木登りが進化!?大人も夢中になるツリークライミング・ツリーイングとは? 2023.03.21 ツリークライミング(ツリーイング)
子供のころ、木登りが大好きだったという人は多いのではないでしょうか。枝をつかみ、足をかけ、登っていくワクワク感。木の上から見る景色はいつもとは違い、爽快感や達成感を味わったことでしょう。
そんな木登りを進化させたのが「ツリークライミング(ツリーイング)」。遊び方次第で楽しみが広がる、注目のアクティビティです。初心者はもちろん、子供から年配の方まで幅広い層が体験できるのも魅力!
今回は大人も夢中になるツリークライミングの楽しさと、実際に体験できるスポットを紹介します。
【目次】
■ツリークライミング・ツリーイングとは?
■ツリークライミング・ツリーイングの歴史
■ツリークライミング・ツリーイングは安全なの?
■ツリークライミング・ツリーイングにおすすめの季節
■ツリークライミング・ツリーイングの服装
■実際に挑戦してみよう!ツリークライミング・ツリーイング体験
- 樹上のハンモックから利根川や谷川岳を望む!
- カヤックやシュノーケリングも!樹上から石垣島の海を満喫
ツリークライミング・ツリーイングとは?
ツリークライミング(ツリーイング)とは、自然に生えている木を使って楽しむアウトドア・アクティビティ。
木登り専用のロープにツリーハーネスと呼ばれる安全ベルトを装着、ヘルメットをかぶって木に登っていきます。コツさえつかめば特別な体力は必要なく、主に足の力を使って登るので子供や女性でも無理なくチャレンジできますよ。
さらにツリークライミングの魅力は、単なる木登りではない点にあります。
木の上という特別な環境で体感できる世界は、無限に広がっています。今までとは違った視点で風景を眺めたり、バードウォッチングをしたり、木の上に張ったハンモックに揺られたり…楽しみ方は自分次第!これまでにない時間を家族や友人と過ごせることでしょう。
また五感を目いっぱい使うツリークライミングは、さまざまな感覚を養ってくれます。“木に登る”という1つの目標に挑戦することも、達成感からくる努力のすばらしさを教えてくれますよ。
ツリークライミング・ツリーイングの歴史
ツリークライミング(ツリーイング)の歴史はあまり知られていませんが、もともとはアメリカのアーボリストと呼ばれる樹芸家たちが開発した樹上作業を安全に行うための技術でした。
レクリエーションとしての木登りは、1980年代前半にアメリカで誕生。今ではヨーロッパやアジア、オーストラリアなど世界で楽しまれるアクティビティに発展しています。
日本では主に「ツリークライミングジャパン(TCJ)」と「ツリーマスタークライミングアカデミー(TMCA)」の2団体があり、後者は木登りの技術を“Tree+ing(ツリーイング)”と呼んでいます。
どちらの団体も木登りによって森と親しみ、またその森を思い、大切にしていこうと考えています。ツリークライミング・ツリーイングの楽しさを広めるだけでなく、その思いを受け継ぐ指導者たちの育成にも日々取り組んでいます。
ツリークライミング・ツリーイングは安全なの?
ツリークライミング(ツリーイング)で木に登る高さは体験場所によってまちまちですが、初心者では8〜10mを目指すところが多いようです。
地上10mというと、ビルやマンションの3階に相当する高さ。それだけの高さに登っていくことに、「途中で落ちたら?」「手を滑らせたら?」など、不安を覚える人もいるのではないでしょうか。
ツリークライミングでは、ロープを木の枝で折り返して2重にかけた「ダブルド・ロープ・テクニック(DdRT)」を使って登っていきます。体に装着したハーネスとロープを連結させるので、手を離しても落下することはありません。
安全にツリークライミングを楽しむには、使用する木の幹や枝の強度テスト、ロープやハーネス、カラビナなど器材のメンテナンスが必須ですが、それらをしっかり行なっているツアー会社・団体の体験に参加するというのも重要です。
先に紹介した木登りの団体「TCJ」「TMCA」のインストラクター資格を有した人がいるかどうか、というのも体験を選ぶ際のポイントになります。
ツリークライミング・ツリーイングにおすすめの季節
積雪のある地域を除き、一年中体験できるツリークライミング(ツリーイング)ですが、おすすめの季節といえばやはり新緑の時期!まだ柔らかい青葉が木漏れ日を作る中を登っていくのは、とっても爽快です。
また、葉が黄や赤に紅葉する秋は、春〜夏とは違った別世界を堪能できる特別なシーズン。同じ場所でも夏と秋ではまったく違った風景を見られるため、時期をずらして何度か体験するのも面白いですね。
ツリークライミング・ツリーイングの服装
ツリークライミング(ツリーイング)をするにはロープやハーネス、ヘルメットといったさまざまな装備が必要となります。
フットループ(レッグループ)に足を通し、ウエストベルトで腰を締めるハーネスを装着するのでスカートはNG!動きやすく、汚れてもいい服装というのが基本ですが、よりアクティブな動きにも対応できるようにボトムスは伸縮性のあるものがおすすめです。足元はソールがしっかりとした滑りにくい靴や、スポーツサンダルを履いておきましょう。
ツリークライミングのフィールドは、自然豊かな森の中であることがほとんど。紫外線対策として帽子や日焼け止めクリームを準備しておくと役立ちます。また時期によっては虫よけ対策も忘れずに。夏でも念のため、すぐに羽織れる長袖のシャツやパーカーを持参しておくと安心です。
着替えやタオル、水分補給のための水筒なども持参すると◎。滑り止め付きの軍手もあると便利ですが、レンタルできる場合もあるので必要な持ち物は体験するツアー会社に確認しておきましょう。
4wayストレッチで動きやすい!
実際に挑戦してみよう!ツリークライミング・ツリーイング体験
ツリークライミング(ツリーイング)はどこでもできるわけではありません。イベントなどで体験できることもありますが、ここでは春から秋にかけて体験できる2スポットを紹介します。
樹上のハンモックでぜいたくな時間!利根川や谷川岳を望む体験
利根川や谷川岳を望める群馬県みなかみ町では「猿山-モンキーマウンテン」主催の“木登り(ツリーイング)ツアー”を体験できます。
木を登るにつれて景色が変わり、すぐ目の前を野鳥が飛び交ったり、眼下の利根川をラフティングボートが下っていったり、ハンモックに揺られながら谷川岳を眺めたり。地上からとはまた違う、みなかみならではの樹上風景を堪能できるのが魅力!
地上6m部分ではチェアハンモックでちょっと休憩。10mまで登ったらハンモックでのカフェタイムが待っています。メニューボードから好みのドリンクをオーダーしたら、地元産のスイーツと一緒に味わうぜいたくなひととき。
美しい自然の中で日々の喧騒を忘れ、癒やしを与えてくれる体験です。
- 群馬県利根郡みなかみ町川上32 与謝野晶子歌碑公園
■関連記事
アウトドアの聖地!水上(みなかみ)で楽しめるアクティビティ14選
カヤックやシュノーケリングも!樹上から石垣島の美しい海を満喫
旅行先として大人気!沖縄県の離島・石垣島で「アウトドアガイドMUSUBI(ムスビ)」が開催する“tree on cafe ツアー”では、静かなビーチで美しい海を眺めながらツリーイングを楽しめます。
主に足の力を利用して登るロープワークを採用しているので、女性や子供でも登っていけますよ。樹上に着いたらハンモックに身を包み、波の音や鳥のさえずりに耳を傾けながら、ゆったりとした時間を満喫しましょう。
こちらのツアーの楽しみは、島育ちのフレッシュフルーツや特製クッキーとともに、月桃やレモングラス、モリンガといったこだわりのハーブティをいただくカフェタイム!木の上でいただくおやつの味は格別ですよ。
石垣島の海をもっと堪能したい人は“tree on cafe カヤックツアー”がおすすめ。ツリーイングのポイントまでシーカヤックで水上散歩をして、透明度抜群の海でシュノーケリングまで体験できるんです。特製ランチも付いているので、丸1日たっぷり遊び尽くしましょう。
- 沖縄県石垣島石垣市浜崎町2-5-27-302 アウトドアガイドMUSUBI店舗
■関連記事
石垣島の観光スポット22選!押さえておきたい名所や景勝地などを網羅
ツリークライミング・ツリーイングで自然とふれあおう!
ツリークライミングの楽しさは、遊び方次第でどれだけでも広がっていきます。今後、どう発展していくのか楽しみなアクティビティでもありますね。
特別な体力や技術は必要ないので、自然の中でいつもとは違った体験をしてみたいと思ったらチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
アウトドアレジャーの専門予約サイト「SOTOASOBI(そとあそび)」ではほかにもさまざまなアクティビティをご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!
(編集部注*2020年5月2日に公開された記事を再編集したものです)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
最新記事
ピックアップ
マンスリーチョイス
その他の記事
人気の記事