伊豆大島で外せない観光スポット13選!裏砂漠から温泉まで 2024.04.29 東京都
伊豆半島の南東に延びるように続く、100あまりの島々からなる伊豆諸島。その中でも本州から一番近く、最も大きな島である伊豆大島は、現在も活動を続けている火山島です。
噴火活動は1990年以降沈静化していますが、火山島ならではの特異な自然や温泉、港町の風景など、伊豆大島には魅力的なスポットが点在しています。
今回はそんな伊豆大島のおすすめ観光スポットと、自然を満喫できるアクティビティをご紹介!今まで伊豆大島についてあまり知らなかった人も、これを読めばきっと興味が湧いてくるはずですよ。
【目次】
1.三原山
2.裏砂漠
3.地層切断面
4.波浮港
5.トウシキ遊泳場
【column】初心者も安心!透明度抜群の海でダイビング
6.筆島
7.元町浜の湯
8.愛らんどセンター 御神火温泉
9.椿花ガーデン
10.ぶらっとハウス
11.東京都立大島公園 動物園
12.泉津の切通し
13.波治加麻神社
【column】美しい星空を快適に堪能!
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1.大迫力のカルデラを望める!「三原山」
島全体が活火山である伊豆大島のカルデラ内にできた中央火口丘である「三原山」。島のほぼ中央部に位置する伊豆大島のシンボルで、古くから“御神火様(ごじんかさま)”と崇められてきました。
標高は758mとあまり高くはありませんが、なんといってもその魅力は山頂にあるカルデラ。カルデラとは火山活動によってできる地形で、中央部分は凹み、外側がリング状の壁のような形状になっています。
長い歴史の中で噴火を繰り返してきた三原山は、複数のカルデラが形成され独特な地形に。1984年に公開された映画『ゴジラ』に登場し、その2年後の噴火によって偶然にできた“ゴジラ岩”も名物スポットのひとつです。
麓からはいくつかの遊歩道が整備されており、最短ルートなら歩いて40分ほどで山頂にたどり着けます。火口の遊歩道から望む大迫力のカルデラをはじめ、内輪山に建てられた「三原神社」の鳥居の向こうには富士山を望めるなど、伊豆大島まで来たならぜひ目の当たりにしたい絶景がたくさんあります。
初めて訪れるなら「オレンジフィッシュ」主催の“三原山噴火口ウォークツアー”に参加するのがおすすめ。貸切のプライベートツアーで、三原山の見どころをしっかりと楽しめます。宿泊先までの送迎サービスもありますよ。
- 東京都大島町野増
- 東京都大島町元町野地723-2
2.国内唯一の砂漠!別世界のような風景が広がる「裏砂漠」
三原山の麓に広がる「裏砂漠」は、日本ではとても貴重なスポット。風によって砂が運ばれ、堆積してできた砂丘はいくつかありますが、日本で砂漠といえばこの裏砂漠だけなんです。
長い時間の中で何度も繰り返し起きた噴火の際に噴出した、小さな石によってできたこの裏砂漠は、世界の有名な砂漠とは様子が少し違い、真っ黒な地面が広がっています。
「大島大砂漠」バス停付近にあるトレッキングコース「裏砂漠入口」から1.3kmほど歩くと裏砂漠に到着。入口付近からすでに地面は黒い砂に覆われており、道を進むにつれて、緑がどんどんとなくなっていきます。
少し小高い丘を越えていくと、目の前には辺り一面黒い砂の世界…!周囲には遮るものは何もなく、別世界に来たような不思議な気分にさせてくれます。
レンタカーでの進入は禁止されているため、車やバイクの人は「月と砂漠ライン」というトレッキングコースから入り、裏砂漠の展望台から眺めるのがおすすめ。向こう側に見える青い海と、裏砂漠の黒とのコントラストはとても美しく、この場所ならではの景観を楽しめます。
宿泊先までの送迎サービスがある「オレンジフィッシュ」主催の“絶景!大島裏砂漠ツアー”に参加すれば、ジオパークガイドに認定されたガイドによる詳しい解説も聞けますよ。
- 東京都大島町泉津原野
- 東京都大島町元町野地723-2
3.自然が作り出した芸術品!大迫力の「地層切断面」
大島一周道路で島の南西部まで行くと見えてくる「地層切断面」は、高さ約24m、全長630mという圧巻のスケールを誇る、自然が作り出した芸術品。地層の一層一層がしま模様のようにはっきりと見える切断面は、1953(昭和28)年に行われた道路建設工事中に発見されました。
三原山が太古の昔から噴火を繰り返し、スコリアという火山噴出物や火山灰などが噴出して地表に降り積もることで、美しい層が作り出されました。地元では“バームクーヘン”とも呼ばれ、親しまれています。
こちらへはバスに乗ってアクセスすることも可能。バス停もそのまま「地層切断面」という名称なので、わかりやすいですね。迫力に驚くこと間違いなしのスポットで、ぜひ伊豆大島ならではの記念写真を撮ってみてください!
- 東京都大島町野増
- 04992-2-2177(大島観光協会)
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4.グルメも楽しみたい!大正時代の面影が残る「波浮港」
「波浮港(はぶみなと)」は、伊豆大島の南端に位置する小さな港。9世紀に起きた噴火でできた火口湖が、地震の大津波によって海とつながり、その場所に港が作られました。
もともと遠洋漁業の中継港として栄えた波浮港には、明治から昭和にかけて多くの文人墨客が執筆や保養のために訪れ、波浮港を題材にした作品を残しています。川端康成の短編小説『伊豆の踊子』の舞台になった旧港屋旅館は、現在「踊り子の里資料館 みなとや」となっており、当時の宴の様子を人形で再現した展示を無料で見学できます。
港町には石畳の坂道が続き、大正から昭和初期の面影を残した風情たっぷりの建物が並んでいます。伊豆大島名物の“べっこう寿司”をいただける「港鮨」、揚げたてのコロッケが人気の「鵜飼商店」など、おいしいグルメスポットも多いので、ぜひ波浮港で散策を楽しんでみてはいかが。港の西側にある「波浮港見晴台」からは、港町の風景を一望できますよ。
- 東京都大島町波浮港
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5.天然のプールでシュノーケリング!「トウシキ遊泳場」
波浮港の西、差木地(さしきじ)地区にある「トウシキ遊泳場」は、シュノーケリングやダイビングで人気のスポット。砂浜はなく、溶岩の塊で形成されたゴツゴツとした独特の地形をしており、海中からもその迫力を堪能できる魅力的なエリアです。
複雑な岩の成形を眺めたり、洞窟や岩のすき間をくぐり抜けたりすることを楽しむ地形派ダイバーにはぜひおすすめ!
さまざまな種類の海の生き物が生息していることも魅力のひとつ。溶岩に囲まれたタイドプール(潮溜まり)には、サンゴや小さな生き物が生息し、子供がシュノーケリングを楽しむのにもぴったりです。トウシキの周辺は大型の生き物も多く、運が良ければウミガメやハンマーヘッドなどに遭遇できることもあるのだとか。
トイレとシャワーは、近くにある「トウシキキャンプ場」で利用できますよ。ライフセーバーが常駐する7月下旬〜8月中旬の海水浴場開設期間は、より安心して海遊びを楽しめます。
- 東京都大島町差木地
- 04992-2-1446(大島町観光課)
初心者も安心!透明度抜群の海でダイビング
黒潮の影響で透明度の高い伊豆大島の海は、ダイビングスポットとしても人気!
「オレンジフィッシュ」が開催する“体験ダイビングツアー”なら、持ち物は水着とタオル、サンダルだけでOKなので、旅先でも気軽に体験できます。さらに、インストラクター1名につき参加者2名までの少人数制なので、ダイビングが初めての人でも安心!
溶岩が流れ出たことで複雑な地形が広がっている伊豆大島周辺の海。透明度が高いため、海底の様子もしっかりと観察できます。潜水時間は約30分あるので、のんびり海の世界を堪能しましょう。
魚の種類が多いのも伊豆大島の海の特徴で、迫力満点のカンパチの大群からカラフルな南方系の魚まで、さまざまな魚に出会えますよ。
- 東京都大島町元町野地723-2
6.太古のロマンを感じられる無人島「筆島」
波浮港から大島一周道路を北上した先にある「筆島海水浴場」から望める「筆島」は、その名の通り筆先が海から顔を出したような形の無人島です。
一見すると、変わった形の岩と思うような存在ですが、実はとっても歴史の深い島!
もともと筆島は、240万年前から数十万年前に活動していた火山。海の浸食によって徐々に周りが削られ、火山の火道にあたる部分が残り、今の姿になったといわれています。つまり、伊豆大島よりもずっと先輩の火山島だったわけです。
この背景を知った上で筆島を見ると「大きな火山島だったものが、こんなに小さく削られてしまうなんて!」と、自然の驚異をありありと感じられるのではないでしょうか。
- 東京都大島町波浮港港淵
- 04992-2-1446(大島町観光課)
7.目の前に絶景が広がる!人気の日帰り露天風呂「元町浜の湯」
伊豆大島の玄関口である元町港から歩いてすぐ、長根浜公園内にある「元町浜の湯」は、伊豆大島の中でも人気の日帰り温泉施設。1986年に起きた三原山の噴火によって湧き出した温泉を引いています。
お風呂は広々とした露天風呂のみ!男女混浴のお風呂で、水着を着て入浴します。水着の無料レンタルサービスもあるので、持っていなくても大丈夫ですよ。人気の時間帯は夕方で、目の前の太平洋に沈んでいく真っ赤な夕陽を眺めながらの入浴は、最高の気分です。
施設内に洗い場はなく、それぞれの更衣室にシャワーがある程度なので、お風呂に入って体を洗うというよりは、温泉に浸かりながら絶景を満喫することを目的に利用するのがよいでしょう。
温泉の奥にあるゴジラ像も公園の名物になっているので、記念撮影スポットにおすすめです。
- 東京都大島町元町字トンチ畑882
- 04992-2-2870
・営業時間:13:00〜19:00(7〜8月は11:00〜)
・定休日:無休
・入浴料:大人300円、中学生以下150円
8.温泉や温水プールでリフレッシュ!「愛らんどセンター 御神火温泉」
しっかりと体を洗って温泉を満喫したい人は、元町浜の湯からすぐのところにある「愛らんどセンター 御神火温泉」へ行ってみましょう。
こちらには露天風呂はありませんが、男女分かれた大浴場や洗い場のほか、サウナ、打たせ湯もあり、ゆったりと温泉を楽しめるのが特徴。25mの温水プールもあるので、温泉に入る前に泳いで体をリフレッシュさせるのもおすすめ。
開放的な大広間は食事を楽しんだり、湯上り後に休憩したり、ほっとひと息つける空間です。旅行中に雨に見舞われてしまったときは、御神火温泉で過ごすのもいいかもしれません。
- 東京都大島町元町字仲の原1-8
- 04992-2-0909
・営業時間:6:30〜21:00(夜行便の到着がない日は9:00〜)
・定休日:第2水・木曜(2・3・8月は変則)
・入浴料:大人710円、中学生以下300円
9.もふもふのウサギや季節の花に癒やされる!「椿花ガーデン」
元町から島のもうひとつの玄関口・岡田港のほうへ向かったところにある「椿花ガーデン」は、のどかな自然に囲まれながら、動物たちと憩いの時間を過ごせる場所。
以前はたくさんのリスを放し飼いにしており、気軽に餌やりを楽しめることで人気のスポットでしたが、現在はウサギに変更。「ウサギの森」ではさまざまな色・柄のウサギとふれあいながら、思う存分もふもふを堪能できますよ。
椿園はもちろん、アジサイの散策路やパターゴルフ・ゴーカートなどのアクティビティもあり、子供から大人まで楽しめるスポットです。
3,000坪もある広大な芝生広場からは、伊豆大島の雄大な風景を眺めることができ、裸足になって駆け回ったり、寝転がったりしてもOK!思い思いにくつろぎの時間を過ごしましょう。
- 東京都大島町元町字津倍付41-1
- 04992-2-2543
・開園時間:9:00〜15:00
・休園日:水・木曜(シーズン中は開園)
・入園料:大人950円、4歳〜小学生500円
10.伊豆大島のおいしいものが集結!「ぶらっとハウス」
伊豆大島のおいしいものに出合えるのが、農産物直売所の「ぶらっとハウス」。大島空港のすぐ近くにあります。
農家の方が朝収穫した新鮮な野菜が並ぶほか、島で人気の惣菜店やスイーツ店の商品を購入できるのも魅力!椿油をはじめ、隣接する牧場で採れた「大島牛乳」や島の特産品であるアシタバの加工品なども扱っているため、お土産を買いに訪れるのもおすすめです。
買い物の前後には、カフェコーナーに寄ってみましょう。大島牛乳を使ったソフトクリームなどをいただけます。ジェラートには島産の旬の野菜やフルーツも使っており、とってもジューシー!散策に疲れたら、店名の通り“ぶらっと”立ち寄ってひと息ついてはいかがでしょう。
- 東京都大島町岡田字新開87−1
- 04992-2-9233
・営業時間:9:00〜16:00
・定休日:年末年始
11.たくさんの花や動物とふれあえる!「東京都立大島公園 動物園」
伊豆大島の東部に位置する「東京都立大島公園」は、327ヘクタールという広大な面積を誇る自然豊かな公園。
2016年に国際優秀つばき園に認定された椿園は、東京ドームの1.5倍という日本最大の規模。園芸品種が約450種3,700本、自生種のヤブツバキが約5,000本植えられています。毎年1月下旬~3月下旬に開催される「椿まつり」のメイン会場にもなっており、島の各所で開かれるさまざまなイベントとともに椿の花を楽しめるのも魅力です。
そのほかにも、植物園にはヤシの木を集めた「ヤシの広場」や、ブーゲンビリアをはじめとした亜熱帯の植物が植えられている「ブーゲンの広場」などがあり、海を背景にのんびりとした南国気分を味わえます。
園内には植物だけでなく、約60種類の動物を展示・飼育する「動物園」も併設され、ワオキツネザルやキョン、インドクジャクなど、さまざまな動物を間近に観察できますよ。
- 東京都大島町泉津字福重2
- 04992-2-9111
・開園時間:9:00〜17:00
・入園料:無料
12.不思議な光景に魅了される!「泉津の切通し」
伊豆大島の北側にある泉津漁港(せんづぎょこう)。この周辺には神秘的な風景を見られるパワースポットがあります。
泉津の港町から南東へ進み、大島一周道路から脇道へ入ったところにある「泉津の切通り」は、2本の巨木が切通しの両側に力強く根を張ったインパクトのある光景を見られるスポット。まるで異世界へと続くかのような階段…ぜひこの先へも足を運んで、不思議な空間を堪能してみてください。
泉津の切通りがある道は両側にツバキが植えられた「椿トンネル」と呼ばれ、1〜3月にはツバキの花が見ものです。
- 東京都大島町泉津
13.伊豆諸島の創生伝説や風習が残る「波治加麻神社」
泉津の切通しからさらに南東へ進んだところには、苔むした参道にスギの大木が整然と並び、神聖な雰囲気に包まれた「波治加麻(はじかま)神社」があります。
伊豆諸島をつくったといわれる三島大明神の子である「次郎王子(波治命)」を祀っています。
伊豆諸島の伝説に関わる古社にもぜひ足を運んで、島のほかの場所とは違った空気を感じてみてはいかが。
- 東京都大島町泉津48
伊豆大島の美しい星空を快適に堪能!
街灯が少なく、星がよく見える伊豆大島は星空観察にぴったり!季節ごとの星空を眺められる「オレンジフィッシュ」主催の“スターウォッチングツアー”に参加してみませんか?
20時ごろに宿泊先へ迎えに来てくれる車に乗って、とっておきの観察場所へ移動!少しずつ暗闇に目が慣れていき、星がはっきり、くっきりと見えてきます。ガイドが用意してくれる断熱マットやリクライニングチェアで快適に星空観察を楽しめるのもポイントです。
観察中には、レーザーポインタを使用した星座や星の解説もありますよ。プラネタリウムでは感じられない迫力満点の星空をぜひ、堪能してみてください。
- 東京都大島町元町野地723-2
伊豆大島は魅力がいっぱい!
伊豆大島は、魅力的なスポットが豊富な観光しがいのある島。ぜひ実際に訪れて、そのすばらしさを確かめてみてください!
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(編集部注*2022年8月6日に公開された記事を再編集したものです)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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