門するのにぴったりバックカントリーツアーを全国からピックアップします。
【目次】
■バックカントリースキーとは?
■バックカントリースキーをはじめるには
■安全にバックカントリースキーを楽しむために
■バックカントリースキーの服装や必要な道具
■バックカントリースキーの流れ
■初心者でもバックカントリースキーを楽しめるツアー
- 少人数制バックカントリーツアー|群馬県
- 樹氷を見れるバックカントリーツアー|宮城県
- 林間のロングコースを満喫しよう|岐阜県
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バックカントリースキーとは?
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「バックカントリースキー」は直訳すると「裏山スキー」という意味で、スキー場ではなく自然の雪山を滑るアクティビティです。
リフトのない山の斜面を登って滑り降りるため、体力が必要となります。また、装備品も通常のスキーやスノーボードとは異なり、専用のものが必要です。
こう説明するとハードルが高いように感じてしまいますが、ゲレンデでのスキーのコントロールが出来れば、上級者でなくてもガイドが同行するツアーに参加可能です。
冬の山の美しい景色と、山を滑り降りる爽快感をぜひ体感してみましょう。バックカントリースキーの魅力を一度味わえば、あなたもきっと雪山の虜になってしまいますよ!
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バックカントリースキーをはじめるには
バックカントリースキーはゲレンデとは違い、パトロールスタッフもいない大自然の雪山で行うアクティビティ。たとえゲレンデの滑走に慣れていても、個人でバックカントリーに行くのはとても危険です。
雪山では急な天候の変化が多く、雪に覆われた山の地形はわかりにくいため、何が起こるかわかりません。安全に滑れるポイント選びや万が一雪崩が起きた時の対処法など、一般のスキーヤーでは判断が難しいことが多数あります。
バックカントリースキーのガイドは、参加者が滑走を満喫できるよう上手にバックアップしてくれる頼もしい存在です。雪山の情報と専門的な知識で、ツアーの参加者のレベルに合わせたコースを楽しませてくれます。
熟練のガイドと一緒にバックカントリースキーを楽しみながら、必要なノウハウを学びましょう。
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安全にバックカントリースキーを楽しむために
バックカントリーを楽しむためには、まずは自己責任でしっかりとした行動を取り、アクシデントが起きた場合には速やかに適切な対処をする必要があります。そのため雪山に入る前には、必ずガイドによる安全講習を受けて最低限の知識を身につけるようにしましょう。
またバックカントリーでの滑走は、圧雪されたスキー場のゲレンデとはまったく異なるため、天候によってその場での状況判断が必要になることもあります。
斜面によって地形も雪のコンディションも違うため、ガイドの指示を守って行動することが大切です。
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4.バックカントリースキーの服装や必要な道具
ここからは、バックカントリースキーを始めるための準備を紹介します。服装や装備、食料など、雪山で行動する状況ならではの道具が必要になりますので、参考にしてみてください。
また、参加するツアーによっては当日必要なものをリストアップしてくれるので、しっかり確認して忘れずに準備しておきましょう。
服装
まず前提として、脱ぎ着しやすい服装を用意することが大事です。
ゲレンデと違い、山を登って汗をかくことも多いバックカントリー。そのままでいると不快なうえ、体を冷やしてしまう可能性があります。前面にジッパーがついていて、行動中でも容易に脱ぎ着できるものを選ぶようにしましょう。
素材は速乾性の高い化学繊維(ポリエステルなど)のインナーウェアに、軽量で保温性のある中間着(フリースなど)、アウターにはスキーウェアなど風や雪を防げる服を着るのが適しています。綿素材の服を着ていると、山を登るときに汗をかいたまま乾きにくく、山頂で体を冷やしてしまう恐れがあるので避けましょう。
ほかにも防寒のためスキー用のグローブや帽子、日差し対策としてゴーグルやサングラスを用意するのがおすすめです。
必要な装備品やアイテム
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雪山を登って滑るためには、専用の装備や登山アイテムが必要です。
山を登る際には足に「スノーシュー」や「アイゼン」を装着したり、スキーの裏側にスキーシールを装着したりします。
また「雪山に入るための三種の神器」といわれる「ビーコン、ゾンデ棒(プローブ)、スコップ」は万が一同行者が雪崩に巻き込まれた場合のレスキューに必要なアイテム。安全講習に参加して、使い方を学んでおきましょう!
これらの装備品やアイテムは一度に買い揃えようとすると高額になりますが、バックカントリースキーのツアーなら無料レンタルもあるので安心です。ツアー参加前に予約が必要な場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
そのほかにあると便利なもの
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行動の途中に休憩をとって腹ごしらえをする場合は、つまみやすいサンドイッチなどの軽食がおすすめ。ほかにも小腹が空いたときに食べられ、糖分の補給ができる飴やチョコレートなどの嗜好品も用意しましょう。
低温の環境では水分が凍ってしまう可能性があるので、水筒は保温性のものを用意してください。水筒に温かい飲み物を入れて持っていけば、水分補給になるとともに体が温まる効果が期待できます。
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バックカントリースキーの流れ
それではいよいよ、バックカントリースキーのツアーがどんな流れで行われているか見ていきましょう。
ゲレンデスキーにはない、バックカントリースキーならではの作法がありますのであらかじめ把握しておくことが大事です。
山に入る前のトイレ・準備運動
スタート地点では、必要な装備品やアイテムが揃っているか確認をし、ストレッチなどの準備運動を行います。また、行動中に用を足すのが難しい場合があるので、雪山に入る前にトイレを済ませておきましょう。
ツアー参加時のチームメイトやガイドとは、当日長い時間を過ごす仲間となります。スタート時からコミュニケーションしやすい環境を作っておくのがおすすめです。
安全講習で道具の使い方を学ぶ
安全講習ではビーコンの使い方やレスキューの方法、雪の状態のチェックなど、バックカントリースキーで大切なことを学びます。わからない事があったら、ガイドに質問するチャンスです。
バックカントリースキーがまったくの初めてという人は、初心者向けバックカントリーツアーに参加して基本的な知識を身につけましょう。
ハイクアップで山頂を目指す
いよいよスノーシューやスキーシールを装着し、バックカントリーエリアへハイクアップ(雪山を登ること)開始!参加者の体力やペースに合わせて、ガイドがチームを先導してくれます。
ゲレンデとは違いリフトを使わず、深雪の中を自力でハイクアップする体験もバックカントリーの楽しみのひとつ。時には立ち止まり、周りの景色や自然を眺めて雪山を満喫してくださいね!
最高の時間!雪山を一気に滑り降りよう!
バックカントリースキーで一番楽しくて興奮する瞬間が滑走です!圧雪されていない大自然の雪原を一気に滑り降りていきましょう。
タイミングが良ければ、まっさらなフカフカのパウダースノーを滑ることもできます。まるでサーフィンで波に乗っているような浮遊感をとことん味わってみてください!
目の前に広がる大自然の景色と、滑走の開放感は雪山ならでは。普段のゲレンデとはまったく違う体験なので、一度味わうとクセになってしまうこと間違いありません。
格別の味を満喫!アウトドアランチ
ツアーによっては途中でランチタイムをとる場合があります。
大自然の景色を目の前に、雪山の中で食べるアウトドアランチは格別の味です!
雪のテーブルで即席のランチスペースを作って、チームのみんなとおしゃべりをしながら、絶景の中ですてきなランチタイムを過ごしましょう。
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初心者でもバックカントリースキーを楽しめるツアー
バックカントリースキーを楽しむ雪山は、魅力とともにリスクと背中合わせの世界でもあります。自然の厳しさを理解せずに雪山へ入るこのは危険がいっぱい。
一般のスキーヤーやスノーボーダーにとって、専門知識を習得するのは難しいので、まずはガイド同行ツアーに参加して、プロのサポートを受けながらバックカントリーを楽しんでみましょう!
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少人数制バックカントリーツアー|群馬県
「冒険小屋」が開催する“バックカントリービギナーツアー”は、群馬県・新潟県を中心とした広大なバックカントリーエリアの中から積雪状態を判断し、その日ベストなフィールドへ案内してくれるツアーです。少人数制で、個々人のレベルに合わせてツアーを進めていきます。
圧雪されていない雪の滑走が苦手という人には、非圧雪ゲレンデでの講習もしてくれるので、初心者でも安心!
必要な装備はレンタルができて、ツアーの最初に安全講習もしっかりと行います。また、参加者は専用ゲストハウスでの前泊が1,000円で利用可能です。
- 群馬県利根郡みなかみ町綱子57
樹氷を見れるバックカントリーツアー|宮城県
「宮城蔵王自然学校」が開催しているのが“えぼし岳バックカントリーツアー”。
ツアーでは、えぼしスキー場最上部までゴンドラとリフトで上がり、そこから山頂にむけハイクアップを開始します。
林を抜けて広い尾根に出ると視界が広がり、名物である樹氷もお目見え!
360度の大展望を楽しんだらお待ちかねの滑走タイムです。滑降ルートにはパウダースノーが降り積もっている確率が高く、斜度も20~30度とバックカントリー初心者にも手ごろ。極上の斜面を楽しみましょう。
もし滑走に自信がない場合でも、登りに使った尾根を滑って下山できるので安心です!
- 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉倉石岳国有林内みやぎ蔵王えぼしリゾート
林間のロングコースを満喫しよう|岐阜県
中部・関西から近いスノーフィールド、高鷲スノーパークをベースに楽しむ“バックカントリーツアー”です。高鷲の裏山とバックカントリーに精通したガイドが、リスクを避けて安全に楽しく案内してくれます。
ハイクアップに必要なスノーシューやバックパックもレンタルを用意しているので、装備品を持っていなくても気軽に参加可能。バックカントリー未経験の人に向けた講習もしっかりと行っているので安心です。
遠くにアルプスを眺めながら、休憩を交えゆっくりとハイクアップすること約30分。前大日岳の山頂から滑り降ります!木々の間を抜けるツリーランコースで、1,300mの滑走を楽しみましょう。
- 岐阜県郡上市高鷲町西洞3086−1 高鷲スノーパーク 山頂カフェ 「タカステラス」Backcountry Desk
今年の冬はバックカントリーデビューを果たそう
いかがでしたか?ガイドの案内で行く初心者向けツアーなら、初めてのバックカントリースキーも学びと遊びがいっぱいで雪山を満喫できること間違いなしです。新しい体験と感動で、もっともっと雪山を好きになってください!
アウトドアレジャーの予約サイト「SOTOASOBI(そとあそび)」では、全国のバックカントリースキーツアーを紹介しています。あなたのデビューに、ぜひお役立てください。
(*2016年10月13日に公開された記事を再編集したものです)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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