バックカントリー初心者必見!魅力をとことんお教えします 2019.01.09 バックカントリースキー
スキー場のゲレンデは滑り慣れたと思っているあなた、もっと雪山を楽しむ方法を探していませんか?そんな人におすすめしたいのが、手つかずの自然の雪山でスキーやスノーボードを満喫するバックカントリーです。
山の地形や斜面をそのまま利用したコースで、圧雪されていないフカフカの雪を巻き上げながら滑り降りるのは爽快感抜群!一度体験するとクセになるかも!?
今回はバックカントリーの魅力や必要な知識、始め方について紹介します。
【目次】
■バックカントリーとは?
■みんながハマる!バックカントリーの魅力3大ポイントをご紹介!!
■初心者がバックカントリーに挑戦する方法
■初心者には「ツアー」参加をおすすめする3つの理由
■初心者が知っておくべき、バックカントリーの危険性
■初心者歓迎!デビューにおすすめのバックカントリーツアー
- 参加者にベストなコースを選んでくれる、ビギナー必見のツアー|群馬県
- スキルや体力に自信がなくても大丈夫!乗鞍のプライベートツアーでバックカントリーに挑戦してみよう|長野県
- ちょっとの登山でたっぷりバックカントリー滑走を楽しめる高鷲の体験ツアー|岐阜県
- 【column】バックカントリーを楽しむときの服装
バックカントリーとは?
バックカントリーとは直訳すると「裏山」という意味。
整備されたスキー場のゲレンデではなく、自然の雪山を滑るスノーレジャーのことをいいます。
リフトがない雪山を自力で登る達成感や、人の少ない自然の中で滑走する爽快感が魅力です。
みんながハマる!バックカントリーの魅力3大ポイントをご紹介!!
近年、ますます多くのスキーヤーやスノーボーダーがバックカントリーを楽しんでいます。
いままでゲレンデだけでスキーやスノーボーダーを体験していた人のために、バックカントリーならではの醍醐味をご紹介します!
1.ハイクアップしたときの達成感
バックカントリーはリフトのない雪山を一歩一歩登ることからスタートします。
地道にハイクアップ(雪山を登ること)して山頂にたどり着いた時は、何ともいえない達成感あり。
ハイクアップする時間もバックカントリーの魅力の1つなのです。
重たい荷物を背負って雪の上を歩くのは夏山登山よりいっそうハードですが、その苦労が滑り降りる時の感動を倍増させてくれます。
2.見渡す限り白銀が広がる雪山の絶景
大自然の中で行うバックカントリーにおいて、雪山の壮大な景色は大きな魅力の1つです。
ハイクアップの時に見える広い空と銀世界。山頂から見渡す周囲の山々。滑走中、目に飛び込む森や谷など自然の地形。
すべての景色が新鮮で感動が止まりません。
また、登る山や地域によって見える風景もさまざま。多くの雪山に出かけて、バックカントリーだけのすてきな景色を発見しましょう!
3.手つかずの雪上を滑る快感
「この1本のために山頂まで登った甲斐があった!」
滑り始めた瞬間から、とびっきりの爽快感と感動を味わえます。
人が少ない大自然の中で、パウダースノーを思う存分満喫できる滑走のひとときがバックカントリー最大の楽しみです。
新雪が積もったままのフワフワした斜面を滑り降りる感覚は、スキー場でしか滑ったことのない人にとって未知のもの。
目の前に広がる大自然と、カーブするたびに舞い上がる雪しぶき。ゲレンデでは味わえない滑走体験に、クセになる人が続出しています!
■関連記事
白馬でスキーをするならバックカントリーツアーに挑戦してみよう!
初心者には「ツアー」参加をおすすめする3つの理由
魅力たっぷりのバックカントリー。
ただし初心者がバックカントリーに自力で挑戦することは、とても多くの危険を伴います。
滑走技術があっても、自然の厳しさを理解せずに雪山へ入ることは無謀です。
雪山は天候が変わりやすいため状況判断が難しく、また初めての場所であれば道に迷ったり雪崩に巻き込まれたりしてしまうかもしれません。
体験してみたい、興味はあるけど、バックカントリーは初めてだし、不安があるという方は、3つの理由から「初心者向けバックカントリーツアー」への参加がおすすめです。
1.バックカントリーに適した装備をレンタル可能
バックカントリーを楽しむためには、ゲレンデでは通常使用しない特別な装備が必要です。
万が一同行者が雪の下に埋まってしまった場合に捜索するための「ビーコン・ゾンデ・シャベル」、ハイクアップの際に足に装着する「スノーシュー」、登山時・滑走時に体を支え、バランスを保つ「伸縮式ポール」が基本装備になります。
またお菓子などの行動食や水分、着替えなどの必要な荷物を入れるバックパックも必要です。これらの装備品は一度に買い揃えようとすると高額になるため用意が大変ですが、ツアーに参加すれば現地でレンタル可能。
初心者でもすぐにバックカントリーに参加できますよ!
2.雪山で行動するために必要なことを学べる
初心者向けのツアーは、最初に安全講習からスタート。ビーコン・シャベルなどの道具の使い方、緊急時のレスキュー方法、雪のコンディションチェックなど、バックカントリーで大切なことを学べます。
一般のスキーヤーやスノーボーダーにとって、自力で専門知識を習得するというのは難しいことです。
誰でも最初はわからないことがたくさんあります。ツアー中、ガイドに質問して知識を増やしましょう!
3.サポートしてくれる充実のバックアップ体制
バックカントリーはゲレンデとは違い、パトロールスタッフもいない大自然の雪山で行うスノーレジャーです。
たとえゲレンデの滑走に自信があっても、まずはガイド同行ツアーに参加して、プロのサポートを受けながら安全第一で楽しみましょう!
雪山の情報と専門的な知識を持つガイドが、初めてのバックカントリーを満喫できるように参加者をバックアップしてくれます。楽しみながら、雪山に必要な経験を積みましょう。
初心者が知っておくべき、バックカントリーの危険性
雪山では「登り始めた時には晴天だったのに、途中から天気が崩れて何も見えない」ということが頻繁に起こります。
高い山であれば雲がどんどん引っかかるので、なおのこと天候が不安定に。
方向感覚を失わないように地図やコンパス、GPSを正しく使用し、荒天時には潔く引き返す判断も必要です。
相手は大自然、そのことを常に忘れずに行動しましょう。事故を未然に防ぐため、次の2つのことを特に意識しておくことが大切です。
1.ガイドの指示に従い、安全を最優先
バックカントリーを安全に楽しむために一番大切なことは、ガイドの指示を守って行動することです。万が一アクシデントが起きた場合には、ガイドの指示に従って速やかに適切な対処をしましょう。
そのため雪山に入る前には必ず安全講習を受け、基礎知識をしっかりと身につけてください。自分勝手な判断と行動は、時に大きな事故を引き起こす危険があります。
2.整備されたゲレンデとはまったく違うフィールドと心得る
雪山の斜面は天気によって刻々とその姿を変えます。前日は腰まで埋まるほどのパウダースノーが積もっていたフィールドが、一夜にしてガリガリに固まった雪面に変わることもあります。
初心者による自己判断での滑走はとても危険です。
また人の手で整備がされていないバックカントリーでは、スキー板やスノーボードのコントロールが上手くできないと木や岩に衝突したり、最悪の場合には崖から落ちたりすることも考えられます。
万が一怪我をしても、パトロールや救援はすぐには来ません。怪我をして下まで自力で降りられなくなったら、一緒にいる人が担いで下山することになります。いざという時にスキー場のような対応が困難であることを、しっかりと理解しておきましょう。
■関連記事
蔵王のスキー場近くでできる!バックカントリーツアーが楽しい!
初心者歓迎!おすすめのバックカントリーツアー
アウトドアレジャーの予約サイト「SOTOASOBI(そとあそび)」では、専門知識を習得したガイドが同行する少人数制の初心者向けバックカントリーツアーが人気です。
大自然の雪山にはゲレンデとは違う危険が潜んでいます。天候による状況判断やその日のベストコースなど、ツアーの場合はベテランガイドが事前確認をして決定するので安心です。
まずは初心者向けツアーでバックカントリーデビューしましょう!
参加者にベストなコースを選んでくれる、ビギナー必見のツアー|群馬県
これまで、バックカントリーはゲレンデで滑るのとは違うということをお話してきましたが「ゲレンデでは普通に滑れているけど、どのレベルのフィールドなら自分は楽しめるんだろう?」と疑問を抱く人も多いはず。
そんなときは、群馬県のみなかみにある「冒険小屋」が開催している“バックカントリー ビギナーツアー”に参加してみてはいかがでしょうか!?
ツアーでは、バックカントリーに必要な装備品はすべて貸し出してくれる上、開始時にはバックカントリーでの滑り方、注意点、緊急時の対応方法など基礎知識をしっかりと説明してくれます。
たっぷりのパウダースノーが楽しめる“神楽峰エリア”、バランスの良い雪量と豊富なルートが魅力の“武尊山エリア”、ハイク時間が短くロケーションが素晴らしい“川場エリア”の3ヶ所から、当日のコンディションを見てガイドがコースを決定。どれも違った個性が光る、滑り応えのあるフィールドです。
参加者のレベルに合わせてルートを選んでくれるので、無理なくバックカントリーを楽しめるはず!バックカントリーの魅力を存分に味わえる、初心者にぴったりのツアーです。
- 群馬県利根郡みなかみ町綱子57 冒険小屋ゲストハウス
■関連記事
バックカントリースキーとは?必要な道具や安全に楽しむ手順のまとめ
スキルや体力に自信がなくても大丈夫!乗鞍のプライベートツアーでバックカントリーに挑戦してみよう|長野県
「バックカントリーに興味があるけど一歩前に踏み出せない」そんな人にピッタリの“入門コース”です。ツアー当日の天候と雪質だけでなく、参加者全員の体力と技術を考慮してフィールドを提案してくれます。
「男性のペースに合わせるのは辛いかも…」という女性には、4名以上でプライベートツアーも開催。初めてでも安心して参加できるように、経験者と初心者の同行ツアーはありません。
安全講習はもちろん、ハイクアップ中も山の話やパッキング(荷造り)技術などのアドバイスを盛り込んだ、参加者を飽きさせないガイドが特徴。また、新雪を楽しめるよう地元ガイドならではのコースに案内してくれますよ!
ツアーにはバックカントリーに必須の「ビーコン・ゾンデ・シャベル」のレンタル、動画と写真DVDが含まれています。
- 長野県松本市安曇鈴蘭 乗鞍観光センター
■関連記事
蔵王のスキー場近くでできる!バックカントリーツアーが楽しい!
ちょっとの登山でたっぷりバックカントリー滑走を楽しめる高鷲の体験ツアー|岐阜県
短時間でもバックカントリーをたっぷり楽しみたい人におすすめなのが、岐阜県の郡上にある「パワーゾーン」で開催している“体験コース”。4時間という短い時間ながらも、大興奮の滑走をしっかりと楽しむことができます。
前大日岳にあるスキー場「高鷲スノーパーク」から体験スタート。リフトでゲレンデトップまで登り、準備運動と参加者のレベルチェックを兼ねて1本滑ります。
肩慣らしが終わったら、いよいよ道具を背負ってハイクアップ!30分ほどで山頂へ到達できます。
山頂からは、まっさらな雪原を一気に滑り降りましょう。高度差300mある斜面はおよそ1,300mのロングコース。1本でも思う存分バックカントリーを満喫できます。
30分という短い登山時間で1,300mたっぷり滑れる、効率面でも優秀なバックカントリーツアー。「まずは試しに始めてみたい!」という人にもぴったりな体験ツアーです。
- 岐阜県郡上市高鷲町西洞3086−1 高鷲スノーパーク 山頂カフェ 「タカステラス」Backcountry Desk
■関連記事
ゲレンデのスノボじゃ物足りない方必見!長野でバックカントリースノーボードツアーに挑戦
バックカントリーを楽しむときの服装
バックカントリーでの服装は、スキー場で滑る際に着る通常のスキーウェアとほぼ同じです。しかしハイクアップする際に汗をかいたり体が冷えたりする可能性があるため、登山と同じように体温調節できるウエアを重ね着することが大切です。
インナーウェアは速乾性の高い化学繊維(ポリエステルなど)の素材を選び、汗で体が冷えないようにします。コットンのインナーは汗が乾きにくく、山頂で体を冷やしてしまう恐れがあるので避けましょう。
また脱ぎ着しやすいフリースなどの中間着があると安心です。中間着や軽食・飲み物を持ち歩けるバックパックも用意しておきましょう(ツアーによっては無料レンタルができます)。
ゲレンデでは味わえない未知の世界!思い切って飛び込んでみよう
いかがでしたか?バックカントリーは最高の体験ができるスノーフィールドです。初心者向けツアーなら学べることがいっぱいで、雪山を満喫できること間違いなし!新しい体験と感動あふれるバックカントリーに、あなたも一度チャレンジしてみてください。
アウトドアレジャーの予約サイト「SOTOASOBI(そとあそび)」では、全国の初心者向けバックカントリーツアーを紹介しています。雪山デビューの参考にしてくださいね!
(編集部注*2016年10月21日に公開された記事を再編集したものです)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
最新記事
ピックアップ
マンスリーチョイス
その他の記事
人気の記事