犬ぞりの長~い歴史とおすすめツアー紹介 2019.02.01 犬ぞり
どこまでも広がる白銀の世界を、犬たちと猛スピードで駆け抜ける犬ぞり。
たくましく従順な犬たちがゴールを目指して懸命に走る姿には、心打たれるものです。
子供から大人まで誰もが一度は犬ぞりに乗ってみたいと思ったことがあるのではないでしょうか。
現在も冬の風物詩として人気の犬ぞりですが、その発祥はおよそ3万年以上も前に遡るのだとか!
今回はそんな犬ぞりの奥深い歴史と、魅力的な体験ツアーをご紹介します。
【目次】
■犬ぞりの歴史・起源
- 日本国内における犬ぞり
■犬ぞりに用いられる犬種とは?
■犬ぞりの魅力
■初心者におすすめ!本格的犬ぞり体験ツアーin 北海道
- 十勝の大雪原で本格犬ぞり!
- 1人乗りそりで行く!白滝エリアの冒険犬ぞりツアー
- アクセス抜群! 旭川近郊で楽しめる犬ぞり体験
<<全国で体験できる犬ぞりツア一の一覧はこちら>>
犬ぞりの歴史・起源
犬ぞりはおよそ4,000年前に北極圏に住むイヌイットが移動や物を運ぶ手段として使用したのが始まりですが、モンゴルでは3万年以上昔から存在していたといわれています。
当時は生活手段として雪の多い厳寒な地域で利用されていましたが、スノーモービルの普及などもあってかその数は減っていき、近頃はレース競技やアクティビティとしてメディアでも多く見られるようになりました。
現在でも冬の生活に欠かせないアラスカでは、犬ぞりが州技にもなっているほど!
馬や牛より小さくよりチームワークのある犬たちを用いる犬ぞりは、狭い道や平野・森林地帯の長い距離を移動するのに最も都合が良い手段だったそうです。
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日本国内における犬ぞり
日本では1956年に第一次南極観測越冬隊が結成された際、南極での物資の輸送手段として初めて犬ぞり隊が結成されました。その後は北海道でも郵便配達などで利用されるようになっていきました。
国内では力が強く寒さにも耐久性の高い「樺太犬」が選ばれており、映画『南極物語』のモデルにもなったタロとジロもこの犬種でした。
そり犬は自分の体重とほぼ同じ重さをけん引することが可能なので、10頭集めればなんと400~500kgもの荷物を運ぶことができます!
現代のように充実した交通手段がなかったころは、いかに犬たちが人々に頼りにされていたかがわかりますね。
犬ぞりに用いられる犬種とは?
犬ぞりの本場、北米での犬ぞりレースに用いられる犬種としては、シベリアン・ハスキー、アラスカン・マラミュート、アラスカン・ハスキー、カナディアン・エスキモー・ドッグが代表的。
理由としては、走るスピードだけでなく長い距離を走れる持久力もある上に、寒さに強いためだそうです。
日本では犬ぞり=樺太犬やシベリアンハスキーのイメージが定着していますが、ラブラドール・ハスキーやチヌーク、グリーンランド・ドッグなど、あまりなじみのないさまざまな大型犬が犬ぞりレースに用いられているのです。
犬ぞりの魅力
犬ぞりは特別な技術や経験がなくても、誰でも「マッシャー(操縦者)」になれるのが人気の理由!
犬を思いやり、コミュニケーションを大切にし、犬の意思を尊重しながら移動する行為そのものを楽しむのが犬ぞりの魅力です。
大切なことは、「人も犬たちと協力して一緒に走る」ことです。
引用 - そとあそび
犬たちと一体になり白銀のフィールドを駆け抜ければ、非現実の世界を思い切り楽しめます!
力を合わせてゴールしたときの爽快感と達成感は、ほかではなかなか体験できないでしょう。
初心者におすすめ!本格的犬ぞり体験ツアーin 北海道
特別な道具はすべてツアーに含まれており、さらには防寒装備も無料でレンタルできるところがほとんどなので、実は気軽に参加できる犬ぞり。
しかし、ツアー参加者がそりに「乗るだけ」のツアーが大半を占め、参加者自身で犬たちに直接指示を出せる本格的なツアーは意外と少ないのが現状です。
そんな中、北海道には全国的にも珍しい「マッシャー体験ができる本格的な犬ぞり体験」が多数あります。それでは、どんなツアーがあるか見ていきましょう!
十勝の大雪原で本格犬ぞり!
北海道の十勝エリアで本格的な犬ぞり体験ツアーを主催してる「マッシングワークス」。
“十勝の大雪原で本格犬ぞり・マッシャー体験》半日ベーシック”コースでは、オリジナルの2人ソリを使うので6歳から参加可能。
また、経験豊富なインストラクターがスノーモービルで並行しサポートしてくれるので、初心者でも安心して参加できます。
十勝が誇る「大雪国立公園」などの美しい景色を眺めながら、全長12㎞の距離を走り抜けます!
家族全員で貴重な時間を過ごせるでしょう。
- 北海道河東郡鹿追町瓜幕西31線25
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1人乗りそりで行く!白滝エリアの冒険犬ぞりツアー
北海道の天狗平・白滝高原エリアで犬ぞり体験ツアーを主催している「アウトライダー」。
“1DAYアドベンチャー”ツアーでは、そりの乗り方や操作方法から始まり基本的な走り方・スピードの出し方を終日かけてたっぷり学ぶことができます。
ランチタイムでは薪ストーブが焚いてある温かい遊牧民の住居「テント・ゲル」へ。地元の新鮮な食材を使った、シチューを食べて心身ともに温まりそう!
犬ぞりを1人で操縦しながら大自然の中を走ったり、ミニ遊牧民体験ができたりと充実した1日を過ごせそうです。
- 北海道紋別郡遠軽町白滝上支湧別235
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アクセス抜群! 旭川近郊で楽しめる犬ぞり体験
最後に紹介するのは、旭川近郊で大人気の犬ぞり体験ツアーを開催している「ムーンライトレディース」。
ツアー開催地はJR「旭川駅」からバスで約30分のエリアなので、日帰りや車なしでも参加可能なのがうれしいポイント。
“犬ぞり・マッシャー体験”では、小学生以上から参加が可能。
グループ貸切(2名〜4名)でマッシャー体験できるので、家族や友達と人の目を気にせず貴重な時間を過ごせるのが魅力です。
また、全長7kmのコースを1人ずつグループで乗り継ぎながら体験していくので、家族や友達との絆も深まりそう!
十勝岳連峰の優雅な景観を満喫したり、休憩時間には犬達とのふれあいを楽しんだりと、子供から大人まで充実した時間を過ごせます。
- 北海道上川郡鷹栖町19線16-1
北海道に行ったらぜひ犬ぞりを!
いかがでしたか?
ツアーに参加すれば気軽に犬ぞりの操縦体験が楽しめることがわかったのではないでしょうか?
アウトドアレジャー専門予約サイト「SOTOASOBI(そとあそび)」では、このほかにも楽しめるツアーを数多く紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
(編集部注*2016年12月26日に公開された記事を再編集したものです)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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