沖縄で大自然を満喫！マングローブカヌー体験まとめ 2022.12.11 カヌー・カヤック 沖縄県
沖縄はアクティビティ天国！美しい海で遊べるマリンスポーツが人気ですが、忘れてはいけないのがマングローブカヌーです。
マングローブとは、海水と淡水が混じり合う河口付近の汽水域に生育する植物の総称。熱帯や亜熱帯地域に分布するため、日本で見られるのは鹿児島と沖縄のみ。特に自生地数の多い沖縄を訪れるなら、貴重なマングローブを見ないでは帰れません！
そこで今回はマングローブカヌーがどんなものなのか、比謝川（ひじゃがわ）での体験を例にお伝えするとともに、そのほかの河川のマングローブカヌー体験もあわせてご紹介します。
【目次】
■比謝川マングローブカヌー体験の1日
■比謝川以外のおすすめマングローブカヌー体験！
- 4種類のマングローブ植物を観察できる｜億首川
- 水生生物の楽園！沖縄美ら海水族館の近くで探検｜大井川
- 本島最大のマングローブ林を水上散歩｜慶佐次川
- 洞窟も出現！好奇心くすぐられる大冒険｜宮良川・石垣島
- 日本最大のマングローブと由布島観光を堪能｜仲間川・西表島
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比謝川マングローブカヌー体験の1日
沖縄本島の中部、沖縄市から嘉手納町（かでなちょう）などを流れ、東シナ海に注ぐ「比謝川」。規模は大きくありませんが、マングローブ植物が点在し、日本で生育する7種類の中でもメヒルギを多く見られます。実際にカヌーに乗ってどんな体験ができるのか、「カヤックイーズ」が開催する“マングローブカヌーツアー”の流れとともにご紹介します！
1.まずは、パドルの操作方法と安全対策についてレクチャー！
動きやすく濡れてもいい服装で集合したら、ライフジャケットを着用し、マリンブーツに履き替えます。
その後、ガイドがパドルの操作方法と安全対策についてレクチャーをします。最初は陸上、続いて水上で行いますよ。カヌーを存分に楽しむために、わからないことはここで質問しておきましょう。
使用するカヌーは、安定性抜群のシットオントップタイプなので初心者でも安心。2歳から参加できます。乗り降りの際はインストラクターがサポートしてくれますよ。
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2.マングローブ探検へ、いよいよ出発！
さあ、マングローブ探検のスタートです！まずは穏やかな流れの場所を選んで進んでいきます。最初はパドルを使うのが大変かもしれませんが、吹き抜ける風やキラキラと輝く水しぶきを楽しんでくださいね。
漕いでいるうちに、どんどんマングローブの森へと入っていきます。地表から根を出した特徴的な形の「呼吸根」や、光沢があって多肉質な葉っぱなど、マングローブ植物特有の形状を観察してみましょう。
3.マングローブならではの生き物と出会う！
PIXTA
“命のゆりかご”といわれるように、さまざまな生き物が住むマングローブ。ツアー中にも目を凝らしてみると、珍しい生き物たちの姿が見られます。
特に干潟は生き物が動く姿をよく見られる場所。泥の上を飛び跳ねる魚は、ミナミトビハゼです。沖縄では“トントンミー”の名で親しまれ、大きな目玉でウインクすることもあるキュートな生き物。
ほかにも国の天然記念物に指定された希少なムラサキオカヤドカリや、片方のハサミだけが大きく発達しているベニシオマネキ、日本最大のシジミであるシレナシジミなどが暮らしています。また、時期によってはカワセミやダイサギなどの鳥たちも見られますよ。
ツアー中は全方向、くまなく観察してみてくださいね！
4.寝転がったり、自然の音に耳を傾けたり…こんな楽しみ方もあります
マングローブは開けた場所ばかりではありません。時には木々が覆いかぶさり、アーチ状になっている場所も通ります。童心に返って冒険気分を楽しみましょう！
疲れたら少し休憩。マングローブの木陰にカヌーを寄せて、そのまま寝転がってのんびりするのも一興です。風や木の葉のざわめき、水の流れる音を全身で感じられるはず。
沖縄をはじめ、さまざまな国で神聖な木とされているガジュマルは、木の下で願い事をするとかなうといわれているそう。大きなガジュマルを見つけたら、カヌーで近づいてお願い事をしてみては。
5.出発地点に戻ってマングローブカヌー体験、終了！
約2時間のツアーもこれで終わり。帰るころには、もっともっと乗りたい！なんて気持ちになっているかもしれません。最後の瞬間まで楽しんでくださいね。
出発地点に戻ったら、ガイドの指示で順々にカヌーから降ります。アウトドアレジャーの専門予約サイト「SOTOASOBI（そとあそび）」から予約すると、ツアー中にガイドが撮影した写真を無料でプレゼント！名残惜しいですが、思い出を写真で残せるのがうれしいですね。
「カヤックイーズ」では、比謝川での同様の体験をSUPで楽しめる“マングローブSUPツアー”も開催しています。
- 沖縄県中頭郡嘉手納町字水釜566-15 カヤックイーズ
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比謝川以外のおすすめマングローブカヌー体験！
比謝川以外にも、沖縄にはたくさんの川でマングローブが見られます。本島はもちろん、マングローブ林が多い石垣島、西表島もあわせて、おすすめのマングローブカヌー体験をご紹介します。フィールドによって楽しみ方はいろいろ！ぜひ気になるスポットで挑戦してくださいね。
本島最多！4種類のマングローブ植物を観察できる｜億首川
沖縄本島の北部、恩納村（おんなそん）から金武町（きんちょう）を流れ太平洋に注ぐ「億首川（おくくびがわ）」。河口部には約25haのマングローブ林が広がり、本島に生育する4種類のマングローブすべてが見られる貴重なスポットです。
そんな億首川を舞台に、「サウスワード カヤッククラブ」が“マングローブ探検カヌーツアー”を開催しています。ツアーは3歳から参加OK！流れがほとんどなく、穏やかな億首川は初めてカヌーに乗る人でも安心です。
6～8ヶ所の観察ポイントに立ち寄りながら、生き物やマングローブの不思議について、小さな子供でもわかるようにガイドが説明してくれますよ。オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ヒルギモドキ、4種類のマングローブ植物を探してみましょう！億首川は野鳥も多く、10月から3月にかけてはミサゴやセイタカシギ、キアシシギなどに出会えます。
家族旅行のイベントにもぴったりなこちらのツアー。日常では見られない、たくさんの不思議な光景を探しにカヌーで漕ぎ出しましょう。
- 沖縄県国頭郡金武町金武11818-2 ネイチャーみらい館駐車場
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水生生物の楽園！沖縄美ら海水族館の近くで探検｜大井川
人気の観光スポット「沖縄美ら海水族館」の近くでマングローブカヌーを体験するなら、「なきじん海辺の自然学校」のツアーに参加してみてはいかがでしょうか。車で約20分でアクセスできます。
フィールドとなるのは、沖縄本島北部にある今帰仁村（なきじんそん）を流れる大井川。メヒルギがメインのマングローブ林で、ほかのエリアに比べると規模が小さめですが、美しい海や緑豊かな山々など手つかずの自然が色濃く残るエリアで、ゆったりとカヌーを楽しめます。
おすすめは、沖縄ならではの地形や生態系にふれられる“シーカヤックマングローブ2時間30分コース”です。マングローブの森をカヌーに乗って探検スタート！湧き水がきれいな干潟エリアに降りたって、多種多様な水生生物を間近でたっぷりと観察できるのが大きな特徴です。
十数万年前の琉球石灰岩からなるダイナミックな地形を見られたり、カヌーでマングローブの入り江に入ったり。海が見える河口付近まで漕いで、シーカヤックも満喫できます。
古宇利島や今帰仁城跡などの名所からも近く、北部観光とセットで体験しやすいのもポイント。ちなみに、もう少しコンパクトなツアーで、3歳から参加できる“シーカヤックマングローブ1時間30分コース”もあるのでチェックしてみてくださいね。
- 沖縄県国頭郡今帰仁村仲宗根992 なきじん海辺の自然学校
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川から海へ！本島最大のマングローブ林をのんびり水上散歩｜慶佐次川
沖縄本島で最大規模のマングローブ林でカヌーを楽しむなら、「やんばる.クラブ」主催のツアーに参加するのがおすすめ！舞台となるのは、北部の東海岸に位置する慶佐次川（げさしがわ）です。
西海岸に集中している北部観光の人気スポットからは離れてしまいますが、原始の自然が残るやんばるの森の豊かさと東京ドーム2個分の面積にもおよぶマングローブの壮大さは、わざわざでも訪れる価値ありですよ。
イチ押しは、充実の体験が待ち受ける“マングローブカヌー2時間半コース”。ヤエヤマヒルギやメヒルギ、オヒルギなどが織りなす緑豊かな景色を楽しみながら、川幅の広い本流をカヌーでぐるっとまわるだけでなく、マングローブが密に生い茂る細い支流へと漕ぎ進めて、より身近に植物や生き物とふれあえるのが特徴です。
さらに目指すは、エメラルドグリーンに輝く南国の海！ダイナミックに変化する景観は感動もので、このツアーの魅力の1つといえます。キラキラ輝く海でプチシーカヤック体験しちゃいましょう。
ほかには、3歳から参加OKで手軽に楽しめる“マングローブカヌー1時間半コース”や、カヤックフィッシングにも挑戦できる“コンボコース”などもあります。
- 沖縄県東村慶佐次730-4 やんばる.クラブ
マングローブに洞窟出現！？好奇心くすぐられる大冒険｜宮良川・石垣島
八重山諸島の中心的な島である石垣島は、沖縄でも人気の離島の1つ。島の中心から南に向かって流れる宮良川では、「ニコラスツアーズ」が“マングローブカヌーツアー”を行っています。0歳から参加できる上に完全貸し切り制なので、自分たちのペースで気兼ねなくツアーを満喫できますよ。
ツアー最大のポイントは、まるで冒険家になったような気分を味わえること！川をカヌーで遡上していくと、マングローブのトンネルやガジュマルの木、さらには洞窟が出現します。近づいて中をのぞけば、生き物の姿を見られるかも！？
洞窟を後にしたら、お次は干潟に上陸。泥の感触を楽しみながら、ここでも生き物を探してみましょう。巨大なシジミやシオマネキ、トントンミーなどが見つかりますよ。
カヌーを長めに漕ぎたい、ゆっくりと自然を観察したいという個々のリクエストにも応えてくれます。友達やカップル、ファミリーで冒険の旅に出かけてみてはいかがでしょう。
- 沖縄県石垣市宮良923-151 ニコラスツアーズ
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日本最大のマングローブと由布島観光を一度に楽しめる！｜仲間川・西表島
沖縄の離島の中でも、手つかずの自然が色濃く残る西表島。2021年には本島北部や鹿児島県の奄美大島、徳之島とともに世界自然遺産に登録されました。
島の90％近くを亜熱帯ジャングルに覆われる西表島には、国内最大面積のマングローブを擁する仲間川があります。「西表島ツアーガイド カラカラ」主催の“マングローブカヌーツアー”は、この仲間川で開催。
仲間川はマングローブの植生の変化を楽しめるのが特徴で、ヤエヤマヒルギ、メヒルギ、オヒルギと塩分濃度によって育つ場所が異なる様子を観察できます。空を覆うほど巨大なヒカゲヘゴや発達した板根が見られるサキスマスオウノキなど貴重な植物の数々に、ここが日本であることを忘れてしまいそうです。
“半日カヌー＆由布島（ゆぶじま）観光コース”は、マングローブカヌーを体験したあとに水牛車で由布島へ渡り、観光を楽しめるスペシャルな内容！由布島は島全体が植物園になっていて、蝶々園や貝の館、ブーケンビレアガーデンなど見どころが満載です。
石垣島から日帰りで、西表島と由布島の両方を堪能できるおすすめツアー。どちらも6歳から体験できます。
- 沖縄県八重山郡竹富町字南風見508-9
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沖縄のマングローブカヌーで心打たれる体験を！
沖縄のマングローブを満喫するにはカヌーがぴったり！日常では体験できないすばらしい景色に、心も体も自然と癒やされていくのを実感できるはずです。
アウトドアレジャーの専門予約サイト「SOTOASOBI（そとあそび）」では、沖縄で楽しめるアクティビティをたくさんご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてくださいね。
（編集部注＊2019年2月16日に公開された記事を再編集したものです）
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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