
旭川周辺で観光を楽しむなら!選りすぐりスポット4選 2016.04.05 旭川
北海道中央部、道北地方にある旭川市は、年間500万人以上の観光客数を誇る一大観光都市です。今や全国的人気の旭山動物園をはじめ、JR函館本線・旭川駅前の平和通商店街、ご当地ラーメンの名店が集結するあさひかわラーメン村など、話題の観光スポットが点在しています。
JR札幌駅から函館本線特急で約90分の距離にある旭川は、JR富良野線の美瑛(びえい)駅、富良野駅まで各駅停車で30~40分程度と、周辺へのアクセスが良いのも魅力です。札幌-旭川-美瑛・富良野エリアをめぐる観光ツアーも多数開催されており、北海道ならではの自然の醍醐味が感じられる名所が勢ぞろいしています。
今回は、旭川・美瑛・富良野周辺の自然の見どころが凝縮したスポットを、4つ厳選してご紹介します!
1.旭岳
photo by PIXTA
旭川市は、日本最大の国立公園として名高い大雪山国立公園の北西から西側に位置し、市内の様々な場所から大雪山・十勝岳連峰の雄大な山々を眺めることができます。
大雪山連峰の主峰で標高2291メートルと道内最高峰の旭岳は、旭川駅から車で約90分と比較的便利な距離にあります。
旭川駅・旭川空港から旭岳山麓まで、1日3便のシャトルバス「いで湯号」が運行されています。シャトルバスの停留所がある西麓の旭岳温泉から標高1600メートル、5合目の姿見の池まで大雪山旭岳ロープウェイが走っており、条件が良ければ、姿見駅から2時間程度で山頂に立てることも少なくありません。
手頃に登山が楽しめることから、日々大勢の登山客が訪れています。
photo by PIXTA
ロープウェイ山麓駅から姿見駅まで約10分、姿見駅から姿見の池までは徒歩20分ほどです。晴天時には、エメラルドグリーンの水面に旭岳の姿が鏡のように映る絶景が眺められます。
旭岳、姿見の池近辺は高山植物も自生する景勝地で、例年9月中旬~10月上旬頃にはウラジロナナカマド、チングルマなどの紅葉が見頃になります。日本最北の大雪山系である旭岳では、紅葉の見頃の前後には、いち早く初雪を見ることも可能です。
冬は極上のパウダースノーが降ることでも知られ、スキーやスノーボードでも人気。気象条件が整えば、ダイヤモンドダスト、シュカブラ(風紋)、サンピラー(太陽柱)といった珍しい自然現象が見られます。
春は遅くまでとどまる残雪を眺めながら、麓の旭岳温泉の露天風呂にゆったり浸かるのもおすすめです。
■基本情報
住所:〒071-1472 北海道上川郡東川町旭岳温泉
TEL:0166-82-3761(ひがしかわ観光協会)
料金:見学無料、旭岳ロープウェイ・往復大人(中学生以上)2900円、小人(小学生)1450円、片道大人1800円、小人900円、小学生未満無料(※時期によって料金が異なります。整備点検などにより運休する場合もあります。詳細は旭岳ロープウェイホームページでご確認ください)
アクセス:JR函館本線・旭川駅よりシャトルバス「いで湯号」、車で約90分。ロープウェイ山麓駅より姿見駅まで約10分、姿見駅より姿見の池まで徒歩約20分
2.天人峡・羽衣の滝
photo by PIXTA
旭川駅から車で約60分。遥か3万年ほど前、旭岳東方のお鉢平中央火山の噴火によってできた溶結凝灰岩柱状節理が、一万年以上もの長い時をかけて忠別川(ちゅうべつがわ)を侵食して作り上げたのが、天人峡です。
200メートルを超える柱状節理の絶壁が続く中、針の様に尖った七つの岩が天に向かってそびえ立つ「七福岩」などの奇岩が見られる様子は、まさしく秘境と言うべき圧巻の光景です。
紅葉の名所として有名で、柱状節理の崖の上でナナカマドやツツジ類の赤色が色づく10月上旬~中旬頃の紅葉の見頃には、観光客が多く集います。
https://www.instagram.com/p/BETkNbOKoI-/?tagged=%E7%BE%BD%E8%A1%A3%E3%81%AE%E6%BB%9D&hl=ja
柱状節理の深い渓谷の底には天人峡温泉が湧き出し、「日本の滝百選」にも選ばれた道内一、約270メートルの落差の「羽衣の滝」も壮観としか言いようがありません。頭上から7段に屈折しながら落下する有様は、特に雪解けの4月頃、迫力満点です。
羽衣の滝の先には、「東洋のナイアガラ」とも呼ばれる敷島の滝もあり、登山口から羽衣の滝や敷島の滝の全容が見られる滝見台まで、徒歩15分程度です。「日本で最も美しい沢」と言われるクワウンナイ川にも程近く、沢登りを楽しむこともできます。
近隣には「巨木百選」に選定された推定樹齢900年の老カツラ「森の神様」、エゾシカ、モモンガ、キタキツネなどに出会えるくるみの沢もあります。
■基本情報
住所:〒071-1402 北海道上川郡東川町天人峡
TEL:0166-82-3761(ひがしかわ観光協会)
料金:見学無料
アクセス:車で旭川駅より約60分、旭川空港より約40分(※天人峡温泉の宿泊施設で無料送迎サービスを行っている場合があります。詳細は各宿泊施設にお問合せください。土砂崩れと倒木などのため、羽衣の滝への遊歩道は通行止めになっています。復旧の時期は未定)
3.層雲峡
https://www.instagram.com/p/BRIoGeOhLPm/?tagged=%E5%B1%A4%E9%9B%B2%E5%B3%A1%E6%B0%B7%E7%80%91%E3%81%BE%E3%81%A4%E3%82%8A&hl=ja
旭川市街地から車で90分程度で行けるのが、層雲峡。大雪山黒岳山麓に広がる層雲峡は、旭岳、天人峡と同様に大雪山国立公園に属し、石狩川の上流約24キロに渡って柱状節理の断崖絶壁が続く大峡谷です。
高さ200メートル前後の柱状節理の断崖と、背後の断崖を割るように力強く流れ落ちる「流星の滝」「銀河の滝」という「日本の滝百選」にも選出された夫婦滝を筆頭に、大小様々な飛瀑が存在しています。
毎年冬、2016年は1月23日から3月27日まで開催されている「層雲峡氷瀑まつり」では、凍りついた巨大な滝や、自然を最大限に生かした氷像が日没から夜間にかけてライトアップされ、幻想的な光に彩られます。
高さ約13メートルの氷の展望台からの眺めは、まさしく夢の国のよう。期間中は毎夜花火も打ち上げられ、2015年は15万人以上もの人出が記録されています。
photo by PIXTA
層雲峡と言えば、大型の宿泊施設が立ち並ぶ層雲峡温泉が全国的にも有名です。温泉街の中心部がカナダの山岳リゾートを模した「キャニオンモール」として整備され、おしゃれな欧米風の雰囲気を醸し出しています。
温泉街にある山麓駅から7合目の標高1520メートルの地点まで、ロープウェイとリフトを乗り継いで片道約15分で手軽に登山することができます。秋は例年9月中旬から10月中旬頃が見頃の紅葉、11月上旬から6月上旬頃まではスキー、春は新緑やチシマザクラ、7月~8月は高山植物と、四季折々に楽しめるのも魅力です。
層雲峡付近の大函(おおばこ)・小函(こばこ)は、最も素晴らしい渓谷美と言われ、盛夏でも標高の高い地点から大雪山の大パノラマを眺望できます。
近隣にはテニスコート、ソフトボール場などが完備したオートキャンプ場、大雪高原牛などの名物料理が食べられる飲食店もあります。
■基本情報
住所:〒078-1701 北海道上川郡上川町層雲峡
TEL:01658-2-1811(層雲峡観光協会)
料金:見学無料、層雲峡ロープウェイ・往復大人(中学生以上)1950円、小人(小学生)1000円、片道大人1100円、小人550円、夏期ペアリフト・往復大人600円、小人400円、片道大人400円、小人250円、小学生未満無料(※冬季スキー場ペアリフトは5回券大人1800円、小人1260円などがあります。ロープウェイ・リフトは整備点検による運休有。詳細は層雲峡ロープウェイホームページでご確認ください)
アクセス:JR旭川駅より道北バス層雲峡行きで約120分、終点下車、徒歩すぐ、JR石北本線・上川駅より道北バス層雲峡行きで約30分。車で旭川より国道39号経由約66キロ約90分、旭川紋別道上川層雲峡ICより約20分
4.美瑛白金青い池
photo by PIXTA
旭川からJRで30分強、車やバスでも1時間弱の美瑛・富良野は、北海道でもトップクラスの人気を集める観光地です。
富良野の代名詞となっているラベンダー畑は、テレビドラマ「北の国から」の舞台となったことで知られる「ファーム富田」などが名所として名高く、7月上旬から下旬頃には一面紫色となる光景は息を呑むほどの美しさです。
CMや商品パッケージなどに使われる景勝地も多数あり、1972年(昭和47年)の日産スカイラインCMの「ケンとメリーの木」、1977年(昭和52年)にタバコのパッケージに採用された「マイルドセブンの丘」がある他、近年ではアップル社製品の壁紙などに使用された「青い池」は、国外からの観光客も訪れる有名スポットになっています。
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その名の通り、コバルトブルーの水が美しい「青い池」は、JR富良野線・美瑛駅から路線バスで約20分、白金温泉から車で約5分の場所にあります。1988年(昭和63年)に噴火した十勝岳の堆積物による火山泥流災害を防ぐため、美瑛川本流に複数建設されたダムの一つに、偶発的に水が溜まったものだそう。
自然の風景とは思えないほどの真っ青な水と、周囲の水没し立ち枯れたカラマツ、白樺林が織りなす風景は、幻想的と言うにぴったりです。
水が青い理由は、上流の白金温泉地区のアルミニウムを含んだ湧水が、美瑛川本流の水と混ざることによってコロイドという物質状態が生成され、太陽光が水中のコロイド粒子と衝突して波長の短い青い光が散乱するためだと考えられています。
冬期期間は基本的に閉鎖、11月上旬~1月下旬頃にかけて、日没から夜間までライトアップが行われ、このライトアップ時間帯と4月中旬頃より見学可能です。
■基本情報
住所:〒071-0235 北海道上川郡美瑛町白金
TEL:0166-92-4321(美瑛町経済文化振興課)
料金:見学無料
アクセス:JR富良野線・美瑛駅より道北バス白金線39番で「白金青い池」バス停下車、徒歩約10分。車で旭川空港より約40分、美瑛駅より国道247号・県道266号経由白金温泉方向に約17キロ約25分、白金温泉より約2.5キロ約5分
旭川近郊、美瑛・富良野エリアのアウトドア体験ツアーもおすすめ!
Photo by そとあそび
旭川中心地から約20キロ、車で約30分の郊外では、毎年12月中旬から3月末頃まで「ムーンライトレディース 旭川近郊で楽しむ!犬ぞり・マッシャー体験◆写真・動画プレゼント!」という所要時間約2時間の犬ぞり体験ツアーが開催されています。
小学生から60歳以上の方まで、参加者ご自身が犬ぞりを操作して大雪原を駆け抜ける、1申込みグループ2名~4名の貸切ツアーです。今回ご紹介した観光地にも程近く、北海道の自然の醍醐味をより一層味わうのに最適のプランになっています。
Photo by そとあそび
アウトドアレジャー予約サイト「そとあそび」では、この他にもスノーシュー、スノーモービル、ワカサギ釣り、ラフティング、パラグライダーといった富良野・美瑛・トマムのアウトドア・アクティビティのツアーの情報を掲載しております。
通年や、春から秋にかけて楽しめるラフティング、パラグライダーなどの初心者向け体験ツアーが目白押しです。ぜひご覧ください。
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