冬の奥日光が熱い!自然の神秘・圧巻の氷瀑を見に行こう 2024.01.22 スノーシュー 日光・中禅寺湖
自然豊かで、日本らしい四季を強く感じられる栃木県の奥日光。冬の冷え込みは本州の中でも特に強く、秋の紅葉が終わると、雪と氷の季節がやってきます。
有名な「華厳の滝」や「竜頭の滝」をはじめ、雄大で美しい滝を数多く見られる人気のスポットですが、冬に滝が凍った姿を見たことがある人はなかなかいないのではないでしょうか。
今回は、見どころ満載の奥日光で冬だけに見られる自然のアート「氷瀑」の魅力と、氷瀑を見に行けるツアーを紹介します。
【目次】
■「氷瀑」とは?
■ 奥日光の氷瀑といえば青き氷瀑「雲竜渓谷」!
■ 冬山って危険じゃないの?気になる安全対策はツアーで解決!
■ イチ押しツアーで秘境「雲竜渓谷」の冬景色を堪能しよう!
■ 冬の奥日光を満喫できる観光スポット
- 日光二荒山神社中宮祠
- 華厳の滝
- 竜頭ノ滝
- 中禅寺湖
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「氷瀑」とは?
厳しい冬の寒さがつくり出す自然の造形「氷瀑」。滝から流れ落ちる水が外気にふれ、凍ることによってできる氷の柱は、厳しい自然が生み出すアートともいえるでしょう。流れ落ちる滝がすぐに氷になるのですから、相当な寒さが必要となります。
1〜2月という限られた期間に、山間部や北国の冬の寒さがひときわ厳しくなるスポットでできるため、残念ながら日本全国で気軽に見に行けるわけではありません。
だからこそ、貴重な自然の芸術といえる氷瀑。その儚さと雄大さがつくるとっておきの光景を、ぜひ一度目の当たりにしてみてはいかがでしょうか。
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奥日光の氷瀑といえば「雲竜渓谷」!
奥日光の氷瀑スポットで有名なのが「雲竜渓谷」です。「女峰山(にょほうさん)」の麓にあるこの渓谷は別名“氷の神殿”といわれ、そびえ立つ氷はまさに神殿の柱のよう。水がきれいなことでも知られるエリアなので、氷も透き通っているのが特徴です。
氷の柱が連なり、まるで雄大な氷のカーテンのようになっているさまは必見!外側から眺めるだけでもかなりのインパクトですが、氷の近くへ寄ったり、裏側から観賞することでより自然の驚異を実感できます。存在感がたっぷりで、毎年この氷瀑の景色を目的に多くの登山者が訪れている人気のスポットです。
- 栃木県日光市日光
- 0288-22-1525(日光市観光協会事務局)
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冬山の危険性は?気になる安全対策はツアーで解決!
氷瀑がある場所はかなりの山奥になるため、個人で山道を歩いて訪れるのは難しいと考えていませんか?そんな登山初心者におすすめなのが、氷瀑を観賞できるツアーです。
雪山で行動するための道具一式をそろえるのは費用も時間もかかり大変ですが、ツアーではほとんどの道具をレンタルできるので初めての人でも問題ナシ!また、そのエリアに精通したガイドが同行してくれるため、予備知識がなくてもしっかり自然を楽しめます。
ツアーによっては送迎もついているので、公共交通機関の駅から遠くても気軽に参加できますよ。
イチ押しツアーで秘境「雲竜渓谷」の冬景色を堪能しよう!
「栃木カヤックセンター/鬼怒川ラフティングセンター/日光・那須アウトドアサービス」が主催する“《厳冬期限定》 雲竜渓谷アイスワールドツアー ※アイゼン使用”は、1年に約3週間しか見られないといわれる幻想的な”ICE ART”の世界が楽しめるツアーです。
ツアーでは、氷や氷化した雪の上でも歩きやすくなるアイゼンを装備。約10kmのコースを往復6時間かけてゆっくり散策していきます。幅100mの氷壁や高さ10m以上の氷柱など、渓谷がつくり出す氷の造形美は圧巻の一言!忘れられない体験になること間違いナシです。本格的なトレッキングながらも起伏が少ないコースを進むため、初心者でもチャレンジしやすいのがうれしいところ。中学生から参加可能で、家族の思い出づくりにもおすすめです。
また、無料でレンタルできるスノーシュー、ヘルメット、エアボードのほか、アウタージャケットやトレッキングシューズも有料でレンタルが可能。前もって装備をそろえなくても大丈夫なので、旅行の合間に気軽に参加してみてはいかがでしょう。
- 栃木県日光市所野2832-2 日光運動公園
冬の奥日光を満喫できる観光スポット
どの季節に訪れても美しい奥日光。冬の魅力といえば、やはり雪景色に包まれる世界遺産と数々の景勝地でしょう。寒さは厳しいですが、雪の白と社寺の金色や黒、赤などとのコントラストが大変美しく、この時期ならではの絶景が広がります。また、雪を纏った大自然やきりっと冷えた空気に映える星空の美しさも併せて堪能するのもまた一興です。
そして忘れてはならないのが温泉!奥日光の奥座敷といわれる「奥日光湯元温泉」は奈良時代に発見され、長きに渡り人々から大切にされてきました。自然鑑賞の後は、そんな温泉の歴史にも思いを馳せながらゆったり湯に浸かり、疲れを癒やしてはいかがでしょう。
奥日光を代表するパワースポット「日光二荒山神社中宮祠」
「日光二荒山神社中宮祠」は古くより男体山をご神体山と仰ぐ神社で、日光の氏神様としても知られる存在。男体山の中腹にあることから中宮祠といわれ、頂上の奥宮、世界遺産地区の里宮と三社あわせて日光二荒山神社と呼ばれています。中宮祠は、武将から広く信仰されたため多くの太刀が残されているのが特徴。現在でも宝物殿で観賞できるのでお見逃しなく!
古来からパワースポットとして有名な境内は、「拝殿・本殿」は変化と上昇運アップ、「大国様の開運木」は良縁祈願、さらに樹齢1100年のご神木「イチイ」は生気・勝運アップなど、一度訪れただけでたくさんのご利益が授かれるスポットがそろっています。
また参拝の際は、「厄」と書いた白く小さなお皿を投げて割り、厄落としをする「カワラケ割り」も忘れずに。たくさんのパワーを授かるだけではなく、しっかり厄を落とすことでより幸せな日々が過ごせそうです。
- 栃木県日光市中宮祠2484
- 0288-55-0017
厳冬期ならではの神秘的な光景が広がる「華厳の滝」
「中禅寺湖」の水が落差97mを一気に流れ落ちる「華厳の滝」は、日本三大名瀑の1つにも数えらている日光で人気の観光スポットです。華厳の滝自体は冬でも凍結せずに落水しますが、周辺の「十二滝」は例年1月下旬~2月上旬にかけて凍結。凍った滝の間を水が落ちていく姿は、冬季ならでは絶景として知られています。
滝全体を広く見渡せる有料の展望台からの景観もすてきですが、より迫力ある風景を観賞したいのであれば有料の展望台がおすすめです。眼前に広がる大瀑布の光景はまさに圧巻!水しぶきが弾ける豪快な様子をたっぷり堪能できますよ。
また、すぐ近くにお土産が購入できるショップや軽食を提供する屋台、レストランがあるのもうれしいポイント。うるち米100%の「華厳だんご」や日光名物のゆば料理といったご当地グルメもしっかり味わって、より思い出深いひとときを過ごしましょう。
- 栃木県日光市中宮祠2479-2
- 0288-55-0030
厳冬が織り成す幻想的な氷瀑美「竜頭ノ滝」
「竜頭の滝」は、約1万5000年前の男体山の噴火でできた階段状の溶岩の上を、長さ約210m、幅約10mに渡って流れる渓流爆。滝つぼ近くにある大きな岩で二分された滝の流れが竜のヒゲのように見え、全体像が竜の頭に似ていることから“竜頭”と名付けられたといわれています。
「華厳の滝」のように垂直に水が流れ落ちるわけではありませんが、勢いよく階段を滑り下りるように流れる様子は迫力満点で一見の価値ありです。
また、ツツジや紅葉の名所として名高いスポットですが、冬季は一部が氷結し、厳冬が織り成す幻想的な氷瀑を楽しめることでも知られています。歩道は雪が凍っている場所も多いので、訪れる際はブーツやスニーカーなど、なるべく滑りにくい靴を用意しましょう。
- 栃木県日光市中宮祠
- 0288-54-2496(日光観光協会)
希少な極寒の芸術に心弾む「中禅寺湖」
奥日光の入口に広がる「中禅寺湖」は、標高1,269mのエリアに位置し、日本一の水面標高を誇る天然湖。およそ2万年前に男体山の噴火による溶岩で渓谷がせき止められ、原形ができたといわれています。
冬でも結氷することはありませんが、湖の波しぶきが樹木などに氷結して付着する「しぶき氷」と呼ばれる現象が見られるのが大きな特徴です。国内の湖で起こるのは大変珍しく、周辺の木々はもちろん、遊歩道の手すりにもしぶき氷が付着。寒さが厳しくなるにつれだんだんと成長し、1月下旬にかけて大きくなっていきます。そんな冬らしさを眺めながら遊歩道をそぞろ歩くひとときも良い思い出になりそうです。
また、中禅寺湖周辺は標高が高いため、厳冬期は日中でも路面が凍結しやすくなっています。車で訪れる際は必ずスタッドレスタイヤを装備しておくのを忘れずに。
- 栃木県日光市中宮祠
- 0288-54-2496
奥日光へ氷瀑を見に行こう!
普通に生活しているだけでは、なかなか目にする機会がない氷瀑。その美しさは格別なものなので、ぜひ今回紹介したツアーなどを利用して観賞してみてください。厳冬期のみ現れる驚異的な自然のアートに、きっと心打たれること間違いナシですよ。
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(編集部注*2022年1月17日に公開された記事を再編集したものです)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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