
初心者のためのシュノーケリング入門〜これを読めば丸わかり!〜 2019.09.27 シュノーケリング
高台やビーチから美しい海を眺めるのもいいですが、せっかくならばシュノーケリングで水中世界をのぞいてみませんか?
そこには、サンゴ礁や魚の群れが織りなす非日常の世界が広がっています。運が良ければマンタやウミガメなど海洋生物とステキな出会いがあるかもしれません。
今回は、シュノーケリング初心者に向けて、必要な道具や基本テクニック、事前にやっておきたい練習方法、注意事項について解説します。これを読めば、きっとシュノーケリングを体験してみたくなるはず!
【目次】
■シュノーケリングとは?
-スキンダイビングやスキューバダイビングなどとの違い
-泳ぎの苦手な人や子供でも楽しめる!
■シュノーケリングの基本テクニック
-事前準備
-基本テクニック
-足の動かし方
■関東近郊と沖縄で体験できるシュノーケリングツアー
- 伊豆で気軽に参加できる!家族におすすめ|静岡県
- 魚のことから伊豆半島の成り立ちまで遊んで学ぼう|静岡県
- シーカヤックとシュノーケリングを楽しめる|沖縄県
- 無人島に上陸!冒険気分も味わえる|沖縄県
- 神秘的な青の洞窟を満喫しよう|沖縄県
- サンゴ礁と熱帯魚を手軽に観察できる|沖縄県
- ダイナミックな地形とサンゴの絶景を体験|沖縄県
シュノーケリングとは?
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シュノーケリングは、シュノーケルと呼ばれる呼吸用のパイプを付けて、水面または比較的浅い水中を遊泳しながら、海の美しい景色を楽しむマリンレジャーです。
スキューバダイビングのように資格は必要なく、特別な技術も不要。年齢性別を問わず、手軽にできることから人気を集めています。
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シュノーケリングとスキンダイビング、スキューバダイビングとの違い
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シュノーケルとは、元々ドイツ語で潜水艦の通風・排気装置を表わす言葉で、形が似ていることから、こう呼ばれるようになりました。英語だと、スノーケルやスノーケリングと読みます。
シュノーケル、マスク(専用ゴーグル)、フィン(足ひれ)という3点を装着し、水面あるいは浅瀬を遊泳するのがシュノーケリング。同じ3点を使用しますが、主に潜水することを目的としているのがスキンダイビングです。
スキューバダイビングは、同様の器材3点に加えて圧縮された空気が入っているスキューバタンクを背負って潜水します。
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シュノーケリングは泳ぎの苦手な人や子供でも楽しめる!
シュノケーリングのメリットは比較的シンプルな器材で始められるだけでなく、それほど高度なスキルを要しないという点です。
スキンダイビングは、息を止めて深くを潜るため、無駄な動きが許されません。息止めや潜降に伴う水圧の影響など、シュノーケリングより注意すべき点があります。また、頭から水中へと潜降するジャックナイフという潜水方法があり、シュノーケリングよりもテクニックが必要です。
スキューバダイビングの場合は、体験ダイビング以外ではPADIなど民間のダイビング指導団体が認定するライセンスの取得が不可欠です。実践までにはきちんとした知識とスキルを身につけなければなりません。
それに比べてシュノーケリングは、ライフジャケットやウェットスーツを使用すれば、浮力が確保されるので泳ぎの苦手な人や子供でも安心です。慣れるまでは足の着く浅瀬を選んで、流されないように気をつけながら練習できます。
また九州や沖縄などの温暖な地域ならば、保温性のあるウェットスーツを着て1年中楽しめるのも魅力です。
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シュノーケリングの基本テクニック
シュノーケリングはシンプルな道具を使う遊びですが、事前に使用方法や遊び方の基本を押さえておきましょう。
特に水が苦手な人は、事前に知識を得ておけばいざ遊びはじめるときにパニックにならず、ぐっとチャレンジしやすくなります。
シュノーケリングを行う前の事前準備
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シュノーケリングは手軽なだけに事故も起こりやすいので気をつけなければなりません。
シュノーケリングで使用するマスクは、水泳用のゴーグルと違って鼻も覆われており、口呼吸がしやすくなっています。とはいえ、口だけで呼吸するのは慣れないと意外に苦しく感じるかもしれません。実践する前に、お風呂場などでシュノーケルだけをつけて口呼吸の練習をしておくとよいでしょう。
口呼吸ができるようになったら、鼻をつまんだ状態で目の下あたりまで水に浸けます。水が入ってきても飲んでしまわないよう、ゆっくりと大きく息を吸って大きく吐くトレーニングをしておくと役立ちます。
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「シュノーケルクリア」「マスククリア」という基本テクニック
体の力を抜いてリラックスした状態で水に浮かぶのがシュノーケリングの基本です。しかし、それ以外にもシュノーケルやマスクの中に水が入った場合の対処法も必要。
シュノーケルから入ってきた海水を飲み込んだり、マスクに水が入って見づらくなってしまったりすると快適に楽しめません。これらを解消することを「シュノーケルクリア」「マスククリア」といいます。
「シュノーケルクリア」は、水面に浮かび上がったときに肺の中に残った空気を勢いよくシュノーケルに吹き込むだけ。
「マスククリア」は、マスクのフレームを軽く手で押さえながら斜め上を向き、鼻からゆっくり息を吐き出します。水面に上がってマスクをつけ直さなくても、簡単にマスクの下から水を出すことができます。
ぜひお風呂で練習しておきましょう!
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人魚になったイメージで腰から足全体を動かそう
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シュノーケリングではフィンを装着するため、素足で泳ぐよりも推進力が増し、長い距離を楽に進めるようになります。
そのぶん足にも水圧がかかるので要注意!足先で無理に泳ごうとすると必要以上に足に負担がかかり、疲れやすくなってしまいます。
膝から下をバタバタ動かすのではフィンが揺れるだけで前に進みません。人魚になったイメージで、腰から足全体をゆっくりし鳴らせると、気持ちいいほどぐんぐんと前に進めるようになります。
こうした体の動かし方についてもイメージトレーニングしておけば、よりシュノーケリングを楽しめるでしょう。
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シュノーケリングをする際に忘れてはならない3つの注意事項
シュノーケリングをする際、決して忘れてはならない注意事項が3つあります。
1.「バディシステム」といって、必ず最低2人以上で行動すること。バディは英語で「仲間」「相棒」の意味。身につけた器材や体に思わぬトラブルが起こったときを想定して、決して1人では行わず、特に子供は大人とバディを組むようにしましょう。
2.万が一トラブルが起きた際に判断や対処が遅れるため、飲酒はもちろん控えましょう。そして、体調が優れないときには無理してシュノーケリングを行わないこと。
3.海中の生物やサンゴなどをむやみに触ったり、海を汚したり、故意にダメージを与えることは厳禁。
美しい海を満喫しに来たのに、ゴミを海に捨てるなんてもってのほか。シュノーケリングだけじゃなくマリンレジャーを誰もが気持ちよく楽しめるように、ゴミは各自で持ち帰りましょう。
シュノーケリングの実地スキルは体験ツアーで学ぼう!
シュノーケリングのスキルの向上や安全面を考えると、体験ツアーに参加するのをおすすめします。特に、天候や海のコンディションの読み方などは、熟練のインストラクターの手ほどきを受けて実際に海に入らないと分からないもの。
また、海中の眺めや生息する魚、海洋生物の種類も場所によってさまざまなので、インストラクターと一緒に海に入った方が楽しめることは間違いありません。
アウトドアレジャー予約サイト「SOTOASOBI(そとあそび)」は、海を知り尽くしたインストラクターのレッスンやアドバイスが受けられる初心者歓迎のシュノーケリングツアーが満載です。小学生以下の子供も参加できる家族向けのツアーも多数あるので、ぜひチェックしてみてください。
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関東近郊と沖縄で体験できるシュノーケリングツアー
ここからは、都心からアクセスしやすい静岡県伊豆と、透明度の高い海が人気の沖縄本島で開催されている魅力的なシュノーケリングツアーを紹介します。
ぜひ次のお出かけの参考にしてみてください。
伊豆で気軽に参加できる!家族におすすめのツアー|静岡県
車でも電車でも都内から日帰り可能な伊豆は、人気のシュノケーリングエリア。海藻類が生い茂る春、カラフルな魚が多い夏、水が温かく魚も多い秋、透明度バツグンの冬と、四季折々の海の魅力を楽しめます。
「ヘイズダイブ」の“プライベート・シュノーケリング体験”なら、5歳から参加OK!1グループ貸切のプライベートツアーなので、家族やグループみんなで気兼ねなくシュノーケリングを楽しめます。
ガイドがフロート(浮き輪)を引っ張りながら帯同してくれるので、泳ぎに自信がない人や泳ぎ疲れたときには、これにつかまっていれば心配無用。カラフルな魚はもちろん、ウニやイセエビ、アオリイカなど伊豆ならではの海中生物とのご対面に、子供たちも喜ぶこと間違いありません!
- 静岡県伊東市富戸1255-20
魚のことから伊豆半島の成り立ちまで遊んで学ぼう|静岡県
シュノケーリングをしながら伊豆半島について学べる「Keep Smiling !(キープスマイリング)」の“ジオシュノーケリングツアー”は、子供連れにおすすめです。
シュノーケリングの前に、伊東ジオマリンガイドの資格を持つベテランガイドが、はるか昔は海底火山だった伊豆半島の秘密について教えてくれます。伊豆半島の成り立ちを知ってから海中世界をのぞいてみると、納得することや新たな発見が盛りだくさんです。
溶岩に覆われた海底は伊豆ならでは!溶岩の亀裂や岩陰には、さまざまな生物が潜んでいます。泳いでいる魚だけでなく、サザエやウツボなど珍しい生き物を見つけるのがだんだん面白くなるはず。遊びながら地球の神秘を思いっきり感じてみてはいかがでしょうか?
- 静岡県伊東市富戸842-229
<<伊豆で体験できるシュノーケリングツアーの一覧はこちら>>
シーカヤックとシュノーケリングを楽しめる大満足のツアー|沖縄県
沖縄の恩納村にある「nesia(ネイジア)」では、“シーカヤック&シュノーケリングツアー”を開催しています。
3歳から参加OKで、子供やシュノーケリング初心者でも安心して楽しめます。シュノーケリングだけでなく、カヤックも一緒に体験できるのでお得感たっぷり。
底が透明なクリアカヤックで水上散歩できるのもうれしいポイント。漕ぎながら水中の様子を見ることができるので、ひと味違った海上ツーリングを楽しめます!
青の洞窟エリアは魚やサンゴの種類が豊富で、初めてシュノーケリングをする人にうってつけの場所です。ここに生息する魚たちは人懐っこいと評判で、向こうから近寄ってきてくれるほど。心ゆくまで魚たちと戯れて、至福の時間を過ごしましょう。
- 沖縄県国頭郡恩納村恩納6365-1 ネイジア
シーカヤックで無人島に上陸!冒険気分も味わえる|沖縄県
同じく恩納村にある「サウスワード カヤッククラブ」では、“無人島に上陸!シーカヤック&シュノーケリングツアー”を開催しています。
6歳から参加でき、洞窟探検やシュノーケリング、シーカヤックで約3時間たっぷり遊べる大満足のツアーです。色とりどりのトロピカルフィッシュと一緒に泳いだり、無人島である「やどかり島」に上陸してオオヤドカリを探したり、恩納村ならではの生物を間近に観察できます。
自然の醍醐味を思う存分味わってみませんか?
- 沖縄県国頭郡恩納村瀬良垣2501-4
人気No.1スポット!神秘的な青の洞窟を満喫しよう|沖縄県
青の洞窟は沖縄本島で人気No.1のシュノーケリングスポット。神秘的な青の世界が広がっており、沖縄に行ったら絶対行きたい場所です。
そんな魅惑の世界を堪能したいなら、「プズマリダイバーズクラブ」の“青の洞窟を楽しむシュノーケリングツアー”がおすすめ。
海の中はカラフルな魚であふれていて南国気分満点!クマノミやツノダシなどに餌付けができ、魚とのふれあいを楽しめます。
基本的には、フロート(浮き輪)につかまりながら青の洞窟まで泳いでいくので、泳ぎに自信がない人でも安心です。また、6歳から64歳まで幅広い年齢層から参加OKなので、素晴らしい海の世界を3世代で満喫してみてはいかがでしょうか?思い出深い家族旅行になること間違いなし!
- 沖縄県国頭郡恩納村冨着1518
美しいサンゴ礁とカラフルな熱帯魚を手軽に観察できる|沖縄県
沖縄旅行の合間に少しだけでもシュノケーリングを体験してみたいなら、「マリンクラブ ベリー」が開催している“サンゴ畑のシュノーケリングツアー”がおすすめです。
所要時間1時間30分(入水時間は約30分)と手軽なのがポイント。水着だけ持参すればシュノーケリングに必要な装備はすべてレンタルできるので、予定が詰まっている旅行中でも気軽に参加できると好評です。
このツアーはなんといっても、沖縄らしい南国ムードあふれる海中世界を満喫できるのが最大の魅力。透明度抜群の穏やかな海には、白い砂とサンゴ礁が広がり、カラフルな熱帯魚が優雅に泳いでいます。
ニモの愛称でおなじみのカクレクマノミたちに餌やり体験もできるので、人魚のような気分に浸ってみてはいかがでしょうか?
- 沖縄県名護市幸喜117 ウィードビーチ
ダイナミックな地形とサンゴの絶景を体験するならここ!|沖縄県
沖縄本島の北部にある本部港からフェリーで約30分のところに位置する伊江島をご存じでしょうか?美しい離島が浮かぶ海は色鮮やかなサンゴの宝庫で、バリエーションに富んだポイントが盛りだくさんに広がっています!
そんな伊江島の海を満喫できるのが、「B×B Best Blue(ベストブルー)」の“体験シュノケーリングツアー”です。心奪われるほどカラフルなサンゴが一面に広がる南側のポイントや、海の底へと続く急斜面や断崖といったダイナミックな地形が見られる北側のポイントなど、見どころがたくさん。
入水前にはガイドによる丁寧なブリーフィング(安全説明)があり、ツアー中も伊江島を知り尽くしたベテランガイドがサポートしてくれるので初心者でも安心。離島の穴場的スポットへ、本島とはひと味違う海中世界をのぞきに出かけましょう。
- 沖縄県国頭郡伊江村東江前631-2
<<沖縄で体験できるシュノーケリングツアーの一覧はこちら>>
シュノーケリングに挑戦してみよう!
美しい海中世界を気軽に楽しめるのがシュノーケリングの最大の魅力。子供からシニアまで幅広く行えるので、家族旅行の一環で潜ってみるのもおすすめです!
アウトドアレジャー予約サイト「SOTOASOBI(そとあそび)」では、今回おすすめした伊豆や沖縄だけでなく、全国で楽しめるシュノーケリング体験ツアーを多数紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
(編集部注*2018年5月25日に公開された記事を再編集したものです。)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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