奥深い犬ぞりの世界…初心者にも分かりやすい!犬種や用語の基礎知識 2024.01.21 犬ぞり
【目次】
■犬ぞりにはどんな犬種がいるの?
- 1.アラスカン・ハスキー
- 2.シベリアン・ハスキー
- 3.アラスカン・マラミュート
- 4.カナディアン・エスキモー・ドッグ
- 5.サモエド
- 6.グリーンランド・ドッグ
【column】かつて日本人のために活躍してくれた樺太犬
■“犬のつなぎ方”はどうなっているの?
■犬ぞりにおける犬たちの役割分担
- 進路を決める重要な役割!先頭を走る「リードドッグ」
- スピードと体力が必要!先頭の後ろを走る「ポイントドッグ」
- 中間で牽引力の底上げを担う「チームドッグ」
- 協調性とスタミナが重要!最後列の「ホイールドッグ」
【column】操縦者である「マッシャー」とは?
■あなたもマッシャーになれる!おすすめの犬ぞり体験
- ムーンライトレディース|北海道
- マッシング ワークス|北海道
- 水上高原スキーリゾート|群馬県
“犬のつなぎ方”はどうなっているの?
犬ぞりの犬のつなぎ方には大きく分けて2通りあります。1つは「ファンタイプ」と呼ばれ、1頭ずつ直接そりに繋ぐ方法。カナダ北部のイヌイットに古くから伝わる方式で、犬たちが広がって走る様子が扇のように見えるため、“ファン(扇)”と名付けられました。
もう1つは「タンデムタイプ」で、2頭ずつを縦のラインでつなぐタイプ。幅を取らないため、森の中などの狭い道や険しい地形を走るのにも適しています。
犬ぞりのレースや国内での犬ぞりツアーでは、タンデムタイプを採用している場所がほとんど。では、タンデムタイプについてもう少し詳しくお話しましょう!
犬ぞりにおける犬たちの役割分担
タンデムタイプの犬ぞりにおいて、犬たちはただ真っすぐに走り続けているわけではありません。各々のポジションによる役割があり、それを忠実に果たしながら厳しい雪道を進んでいるのです。ここではポジションの名前と役割を紹介します。
進路を決める重要な役割!先頭を走る「リードドッグ」
「リードドッグ」はその名の通り、先頭を切って走る前列の犬たちのことで、犬ぞり全体の進路を決めていく重要な役割があります。賢いだけでなく、操縦者であるマッシャーに忠実であることが必要で、雌が務めることが多いようです。
性格についても直感力に優れ、物怖じせずに進むことができる犬が最適とされていています。
スピードと体力の両方が必要!先頭の後ろを走る「ポイントドッグ」
別名“スイングドッグ”とも呼ばれており、リードドッグの後ろを走る「ポイントドッグ」。チーム全体をまとめながら方向付けをしていく役割を担っており、足の速さとともにある程度のスタミナを要求されるポジションです。
スピードと体力を兼ね備えたバランスタイプの犬が最適といえるでしょう。
中間ポジションで牽引力の底上げを担う「チームドッグ」
「チームドッグ」はポイントドッグと最後列の犬の間を走ります。チーム全体の牽引力の底上げをするポジションです。
8頭引きの場合はこのポジションがありますが、6頭引きの場合はチームドッグは省略されます。
協調性とスタミナが重要!最後列を走る「ホイールドッグ」
「ホイールドッグ」はそりにもっとも近い場所に配置される犬たち。操縦者であるマッシャーとそり犬たちの間の潤滑油のような役割を担っており、双方に対して協調性のある犬が最適とされています。
また縁の下の力持ちのような存在でもあるので、スタミナのある犬が選ばれることが多いようです。
操縦者である「マッシャー」とは?
「マッシャー」とはそりに乗る操縦者のことで、犬に人や物を運ばせる「マッシング(mushing)」という言葉に由来しています。
マッシャーは基本的にそり犬を操作する際には指示語を用い、その指示語を聞いて犬たちは進んでいきます。
コマンドと呼ばれる指示語は統一されており、右に曲がるときは「GEE(ジー)」、左に曲がるときは「HAW(ハー)」など、使用するのは独自の言語になります。(写真/PIXTA)
■関連記事
冬の北海道で雪遊び!多彩な体験ができるおすすめスポット19選
あなたもマッシャーになれる!おすすめの犬ぞり体験
ここまで読めば、あなたも犬ぞりについてかなり詳しくなったはず!実際に犬ぞりに乗って操縦してみたいと思ったら、早速挑戦してみませんか?国内で犬ぞりを体験するなら、本場の北海道はもちろん、都心からアクセスしやすい群馬県の体験ツアーもおすすめですよ。
1人ずつマッシャーになって7kmのコースに挑戦!|北海道
旭川市の北に位置する鷹栖町(たかすちょう)で犬ぞり体験を開催する「ムーンライトレディース」。北海道を代表する名山、大雪山(たいせつざん)や十勝岳連峰を遠望できる雄大なロケーションが魅力です。
“犬ぞり・マッシャー体験”は参加者1人で犬ぞりの操縦ができるツアーで、全長7kmのコースを交代で体験していきます。
まずは犬たちへ自己紹介タイム!お互いの緊張をほぐし、力を合わせて雪原を駆け抜けるための大事なイベントです。準備が整ったらいよいよスタート。マッシャーになって主にスピード調整とブレーキ操作を体験します。自分の番が来るまでは、先導するスノーモービルに連結した見学用そりに乗って移動するので、体験者やそり犬たちを正面から見られるのもポイント!絶好の撮影チャンスです。
ツアーには7歳から参加できますが、子供はガイドと2人乗りで操縦します。犬たちを思いやりながら、操縦する面白さや達成感を味わえますよ。
2〜4名の申し込みグループごとの開催なので、ファミリーや仲間と気兼ねなく楽しめるのもうれしいですね。
- 北海道上川郡鷹栖町19線16号1番地
■関連記事
冬の旭川を目いっぱい楽しめる観光スポット9選
大雪山国立公園の美しい山並みをバックに12kmを駆け抜ける!|北海道
帯広空港から車で約1時間半、大雪山国立公園の美しい山並みを望めるフィールドで犬ぞりを体験できるのが「マッシング ワークス」が開催する“半日ベーシックツアー”。
犬ぞりを操縦するマッシャーは参加者自身!ガイドからレクチャーを受け、犬が走りやすい操縦をすることがポイントです。坂道では一緒にそりを漕いで犬をサポートするなど、チーム一丸となって走行を楽しみましょう。
ツアーで使用するそりは2人乗りなので、カップルや友人と同乗することが可能。6歳から参加できるので、親子で一緒に乗ることもできますよ!犬たちの力だけで雪原を走る犬ぞりの爽快感を、ぜひ大切な人と体験してみてはいかが。
- 北海道河東郡鹿追町瓜幕西31線25号
■関連記事
冬だって思い切り楽しめる!帯広・十勝の観光スポット8選
本州で唯一の本格犬ぞり体験!スキーやスノーボードとともに満喫|群馬県
日本で犬ぞりといえば北海道!誰もが思うところですが、実は群馬県でも体験できるのです。
谷川岳の麓にあるみなかみ町の「水上高原スキーリゾート」は、スノーアクティビティが充実したファミリーに人気のスキー場。1〜3月には、本州で唯一本格的な犬ぞり体験を開催しています。
体験には2種類あり、マッシャーと一緒にそりに乗って体験する“体験ドライバープラン”と、1人で操縦まで体験できる“マッシングライドプラン”。前者は小学生から、後者は中学生から参加できます。敷地内の広大な雪原を舞台に、犬ぞり体験を満喫しましょう。
そのほか、スノーラフティングやスノーモービル、雪上車ツアーなどさまざまな体験が用意されているので、スキーやスノーボードとあわせてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。上越新幹線の停車駅である「上毛高原」駅からスキー場直行の無料シャトルバスもあるので、都心から新幹線で日帰りでもアクセスできますよ。
- 群馬県利根郡みなかみ町藤原6152-1
- 0278-75-2222
[犬ぞり体験]
・開催期間:2024年1月4日〜3月31日
・開催時間:10:00〜
※前日13時までに電話にて要予約
■関連記事
雪で遊ぼう!群馬のおすすめスキー場7選とおすすめ雪遊び
冬ならではの感動体験!犬ぞりに挑戦しよう
この記事では犬ぞりの犬種などについて紹介しましたが、犬ぞりの魅力はまだまだこんなものではありません。
犬ぞりについてもっと知りたいと思ったら、実際に体験するのが一番の近道。さっそく北海道や群馬県へ犬ぞり旅行に出かけましょう!
アウトドアレジャーの専門予約サイト「SOTOASOBI」では、犬ぞりをはじめ冬のアクティビティをたくさん掲載しています。ぜひチェックしてくださいね。
(編集部注*2021年12月20日に公開された記事を再編集したものです)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
最新記事
ピックアップ
マンスリーチョイス
その他の記事
人気の記事