
伊豆大島で外せない観光スポット13選!露天風呂から裏砂漠まで 2022.08.06 東京都
伊豆半島の南東に延びるように続く、100あまりの島々からなる伊豆諸島。その中でも本州から一番近く、最も大きな島である伊豆大島は、現在も活動を続けている火山島です。
噴火活動は1990年以降沈静化していますが、火山島ならではの特異な自然や温泉、港町の風景など、伊豆大島には魅力的なスポットが点在しています。
今回はそんな伊豆大島のおすすめ観光スポットをご紹介!今まで伊豆大島についてあまり知らなかった人も、これを読めばきっと興味が湧いてくるはずですよ。
【目次】
1.三原山
2.裏砂漠
3.地層切断面
4.波浮港
5.トウシキ遊泳場
【column】初心者も安心!透明度抜群の海でダイビング
6.筆島
7.伊豆大島火山博物館
8.高田製油所
9.元町浜の湯
10.愛らんどセンター 御神火温泉
11.椿花ガーデン
12.東京都立大島公園・動物園
13.泉津の切通し
【column】美しい星空を快適に堪能!
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1.大迫力のカルデラを望める!「三原山」
PIXTA
島全体が活火山である伊豆大島のカルデラ内にできた中央火口丘である「三原山」。島のほぼ中央部に位置する伊豆大島のシンボルで、古くから“御神火様(ごじんかさま)”と崇められてきました。
標高は758mとあまり高くはありませんが、なんといってもその魅力は山頂にあるカルデラ。カルデラとは火山活動によってできる地形で、中央部分は凹み、外側がリング状の壁のような形状になっています。
長い歴史の中で噴火を繰り返してきた三原山は、複数のカルデラが形成され独特な地形に。1984年に公開された映画『ゴジラ』に登場し、その2年後の噴火によって偶然にできた“ゴジラ岩”も名物スポットの1つです。
麓からはいくつかの遊歩道が整備されており、最短ルートなら歩いて40分ほどで山頂までたどり着けます。火口の遊歩道から望む大迫力のカルデラをはじめ、内輪山に建てられた三原神社の鳥居の奥には富士山を望めるなど、伊豆大島まで来たならぜひ目の当たりにしたい絶景がたくさんあります。
初めて訪れるなら「オレンジフィッシュ」主催の“三原山噴火口ウォークツアー”に参加するのがおすすめ。貸切のプライベートツアーで、三原山の見どころをしっかり楽しめます。宿泊先までの送迎サービスもありますよ。
- 東京都大島町野増
- 東京都大島町元町野地723-2
2.国内で唯一の砂漠!「裏砂漠」
PIXTA
三原山の麓に広がる「裏砂漠」は、日本ではとても貴重なスポット。風によって砂が運ばれ、堆積してできた砂丘はいくつかありますが、日本で砂漠といえばこの裏砂漠だけなんです。
長い時間の中で何度も繰り返し起きた噴火の際に噴出した、小さな石によってできたこの裏砂漠は、世界の有名な砂漠とは様子が少し違い、真っ黒な地面が広がっています。
「大島大砂漠」バス停付近にあるトレッキングコース「裏砂漠入口」から1.3kmほど歩くと裏砂漠に到着。入口付近からすでに地面は黒い砂に覆われており、道を進むにつれて、緑がどんどんとなくなっていきます。
少し小高い丘を越えていくと、目の前には辺り一面黒い砂の世界…!周囲には遮るものは何もなく、別世界に来たような不思議な気分にさせてくれます。
レンタカーでの進入は禁止されているため、車やバイクの人は「月と砂漠ライン」というトレッキングコースから入り、裏砂漠の展望台から眺めるのがおすすめ。向こう側に見える青い海と、裏砂漠の黒とのコントラストはとても美しく、この場所ならではの景観を楽しめます。
宿泊先までの送迎サービスがある「オレンジフィッシュ」主催の“絶景!大島裏砂漠ツアー”に参加すれば、ジオパークガイドに認定されたガイドによる詳しい解説も聞けますよ。
- 東京都大島町泉津原野
- 東京都大島町元町野地723-2
3.自然が作り出した芸術品!大迫力の「地層切断面」
PIXTA
大島一周道路で島の南西部まで行くと見えてくる「地層切断面」は、高さ約24m、全長630mという圧巻のスケールを誇る、自然が作り出した芸術品。地層の一層一層がしま模様のようにはっきりと見える切断面は、1953(昭和28)年に行われた道路建設工事中に発見されました。
三原山が太古の昔から噴火を繰り返し、スコリアという火山噴出物や火山灰などが噴出して地表に降り積もることで、美しい層が作り出されました。地元では“バームクーヘン”とも呼ばれ、親しまれています。
こちらへはバスに乗ってアクセスすることも可能。バス停もそのまま「地層切断面」という名称なので、わかりやすいですね。迫力に驚くこと間違いなしのスポットで、ぜひ伊豆大島ならではの記念写真を撮ってみてください!
- 東京都大島町野増
- 04992-2-2177(大島観光協会)
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4.グルメも楽しみたい!大正時代の面影が残る「波浮港」
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「波浮港(はぶみなと)」は、伊豆大島の南端に位置する小さな港。9世紀に起きた噴火でできた火口湖が、地震の大津波によって海とつながり、その場所に港が作られました。
もともと遠洋漁業の中継港として栄えた波浮港には、明治から昭和にかけて多くの文人墨客が執筆や保養のために訪れ、波浮港を題材にした作品を残しています。川端康成の短編小説『伊豆の踊子』の舞台になった旧港屋旅館は、現在「踊り子の里資料館 みなとや」となっており、当時の宴の様子を人形で再現した展示を無料で見学できます。
港町には石畳の坂道が続いており、大正から昭和初期の面影を残した風情たっぷりの建物が並んでいます。伊豆大島名物の“べっこう寿司”をいただける「港鮨」、揚げたてのコロッケが人気の「鵜飼商店」など、おいしいグルメスポットも多いので、ぜひ波浮港で散策を楽しんでみてはいかが。
- 東京都大島町波浮港
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5.天然のプールでシュノーケリング!「トウシキ遊泳場」
波浮港の西、差木地(さしきじ)地区にある「トウシキ遊泳場」は、シュノーケリングやダイビングで人気のスポット。砂浜はなく、溶岩の塊で形成されたゴツゴツとした独特の地形をしており、海中からもその迫力を堪能できる魅力的なエリア。
複雑な岩の成形を眺めたり、洞窟や岩のすき間をくぐり抜けたりすることを楽しむ地形派ダイバーにはぜひおすすめ!
さまざまな種類の海の生き物が生息していることも魅力の1つ。溶岩に囲まれたタイドプール(潮溜まり)には、サンゴや小さな生き物が生息し、子供がシュノーケリングを楽しむのにもぴったりです。トウシキの周辺は大型の生き物も多く、運が良ければウミガメやハンマーヘッドなどに遭遇できることもあるのだとか。
トイレとシャワーは、近くにある「トウシキキャンプ場」で利用できますよ。ライフセーバーが常駐する7月下旬〜8月中旬の海水浴場開設期間は、より安心して海遊びを楽しめます。
- 東京都大島町差木地
- 04992-2-1446(大島町観光課)
初心者も安心!透明度抜群の海でダイビング!
黒潮の影響で透明度の高い伊豆大島の海は、ダイビングスポットとしても人気!
「オレンジフィッシュ」が開催する“体験ダイビングツアー”なら、持ち物は水着とタオル、サンダルだけでOKなので、旅先でも気軽に体験できます。さらに、インストラクター1名につき参加者2名までの少人数制なので、ダイビングが初めての人でも安心!
溶岩が流れ出たことで複雑な地形が広がっている伊豆大島周辺の海。透明度が高いため、海底の様子もしっかり観察できます。潜水時間は約30分あるので、のんびり海の世界を堪能しましょう。
魚の種類が多いのも伊豆大島の海の特徴で、迫力満点のカンパチの大群からカラフルな南方系の魚まで、さまざまな魚に出会えますよ。
- 東京都大島町元町野地723-2
6.太古のロマンを感じられる無人島「筆島」
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波浮港から大島一周道路を北上した先にある「筆島海水浴場」から望める「筆島」は、その名の通り筆先が海から顔を出したような形の無人島です。
一見すると、変わった形の岩と思うような存在ですが、実はとっても歴史の深い島!
もともと筆島は、240万年前から数十万年前に活動していた火山。海の浸食によって徐々に周りが削られ、火山の火道にあたる部分が残り、今の姿になったといわれています。つまり、伊豆大島よりもずっと先輩の火山島だったわけです。
この背景を知った上で筆島を見ると「大きな火山島だったものが、こんなに小さく削られてしまうなんて!」と、自然の驚異をありありと感じるのではないでしょうか。
- 東京都大島町波浮港港淵
- 04992-2-1446(大島町観光課)
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