田沢湖の冬の楽しみ方！乳頭温泉郷から角館観光、冬レジャーを満喫 2022.12.25 スノーシュー 田沢湖・角館・大曲
雪国ならではの冬景色を楽しみに、東北有数の観光スポットである秋田県の田沢湖へ出かけてみませんか？
瑠璃色に輝く田沢湖と雪化粧した山々が織りなす風景に心癒やされるだけでなく、周辺には名所やレジャースポットも豊富で、冬でも楽しめること間違いなし！スノーアクティビティを満喫したい人にもおすすめですよ。
また、田沢湖から車で30分圏内には、温泉好きに人気の秘湯・乳頭温泉郷、みちのくの小京都・角館（かくのだて）などもあり、充実した観光ができるのも魅力的です。
今回は、そんな自然と歴史が息づく田沢湖エリアでの冬の楽しみ方をたっぷり紹介します。
【目次】
■田沢湖ってどんな湖？
■田沢湖周辺の観光スポットを巡る
- 御座石神社
- 漢槎宮（浮木神社）
- 山のはちみつ屋
■田沢湖で冬レジャーを楽しむ
- 秋田駒ヶ岳の白銀の世界をスノーシューで堪能
- 秋田駒ヶ岳＆森吉山が舞台のバックカントリー
- たざわ湖スキー場
- タザワコサウナ
■乳頭温泉郷でほっこり温まる
■足を延ばして角館の観光スポットへ
- 武家屋敷通り
- 新潮社記念文学館
- 安藤醸造
【column】雪上に炎輪を描く「角館火振りかまくら」
- あきた芸術村
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田沢湖ってどんな湖？
PIXTA
秋田県中央部の東、仙北市（せんぼくし）にある「田沢湖」は、水深423.4mという日本一深い湖です。その深さから神秘的な瑠璃色に見える湖は、心奪われるほどの美しさ！日本百景にも選ばれている景勝地です。
また、永遠の若さと美貌を必死に願ったがために龍に変えられてしまい、その報いを受け入れて田沢湖の主となったと伝わる「たつこ姫伝説」でも有名。湖畔には辰子にまつわるスポットが多数点在しています。
観光客でにぎわう春から秋にかけては、遊覧船が運航。湖畔にはアウトドア体験の拠点となるキャンプ場があり、カヌーやSUPなどのアクティビティツアーも開催されています。
打って変わって、静寂に包まれる冬の田沢湖。白く雪化粧した秋田駒ヶ岳の山並みを背景に、厳冬期でも凍ることのない青い湖面が映えます。この時期ならではの風情ある景色は、まさに感動もの！湖畔に佇むブロンズの「たつこ像」も雪をまとって趣があります。
ちなみに、田沢湖はアクセスの良さも魅力！最寄りのJR田沢湖線「田沢湖」駅から車で約10分と近く、同駅には秋田新幹線も停車します。東京駅から「こまち」1本（約2時間50分）で行けるのは便利ですね。田沢湖駅前からは、羽後交通が運行する路線バス「田沢湖一周線」に乗車するのがおすすめ。快適に観光スポットを巡れるから、雪の日でも安心です。
- 秋田県仙北市田沢湖田沢
- 0187-43-2111（仙北市田沢湖観光情報センター「フォレイク」）
田沢湖周辺の観光スポットを巡る
冬ならではの風景を楽しめる田沢湖の名所と、乾燥する季節にうれしいハチミツの専門店をご紹介！散策で体が冷えたら、温かいドリンクや料理でほっとひと息入れてくださいね。
伝説の辰子姫を祀る美のパワースポット「御座石神社」
PIXTA
田沢湖の北側には、龍神に姿を変えた辰子姫を御祭神として祀る「御座石（ござのいし）神社」があります。もともと類まれなる美貌の持ち主だった辰子にあやかり、美貌成就のご利益がある神社として有名です。
境内にある下半身が龍と化した「たつこ像」をはじめ、永遠の美を求めて飲み、龍となった「潟頭（かたがしら）の霊泉」、鏡代わりに姿を映したという「鏡石」など、周辺にも辰子にまつわるパワースポットが盛りだくさん！美の守護神「たつこ姫御守」やたつこ像入りの御朱印もあるので、記念にぜひいただきましょう。
ちなみに、室町時代に創建のこちらの神社は、古くは「龍神社」と呼ばれていましたが、明治になって「御座石神社」へ改称したのだそう。慶安3（1650）年に秋田藩主・佐竹義隆公が田沢湖を遊覧した際に、社頭の岩に腰をかけて休んだことが社名の由来です。
湖畔にある朱塗りの鳥居も印象的。青い湖とのコントラストが美しく、フォトスポットとしても人気です。冬は白い雪との競演も見ものですよ。鳥居のそばにある御座石や、1本の木から7種類の木が生えた「七色木（なないろぎ）」、動かすと雷雨をもたらすという「雨乞い石」など、不思議な見どころもお見逃しなく！
- 秋田県仙北市西木町桧木内相内潟1
- 0187-48-2630／冬季：0187-53-2376（角館神明社）
辰子と八郎太郎の恋愛パワーみなぎる「漢槎宮（浮木神社）」
PIXTA
御座石神社と併せて参拝したいのがこちら。田沢湖の南西岸、金色に輝くシンボル「たつこ像」のすぐそばにある、白木造りの社殿をした「浮木（うきき）神社」です。もともと小さな祠があったところに流れ着いた大木の浮き木を祀ったものだそう。
潟尻（かたじり）という集落にあることから、地域の人たちは古くから「潟尻明神」として崇敬。江戸時代中期に秋田藩士・俳人の益戸滄洲によって「漢槎宮（かんさぐう）」と命名されました。
「金鶴姫之命」こと田沢湖の主・辰子が御祭神。男鹿半島の八郎潟の主であった八郎太郎が辰子に惹かれ、田沢湖でともに暮らすようになったという恋物語が伝えられることから、美貌成就に加えて縁結びのパワースポットとしても人気で、多くのカップルが訪れます。
田沢湖に張り出すように鎮座しているため、湖の水量や立つ場所によっては、まるで社殿が湖に浮かんでいるかのように見えることも！神秘的な光景に出合えます。
- 秋田県仙北市西木町西明寺字潟尻
- 0187-43-2111（仙北市田沢湖観光情報センター「フォレイク」）
甘い香りに包まれる田沢湖の人気グルメスポット！「山のはちみつ屋」
田沢湖の人気グルメスポットといえば、ドーム型のログハウスを構えるハチミツ専門店「山のはちみつ屋」。田沢湖周辺で採れたハチミツをはじめ、国内外のハチミツや加工食品、健康食品、化粧品などがずらりと並び、店内に入った瞬間から甘い香りに包まれます。
うれしい試食もできて、「はちみつフルーツ酢」「はちみつ甘酒」など、ここでしか買えないオリジナル商品も盛りだくさん！お土産にもおすすめですよ。店頭で販売している「はちみつソフト」は、サイコロで8が出ると蜂の形をしたチョコを8個（8以外の目の場合は1個）つけてもらえるというユニークなサービスもあって大人気です。
また、敷地内にはカフェ＆スイーツ「ハニーブーケ」、本格石窯で焼く「ピザ工房」を併設。ハチミツをたっぷり使ったシュークリームやプリン、テーブルに用意されたハチミツをかけていただくピザなど、ハチミツのおいしさを心ゆくまで堪能できます。
田沢湖駅から車で北上すること約10分、湖畔の観光拠点となる田沢湖レストハウスからは車で約3分と近いので、田沢湖観光の際にはぜひ訪れてみてくださいね。
- 秋田県仙北市田沢湖生保内石神163-3
- 0120-038-318
・営業時間：［山のはちみつ屋］9:00～17:00、［ハニーブーケ］10:00～16:30、［ピザ工房］11:00～16:30
※11月16日～4月15日までの冬季営業時間
・定休日：年末年始
田沢湖で冬レジャーを楽しむ
周囲が豪雪地帯の田沢湖を訪れるなら、ぜひスノーアクティビティを楽しみたいもの。手軽にスキー場で遊ぶのもいいですし、ガイドがレクチャーしてくれるツアーに参加するのもおすすめ。冬でも凍らない田沢湖でクールダウンできるサウナもイチ押しです！
秋田駒ヶ岳の白銀の世界をスノーシューで堪能！
田沢湖駅から車で約10分。広大なブナ林が広がる秋田駒ヶ岳エリアで、スノーシューツアーに参加してみませんか？
ふかふかの雪が降り積もる12月中旬～4月上旬に、「田沢湖アウトドアツアー」が“乳頭温泉郷「ブナの森」半日コース”を開催。スノーシューだけでなく、防寒ブーツとポールも無料レンタルできるので、雪遊びができる暖かいウエアを準備するだけで、気軽に体験可能です。
歩きにくい雪の上でも、スノーシューを履いていれば楽々！登りも下りもズンズン進んで行けて、夏には歩けないような場所にまで足を踏み入れることができます。
静かな森をハイキングしながら、雪遊びをしたり、雪原に残された動物の足跡を追いかけたりと、白銀の世界を思いっきり堪能しましょう。途中には、ガイドが用意してくれた温かい飲み物とちょっとしたお菓子でほっとひと息！自然の中でのティータイムは格別ですよ。
- 秋田県仙北市田沢湖生保内字下高野73-2 たざわ湖スキー場・スキーセンター「レラ」2F、バックカントリーデスク
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リフトで楽々！秋田駒ヶ岳＆森吉山が舞台のバックカントリー
アクティブなスノーアクティビティを楽しみたいという人には、自然のままの地形を滑るバックカントリー体験がおすすめです。
上質なパウダースノーを期待できる1月上旬～3月下旬の厳冬期に「田沢湖アウトドアツアー」がツアーを開催。田沢湖を望むロングコースが楽しめる“秋田駒ヶ岳1日ツアー”と、豊富な積雪＆樹氷も見られる“森吉山1日ツアー”から選べます。
どちらのフィールドもリフトでアクセスできるのが特徴で、リフトトップから約30分のハイクアップで、まっさらなオープンバーンが目の前に！バフバフの深雪が待ち受けていますよ。多彩なシチュエーションがそろっているから、木々の間を縫うように滑るツリーランや開放的な景色の中で思い思いにシュプールを描くフリーランなど、バックカントリーの醍醐味をたっぷり味わえます。
天然の雪山で行動するため、中学生から参加OKで、1日を通して動き続けられる体力がある人、ゲレンデの深雪や上級者コースをゆっくりでもスピードをコントロールして滑れることが参加条件です。
基本的には、普段使用しているスキーまたはスノーボード、テレマークといった滑走用具一式や必要装備は持参となりますが、ビーコンやプローブ、ショベルなどは有料レンタルも。バックカントリー未経験者でも豊富なレンタルオプションを上手に使って、バックカントリーデビューしちゃいましょう。
- 秋田県仙北市田沢湖生保内字下高野73-2 たざわ湖スキー場・スキーセンター「レラ」2F、バックカントリーデスク／森吉山コース：秋田県北秋田市阿仁鍵ノ滝字鍵ノ滝79-5 森吉山阿仁スキー場スキーセンター
絶景スキー＆スノーボードを満喫！「たざわ湖スキー場」
PIXTA
レイクビューのスキー＆スノーボードを満喫するなら「たざわ湖スキー場」へ！駒ヶ岳の中腹に位置し、すべてのコースから田沢湖を一望できる絶好のロケーションが魅力です。
東北屈指の広大なゲレンデに、バラエティに富んだ13コースがゆったりとレイアウトされており、ファミリーからエキスパートまで幅広く楽しめます。「水沢コース」を筆頭に、緩斜面で幅が広く、初心者レッスンに最適な初級コースは全部で4本。ソリやスノーストライダーなど雪遊びし放題の「チビッコ広場」もあるから、小さな子供連れの家族もご安心を。
ゲレンデトップから田沢湖の大パノラマを眺めながら滑走する「国体コース」は、中級者におすすめです。また、38度というたざわ湖一番の急斜面を体感できる「水沢チャンピオンコース」をはじめ、上級コースには3つの未圧雪コースが用意されており、まさにパウダー天国！
「スキーセンター レラ」には、ゲレンデの食事・通称“ゲレ食”を味わえるレストランや地酒が飲めるラウンジ、授乳スペース付きの女性専用パウダールーム、品ぞろえ充実のレンタルコーナー、各種ツアーデスクなどを完備。“手ぶらでスキー”にも便利なスポットです。
- 秋田県仙北市田沢湖生保内下高野73-2
- 0187-46-2011
・営業期間：2022年12月17日～2023年4月2日予定
・営業時間：9:00～16:00（土日・年末年始は8:30～） ※リフトによって異なる
・定休日：無休
・リフト1日券：大人4,500円、中・高校生2,900円、小学生1,200円
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冬でもぜいたくに田沢湖へ飛び込める！「タザワコサウナ」
冬の寒さで冷えた体をサ活でポカポカにしたい！いま大人気のアウトドアサウナが、ここ田沢湖でも体験できます。
田沢湖畔で、フィンランド式のテントサウナを楽しめる「タザワコサウナ」。「湖畔の杜レストランORAE（オラエ）」や「田沢湖キャンプ場」の前に広がる砂浜を拠点に、完全予約制で心おきなくサウナ浴を満喫できます。もちろん、クールダウンは田沢湖へ10秒でダイブ！冬でも湖に入れるのは、サウナならではの醍醐味です。さらに、雪にダイブ！もできちゃいますよ。
テント内から外が見えるので、白い雪と青い湖の爽快なコントラストが織りなす絶景を眺めながら、至福のひとときを！室内は最大120℃まで上昇できますが、自分好みの温度帯に調整可能。薪ストーブの上に置いたサウナストーンに、秋田県産のハーブを調合した自家製ハーブ水をかけてセルフロウリュを楽しめば、心も体も癒やされます。
湖畔の杜レストランORAEが販売する「行者にんにくソーセージ」をサウナ内で焼いて食べたり、サウナ後に自家焙煎コーヒーのプレゼントがあったりと、うれしいサービスも魅力的です。
- 秋田県仙北市田沢湖田沢春山
・営業時間：［月・金曜］10:00～12:30/13:00～15:30
［土・日曜・祝日］10:00～12:30/13:00～15:30/16:00～18:30
・定休日：火〜木曜 ※12月は休業
・料金：1枠15,000円（1〜6名まで、テント内は最大4名まで） ※事前予約制
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