トレッキングポールって必要なの?トレッキング初心者のための役割や使い方紹介 2021.01.03 トレッキング
トレッキングをしていて、すれ違う登山者の中でトレッキングポールを使っている人に出会うことはないでしょうか。
ポールを使って歩いている人は軽快そうに見えますが、実際の使用感はどうなのかなかなか想像できないもの。
「本当に役に立つの?」「かえってジャマなんじゃない?」とトレッキングポールの利用価値に疑問を持つ人も多いと思いますので、今回はその疑問についてお答えします!
【目次】
■トレッキングポールの役割
■トレッキングポールの種類
■トレッキングポールの調整方法
【column】屋久島トレッキング!ダイナミックな自然を堪能!
■トレッキングポールの使い方
■トレッキングポールの選び方ポイント
■ポール先端の石突きについて
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トレッキングポールの役割
トレッキングポールを使う利点は大きく分けて3つ。
1つ目はバランスをキープできること。人間は通常二足歩行ですが、山を歩くときは舗装路と違って凹凸がありバランスを崩しやすい状況です。トレッキングポールを使えば足だけに頼らず体のバランスを保つことができ、転倒のリスクを少なくしてくれます。
2つ目は推進力をサポートしてくれること。腕の力も利用できるので、平地や上り坂では大きなアベレージになります。
3つ目は足の負担の軽減です。体や荷物の重さを分散し、長距離歩くときや重いザックを背負って歩くときに効果的。下り坂で膝が痛くなる人にもおすすめです。
トレッキングポールの種類
グリップの形状は「I」字型と「T」字型があり、使い方に違いがあります。
I字型は手のひら全体で握るタイプ。通常2本でスキーストックのように使います。両手を使うためバランスをとりやすく推進力アップ、足の負荷軽減にも有効です。
T字型はグリップのT字型の部分を指の間に挟んで握るタイプ。基本的には1本で使用します。2本使う場合に比べてバランス性や推進力には劣りますが、片手を空けて写真を撮りたい方や荷物をなるべく少なくしたい人にはぴったりです。
コストパフォーマンスに優れたモデル
トレッキングポールの調整方法
まず、トレッキングポールを使う際基本となる、平地での長さを把握しましょう。
I字型の場合、まっすぐ立った状態で肘を90度に曲げます。そのときの地面から手までの長さが基本となるトレッキングポールの長さです。
T字型はI字型よりやや短く、肘が軽く曲がるぐらいの長さに設定してください。
どちらのタイプも、登りでは基本よりも短めに、下りでは基本よりも長めに設定して使うとより効果的に歩行をサポートできます。
斜面によってこまめに長さを調整するので、操作に慣れておきましょう!
屋久島トレッキング!ダイナミックな自然を堪能!
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ツアーには6歳から参加OK。歩くルートは勾配が緩やかで、子供や体力に自信のない人でも安心です。屋久島を愛するガイドが、タブレットを使いながら屋久島の自然について丁寧に解説してくれるので、参加者自身も詳しくなれること間違いなし!
沢を流れる透明度抜群の水や、苔むす森を眺めながらのトレッキングは癒やし効果も抜群です。ぜひ、屋久島の思い出作りに、参加してみてくださいね。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町 白谷雲水峡入口駐車場(宿泊先への送迎が基本)
トレッキングポールの使い方
まずは基本となる平地の歩き方から紹介します。
I字型の場合、右足を出すと同時に左手のポールを突く、次に左足を前に出すと同時に右手のポールを突くという具合に、普段の歩行と同じ腕の振り方で左右交互に突いて、四足歩行をイメージしながら歩きましょう。
ポールを突く位置は、踏み出した足の踵の真横を意識してください。
T字型の場合、腕の振り幅はI字型の時より小さく、体の横でバランスを保つ感覚となります。
登りでは次に踏み出す歩幅よりも少し手前に突き、先に踏み出した脚とポールに重心を移動させながら歩きます。
下りでは登りの時よりやや前方に突き、ポールでバランスをとって前足に重心を移しながら、狭い歩幅を意識してください。トレッキングポールに体重を預けすぎないよう注意しましょう。
トレッキングポールの選び方ポイント
1.素材
トレッキングポールの素材は主に、カーボンか、アルミが使われています。
カーボン製は強度を保ちつつも軽量なのが最大の特徴です。ただし粘り強さに欠けるため、傷ができると一気に破損してしまう恐れがあります。
アルミ製はカーボン製よりも安価なのがポイント。また靭性はカーボンより優れているため、多少曲がったり傷がついたりしても折れにくいという性質があります。
欠点としては、カーボン製と比較すると重量が重くなること。使用時の取り回しやすさや、ザックに装着して持ち運ぶ時の携帯性が劣ります。
性能は一長一短なので、自分の体力や予算に合わせて選びましょう。
2.ジョイントの固定方法
トレッキングポールは使用しないときはコンパクトに収納できるように、あるいは長さの調節のため大半のものが3〜4本継ぎになっています。
各シャフトのジョイント(接続)の形式はネジ締め式とレバーロック式、ピンロック式が主流です。
ネジ締め式は構造がシンプルで、継ぎ目がスリムなためレバーロック式より軽量な場合が多く、また歩行時にポールを取り回しやすいのもポイント。反面、自分の力で締めて固定するため、締め方が甘いと使用中に緩んでしまう心配があります。
レバーロック式はレバーを捻るだけでポールを固定できるため、握力に自信のない女性や子供にはおすすめです。各ジョイントにレバーが付いているので収納が嵩張ることが難点です。
ピンロックタイプはシャフトに開いた穴にピン(突起)を差し込むことで固定するタイプ。収納時にコンパクトになりますが、シャフト同士の固定力はほかのロック方式と比較して弱くなります。
ポール先端の石突について
トレッキングポールの先端には「石突(いしづき)」という金属のパーツが付いています。こちらはトレッキングの回数を重ねることによって擦り減りますが、ショップによっては交換が可能です。
先端が擦り減ったままのポールを使うと、地面の質によっては滑ることもあるのだとか。体を支える大事な部分ですので、状態はこまめにチェックしておきましょう。
石突に装着するパーツは「先ゴム」と呼ばれ、通常はポール購入時にセットで付いています。登山道の中で植物が保護されている場所や木道、移動中の公共交通機関内では先ゴムで先端をカバーしておくのがおすすめです。
トレッキンポールを使って快適な山歩きを!
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(編集部注*2015年6月3日に公開された記事を再編集したものです)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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