街乗り自転車からマウンテンバイクまで!スポーツバイクの種類と違いは? 2020.05.06 MTB(マウンテンバイク)
最近街でよく見かけるスポーティな自転車「ロードバイク」や、オフロードで走行する「マウンテンバイク」。颯爽と走り抜ける姿に憧れる人も多いのではないでしょうか。
しかし、いざ選ぼうと思っても自転車の種類が多く、さまざまな専門用語も絡んでどんな自転車を購入したらいいのかわからない…なんてことも。
今回はそんな人のために街乗りからマウンテンバイクまで、初心者が知りたいスポーツバイクの種類と違いを紹介します。
【目次】
■街乗りスポーツバイクの種類
- ロードバイク
- クロスバイク
- ミニベロ
■マウンテンバイクの種類
- クロスカントリー
- ダウンヒル
- オールマウンテン(エンデューロ)
【column】スポーツバイクを楽しむ際の注意点
■初心者大歓迎!マウンテンバイク体験ツアー
- 1.ファミリーも◎!山道で爽快ダウンヒル|群馬県
- 2.マウンテンバイクで巡る鎌倉七福神と海!|神奈川県
- 3.富士山や滝など絶景ポイント満載のダウンヒル|山梨県
- 4.北アルプスをバックに、ダウンヒルやフリーライド!|長野県
<<全国で体験できるMTB(マウンテンバイク)ツアーの一覧はこちら>>
街乗りスポーツバイクの種類
広く利用されている一般的な自転車“シティサイクル”や“ママチャリ”よりも、走行性や機動性を向上させたスポーツバイク。その中でも舗装された道路をメインで走る街乗りに適した自転車を紹介します。
舗装路の長距離走行にぴったりの「ロードバイク」
舗装された道路を速く走ることに適した「ロードバイク」。スピードが出る上に、数十キロ以上の長距離を走るのにも向いています。
レースで使用されるのはもちろん、10km以上の通勤・通学に利用する人や、休日に風を切って舗装路をサイクリングしたい人にも人気。路面抵抗が少ない細いタイヤとU字型を横にしたようなドロップハンドルが特徴で、小さな力で速く進みます。
フロントギアは2〜3段変速、リアギアは8〜11段変速まであって高性能(モデルにより異なる)。重さは7~10kgほどと軽量で、とにかく長距離を速く快適に走りたい人に向いています。
上り坂を走ってタイムを競うレース“ヒルクライム”では、6kg前後といったさらに軽量モデルが用いられます。
ロードバイクのデメリットはタイヤが細くパンクしやすい点と、車体価格が10万円前後から200万円まで幅広い上に高価、精密パーツは定期的なメンテナンスと交換が必要な点です。
またタイヤの細さやクッション性の低さから段差などの衝撃を体に感じやすいので、ほかの自転車と比べて乗り心地がいいとはいえません。
未舗装路もOK!街中でも幅広く使える「クロスバイク」
舗装路だけでなく、未舗装のちょっとした砂利道や土手沿いのサイクリングロードなども快適に走れるのが「クロスバイク」。
シティサイクルなど一般的な自転車と同じようなタイヤから、マウンテンバイクのような少し太めのタイヤまでさまざまあり、より多くのシーンで楽しめるスポーツバイクです。
ロードバイクと比較するとタイヤが太い分パンクの可能性は低くなり、クッション性が増して乗り心地が良くなります。
ハンドルの種類が多いのも特徴で、一般的なのは楽な姿勢で乗れる一文字型のフラットバー。ロードバイクと同じドロップハンドルや、前に突き出たブルホーンハンドルなどもあり、好みに合わせて選べます。
価格は3〜15万円ほどとロードバイクよりもお手頃で、3万円以下でも通勤や通学には十分なモデルが購入できます。
ギアもロードバイクと同様に前後合わせて20段階ほどの変速が可能なモデルが一般的で、数十キロの走行であれば問題なく、慣れてくれば50~100kmのロングライドも可能です。
ロードバイクよりも車体重量は10~15kg前後と少し重く、ハンドル形状によっては空気抵抗を受けやすいため走行性能はやや落ちますが、10km前後の通勤でも快適に利用できます。
おしゃれで人気!場所を取らず小回りが利く「ミニベロ」
“VERO(ベロ)”とはフランス語で自転車という意味で、小径車ともいわれるホイールが20インチ以下の大人用自転車が「ミニベロ」。折りたたみ自転車でも、ホイールが小さければミニベロに分類されます。
最大のメリットは、フットワークの軽さ!タイヤが小さいことでハンドリングしやすく、小回りが利きます。漕ぎ出しも軽やかで、信号で頻繁に止まっては走るを繰り返す街中をストレスフリーで走れるのが魅力。身長の低い人でも乗り降りしやすく、保管場所も省スペースでOKとあって街乗りで人気があります。
デメリットはハンドリングしやすいが故に、不安定になりがちな点。モデルにもよりますが、ロードバイクやクロスバイクに比べると長距離には不向きです。また高身長や体格のいい人には、少し窮屈に感じられるかもしれません。
価格は3~10万円ほどが多く、中には100万円を超える高級モデルも!ギアは7〜20段変速とモデルによってさまざまで、ハンドルはフラットバーが多いものの、ドロップハンドルを採用しているモデルもあります。
車体重量は10〜15kgとクロスバイクとそれほど変わりません。折りたたみ自転車の場合はさらに重くなり、走行性も落ちる傾向にあります。
マウンテンバイクの種類
山道などのオフロードで利用される「マウンテンバイク(MTB)」。太くてゴツゴツしたタイヤと、路面からの衝撃を吸収するサスペンションのおかげで未舗装の凸凹道でも走行できます。
太いタイヤは路面抵抗が大きく、舗装路の走行はロードバイクやクロスバイクに比べるとかなり劣りますが、特徴的なデザインに惹かれて街中で乗る人も増えています。
車体重量はスポーツバイクの中ではもっとも重く、9~15kgほど。価格は4万円前後から100万円ほどになります。マウンテンバイクは用途別にいくつか種類があるので、簡単に紹介していきましょう!
オフロードでのレース仕様「クロスカントリー(XC)」
アップダウンのあるオフロードを走ってタイムを競うクロスカントリーレースで使用されるが「クロスカントリー(XC)」モデル。登りでも高い走破性を誇り、長距離走行に向いています。
前輪に衝撃を吸収するサスペンションが付いた“ハードテイル”と、前後両輪にサスペンションの付いた“フルサスペンション”があります。
レース使用の軽量カーボンフレームモデルは高価ですが、初心者やサイクリングで利用する人向けにも、デザイン性の高いエントリーモデルが多数出ています。マウンテンバイクの中では街乗りしやすいタイプといえます。
下り坂を激走することに特化した「ダウンヒル(DH)」
山の斜面など急な下り坂を激走するレース(またはアウトドアレジャー)のために作られたのが「ダウンヒル(DH)」モデルです。
岩が転がる道を下ったり、崖から飛び降りたりといった大きな衝撃に耐えられるよう、前後にストローク量(沈む込む量)の多いサスペンションを装備。高強度を実現するため、車体重量も15〜20kgと重いのが特徴です。
悪路を速く下ることにかけては高性能ですが、ペダルを漕いで登ることは想定されていないため、街乗りにはあまり向いていません。
アップダウンのある野山を楽しめる「オールマウンテン(エンデューロ)」
登板性がありながら下りにも強く、クロスカントリーより機動性が高いのが「オールマウンテン」モデルです。
フルサスペンションで、オフロードでの長距離・長時間走行が可能。自宅からマウンテンバイクに乗り、オフロードでは山道を登ったり下ったりを楽しむなど、趣味でオフロードを走るのにおすすめです。
ダウンヒル中心で、下りをつなぐ区間(リエゾン)ではハードな上りも要求されるレース「エンデューロ」に特化したモデルもあります。
スポーツバイクを楽しむ際の注意点
街中でスポーツバイクに乗る場合は車道を走るため、走行の注意やマナーが必要です。スポーツバイクはシティサイクルより高価なため、盗難防止対策を強化しておくといいでしょう。
スポーツバイクをどこで購入するかも大切なポイント。ネット通販で安く購入する手もありますが、自宅から近い自転車店で購入すれば、故障や不具合が起きたときすぐにメンテナンスに出せるメリットがあります。
できれば専門的な知識を有するスタッフがいる、スポーツバイク専門店で購入するのがベスト!セルフメンテナンスの方法なども聞いておくと後々役に立ちますよ。(写真/PIXTA)
初心者大歓迎!マウンテンバイク体験ツアー
マウンテンバイクを楽しみたい人は、まずは体験ツアーへ参加するのがおすすめ!ベテランガイドにレクチャーを受けながら、本格的なマウンテンバイクで基礎知識を得られるんです。関東からアクセスしやすい4ツアーを紹介します。
1.ファミリーにもおすすめ!みなかみの山道で爽快ダウンヒル|群馬県
今やアウトドアの聖地ともいわれる群馬県のみなかみ町。その豊かな自然の中で「MTBジャパン」が開催するのが“MTBダウンヒル半日ツアー”です。
トレイル(山道)の大部分は下り坂のダウンヒルコースなので、体力はあまり必要なく、女性や初心者でも安心!トライアルパークでしっかり練習してからコースに出るので、誰でも本格的なダウンヒルを楽しめます。
ツアーで使用するのは、世界的に有名なアメリカの自転車ブランド「スペシャライズド」のマウンテンバイク。キッズバイクのレンタルもあり、7歳から参加できるのでファミリーでの体験もおすすめです。
走りごたえのあるスーパーロングコースもあるので、経験者もきっと満足できますよ。
- 群馬県利根郡みなかみ町湯原120-1,B1-A 「MTBジャパン」ガイドハウス
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2.マウンテンバイクで巡る鎌倉七福神と湘南の海!|神奈川県
湘南の風を感じながら、マウンテンバイクで鎌倉七福神を巡ってみませんか?
「Freestyle,Ride&Adventure.(フリースタイルライドアンドアドベンチャー)」が開催する“鎌倉七福神サイクリング”は、マウンテンバイクと観光を同時に楽しめる新感覚のツアーです。
鎌倉七福神に加え、源頼朝ゆかりの寿福寺や鶴岡八幡宮といった名所など、さまざまな場所に案内してくれますよ。
さらに海沿いをサイクリングできるのも魅力的。ビーチに人がいなければ、砂浜をマウンテンバイクで走れることも!湘南のビーチを自転車で走るという、まるで青春の1ページのようなシーンを体験できるんです。
ツアーで使用するのは、カナダの一流メーカーのマウンテンバイク。27段変速&ディスクブレーキを搭載し、アップダウンやオフロードも快適に進めます。鎌倉観光をしたことがある人も、マウンテンバイクで巡ればまた違った体験ができるはず!
- 神奈川県鎌倉市御成町11-35 「みずほ銀行 鎌倉支店」前
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3.富士山や滝など絶景ポイント満載のダウンヒル!|山梨県
山梨県の河口湖周辺では、「カントリーレイクシステムズ」が山々を縫うように走るダウンヒルコースでの“半日体験ツアー”を開催。
富士山を眺める絶景ポイントや「母の白滝」を眺めながら休憩するポイントなど、見どころが詰まった内容です。
丸太の階段を下ったり、幅が1mと狭い道を走ったり、小川の流れる道を通過したりと本格的なダウンヒル体験!普段はなかなか行けない濃い自然の中を、マウンテンバイクで走り抜ける爽快感はたまりません。
コースに入る前には、しっかりと基本操作やマウンテンバイクの取り扱い方をレクチャーしてくれます。初心者はゆっくりと走るプログラム、経験者はスリル満点のテクニカルコースとレベルに合わせてガイドしてくれるので、幅広い層におすすめのツアーです。
- 山梨県南都留郡富士河口湖町大石2954-1 ウィルダネスパークロッヂ(カントリーレイクシステムズ)
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4.北アルプスをバックに、ダウンヒルやフリーライドを楽しもう!|長野県
長野県の白馬スキー場の斜面を利用した本格ダウンヒルコースで体験できるのが、「スパイシー」主催の“ダウンヒル半日ツアー”。北アルプスの壮大な山々を目の前に、自然を活かしたフィールドで体験する解放感は抜群!
コースに行く前に足慣らしとして、マウンテンバイクの基本的な乗り方を練習します。急な上りや下り、バンク(傾斜)、一本橋、シーソーなどにチャレンジ。初めての人もここでの練習で自信をつけましょう。
標高1,300m付近からのダウンヒルは爽快です。初心者から上級者まで楽しく走れる全長約5kmのダウンヒルコースのほかに、バンクやドロップなど自然の起伏を利用した本格フリーライドも体験できます。
ツアーには13歳から参加できますが、“ジュニアダウンヒル体験ツアー”であれば小学1年生からOK。マウンテンバイク本来の楽しさを白馬の大自然の中で思いっきり堪能しましょう。
- 長野県北安曇郡白馬村大字北城7370 SPICY岩岳店(岩岳スノーフィールド)
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スポーツバイクで爽快サイクリングを楽しもう!
街でもオフロードでも、いろいろな楽しみ方ができるスポーツバイク。自分に合ったスタイルがイメージできたでしょうか。
アウトドアレジャーとしても人気上昇中のマウンテンバイクに興味が湧いた人は、ぜひ1度体験ツアーでその走行感や楽しさを味わってみてくださいね!
アウトドアレジャーの専門予約サイト「SOTOASOBI(そとあそび)」では、全国のマウンテンバイクツアーを紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
(編集部注*2017年5月16日に公開された記事を再編集したものです)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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