子供と2人でカヤック初体験!透き通る"本栖ブルー"の美しさと湖上散歩の気持ちよさに大興奮! 2022.05.23 ATV四輪バギー 河口湖・本栖湖
<アウトドアアクティビティ体験してみた!>
体験したいけど、なかなか踏ん切りがつかないことのひとつがアウトドアアクティビティ。BBQやキャンプ、アスレチックといったレジャーよりな体験ならまだしも、普段、あまりアウトドアに縁のない者にとってはなかなかハードルが高いものです。ましてや空や水上など、陸地以外のレジャーなどもってのほか…でした。
とはいえ、子どもには新しい体験をさせたいという想いは常々持っているので、機会は伺っていたんですよ、機会は。ただ、なかなかタイミングが合わず、これまで体験ができなかったのです。
そして今回、ようやくその機会が訪れました。今年から娘がピカピカの一年生になるので、"一歩前に踏み出す"という意味で、レイクカヤックにチャレンジしたんです!
仕事の都合もあって、休みが取れたのは、なんと娘の入学式の前日。もしケガでもしたら、と思う親の心配はよそに、娘はやる気満々。東京から2時間弱で行ける本栖湖に娘と2人で向かいました。富士山の麓にある本栖湖は、本州ナンバーワンの透明度を誇り、"本栖ブルー"と呼ばれる美しい湖面が有名。富士五湖の中でも手つかずの湖といわれている美しい湖で、湖上で過ごすには最適な湖なのです!
レイクカヤックを選んだ理由のひとつは、湖は水面が穏やかで小さい子どもでも安心して体験できること。もうひとつは、タンデムで乗るので思い出を共有できるし、のんびりした中でも成長を感じられること。もっといえば、普段忙しくてなかなかかまってあげられない娘とのコミュニケーションを取れること。
体験したのは、本栖湖アクアトレイル アウトフィッターフジの本栖湖カヤック体験。約3時間で、2歳以上から参加できるコースです。
■ツアーの前にはパドルの使い方から
穏やかな気候ながら、まだ雪の残る4月。東京では見られない雪に娘は興奮しつつ、やる気満々です。ツアーに入る前に、まずはパドルの使い方から。経験豊富なインストラクターさんが、パドルの使い方を手取り足取り教えてくれます。
ファミリーのお客さんも多いということで、子供の扱いにも慣れている様子。前に進むための漕ぎ方、船を曲げるための漕ぎ方、ブレーキなどを教えてもらいました。娘は以前、カヌーをしたことがあるので、臆することなくパドルをぐるぐる回して楽しそう。「カヌーは1つだったけど、カヤックは2つある!」と目を輝かせた娘。これには驚きました。
カヌーとカヤックの違いはカヌーは水を漕ぐブレード(水刃)が片方だけに対して、カヤックはブレードが両端に付いているのです。そんなことを覚えていたのか! とちょっと胸がジーンと熱くなりました。
ひと通り練習が終わり、いよいよカヤックに乗り込みます。とはいっても、普段は家で絵を書いたり本を読むのが好きなインドア娘なのでやはりちょっと心配です。
そんな私の気持ちを察したのか、インストラクターさんが「自分で漕げるかな?」と声をかけてくれました。迷わず「自分で漕ぐ!」と大きな声で応える娘。負けず嫌いな性格なので、そんなに得意ではない外遊びにもガッツを見せてくれました。
さらに「お父さん、しっかり漕いでね」と、私の方が発破をかけられちゃいました。
■いよいよカヤックに乗り込んで湖上デビュー
まずは湖の上で、練習したパドリングをおさらいします。最初はちょっぴり不安そうな顔をしていた娘ですが、練習通りにやると、おもしろいようにカヤックが湖上を進みます。「わー!お父さん、見て見て~。水がきれい~」「ほんとだ、底まで見えるね」。
エメラルドグリーンに輝く水は、陽の光を浴びてキラキラと輝いています。これが本栖ブルーか! 感動です。
パドリングに慣れたところで、インストラクターさんについて湖上ツーリングに出発! タンデムカヤックは、2人の呼吸を合わせることが大切。「いっちに、いっちに」と声を合わせて、パドリング。娘と息がぴったり合うとうれしいもんです。
ところで、かつて本栖湖、西湖、精進湖は、ひとつの湖だったそう。それが富士山の噴火で流れてきた溶岩で分断されたので、ゴツゴツした溶岩の湖畔はその名残です。この溶岩湖畔を一巡りしたあとは、湖の中央に進みます。すると突然パドルが重くなりました。娘がパドルの手を止めたのです。
「ちゃんと漕いでよ~」というと、「ほら、お父さん、富士山だよっ!」と娘のうれしそうな声。横を見ると、そこには大きな富士山。あまりに近くでびっくりです。ここで、絶景を眺めながら、しばし休憩することにしました。
澄み切った青い空の下でぷかぷかと水に浮かびながら、娘といろんな話をしました。明日からの小学校のこと、友達の話や本の話、普段はなかなか2人っきりで話すことはないので、とても貴重な時間でした。
■湖畔でお茶とお菓子のブレイクタイム
スタートから1時間半ほどしたところで、湖畔でティーブレイク。インストラクターさんが、温かい紅茶とドーナツを用意してくれています。「よし! ドーナツ目指してがんばろう」。
いっちに、いっちにと漕いでいると、「あれ? 岸に近づくと、水の色が違うよ、青から緑に変わったよ。なんでだろ?」と娘。言われてみれば、確かに湖水はさっきの溶岩湖畔周辺のエメラルドグリーンではなく、群青色から濃い緑のグラデーションを描いています。
パドルの操作に気を取られている私よりも娘の方が、ちゃんと自然に目を向けていたんだ! 親としては照れくさくもあり、うれしくもある、そんな複雑な気持ち(笑)。4月とはいえ、まだ肌寒い気候だったので、温かい紅茶がじんわり体を温めてくれました。
ツアーも後半になると、すっかり慣れた様子でパドルを操るようになった我が娘。アウトドアが苦手なはずだったのに、たくましい成長ぶりに胸が熱くなりました。勢い余ってパドルを振り上げすぎて、水をザバーンと被ってしまう一幕もあり、私はハラハラ・ドキドキ。「おいおい、明日、入学式だぞ~。大丈夫か~?」と声をかけると、「大丈夫、大丈夫!」と元気いっぱいにパドリング。
私というと、日頃の運動不足がたたってか、だんだん腕が重くなって、娘のペースについていけません。父親の疲労をよそに、娘は3時間のカヤックのコースを元気に乗り切りました。
「パドルをぐるぐるするのが楽しかった! カヤック、楽しい。また乗りたい!」と娘は大満足。私も娘もどちらかというとインドア派なので、外遊びを楽しむことは少なかったのですが、今日の娘の様子を見て、これからは、もっともっと外遊びを増やしたいと思いました。
子どもって、親が考える以上に柔軟性も適応力も高いのかもしれません。カヤックは私も初めだったのですが、教わった通りにやれば、すぐに漕げるのも魅力です。本栖湖カヤック体験は、インストラクターが付かず離れず同行してくれるので安心。親子でカヤックに乗っている様子を撮影してもらえるのもいいですね。娘の新しい一面が発見できて、とてもよい思い出になりました。
<文/永浜敬子 写真/宮川朋久>
- 山梨県南都留郡富士河口湖町本栖 アクアトレイル 本栖湖ベース
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