ホエールウォッチングの服装、これだけ押さえておけば大丈夫! 2022.01.16 ホエールウォッチング
野生の大きなクジラを間近で見てみたいと思いませんか?
見られるスポットは多くありませんが、日本でもクジラを観察する“ホエールウォッチング”を楽しめるんです。
今回はホエールウォッチングでの最適な服装や持ち物、そして国内のおすすめ観賞スポットをご紹介!この冬はダイナミックなクジラのパフォーマンスを堪能しましょう。
【目次】
■ホエールウォッチングには、どんな服装で行けばいい?
■ホエールウォッチングで事前に準備するものは?
■国内でクジラを見られるスポット
■国内でおすすめのホエールウォッチングツアー
- 0歳から参加OK!家族みんなでホエールウォッチング!|奄美大島
- 海と空を堪能!パラセーリングとのセットツアー|沖縄本島
- 快適なクルーザーでホエールウォッチングを満喫!|沖縄本島
- 本場、座間味島でクジラを愛でる!|座間味島
<<全国で体験できるホエールウォッチングツアーの一覧はこちら>>
ホエールウォッチングには、どんな服装で行けばいい?
ホエールウォッチングができるのは、北海道が3〜10月、高知県が4月下旬〜10月下旬、鹿児島県(奄美大島)、沖縄県が12月下旬〜4月上旬。
季節ごとの服装で体験できますが、準備にあたり注意点が2つあります。
1つめは、移動中の船上では常に風に吹かれるということ。
ホエールウォッチングでは船に乗ってクジラを観察できるポイントへ向かうため、クジラを見つけると船のスピードがUPします。波しぶきがかかることもあるので、風を通さず、多少濡れても大丈夫なウインドブレーカーがおすすめです。
冬に体験するなら、内側にフリースやシャツなど気温に合わせたトップスを着ておきましょう。
2つめは、揺れる船上では不安定な靴は避けたほうが無難であること。底が平らで、濡れても問題ない素材の靴を選ぶのがベストです。
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ホエールウォッチングで事前に準備するものは?
【必ず持っていこう!】
・カメラ or ビデオカメラ
・タオル
・飲み物
・酔い止め薬(乗船する30分前に服用が基本)
【あると安心!】
・双眼鏡(手ブレ防止機能付き。倍率は低いものでOK)
・レインコート(撥水性のあるウインドブレーカーなど)
・着替え
・日焼け止め
・サングラス
・飴など(所要時間が3時間前後あるため)
ホエールウォッチングの思い出を記録するためにも、カメラはぜひ持っていきたいですね!スマートフォンで撮影する場合は、海に落とさないよう気をつけましょう。船上では濡れることもあるため、タオルやハンカチなども持参してください。
忘れてはいけないのが酔い止め薬。ホエールウォッチングでは、3時間前後を船の上で過ごすことになります。船に乗り慣れている人以外は服用しておくと安心です。
また船酔いは、睡眠不足や体調不良によって発症しやすいのだとか。前日は飲酒を控え、しっかり睡眠をとって体調を整えましょう。
ツアー会社によっては写真の撮影サービスをはじめ、ドリンクや飴のサービス、レインコートの無料レンタルなど、さまざまなサービスを用意しているところもあります。ぜひ事前に確認してみてください。
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冬の沖縄でホエールウォッチング!絶対におすすめしたい3つの理由
国内でクジラを見られるスポット
国内でクジラを見られる主なスポットを紹介します。10mを超える大物は、ホエールウォッチングでなければなかなか出会えませんよ!
マッコウクジラ、ミンククジラがやってくる「知床・羅臼」|北海道
植物性プランクトンが豊富な流氷が押し寄せる北海道の知床・羅臼エリアには、氷が溶けた春以降にクジラやシャチなどが集まってきます。
ホエールウォッチングをするのにおすすめのシーズンは、3〜10月。マッコウクジラやミンククジラのほか、ツチクジラが見られることも。
冬から春にかけてはアザラシやトド、冬から夏にかけてはシャチなど、出会える生き物の種類も豊富です。
“海の貴婦人”ニタリクジラが生息する「土佐湾」|高知県
国内でニタリクジラを観察できる数少ないスポットが、高知県の土佐湾。
ニタリクジラは水温20℃以上の暖かい海に広く生息しており、口先から鼻孔に向かってすーっと伸びる3本の筋が特徴。穏やかな性格と優雅に泳ぐ姿から“海の貴婦人”とも呼ばれています。
土佐湾には数十頭のニタリクジラが住み着いているといわれ、世界的にみても高確率で遭遇できる珍しい場所です。
土佐湾ではニタリクジラのほかにも、マイルカやバンドウイルカ、ハナゴンドウ、ウミガメなどを見られることも!ホエールウォッチングができるのは4月下旬〜10月下旬ですが、おすすめは7〜9月。船をたくさん出航させ、広く探せるのでほかの時期よりも遭遇率が高いようです。
ザトウクジラの出現頭数が増加中!「奄美大島」|鹿児島県
鹿児島から南方380kmの海上にある奄美大島にやってくるのは、通常シベリア海域などの寒い地域に住んでいるザトウクジラ。冬になると出産と子育てのために海を南下してくるのです。
2012年までに確認できたザトウクジラの数は50頭未満でしたが、2013年から年々出現頭数が増加。2020年にはなんと1,000頭近くまでに増えました(※「奄美クジラ・イルカ協会」調べ)。今や奄美大島は絶好のホエールウォッチングスポット!今シーズンも遭遇の期待大なのです。
奄美大島では1月中旬からクジラが現れ、下旬にはピークを迎えます。2月に入ると赤ちゃんクジラも誕生し、運が良ければ微笑ましい親子クジラの姿を見られるかもしれません。
高い遭遇率!ザトウクジラを見られる「慶良間諸島」|沖縄県
奄美大島と同じく、沖縄県では12月下旬〜4月上旬にザトウクジラを見られます。シーズン中に開催されるホエールウォッチングツアーでの遭遇率は、95〜100%と高い確率を誇るのが特徴!
県内でホエールウォッチングの本場といわれているのは、慶良間諸島の座間味島(ざまみじま)です。座間味島から出航するツアーのほか、沖縄本島から出航し、慶良間諸島近海でホエールウォッチングをするツアーもあります。
ザトウクジラのほか、マッコウクジラやオキゴンドウ、ミンククジラなどが姿を現すこともあります。
国内でおすすめのホエールウォッチングツアー
国内で一大ホエールウォッチングスポットといえば、鹿児島県の奄美大島と沖縄県。冬でも暖かい南の島で、クジラのパフォーマンスを楽しみましょう!
0歳から参加OK!家族みんなでホエールウォッチング!|奄美大島
毎年冬になるとシベリアからザトウクジラがやってくる奄美大島では、1~3月の期間限定でホエールウォッチングを楽しめます。「ゼログラヴィティ」主催の“奄美大島 ホエールウォッチング”は家族みんなで貴重な思い出を作れるツアーです。
ツアー最大の魅力はクジラとの距離が近く感じられることで、クルーザーの上からクジラを観察できるコースだけでなく、クジラと一緒に泳げるホエールスイムコースもあります。ホエールスイムコースではシュノーケリングしながらクジラを間近で観賞するため、クジラの息継ぎの音や歌が聞こえてくることも!とっておきの体験になること間違いなしです。
船内には休憩スペースがあり、ツアー中にドリンクを飲みながらくつろげるのもポイント。特別な持ち物は必要ないので、観光と併せて参加してみましょう。
- 鹿児島県大島郡瀬戸内町清水122番地
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沖縄の海と空を堪能!パラセーリングとのセットツアー|沖縄本島
沖縄本島北部、本部半島の本部港から出航する“ホエールウォッチングツアー”は、パラセーリングも楽しめる内容!海上のアクティビティ2つを一度に体験できます。
まずは大きな横波に強いカタマランボートに乗って、クジラのいるポイントへ!本部エリアは15分ほどの移動でもクジラを見られる可能性が高いので、船酔いが心配な人におすすめです。水しぶきをあげて息継ぎをする“ブロー”や、背中から海面にダイブする“ブリーチ”など、ダイナミックなクジラのパフォーマンスに感動すること間違いなし!
後半は、船に引っ張られながら空を飛ぶパラセーリング体験です。最高高度50mほどから美しい海と絶景パノラマを堪能しましょう。フライト時間は5~7分ほどです。
- 沖縄県本部町字崎本部5232 本部港、立体駐車場前
快適なクルーザーでホエールウォッチングを満喫!|沖縄本島
那覇市街地近くの港から高速船で出発する「マリンクラブ ベリー 那覇店(マリンハウスシーサー)」主催の“那覇 ホエールウォッチング”は、アクセス便利で気軽に参加できるツアー。高速船は定員40人以上の大型クルーザーで、船内にはトイレ2ヶ所と展望デッキがあるので快適な時間を過ごせます。
ツアー中は、ガイドによるクジラの生態についての解説があり、クジラへの興味が深まります。また船で接近して野生のクジラを間近で見られるので、大人も子供も大興奮すること間違いなし!
充実したサービスもこのツアーの魅力のひとつ。船内でのドリンクの無料サービスや波しぶきを防ぐレインコートの無料レンタル、那覇市内のホテルへの無料送迎など、至れり尽くせりな内容になっています。ぜひ快適なホエールウォッチングツアーをお楽しみください。
- 沖縄県那覇市港町2-3-13
本場、座間味島でクジラを愛でる!|座間味島
ホエールウォッチングの本場で、ケラマブルーの海とクジラを満喫!
那覇から高速船で約1時間、日帰りで離島の自然を楽しめると人気の座間味島。慶良間諸島国立公園に指定される座間味島の海には、毎年1〜3月に繁殖活動のために多くのザトウクジラが訪れます。
そんな座間味島でおすすめなのが「ダイビングチーム あなたの清」主催の“ホエールウォッチング2時間ツアー”。クジラをこよなく愛する、座間味島出身のベテランガイドが案内してくれます。
ツアーの特徴は、クジラを発見してから船を出すこと。そのため移動時間は短く、観察時間を長く取れるのです。またホエールフォンを使って、クジラの声を聞けるのも魅力!
クジラの尾びれを目印に名前を付け、個体識別をしているのも座間味ならでは。毎年戻ってくるクジラのエピソードを教えてくれますよ。クジラ愛があふれるツアーで、感動体験してみてはいかが?
- 沖縄県島尻郡座間味村字座間味53 ダイビングチーム あなたの清
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ホエールウォッチングするならいつ?ベストシーズンを徹底ガイド!
防水・防風対策をしてホエールウォッチングに出発!
ホエールウォッチングを楽しむ当日は、今回紹介したように防水防風を意識してコーディネートすれば大丈夫!
ツアーを選ぶ際には、船での移動時間やホエールウォッチング以外のアクティビティの有無など、さまざまな観点で検討してみてください。あなたにぴったりのツアーが見つかりますように!
アウトドアレジャーの専門予約サイト「SOTOASOBI(そとあそび)」では、多彩なホエールウォッチングツアーを紹介しています。ぜひお出かけ前にチェックしてみてくださいね。
(編集部注*2020年11月22日に公開された記事を再編集したものです)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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