屋久島の観光スポット17選!世界遺産の島の魅力を丸ごと紹介 2024.04.28 鹿児島県
1993年に日本初の世界自然遺産に登録された鹿児島県の屋久島。島の約90%はさまざまな動植物が生息する森林で、清らかな水が流れる渓谷も見どころ。海も透明度が高く、豊かで美しい自然を求めて多くの観光客が訪れる人気の離島です。
屋久島の観光といえば「縄文杉」が有名ですが、長時間のトレッキングは自信がないという人や小さな子供と一緒の旅行でも、屋久島の自然を満喫できる観光スポットはたくさんあります!
今回はそんな大自然の魅力あふれる屋久島で、一度は行ってみたい観光スポットから体験してみたいアクティビティまで、厳選してご紹介します。
【目次】
1.縄文杉
2.ウィルソン株
3.宮之浦岳
4.白谷雲水峡・太鼓岩
5.ヤクスギランド
6.紀元杉
7.西部林道
8.永田いなか浜・屋久島灯台
9.一湊海水浴場
10.志戸子ガジュマル公園
11.益救神社
12.屋久島観光センター
13.千尋の滝
14.大川の滝
15.平内海中温泉
16.湯泊温泉
17.屋久島フルーツガーデン
■山から海まで!屋久島の自然を堪能できるアクティビティ
- 屋久島の名スポットを「トレッキング」
- 清流・安房川で「SUP」を満喫
- 屋久島の海に魅了される「シュノーケリング」
■屋久島へのアクセス
<<屋久島で体験できるアクティビティツアーの一覧を見る>>
1.まさに屋久島の主!圧巻の存在感に魅了される「縄文杉」
屋久島のシンボルともいえる「縄文杉」は、標高1,300mの森の奥深くに根を張る老大木。屋久島で樹齢1,000年を超えるスギを屋久杉と呼びますが、樹高25.3m、胸高周囲16.4mの縄文杉は確認されている屋久杉の中でも最大級です。推定樹齢は諸説ありますが、2,000~7,200年といわれています。
屋久島に行くなら絶対に見てみたいという人が多い一方で、縄文杉までの道のりはなかなかハード!荒川登山口からの最短ルートで、往復約22km、最大高低差約700m、所要時間にして10~11時間ほどを歩ける体力が必要となります。
かつて伐採した屋久杉の搬出に使われていた平坦なトロッコ道を約3時間、急斜面もある山道を約2時間歩き続けると、ようやく目の前に念願の縄文杉が!その圧倒的な存在感に、言葉にならないほどの感動が押し寄せます。現在は、縄文杉の保護のため、少し離れたところに設置された木製の展望デッキから見学が可能です。
「おすすめポイント!」
単独で縄文杉までトレッキングすることもできますが、安全に楽しむなら地元ガイドが案内するツアーへの参加が一般的。道中にある見どころやフォトスポット、植物、屋久島の歴史にいたるまで詳しく教えてくれるので、満足度がグンと高まります。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町
- 0997-43-5900(屋久島町観光まちづくり課)
2.人気パワースポット!歴史をかたどるハート形の「ウィルソン株」
縄文杉に向かう道中、トロッコ道が終わり、大株歩道入口から山道を約30分登ると、標高1,030mの地点に現れるのが屋久島最大の切り株「ウィルソン株」。大正時代に来島し、この大株を世に周知させた植物学者のアーネスト・ヘンリー・ウィルソン博士にちなんで名付けられました。
定かではありませんが、400年ほど前に豊臣秀吉へ献上するために島津藩によって伐採されたという説も。伐採時の推定樹齢は2000年余ともいわれ、現存していれば最大級の屋久杉のひとつになっていたかもしれません。
高さ5m、周囲13.8mほどの切り株の中は大きな空洞となっており、清らかな泉が湧出し、小さな祠に山の神様が祀られています。内部から見上げると目の前に広がるのは、ハート形に切り取られた美しい風景!
ハート形の切り株をきれいに撮影するにはコツが必要なので、ガイドにアドバイスしてもらうのがおすすめです。時期によっては列ができるほど混雑することもあるので、周囲の人に配慮するとともに、神聖な気持ちで過ごしましょう。
「おすすめポイント!」
ウィルソン株の空洞から見上げたハート形の風景は、写真に撮ってスマートフォンの待ち受けにすると恋愛運がアップするとか!?パワースポットとしても人気です。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町
- 0997-43-5900(屋久島町観光まちづくり課)
3.豊かな自然に魅了される!九州最高峰の「宮之浦岳」
標高1,800m超の山々が連なり、“洋上のアルプス”と称される屋久島のほぼ中央にそびえるのが、標高1,936mの「宮之浦岳」。九州地方最高峰を誇り、日本百名山の100座目に名を連ねる名峰です。山頂には益救(やく)神社の奥宮が鎮座し、古くから山岳信仰の拠り所として岳参りが行われてきました。
宮之浦岳へ登るルートはいくつかありますが、日帰りができるのは淀川登山口(約1,300m地点)から入山する約8~9時間のコースのみ。縄文杉や白谷雲水峡を経由し、2日間かけて宮之浦岳に登る縦走コースもありますが、いずれもガイド付きのトレッキングツアーに参加するのがおすすめです。
山頂までの道のりには、屋久杉や淀川の清流、花之江河(はなのえごう)と呼ばれる日本最南端の高層湿原、点在する奇岩や巨岩など、バラエティに富んだ風景に出合えます。
山域には、“ヤクシマ”を冠する植物や固有種が多数生息。森林限界を超えた頂上付近には、ヤクザサの大草原が一面に広がり、まるで別世界のような光景が!山頂から眺める360度の大パノラマは感動まちがいなしですよ。
「おすすめポイント!」
5月中旬からはヤクシマミツバツツジ、5月下旬から6月上旬にはヤクシマシャクナゲの花が山頂稜線を華やかに彩ります。気候が良い10〜11月もおすすめのシーズン。12〜2月は積雪の可能性があるので、登山に慣れていない人は避けましょう。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町中間 宮之浦岳
- 0997-43-5900(屋久島町観光まちづくり課)
<<屋久島で体験できるトレッキングツアーの一覧を見る>>
4.苔むす森と巨石の上から絶景を満喫!「白谷雲水峡」「太鼓岩」
長編アニメーション映画『もののけ姫』の舞台のひとつといわれる「白谷雲水峡」。標高600~1,050mに位置する自然休養林で、標高が高くなるにつれて照葉樹林帯から屋久杉林帯へと移行し、屋久島の原生林を観賞できます。
弥生杉コース(約1時間10分)、奉行杉コース(約3時間)、太鼓岩往復コース(約4時間)という散策コースが設けられており、見どころや体力、旅程に合わせて楽しむことが可能です。
原生林の中を白谷川の清流が流れ、辺り一面がシダや苔で覆われ、なんとも神秘的な光景が広がります。中でも、太鼓岩往復コースの途中にある「苔むす森」は、見渡す限り濃密な緑の苔で覆われたまさに“シシ神の森”のような幽玄さ!映画の世界観をそのまま味わいましょう。
苔むす森からさらに1時間ほど歩くと、白谷雲水峡最奥にある絶景スポット「太鼓岩」へ。山の斜面から突き出した花崗岩の巨石の上に座れば、晴れた日には、宮之浦岳をはじめとする屋久島の山々が織りなす壮大な景色を満喫できます。
「おすすめポイント!」
4〜5月は新緑が美しく、森の中に柔らかい緑が映える時期。秋は紅葉も見られ、濃緑と暖色のコントラストを楽しめます。太鼓岩往復コースは約4時間ともっとも長いコースですが、太鼓岩の上からは屋久島の四季の風景を堪能できるため、ぜひがんばって歩きましょう!
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦
- 0997-42-3508(屋久島レクリエーションの森保護管理協議会)
・入場時間:常時(管理棟は8:30〜16:30) ※警報発令中は入場不可
・入場料:高校生以上500円(森林環境整備推進協力金)
5.存在感ある屋久杉をハイキングしながら観賞!「ヤクスギランド」
「ヤクスギランド」は標高1,000~1,300mに広がる自然休養林。面積約270haの広大な森では、屋久杉本来の姿や屋久島の豊かな自然を観賞できます。千年杉やくぐり杉、仏陀杉など屋久島を代表する杉が多数点在し、歴史を感じさせる迫力ある姿に圧倒されます。
園内には、30分、50分、80分、150分、210分の5つのハイキングコースがあり、目当ての屋久杉や体力・装備によってコースを選べます。
ヤクスギランドの入り口周辺には駐車場があるので、車でのアクセスもOK。1日2便運行の路線バス・紀元杉線に乗って、ヤクスギランドバス停下車でもアクセスできます。
「おすすめポイント!」
短めのコースは歩道が整備されていて比較的歩きやすいため、軽めのトレッキングにぴったり!約2kmを歩く80分コース以上は登山道となるので、しっかりとした装備を用意しましょう。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町安房
- 0997-42-3508(屋久島レクリエーションの森保護管理協議会)
・入場時間:常時(管理棟は8:30~16:30)
・入場料:高校生以上500円(森林環境整備推進協力金)
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トレッキングで世界遺産・屋久島の自然を体感しよう!
6.車窓からも見られる!樹齢3,000年の威厳を放つ「紀元杉」
ヤクスギランドから車で15分ほど、標高1,230mの安房林道脇に自生する屋久杉の巨木が、樹高19.5m、胸高周囲8.1m、推定樹齢3,000年の「紀元杉」。屋久島で唯一車窓から見られる屋久杉とあって、多くの観光客が訪れるスポットです。
木の先端は枯れて白骨化が進み、根元は雨に洗い流され露出していますが、下から眺めてみると樹勢は良好!生命力たっぷりで、荘厳な姿に思わず圧倒されてしまいます。
ヤマグルマやヒノキなど10数種類もの着生植物があるのが特徴で、着生とは思えないほどの大きさにきっと驚くこと間違いなしです。
「おすすめポイント!」
5月下旬~6月初旬にはヤクシマシャクナゲやツツジ類の花々、11月初旬にはナナカマドの紅葉といった着生植物が彩りを添え、四季折々に美しい姿を楽しめます。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町安房林道沿い
- 0997-43-5900(屋久島町観光まちづくり課)
7.世界自然遺産地域にある原生林の中をドライブ!「西部林道」
屋久島の海岸線にはおよそ100kmの外周道路が通っており、ぐるりと一周できます。島の西側に位置する県道78号の南部・栗生集落と北部・永田集落を結ぶ約20kmの区間は「西部林道」と呼ばれ、人気のドライブコースになっています。
瀬切大橋から屋久島灯台入口の手前までの約15kmは世界遺自然産登録地域に含まれており、海岸部から山頂部まで続く原生林は貴重そのもの!日本最大級の照葉樹林帯が広がっていて、美しい緑のトンネルを走りぬければ、清々しい気分になれること間違いなしです。
林道には、店舗や民家がひとつもなく、所々に「動物注意」の標識が!このエリアは屋久島の固有種であるヤクシカやヤクザルが最も多い生息地として有名で、かなりの確率で野生動物に出会えます。
「おすすめポイント!」
動物たちが路上でくつろぐ姿を車窓から眺めたり、間近で写真を撮ったりできますが、エサやりや威嚇などは決して行わないように。また、森だけなく、途中には海が一望できるポイントもあって、変化に富んだ景色を楽しめるのも魅力!安全運転で、ゆったりと自然を感じながら楽しみましょう。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町(永田灯台入口から大川の滝周辺を結ぶ沿岸道路)
- 0997-43-5900(屋久島町観光まちづくり課)
8.日本最大のウミガメ産卵地「永田いなか浜」と夕日が美しい「屋久島灯台」
青い空と透明度の高い海、白い砂浜が美しい「永田いなか浜」は、日本最大のウミガメ産卵地として有名な場所。初夏の夜には、産卵にやって来たウミガメの姿を観察できます。最盛期には1晩で20頭以上も上陸することがあるそう。また、8月になると孵化して海に向かう子ガメを見られます。
しかし、産卵時のウミガメは警戒心が強く、観察には細心の注意が必要です。5〜8月は夜間(19時半〜翌5時)の浜への立ち入りは自粛するルールとなっているので、産卵風景を見学したい人は地元の保護団体が開催する「ウミガメ観察会」に参加しましょう!
永田いなか浜はサンセットスポットとしても人気で、ウミガメの産卵期であっても日中は砂浜に入り、散歩もできます。永田いなか浜から西へ車で10分ほどの「屋久島灯台」も、素晴らしい夕日を見られるおすすめのスポット。ぜひ、夕暮れを狙って訪れてみてください。
「おすすめポイント!」
沖合に浮かぶ口永良部島(くちのえらぶじま)を眺めながら、ゆっくりと美しい夕日を眺めるひとときは最高ですよ。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町永田
- 0997-45-2280(永田ウミガメ連絡協議会)
[ウミガメ産卵の観察会]
・観察期間:2024年5月10日~7月15日(1日につき50名までの事前予約制)
・受付時間:20:00〜20:30
・料金:大人2,000円、小・中学生500円
9.ダイビングやシュノーケリングも楽しめる「一湊海水浴場」
ダイビングスポットとしても有名な「一湊(いっそう)海水浴場」は、島の北部にある海水浴場。
鹿児島県の海水浴場水質ベスト1に選ばれたこともあり、透明度は抜群!矢筈崎に抱かれた天然の入り江になっているので、波は穏やか。サンゴやさまざまな魚を見られるので、シュノーケリングを楽しむのもいいですね。運が良いとウミガメに遭遇することもありますよ!
海水浴シーズン中は監視員が常駐するほか、トイレや休憩所、シャワー・更衣室が利用できます。売店もあるので、快適に遊べますよ。
「おすすめポイント!」
屋久島最北端の矢筈崎には展望所や「八筈獄神社」があり、海水浴の前後に立ち寄るのにおすすめ。八筈獄神社は漁業と縁結びの神様が祀られており、恋愛成就のパワースポットとしても知られています。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町一湊
- 0997-43-5900(屋久島町観光まちづくり課)
・開設期間:7月1日〜8月31日
・開設時間:9:00〜17:00
10.巨大なガジュマルの森を散歩しよう「志戸子ガジュマル公園」
「志戸子(しどこ)ガジュマル公園」は、屋久島北部の志戸子海岸近くにあるガジュマルの群生地。
樹齢数百年のガジュマルやアコウなどの亜熱帯植物が密生する園内は、1周15分ほどで回ることができ、ジャングルの中を探検しているかのような雰囲気を楽しめます。
「おすすめポイント!」
公園の隣には、手作り菓子のカフェ「kiina(キイナ)」があります。ガジュマルの森を散歩したあとは、丁寧に焙煎されたおいしいコーヒーとお菓子でひと息つきましょう。ゆっくりと流れる時間がなんともぜいたくに感じられる空間です。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町志戸子
- 0997-42-0079
・開園時間:8:30~17:00
・休園日:無休
・入園料:大人240円、小学生〜高校生120円
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11.山と海の神様を祀る鎮守の宮「益救神社」
屋久島の玄関口のひとつである宮之浦港から徒歩約15分の場所に鎮座している「益救(やく)神社」。927年にまとめられた「延喜式神名帳」に名を連ね、1,000年以上の歴史を誇る格式ある神社です。益々救ってくださる神様という意味から、“救いの宮”とも呼ばれ、屋久島の総氏神様として、昔から島民に崇敬されてきました。
山岳信仰のご神体である天津彦彦火火出見尊(山幸彦)を主祭神に、山と海の神様を7柱祀っているので、登山や海遊びなどの前に、安全を祈願しに参拝するのもおすすめ!奥社が屋久島最高峰の宮之浦岳山頂にあります。
境内には大きなソテツやガジュマルなどの植物が生育しており、南国的な雰囲気が漂います。町指定文化財の阿吽が並んだ仁王像や手水鉢、屋久杉が使われた拝殿、屋久杉の幹の中から出てくるおみくじなど、見どころもいっぱいです。
「おすすめポイント!」
御朱印を求めて訪れる人も多いようですが、屋久島の形をした絵馬や縄文杉が描かれた「登山守」も見逃せません。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦277
- 0997-42-0907
・参拝時間:常時
12.屋久島の観光情報とお土産をゲット!「屋久島観光センター」
「屋久島観光センター」は、宮之浦港フェリーターミナルからすぐの場所にあるインフォメーションセンターです。登山道具の貸し出しや、ホテルなど宿泊施設の手配、路線バスのフリーチケットの販売をしています。
屋久島に到着したら、情報収集に立ち寄ってみるのがおすすめ!島内最大の特産品店「やくしま市場」も併設されています。旅の終わりには屋久島の思い出の品を探したり、友達へのお土産を選んだりしてはいかが。
「おすすめポイント!」
センター内のレストラン「Restaurant&Cafe屋久島」では、屋久島名物の首折れサバの刺身御膳や、トビウオのから揚げが入ったラーメンなどご当地グルメを楽しめます。オリジナルデザートの「タンカンアイス」も人気ですよ。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦799
- 0997-42-0091
・営業時間:9:00~18:00
・定休日:無休
13.巨大な一枚岩と滝の見事な競演!「千尋の滝」
島南部にある人気の景勝地「千尋(せんぴろ)の滝」。雨量が多く、山岳に富んだ屋久島では迫力ある滝も見どころのひとつで、モッチョム岳の麓にある巨大な花崗岩のV字谷に落ちる千尋の滝は、まさに壮観です。
滝の左側に広がる一枚岩が、まるで千人が両手を広げたほどの大きさということからその名がつけられました。落差60mと屋久島屈指のスケールを誇る滝で、雨の降った後の増水時にはさらに迫力満点な姿を見られるチャンスです。
残念ながら滝の近くには行けませんが、展望所から遠望ながらも雄大な姿を眺めることができます。モッチョム岳登山口の近くに駐車場があり、そこから100mほど離れたところに展望所があります。
「おすすめポイント!」
千尋の滝の下流部には、落差約30mの直瀑「竜神の滝」、滝つぼが海にある「トローキの滝」があります。滝巡りを楽しみながら自然美に癒やされてはいかがでしょうか。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町麦生
- 0997-43-5900(屋久島町観光まちづくり課)
14.マイナスイオンたっぷり!九州一の落差を誇る「大川の滝」
屋久島内で最大規模の滝であり、「日本の滝百選」にも選ばれた「大川(おおこ)の滝」。九州一の落差を誇り、高さ88mから豪快な水しぶきをあげて流れ落ちる姿は、迫力満点です!
駐車場からわずか徒歩2分で滝つぼの近くに行けるのもうれしいポイント。水量も多く、幅広の滝からマイナスイオンをたっぷり浴びて、全身で屋久島のパワーを感じてください。
また近くには、名水百選にも選ばれた「大川湧水」も湧出しています。木々に囲まれた岩の間から湧き出る清水は、健康に良いと古くからいわれているので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!
「おすすめポイント!」
通年でおすすめのスポットですが、滝つぼの近くまで行けることからイチ押しはやっぱり夏!天然の涼を感じられる格好の場所です。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町栗生
- 0997-43-5900(屋久島町観光まちづくり課)
15.干潮時のみ入れる!野趣あふれる天然温泉「平内海中温泉」
屋久島南部、平内の海岸にある海中から湧き出た温泉「平内海中温泉」は、1日2回ある干潮時の前後約2時間だけ入浴できる珍しい温泉です。
海に面した浴槽は、もともとあったくぼみに少し手を加えただけというワイルドさ!野趣あふれる露天風呂に惹かれる人には、ぜひおすすめの温泉です。
水着や下着を着用しての入浴は禁止ですが、バスタオルを体に巻くか、湯浴み着の着用はOK!男女混浴で脱衣所もなく、岩陰でさっと着替えて入るスタイルなので、入浴に少々勇気がいることは確かです。
ただ、入浴後に得られる感動もまた格別!すぐ目の前を波が押し寄せる中、温泉を満喫できる場所はそうそうありません。旅の思い出に入浴してみたいという人は、きちんと地元のルールに従って利用しましょう。
「おすすめポイント!」
迫力ある風景を感じられる日中はもちろん、満天の星空を満喫できる晴れた夜もおすすめ!ただし、足元が滑りやすく街灯もないので夜間は転倒に気をつけましょう。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町平内7-2
- 0997-47-2953
・営業時間:1日2回の干潮時の前後2時間程度
・入浴料:200円(整備のための募金)
16.朝日も夕日も堪能できる!24時間いつでも入れる「湯泊温泉」
平内海中温泉のようなオープンすぎる温泉はちょっと…という人には、男女別で入れる「湯泊温泉」がおすすめ!平内海中温泉のすぐ西にあり、同じく目の前には海が広がります。
24時間いつでも入浴可能で、朝日や夕日、夜空を楽しみながら入浴できる絶景の露天風呂です。男女の浴槽は簡単に仕切られているだけなので、ある程度開放的な気持ちで入浴することが大切!
こちらも平内海中温泉と同様に、入浴する際は裸かバスタオル・湯浴み着の着用はOKです。駐車場の横には脱衣所が設置されています。
「おすすめポイント!」
男女の浴槽の仕切りは簡易的なものなので、カップルや家族で入るには仕切り越しに会話を楽しめていいかもしれません。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町湯泊1714-28
- 0997-48-2806
・営業時間:24時間
・入浴料:200円(整備のための募金)
17.トロピカルフルーツの試食もうれしい「屋久島フルーツガーデン」
野生種から園芸種まで、合わせて約1,600~2,000種の熱帯植物や果実が生い茂る「屋久島フルーツガーデン」。
ジャングルのような園内にはバナナやマンゴー、パパイヤ、グアバなどパッションフルーツがなる果樹のほか、ジャックと豆の木のモデルになったといわれる木など、珍しい植物をたくさん観察できます。チョウやヤドカリなど、さまざまな生き物も生息し、子供とのちょっとした散歩にもおすすめ。
休憩所の「果実庵」では、バナナやマンゴー、パイナップルなど、旬のもぎたてフルーツやジャムの試食ができます。ジャムやジュースの販売もあるので、気に入った味があったらぜひお土産に購入してはいかが。
「おすすめポイント!」
トロピカルフルーツの甘い香り漂う園内を、気ままに散策するのもいいですが、より植物や果樹について詳しく知りたかったら、スタッフに園内を案内してもらいましょう。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町中間629-16
- 0997-48-2468
・営業時間:8:30〜17:00
・定休日:無休
・入園料:大人700円、子供350円
山から海まで!屋久島の自然を堪能できるアクティビティ
世界自然遺産に登録されるほど、稀有で美しい自然が広がる屋久島。その自然を堪能するなら眺めるだけではなく、アクティビティに参加するのがおすすめです。山から海まで、屋久島の圧倒的な自然にふれてみましょう。
屋久島の名スポットをインタープリターと「トレッキング」!
屋久島を訪れる人がもっとも体験するのがトレッキング。個人で楽しめるスポットが多いものの、普段からトレッキングや登山に親しんでいない人は、ガイドが案内するツアーに参加するのがおすすめです。
「YNAC(ワイナック)クラシック」では、自然を深く学び、伝えるインタープリターが屋久島の名スポット“白谷雲水峡コース”“ヤクスギランド・小花山の森コース”“西部照葉樹林コース”を案内してくれます。
通常のコースタイムより1.5〜2倍の時間をかけてじっくりと自然を楽しむのが特徴で、小学1年生から参加できます。個人では気付けない自然の営みをたくさん知ることができますよ。
宮之浦、安房、尾之間の宿泊先まで送迎してくれるのもうれしいポイント。安心して自然に身を委ねましょう!
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦、安房、尾之間の各エリアまで送迎
エメラルドグリーンに透き通る清流・安房川で「SUP」を満喫!
水の豊かな屋久島では川遊びも魅力的!縄文杉登山への玄関口である安房の町へと流れ込む安房川では、SUP(サップ)体験ができます。
安房川は流れが穏やかで、透明度抜群の清流を堪能できるすばらしいフィールド。水上散歩を楽しみながら、SUPならではの高い目線から景色を眺めれば、地上からは見られないような発見や感動が待ち受けていますよ。
安房川は上流へ行くほど水の透明度がアップ!「島あそび」主催の“SUP半日ツアー”では、リバーSUPの魅力を体感できるのはもちろん、シュノーケルや魚獲り用の網も用意されているから、いろんな水遊びを楽しめます。ゆったり水上散歩を楽しみながら上流にたどり着いたら、清流に住む川の生き物を探してみましょう。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町安房92-1 鮨居酒屋やしま前
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美しい屋久島の自然を体感できるカヌー・カヤックの魅力とは?
アオウミガメやサンゴ!屋久島の海に魅了される「シュノーケリング」
屋久島の海は黒潮の影響で透明度が高く、海の生き物がたくさん暮らしています。シュノーケリングで少し潜るだけで、すばらしい世界が目の前に広がりますよ。
「YNACクラシック」では魚はもちろん、サンゴやイソギンチャクなどさまざまな生き物を観察できる“屋久島シュノーケリングツアー”を開催。
1日コースなら一湊エリアに住むアオウミガメに出会えることも!午前と午後で異なるポイントでシュノーケリングができるのも魅力で、ツアー後には温泉入浴の特典付きです。
シュノーケリングの前後に観光も楽しみたい人は、約3時間半の半日コースで満喫しましょう。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦、安房、尾之間の各エリアまで送迎
屋久島へのアクセス
屋久島には空路と海路を使ってアクセスできます。飛行機は、大阪発、福岡発、鹿児島発の直行便があります。東京からの直行便はないため、鹿児島空港で乗り継ぐのが最速です。
海路は、鹿児島港から屋久島行きのフェリーや高速船が出ています。空路に比べると移動時間がかかるので、時間に余裕のある人におすすめです。鹿児島港へは鹿児島空港から車で約1時間かかるため、鹿児島観光を楽しんでから、のんびり屋久島へ向かうにはよいかもしれません。
特に高速船は、屋久島への直行便だけでなく、鹿児島県・薩摩半島の最南端にあり、温泉地としても人気の指宿(いぶすき)や、宇宙センターで有名な種子島を経由する便があるのが魅力的。時間をかけて、あちこち立ち寄りながら旅を満喫したい人にはぴったりです。
主なアクセス方法は、以下を参考にしてみてください(いずれも時期によって便数に変動があるので要確認)。
【飛行機】
大阪・伊丹空港― 所要時間:約1時間50分 ― 屋久島空港(1日1便)
福岡空港― 所要時間:約1時間10分 ― 屋久島空港(1日1便)
鹿児島空港― 所要時間:約40分 ― 屋久島空港(1日5便)
【高速船トッピー&ロケット】
鹿児島港― 所要時間:約1時間40分~2時間40分(経由地によって異なる)― 屋久島・宮之浦港または安房(あんぼう)港(1日複数便)
【フェリー屋久島2】
鹿児島港 ― 所要時間:約4時間 ―屋久島・宮之浦港(1日1便)
また、島内での移動手段は、主要な観光スポットを巡る路線バスがおすすめです。「屋久島ゆったり満喫乗車券」というお得な乗り放題チケットもあります。路線バスが通らないエリアへ行く予定がある場合は、レンタカーが便利。タクシーは港や空港には常駐していますが、流しの車はつかまらないので、必要な場合には余裕を持って配車予約をしておきましょう。
自然のパワーを感じる島、屋久島の魅力を体感!
「屋久島がわたしを呼んでいる…!」そう感じた人は、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょう。
“神秘の島”“神の島”と呼ばれる屋久島にひとたび降り立てば、なぜそう呼ばれるのかを納得できるはず。美しい風景や新しい出会いが、きっと心身をリフレッシュさせてくれますよ。
屋久島は「年に366日雨が降る」といわれるほど、季節にかかわらず雨がたくさん降ります。必ずレインウェアなどの雨具を持参して、屋久島の自然を思いっきり楽しんでくださいね。
アウトドアレジャーの専門予約サイト「SOTOASOBI(そとあそび)」では、今回紹介したツアー以外にも、屋久島の魅力いっぱいのアウトドアレジャーを検索・予約できます。ぜひ、お出かけ前にチェックしてみてください!
(編集部注*2021年8月2日に公開された記事を再編集したものです)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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