自分にピッタリのシュノーケルセットの見つけ方講座 2018.08.16 シュノーケリング
気軽にできる人気のシュノーケリング。水中で呼吸をするための「シュノーケル」を使って、水面や水中を遊泳するマリンアクティビティです。“スノーケル”とも呼ばれますが、言語による読み方が違うだけで、同じ意味で使われています。
主に水面付近で楽しむシュノーケリングの魅力は、ビーチなどの浅瀬から水深の深い場所までフィールドを選ばず、老若男女問わず気軽にできること。また、スキューバダイビングにも興味があるけど、一歩踏み出せない…という方にもおすすめのマリンスポーツです。
そんなシュノーケリングですが、より安全に楽しむためには道具選びが重要!
市販のものには「大人用」や「ジュニア用」などいろいろなセットがありますが、種類や選び方のポイントを知っておけば最適なものが見つけられます。そこで今回はシュノーケルのセットについて詳しく紹介していきます。
【目次】
「シュノーケルマスク」の種類と選び方
「シュノーケル」の種類と選び方
「フィン」の種類と選び方
【人気のシュノーケリングスポット4選】
- 1.東京から日帰りOKで透明度抜群の伊豆|静岡県
- 2.多種多様な魚とダイナミックな地形の伊豆大島|東京都
- 3.“ケラマブルー”が堪能できるチービシ環礁|沖縄県
- 3.4種類のクマノミに会える下地島|沖縄県
「シュノーケルマスク」の種類と選び方
快適に水中を見渡すのに必要なのが“マスク”。水泳用のゴーグルではなく、しっかりとしたマスクを着用するのが安全にシュノーケリングを楽しむポイントです。では、シュノーケリング用のマスクにはどのような種類があるのか、また選び方やおすすめのマスクについて説明していきます。
1.レンズのタイプ
▼一眼タイプ
一眼タイプはレンズに仕切りがないので視野が広いのが特徴です。マスクを付けるとどうしても視野が狭まってしまうので、できるだけ遮るものがなく海中を遊泳したい方におすすめ。
▼二眼タイプ
二眼タイプのポイントは、度付きレンズを入れることができること。ただし視野の広さは一眼タイプよりも劣ります。視野が広く感じるサイドビュー付きタイプのものもあります。また、マスククリア(マスクの中に入った水を外に出すこと)がしやすいので、女性や年配の方など肺活量の少ない方にもおすすめです。
2.素材のタイプ
▼ブラックシリコン
マスクのスカート部分が黒いシリコンのものをブラックシリコンといいます。スカート部分が黒くなっていることで外からマスクに入ってくる光を遮り、カメラなどのファインダーを覗き込む際に見やすいという利点があります。水中撮影をする方におすすめです。
▼クリアシリコン
こちらはシリコン部分が透明のマスクで、外から光が入ってくるので視界が明るくなりファンダイビングにぴったりです。
▼プラスチックレンズ
レンズがプラスチックになっていることでガラスのレンズよりも軽く、ガラスのように割れる心配がないので気軽に持ち運べます。
▼テンパードガラス
強化ガラスになっていて、割れにくいレンズです。
3.マスク選びのポイント
まずマスクの合わせ方ですが、マスクを顔に合わせて前髪や髪の毛の生え際がマスクのスカート部分にかかっていないかをチェックします。次にマスクを顔に当てて軽く鼻から息を吸い、下を向いてマスクが3秒以上落ちなければOK。シリコン部分の肌触りやフィット感を確認しましょう。
4.目が悪い方は二眼タイプのマスクがおすすめ!
目が悪い方は二眼タイプのマスクを選びましょう。もともとマスクを通して水中を見るときは実際よりも3分の4の大きさに見えるので、多少目が悪い程度であれば度付きレンズにしなくてもさほど問題はありません。眼鏡やコンタクトがないと、ほとんど見えないという方は度付きにしましょう。
ちなみに、眼鏡やコンタクトをしたままでもマスクは付けられますが、万が一マスクに水が入って外れてしまう場合を考えると、度付きのマスクにしておいた方が無難。レンズを選ぶ際は、通常より1段階ほど弱い度数にしておくと水中で見やすいですよ。
<<全国で体験できるシュノーケリングツアーの一覧はこちら>>
「シュノーケル」の種類と選び方
シュノーケリング中は“シュノーケル(スノーケル)”を使って口呼吸をすることで、息継ぎのために顔を水面から上げることなく泳げるので、体力の消耗を抑え長時間の遊泳が可能になります。シュノーケルの形状にもいろいろあり、肺活量によっても選ぶポイントが変わってきます。それでは詳しく見てみましょう。
1.シュノーケルのタイプ
▼ストレートタイプ(J型)
ストレートタイプは最も定番といえる形で、筒の部分がまっすぐになっています。
▼蛇腹タイプ
シュノーケルの筒の口元部分が蛇腹になっているタイプ。口に合わせて、シュノーケルの位置を調整しやすいメリットがあります。スキューバダイビングには可動域の広い蛇腹タイプがおすすめですが、水面付近を中心に行うシュノーケリングの場合は水の抵抗を受けやすくマウスピースをしっかりくわえるため、自然と力が入って口が疲れやすくなる可能性があります。
▼ラップアラウンド型
ラップアラウンド型は、顔の形に添って筒の部分が曲がってるタイプで、水の抵抗を受けにくくなっています。また、シュノーケルの内容量が少ないので、シュノーケルクリア(シュノーケルの中に入った水を外に出すこと)がしやすいのも特徴です。
2.シュノーケルのオプション
▼ドライシュノーケル
筒の上部に浮力体が取り付けられていて、水に浸かると弁が閉じて水の浸入を防いでくれる浸水防止弁付きのタイプです。「ドライスノーケル」や「ドライトップ」、「ドライアッパー」などとも呼ばれています。うっかり水中にシュノーケルが浸かってしまっても、これがあれば海水を飲んでしまうリスクを軽減できます。
▼スプラッシュガード
「アッパーキャップ」ともいい、波しぶきがシュノーケルに入りにくい構造になっています。ドライシュノーケルと似ていますが、ドライシュノーケルはシュノーケルが水中に入ってしまった時に、スプラッシュガードはシュノーケルが水上にあるけれど波がかかった場合に、それぞれ筒に水が入りにくい構造になっています。
3.シュノーケル選びのポイント
シュノーケルを選ぶときにまず大切なのは、自分の肺活量に合った太さと長さを選ぶこと!肺活量の多い方は、空気をたくさん取り込める筒の太いものを、女性や子供など肺活量の少ない方は細いものを選びましょう。
筒の長さが短いとシュノーケルクリアはしやすいですが、深く潜れず、水が入りやすい難点が。逆に筒が長ければ、深く潜れて水も入りにくいですが、シュノーケルクリアはしにくい…と一長一短です。また初心者や子供には排水弁付きのものがおすすめ。最後にどれにしようか迷ったら、排水室が1番大きなシュノーケルを選ぶとよいでしょう。
そして次に重量なのは、マウスピースの大きさです。男性用と女性用がありますが、大き過ぎると顎が痛くなったり疲れてしまうことも。また、小さ過ぎると外れやすく、口の中に水が入ってしまうこともあるので、サイズが自分に合っているか確認が必要です。
「フィン」の種類と選び方
足に装着する“フィン”は、水中世界を楽しみながら人魚のようにスムーズに移動できる優れもの。フィンにもいくつか種類があり、何を重視するかで最適なものが変わってきます。それでは詳しく見ていきましょう。
1.フィンの形状
▼フルフットタイプ
靴を履くように、足をすっぽりと中に入れて履くタイプのフィン。基本的に素足で装着します。自分の足と一体化したような感覚なので、力がダイレクトにフィンに伝わります。
▼ストラップタイプ
マリンシューズやソックスの上から装着できるタイプのフィンです。かかとにストラップが付いているのでサイズ調整が可能。着脱もしやすく、ダイビングではこのストラップタイプが主流となっています。
▼先割れフィン
フィンの中央が割れているタイプが先割れフィン。水を切り分けて進むため、小さなキックで高い推進力を得られます。
2.素材のタイプ
▼プラスチック素材
発色が良く軽量です。プラスチックは硬いので推進力はありますが、ある程度の脚力が必要です。
▼ゴム素材
弾力があり柔らかで、少ない力でも進めます。足がつりやすい方にもおすすめです。
3.フィン選びのポイント
足との一体感を重視したい方は、フルフットタイプがよいでしょう。フルフットタイプは試着が必須!緩すぎずきつすぎず、しっかり足にフィットしているかを確認しましょう。足ひれの幅も自分の体力と相談して選んでくださいね。
ビーチから直接海に入ってシュノーケリングをする予定がある場合は、マリンシューズを履いたまま装着できるストラップタイプがおすすめ。子供に選ぶ場合も、サイズ調整のできるストラップタイプにしておけば、すぐに買い替えの心配はありません。
素材については、初心者の方は柔らかくて扱いやすいゴムタイプを選ぶのがベターです。
人気のシュノーケリングスポット4選!
シュノーケリングに必要な道具と選び方が分かったところで、ここからは全国の人気シュノーケリングスポットを紹介します!
1.東京から日帰りOK!透明度の高い伊豆の海は初シュノーケリングにぴったり|静岡県
東京から電車で約2時間、車で約3時間。日帰りもできるアクセスの良さで観光地としても人気の伊豆は、シュノーケリングデビューにぴったりのスポット!伊豆の海は透明度が高く、海の中でも四季を感じられるのが特徴。春には海藻類が豊かに生い茂り、夏には温かい海からやってきたカラフルな魚が見られます。
そんな伊豆の城ヶ崎海岸周辺では、「Keep Smiling!(キープスマイリング)」が初心者向けに“体験シュノーケリングツアー”を開催しています。マスクやシュノーケルの使い方から、呼吸の仕方、フィンを装着して泳ぐ方法まで、丁寧にレクチャーしてくれるので、個人でシュノーケリングに挑戦するよりはるかに効率的で安心!
ガイドが海の生き物がたくさんいるスポットに連れていってくれます。海の中にはタイやフグ、イワシの群れにサザエやウツボの姿まで!体が冷えたらウエットスーツのまま入れるお風呂で体を温めて、再びトライできます。ウニやナマコを見つけたら、どんな感触か触ってみましょう。
5歳から参加できる(4歳以下は応相談)ので、家族みんなでシュノーケリングを楽しめますよ。
- 静岡県伊東市富戸842-229
<<伊豆で体験できるシュノーケリングツアーの一覧はこちら>>
2.バリエーション豊かな魚とダイナミックな地形が見られる伊豆大島|東京都
東京湾の南東約100kmに浮かぶ伊豆大島は、東京からジェット船で約1時間45分。伊豆大島周辺の海は黒潮の影響で透明度が高く、魚の種類も多いという特徴があり、シュノーケリングでも人気のスポットです。
「オレンジフィッシュ」が開催する“シュノーケリング&磯遊びツアー”では、シーズンによって透明度が20mを超すような美しい海でシュノーケリグを体験できます。カンパチの大群から熱帯の魚まで、バリエーション豊かな魚たちを間近で見るのは大迫力!
活火山である伊豆大島は、溶岩が流れ出た複雑な地形が海の中にも広がっており、シュノーケリングをしながらダイナミックな地形も楽しめます。
- 東京都大島町元町野地723-2(送迎が基本)
■関連記事
伊豆大島へ日帰りしたい方必見!おすすめの楽しみ方教えます
3.“ケラマブルー”に感動の嵐!チービシ環礁で楽しむ極上のシュノーケリング|沖縄県
海がきれいな沖縄県の中でも、特に透明度の高い澄んだ海が広がることで知られる慶良間(けらま)諸島。“ケラマブルー”と称されるその海の色は、一度見たらとりこになってしまうほど。もちろん、シュノーケリングやスキューバダイビングのスポットとして大人気となっています。
「シーワールド」が主催する“シュノーケルツアー”では、慶良間諸島に属す「ナガンヌ島」「クエフ島」「神山島」の3つの無人島からなる「チービシ環礁」でシュノーケリングができます。出発は那覇市にある三重城(みえぐすく)港。ボートに乗って約20分ほどでチービシ環礁に到着し、ボートから直接海に入ってシュノーケリングを楽しみます。
底まで見渡せる透明度の高い海の中を、カラフルな熱帯魚が泳ぐ光景はまさに楽園!餌付けタイムもあるので、小さな魚たちが自分の周りを泳ぐさまを堪能できますよ。
シュノーケリングだけのツアー以外にも、“パラセーリング付きツアー”や“マリンスポーツ付きツアー”もあるので、チービシの海でいろんな遊びを体験してみましょう!
- 沖縄県那覇市西3-20 那覇三重城港
<<慶良間諸島で体験できるシュノーケリングツアーの一覧はこちら>>
3.初心者におすすめ!下地島の穏やかなビーチでシュノーケリング|沖縄県
伊良部大橋の開通により、宮古島から車で行けるようになった伊良部島。そこからさらに陸路で行ける下地島には、宮古諸島の中でも有数のシュノーケリングスポット「中の島ビーチ」があります。別名「カヤッファ」と呼ばれるそのビーチでシュノーケリングをするなら、「エコガイドカフェ」が主催する“シュノーケリングツアー”に参加してみましょう。
エコガイドカフェのツアーは、環境省が主催する「エコツーリズム大賞」で特別賞を受賞しており、自然にやさしい海遊びのマナーを教えてくれるので初心者にぴったり。フィールドとなるカヤッファは1年中波が穏やかなので、ゆったりとシュノーケリングが楽しめます。
海の中には4種類のクマノミが生息し、サンゴの種類も100種類以上!ツアー後半では、シーカヤックにも挑戦できるので、風を感じながら海上散歩も満喫しましょう。
- 沖縄県宮古島市伊良部(下地島) 中ノ島(カヤッファ)ビーチ
<<宮古諸島で体験できるシュノーケリングツアーの一覧はこちら>>
自分に合った道具で安全にシュノーケリングを楽しもう!
いかがでしたか?シュノーケリングを安全に楽しむためには、道具選びも肝心です。額や頬骨、鼻の高さ1つとっても個人差があるので、安いからといって通販で購入してもいざ使ってみたら合わない…なんてことも。ぜひ実際に試着して、納得してから購入されることをおすすめします。
アウトドアレジャー専門予約サイト「SOTOASOBI(そとあそび)」では、全国で体験できるシュノーケリングツアーを多数紹介しています。
シュノーケリングに必要な道具のレンタル料はすべてツアー代金に含まれているので、どのタイプが自分に合うのか購入前に試すことができます。また、プロのガイドからアドバイスがもらえるのも魅力。ぜひツアーも体験してみてくださいね。
(編集部注*2017年5月20日に公開された記事を再編集したものです)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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