
屋久島の観光スポット22選!縄文杉以外の魅力も丸ごと紹介 2021.08.02 鹿児島県
1993年に日本初の世界自然遺産に登録された鹿児島県の屋久島。島の約90%はさまざまな動植物が生息する森林で、清らかな水が流れる渓谷や透明度の高い海など、豊かで美しい自然を求めて多くの観光客が訪れる人気の離島です。
屋久島の観光といえば「縄文杉」が有名ですが、それだけでなく小さな子供と一緒の旅行や、長時間のトレッキングは自信がないという人でも、屋久島の自然を満喫できる観光スポットはたくさんあります!
今回はそんな大自然の魅力あふれる屋久島で、1度は行ってみたい観光スポットから体験してみたいアクティビティまで、厳選してご紹介します!
【目次】
■屋久島への行き方
■屋久島の多様な自然にふれる人気スポット
- 1.永田いなか浜・屋久島灯台
- 2.志戸子ガジュマル公園
- 3.屋久島観光センター
- 4.屋久島自然館
- 5.ヤクスギランド
- 6.千尋の滝
- 7.大川の滝
- 8.屋久島フルーツガーデン
■山から海まで!自然を堪能できるアクティビティ
- 9.白谷雲水峡・太鼓岩トレッキング
- 10.宮之浦岳トレッキング
- 11.縄文杉トレッキング
- 12.シャワークライミング
- 13.安房川SUP
- 14.シュノーケリング
- 15.シーカヤック
■屋久島の美しい海で遊べる海水浴場
- 16.一湊海水浴場
- 17.春田浜海水浴場
■目の前は海!絶景の露天風呂
- 18.平内海中温泉
- 19.湯泊温泉
■自然の恵みたっぷり!屋久島のグルメスポット
- 18.お食事処 潮騒
- 21.屋久どん
- 22.屋久島ジェラート そらうみ
<<屋久島で体験できるアクティビティツアーの一覧を見る>>
屋久島への行き方
屋久島には空路と海路を使ってアクセスできます。飛行機は、大阪発、福岡発、鹿児島発の直行便があります。東京からの直行便はないため、鹿児島空港で乗り継ぐのが最速です。
海路は、鹿児島港から屋久島行きのフェリーや高速船が出ています。空路に比べると移動時間がかかるので、時間的に余裕のある人におすすめです。鹿児島港へは鹿児島空港から車で約1時間かかるため、鹿児島観光を楽しんでから、のんびり屋久島へ向かうにはよいかもしれません。
特に高速船は、屋久島への直行便だけでなく、鹿児島県・薩摩半島の最南端にあり、温泉地としても人気の指宿(いぶすき)や、宇宙センターで有名な種子島を経由する便があるのが魅力的。時間をかけて、あちこち立ち寄りながら旅を満喫したい人にはぴったりです。
主なアクセス方法は、以下を参考にしてみてください(いずれも時期によって便数に変動があるので要確認)。
【飛行機】
大阪・伊丹空港― 所要時間:約1時間30分 ― 屋久島空港(1日1便)
福岡空港― 所要時間:約1時間5分 ― 屋久島空港(1日1便)
鹿児島空港― 所要時間:約30分 ― 屋久島空港(1日5便)
【高速船トッピー&ロケット】
鹿児島港― 所要時間:約1時間45分~2時間50分(経由地によって異なる)― 屋久島・宮之浦港または安房(あんぼう)港(1日複数便)
【フェリー屋久島2】
鹿児島港 ― 所要時間:約4時間 ―屋久島・宮之浦港(1日1便)
また、島内での移動手段としては、主要な観光スポットを巡る路線バスがおすすめです。「屋久島ゆったり満喫乗車券」というお得な乗り放題チケットもあります。路線バスが通らないエリアへ行く予定がある場合は、レンタカーが便利。タクシーは港や空港には常駐していますが、流しの車はつかまらないので、必要な場合には余裕を持って配車予約をしておきましょう。
屋久島の多様な自然にふれる人気スポット
沿岸部は亜熱帯、山頂部は亜寒帯と、1つの島内に幅広い生態系が育まれる屋久島。そんな特異な島の自然にふれられるスポットを紹介します。
1.日本最大のウミガメ産卵地!夕日も美しい「永田いなか浜・屋久島灯台」
PIXTA
青い空と透明度の高い海、白い砂浜が美しい「永田いなか浜」は、日本最大のウミガメ産卵地として有名な場所。初夏の夜には、産卵にやって来たウミガメの姿を観察できます。最盛期には1晩で20頭以上も上陸することがあるそう。また、8月になると孵化して海に向かう子ガメを見られます。
しかし、産卵時のウミガメは警戒心が強く、観察には細心の注意が必要です。そこで、5月上旬~7月下旬に地元の保護団体が開催する「ウミガメ産卵の観察会」への参加がおすすめ。8月には「子ガメ放流の観察会」も開催されますよ!(2021年はどちらも中止)
永田いなか浜はサンセットスポットとしても人気で、ウミガメの産卵期であっても日中は砂浜に入り、散歩もできます。沖合に浮かぶ口永良部島(くちのえらぶじま)を眺めながら、ゆっくりと美しい夕日を眺めるひと時は最高ですよ。
永田いなか浜から車で10分ほどの屋久島灯台も、素晴らしい夕日を見られるおすすめのスポット。ぜひ、夕暮れを狙って訪れてみてください。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町永田
- 0997-45-2280(永田ウミガメ連絡協議会)
[ウミガメ産卵の観察会]
・受付時間:20:00〜20:30
・料金:大人2,000円、中学生以下500円
※2021年は中止
2.巨大なガジュマルの森を散歩しよう「志戸子ガジュマル公園」
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「志戸子(しどこ)ガジュマル公園」は、屋久島北部の志戸子海岸近くにあるガジュマルの群生地。樹齢数百年のガジュマルやアコウなどの亜熱帯植物が密生する園内は、1周20分ほどで回ることができ、ジャングルの中を探検しているかのような雰囲気を楽しめます。
ガジュマル公園の隣にあるのは、手作りお菓子のカフェ「kiina(キイナ)」。オーナーが古い民家をコツコツとリフォームして作り上げた小さなかわいらしいお店です。
ガジュマルの森を散歩したあとは、丁寧に焙煎されたおいしいコーヒーとお菓子でひと息つきませんか?ゆっくりと流れる時間がなんともぜいたくに感じられる空間です。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町志戸子
- 0997-43-5900(屋久島町商工観光課)
・営業時間:8:30~17:00
・料金:大人240円、小学生〜高校生120円
3.屋久島の観光情報とお土産をゲット!「屋久島観光センター」
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「屋久島観光センター」は、宮之浦港フェリーターミナルからすぐの場所にあるインフォメーションセンターです。登山道具の貸し出しや、ホテルなど宿泊施設の手配、路線バスのフリーチケットの販売をしています。
屋久島に到着したら、情報収集に立ち寄ってみるのがおすすめ!またこちらには、島内最大の特産品店「やくしま市場」があります。旅の終わりには屋久島旅行の思い出の品を探したり、友達へのお土産を選んだりしてはいかが。
センター内のレストラン「Restaurant&Caffe屋久島」では、屋久島名物の首折れサバの刺身御膳や、飛び魚のから揚げが入ったラーメンなどご当地グルメを楽しめます。オリジナルデザートの「タンカンアイス」も人気ですよ。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦799
- 0997-42-0091
・営業時間:9:00~18:00
・定休日・無休
4.縄文杉の大枝など迫力の展示に感動必至!「屋久杉自然館」
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「屋久杉自然館」は、屋久杉や屋久島の森の歩みを知ることができる資料館。見どころの1つは、直接さわることもできる縄文杉の大枝「いのちの枝」です。枝にもかかわらず長さ5m、重さ1.2t、年齢はおよそ1,000年という圧倒的なスケールに驚きます。
館内にはクイズに答えながら屋久杉の歴史を知ることができる展示や、江戸時代から伝わる山師(きこり)の道具など、さまざまな展示があります。実際の屋久杉を見に行く前にその歴史にふれることで、さらに屋久杉のすばらしさを感じられるでしょう。
夏休み期間中は、毎週水曜と土曜に、木材を使ってロボット型の貯金箱や時計を作る「夏のクラフト体験教室」を実施。自分のお土産用に作るのも、子供の夏休みの工作用にチャレンジするのもいいですね。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町安房2739-343
- 0997-46-3113
・開館時間:9:00~17:00
・休館日:第1火曜、12月29日~1月1日 ※8月は無休
・入館料:大人600円、高校・大学生400円、小・中学生300円
5.存在感ある屋久杉をハイキングしながら観賞!「ヤクスギランド」
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屋久杉自然館で屋久杉の歴史や魅力を学んだら、そのすばらしさを肌で体感しに「ヤクスギランド」へと足を延ばしましょう。
標高1,000~1,300mに広がる自然休養林で、面積約270haの広大な森では屋久杉本来の姿や屋久島の豊かな自然を観賞できます。千年杉やくぐり杉、仏陀杉など屋久島を代表する杉が多数点在し、歴史を感じさせる迫力ある姿に圧倒されてしまいます。
園内には、30分、50分、80分、150分、210分の5つのハイキングコースがあり、お目当ての屋久杉や体力・装備によってコースを選べます。短めのコースは歩道が整備されていて比較的歩きやすいため、軽めのトレッキングにぴったり!しかし、約2kmを歩く80分コース以上は登山道となるので、しっかりした装備を用意しましょう。
「ヤクスギランド」の入り口周辺には駐車場があるので、車でのアクセスもOK。1日2便運行の路線バス・紀元杉線に乗って、ヤクスギランドバス停下車でもアクセスできます。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町安房
- 0997-42-3508(屋久島レクリエーションの森 保護管理協議会)
・営業時間:8:30~17:00
・料金:高校生以上 1人500円(森林環境整備推進協力金)
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トレッキングで世界遺産・屋久島の自然を体感しよう!
6.巨大な一枚岩と滝の見事な競演!「千尋の滝」
PIXTA
島南部にある人気の景勝スポット「千尋(せんぴろ)の滝」。雨量が多く、山岳に富んだ屋久島では迫力ある滝も見どころの1つで、モッチョム岳の裾にある巨大な花崗岩のV字谷に落ちる千尋の滝は、まさに壮観です。
滝の左側に広がる一枚岩が、まるで千人が両手を広げたほどの大きさということからその名がつけられました。落差60mと屋久島屈指のスケールを誇る滝で、雨の降った後の増水時にはさらに迫力満点な姿を見られるチャンスです。
残念ながら滝の近くには行けませんが、展望所から遠望ながらも雄大な姿を眺めることができます。モッチョム岳登山口の近くに駐車場があり、そこから100mほど離れたところに展望所があります。
千尋の滝の下流部には、落差約30mの直瀑「竜神の滝」や、滝つぼが海にある「トローキの滝」もあるので、滝巡りを楽しみながら自然美に癒やされてみてはいかがでしょうか。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町麦生
- 0997-43-5900(屋久島町観光まちづくり課)
7.マイナスイオンたっぷり!九州一の落差を誇る「大川の滝」
PIXTA
「日本の滝百選」にも選ばれた、屋久島内で最大規模の滝である「大川(おおこ)の滝」。九州一の落差を誇り、高さ88mから豪快な水しぶきをあげて流れ落ちる姿は、迫力満点です!
駐車場からわずか徒歩2分で滝つぼの近くに行けるのもうれしいポイント。水量も多く、幅広の滝からマイナスイオンをたっぷり浴びて、全身で屋久島のパワーを感じてください。夏は天然の涼を感じられる格好の場所となっています。
また近くには、名水百選にも選ばれた「大川湧水」も湧き出しています。木々に囲まれた岩の間から湧き出る清水は、健康に良いと古くからいわれているので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町栗生
- 0997-43-5900(屋久島町観光まちづくり課)
8.トロピカルフルーツの試食もうれしい「屋久島フルーツガーデン」
野生種から園芸種まで、合わせて約1,600~2,000種の熱帯植物や果実が生い茂る「屋久島フルーツガーデン」。
ジャングルのような園内にはバナナやマンゴー、パパイヤ、グアバなどパッションフルーツがなる果樹のほか、ジャックと豆の木のモデルになったといわれる木など、珍しい植物をたくさん観察できます。蝶やヤドカリなど、さまざまな生き物も生息し、子供とのちょっとした散歩にもおすすめ。
トロピカルフルーツの甘い香り漂う園内を、気ままに散策するのもいいですが、より植物や果樹について詳しく知りたかったら、スタッフが園内を案内してくれるガイドツアーに参加しましょう。
休憩所「果実庵」では、バナナやマンゴー、パイナップルなど、旬のもぎたてフルーツやジャムの試食ができます。ジャムやジュースの販売もあるので、気に入った味があったらぜひお土産に購入してはいかが。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町中間629-16
- 0997-48-2468
・営業時間:8:30~16:30
・定休日:無休
・入園料:大人500円、子供250円
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