
秋のキャンプが最高って本当?5つのおすすめ理由とキャンプ場5選 2019.09.06 関東
キャンプといえば夏というイメージがありますが、実はキャンプに最適なのは秋!
そもそもキャンプ文化が根付いた欧米では、キャンプは夏に限らず休日を利用して楽しむもの。だからいつキャンプをしてもいいわけですが、四季の変化が大きい日本では秋がベストシーズンといえます。
今回は秋のキャンプがおすすめな理由と、秋にこそ利用したいキャンプ場を紹介。
「どうして秋のキャンプがおすすめなの?」「やっぱりキャンプは夏じゃないの?」という疑問を持つ人から、この秋にキャンプを予定している人まで!これを読んで、魅惑の秋キャンプを体験しましょう。
【目次】
■秋のキャンプが断然おすすめな5つの理由
- 理由1.虫が少ない!
- 理由2.人も少ない!
- 理由3.涼しく快適に過ごせる!
- 理由4.美しい紅葉を堪能できる!
- 理由5.焚き火を心地よく楽しめる!
■秋に行きたい!おすすめのキャンプ場
- 1.白州・尾白の森名水公園 べるが|山梨県
【column】林の中でホーストレッキング
- 2.撫岳荘キャンプ場|山梨県
【column】トーイングフライトで空を飛ぶ!
- 3.青木湖キャンプ場&アドベンチャークラブ|長野県
【column】カヌーで湖上から紅葉を満喫!
- 4.北軽井沢スウィートグラス|群馬県
- 5.メープル那須高原キャンプグランド|栃木県
秋のキャンプが断然おすすめな理由5つ
知れば納得。秋のキャンプこそ最高な理由がわかる5つのポイントを紹介します。これを読むだけでも秋キャンプに行きたくてうずうずするはず!
1.虫が少ない!
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蚊やアブ、ブヨ(ブユ)など血を吸う虫を気にしなければならないのは、かなりのストレス。特に吸われやすい子供を連れてのキャンプでは、虫ばかり気にして大変だったという人も多いのでは。
一般的に蚊やアブなどは、気温が20℃前後に達すると活動が活発になります。最高気温が20℃を下回るような秋には虫の数も徐々に減少。快適にキャンプを満喫できます!場所によってもずいぶん差があるので、蚊などを気にする目安は気温20℃と覚えておきましょう。
しかし、秋でも気をつける必要があるのがスズメバチ。種類によって活動のピークは異なりますが、7月から10月までが注意期間です。スズメバチは黒いものに反応するので、黒い服や帽子は避け、なるべく色の薄いものを身に着けるようにしましょう。カメラやスマホも同様に注意が必要です。もし巣を見つけたら、騒がず静かに離れてくださいね。
2.人も少ない!
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キャンプにとって意外と大切なポイントがこれ!
せっかく日常から離れてキャンプをするのに、他人のテントがどこまでも目に入り、自然の音を楽しむどころではないなんてがっかりですよね。でも、夏のキャンプ場はどこも多かれ少なかれそういった状況に。
夏にキャンプをする風潮の強い日本では、春や秋はぐっと混雑が緩和されます。さらに、シーズンによって料金変動のあるキャンプ場なら繁忙期である夏は料金も高く、それ以外の季節は安く設定されています。
お得に静かなキャンプを満喫できる!それだけでも秋にキャンプをする価値がありますね。
3.涼しく快適に過ごせる!
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よほど標高の高いキャンプ場でない限り、夏は山中でも暑く、昨今では熱中症も大きな心配事の1つ。冷房のないテントでは、暑くて寝苦しい…なんてことも。
秋ならば日中は快適にアウトドアを楽しめ、朝晩は気温が下がるので逆に暖がほしいくらい。狭いテントの中も、一緒に過ごす家族やパートナーの体温を好ましく思えます。人との距離が近いことを楽しめる、それも秋キャンプの魅力です。
気温は快適でも、秋は天気が悩みのタネ。日本で台風の上陸数が多いのは8月と9月。10月には半分以下となり、11月にはほぼ0になります(沖縄・奄美地方を除く)。また、梅雨のように長雨を降らせる秋雨は、10月後半になると秋雨前線が日本の南まで下がり、消滅していきます。
雨の可能性を極力減らしてキャンプの予定を組みたい場合は、10月後半を狙うのがおすすめです。
4.美しい紅葉を堪能できる!
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キャンプ自体は通年できますが、秋のキャンプでだけ楽しめることといったら紅葉!多くは緑豊かな場所にあり、紅葉が美しいキャンプ場は少なくありません。
紅葉するのは冬季に葉を落とす落葉広葉樹です。モミジはもちろん、ブナやカエデ、コナラ、カラマツなど。紅葉を堪能したい人は、落葉広葉樹の多いキャンプ場を探してみましょう。紅葉は短い期間で終わってしまうので、例年の見頃をチェックするのもお忘れなく!
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5.焚き火を心地良く楽しめる!
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焚き火こそキャンプの醍醐味といっても過言ではありません。ゆらゆらと形を変える炎には不思議な魅力があって、人は自然と焚き火の周りに集まるもの。火にそっと手をかざしてその温もりを楽しめる秋は、焚き火を最も愛せる季節なんです。
焚き火を囲んでおしゃべりをし、お酒を飲む。ゆらめく炎は見ていて飽きることがありませんし、パチパチと薪の爆ぜる音はなんとも心地良い。日常から離れ、自然の中にいることを実感できるぜいたくな時間を演出してくれます。
さらに秋は実りの季節。地元産のおいしい野菜を手に入れて、焚き火で焼いて食べるのも秋キャンプの楽しみ方です。
秋の深まる11月初旬のキャンプがベスト!
「個人的には秋の深まる11月初旬がキャンプのベストシーズン。少し寒いくらいが焚き火を楽しめるからです。そして朝の静寂の中で飲むコーヒーは格別!初心者や寒さが心配な方は、無理せず暖房付きのバンガローやコテージを利用する手もありますよ。人の多い夏では味わえない、濃密な時間を過ごせるのが秋キャンプの魅力ですね」
秋に行きたい!おすすめのキャンプ場
秋キャンプの魅力がわかったところで、ここからは秋に行きたいキャンプ場を紹介します。季節ごとに足を運んで、変化を楽しんでみるのもいいですね。
1.稲刈りに収穫!農業体験が楽しめる「白州・尾白の森名水公園 べるが」|山梨県
山梨県の北西部、北杜市にある「白州・尾白の森名水公園 べるが」はキャンプ場だけでなく、宿泊施設やレストラン、温泉、公園などがある複合施設。本格アウトドアを楽しみたい人から、宿泊は設備の整った施設で…という人、日帰りで自然を満喫したい人まで、幅広いニーズに対応しています。
さらに魅力的なのが体験イベントの豊富さ!特に秋におすすめなのが農業体験です。サツマイモやハロウィン用カボチャ、大豆の収穫に、秋の風物詩・稲刈り体験まで。毎日食べるお米や野菜がどうやってできるのか、実際に体験できる貴重なイベントです。
もちろん、べるがでも紅葉を楽しめます。見頃は11月初旬。標高は約700mとそれほど高くはないですが、10月の平均最高気温は18.2℃。11月に入れば平均最高気温は15℃を下回ります。
肌寒い日には施設内にある天然温泉で温まりましょう。夜には無数の星が輝く空を堪能できますよ。
- 山梨県北杜市白州町白須8056
- 0551-35-4411
「べるが」からすぐ!林の中でホーストレッキング体験
「べるが」のある北杜市は馬との縁が深い町で、乗馬クラブがたくさんあります。べるがから車で約10分のところにある「ホワイトサドル」でも、馬に乗って自然の中を散策できる“ホーストレッキングツアー”を開催中。
馬場内で乗馬レッスンを受けた後、甲斐駒ヶ岳山麓に広がる林の中をトレッキング。馬上では視線が高くなるので、視界がさらに広がります。秋のひんやりとした風を受ければ、爽快感は抜群。じんわりと伝わる馬の温もりも心地良く感じるはず。
北杜市に行ったらホーストレッキングをしないでは帰れませんよ!
- 山梨県北杜市白州町大坊665
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2.直火OK!山中湖畔で焚き火を楽しめる「撫岳荘キャンプ場」|山梨県
富士五湖の中で最も富士山に近い山中湖の湖畔にあって、富士山を間近に眺められる「撫岳荘(ぶがくそう)キャンプ場」。
富士山と湖が織りなす絶景を独り占めしたいなら、湖畔に設置されたトレーラーハウスがおすすめ。オートキャンプを楽しみたい人は、森林サイトを利用できます。
撫岳荘キャンプ場が秋キャンプにおすすめの理由は、直火OKであること!火を起こすのに焚き火台必須のキャンプ場が多い中で、とても貴重な存在です。お湯が出る洗面所があるのも、朝晩が冷え込む秋にはうれしいですね。入浴には隣接する「ホテル撫岳荘」のお風呂を利用できます。
起伏のある森林サイトにはさまざまな木々があり、秋には紅葉が美しく、地面には色づいた落ち葉の絨毯が広がります。山中湖では9月からワカサギ釣りのシーズンがスタート!秋からはキャンプと一緒にワカサギ釣りも楽しめますよ。
- 山梨県南都留郡山中湖村平野508
- 0555-62-1100
トーイングフライトで空を飛ぶ!
天然記念物「忍野八海」で有名な忍野村では、“トーイングフライトツアー”が開催されています。撫岳荘キャンプ場からは車で約30分の距離。
トーイングフライトとは、たこ揚げのように紐を引っ張ってハンググライダーを上昇させること。参加者はシートに座るだけで、高度約3m、飛行距離約100mのフライトを体験できます。
目の前に富士山がそびえる大パノラマをぜひ堪能しましょう!4歳から1人乗りが可能で、4歳未満の子供は大人と同乗OK。同乗する子供の料金は無料なので、小さい子供連れにもおすすめのツアーです。
- 山梨県南都留郡忍野村内野2661
3.湖面に映える紅葉は絶景!「青木湖キャンプ場&アドベンチャークラブ」|長野県
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長野県北西部の青木湖のほとりにある「青木湖キャンプ場&アドベンチャークラブ」は、美しい紅葉が堪能できるキャンプ場。赤、黄、緑と色とりどりに染まった紅葉が湖面に映るさまは絶景!寒い日の早朝には霧が湖面を覆い、幻想的な光景を見せてくれます。
青木湖の標高は822mで、紅葉の見頃は10月下旬から11月上旬。その頃には最高気温が15℃を下回ってくるので、必ず寒さ対策をしてキャンプを楽しみましょう。隣にある中綱湖でも紅葉が堪能できます。
また湖ではカヌーやラフトボート、白鳥型のペダルボートからいかだまで、さまざまなボートをレンタルできます(団体予約が必要なものあり)。湖での釣り体験もありますよ。また、そば打ちやキノコ狩りなど食の体験教室も開催されているので、キャンプ以外にも長野ならではの体験ができます。
- 長野県大町市平20780-1
- 0261-23-1021
ガイド付きカヌーツアーで湖上から紅葉を満喫!
透明度が高く、エンジン付きボートが入れない青木湖は、カヌーでツーリングするのにぴったりのフィールド。「Yamany Kawany(ヤマニーカワニー)」では、湖畔でのカヌーの特性やパドリングの方法をガイドが教えてくれる“カヌーツアー”を開催しています。
水面をすいすいと漕ぎ進み、すぐ手の届く先には紅葉した木々が。湖上なら誰にも邪魔されずに紅葉を独り占めできます。4歳から参加できるので、家族で楽しんでみてはいかが。
- 長野県大町市平 ヤマニーカワニー自然の港(青木湖カナディアンカヌー集合場所)
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4.秋はハロウィンイベントが大人気「北軽井沢スウィートグラス」|群馬県
群馬県と長野県にまたがる浅間山の北麓にある「北軽井沢スウィートグラス」。北関東でダントツの人気を誇るその理由は、ツリーハウスをはじめとしたキャビンが充実していることと、子供から大人までが夢中になれるイベントやアクティビティが豊富なこと。
そんなスウィートグラスの1つの名物となっているのが、10月のハロウィンイベントです。仮装をして、指定されたスポットを巡るとお菓子をもらえる「トリックオアトリート」に、ジャックオーランタンづくり。かぼちゃのランタンが彩るBARも登場します。
2019年10月12〜14日の3連休には、ハロウィンイベントも取り入れた大運動会「カントリーフェスタ」も開催されますよ。
スウィートグラス周辺の標高は1,100m。10月の平均最高気温は15.6℃、平均最低気温は5.2℃。紅葉も美しい時期です。11月に入ると最低気温は零下となり、積雪の可能性も出てくるので冬の服装や冬タイヤの準備が必須となります。
- 群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1990-579
- 0279-84-2512
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5.美しい紅葉にうっとり!「メープル那須高原キャンプグランド」|栃木県
栃木県の那須高原にある「メープル那須高原キャンプグランド」は、コナラやモミジといった木々の紅葉が楽しめるキャンプ場。紅葉は10月から始まり、11月初旬に見頃を迎えるので、ぜひそのタイミングで訪れてみては。
キャンプ場のある那須町周辺は標高約500m。キャンプ場としてはそれほど高地ではありませんが、朝晩は冷えるので寒さに弱い人はエアコン付きのキャビンやコテージを利用するのもおすすめです。
秋には落ち葉の中で宝探しをする「小さな宝箱さがし」や、小枝や木の実で工作をする「メープル教室」など、秋を満喫できるイベントを開催。
キャンプ場の周辺には動物とふれあえる「那須サファリパーク」や、標高1,410mまでゴンドラで上り、那須高原の紅葉を楽しめる「那須ゴンドラ」もあるので充実したキャンプが楽しめますよ。
- 栃木県那須郡那須町高久乙2333-130
- 0287-78-8101
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秋キャンプに必要な持ち物は?
多くのキャンプ場は山間部にあり、都市部と比べて日中でも涼しいのが基本。しかし、秋のキャンプだからといって特別な装備は必要ありません。ポイントは2つ!1つ目は、寝袋にプラスできる防寒アイテムを持参すること。冬用の寝袋でなくても、寒い日は毛布を上にかければOK。またダウンを着たまま寝袋に入ったり、靴下を履いて寝るなど服装での調節も効果的。
2つ目は、気温に合わせて脱ぎ着ができる服装にしておくこと。山は気温差が激しく、また天気にも左右されるので、気温が下がりかけたらすぐにフリースやダウンを羽織るなど、早めに寒さ対策をします。一旦体温が下がってしまうと回復までに時間がかかるので、“早めに”が重要です。
標高が100m高くなると、気温は0.6℃下がるといわれます。キャンプ場を決める際は、標高も1つの選択ポイントにしてみましょう。(写真/PIXTA)
秋はキャンプを楽しもう!
秋の心地良い時期は、意外とすぐに終わってしまいます。自然の中でキャンプをして、たっぷり秋を満喫しましょう。
アウトドアレジャーの予約サイト「SOTOASOBI(そとあそび)」では、全国で体験できる魅力的なアクティビティツアーを紹介しています。キャンプに行くなら、アクティビティも楽しんでみませんか。ぜひチェックしてみてくださいね。
(編集部注*2018年9月16日に公開された記事を再編集したものです)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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