飛騨高山の観光スポット27選!古い町並みや自然を満喫する旅を 2023.09.17 高山・飛騨
岐阜県北部の飛騨地方にあり、“飛騨高山”とも呼ばれる高山市は、江戸時代から明治時代にかけての面影を残した古い町並み、飛騨牛や高山ラーメンといったご当地グルメなど、魅力が盛りだくさん!北アルプスの麓には豊かな自然が広がるため、アウトドアアクティビティも体験できます。
今回は、そんな飛騨高山でおすすめの観光スポットを幅広くご紹介します。情緒ある町並みや美しい自然の中で観光を楽しめば、きっと心身をリフレッシュできるはず!
飛騨高山には映画『君の名は』、テレビアニメ『氷菓』など、映像作品のモデルとなったスポットも多いので、聖地巡礼をするのも楽しいですよ。
【目次】
■飛騨高山の文化や情緒を楽しむ
- 1.古い町並み・さんまち通り
- 2.宮川朝市
- 3.高山陣屋・陣屋前朝市
- 4.飛騨国分寺
- 5.日枝神社
- 6.櫻山八幡宮・高山祭屋台会館
- 7.飛騨高山レトロミュージアム
- 8.飛騨民俗村・飛騨の里
- 9.飛騨物産館
【column】飛騨の定番土産「さるぼぼ」ってなに?
- 10.高山まちなか屋台村 でこなる横丁
- 11.光ミュージアム
■飛騨高山の大自然を満喫
- 12.宇津江四十八滝
- 13.飛騨大鍾乳洞
- 14.乗鞍スカイライン
- 15.平湯大滝
- 16.新穂高ロープウェイ
- 17.奥飛騨クマ牧場
■飛騨高山の温泉に癒やされる
- 20.高山グリーンホテル
- 21.ホテルアソシア高山リゾート
- 22.臥龍の郷
- 23.ひらゆの森
■飛騨高山周辺で注目の観光スポット・体験
- 24.白壁土蔵街と瀬戸川|飛騨市
- 25.白川郷|白川村
- 26.レールマウンテンバイク ガッタンゴー|飛騨市
- 27.長良川ラフティング|郡上市
<<飛騨高山周辺で体験できるアクティビティツアーの一覧を見る>>
飛騨高山の文化や情緒を楽しむ
江戸時代初期、飛騨高山藩主として飛騨国を治めた金森長近(かなもりながちか)が高山城を築城。周囲は城下町、商家町として栄え、今もなお当時の面影を伝えています。そんな飛騨高山の文化や情緒を感じられるスポットをご紹介します。
1.飛騨高山の定番観光スポット「古い町並み・さんまち通り」
飛騨高山の定番観光スポット!JR高山本線「高山」駅から徒歩12分ほど、かつて城下町・商人町として発展した上町、下町の三筋の通りを合わせて「古い町並み」と呼ばれています。江戸時代にタイムスリップしたかのような風景の中で散策を楽しめる、おすすめの場所です。
その中でも上一之町、上二之町、上三之町は「さんまち通り」と呼ばれており、名物のみたらし団子や飛騨牛の握りを片手に、食べ歩きするのがおすすめ!伝統工芸品や雑貨、土産物を売るお店も多いので、買い物も楽しめますよ。
古い町並みは歩くだけでなく、人力車に乗って散策するという楽しみ方も!その界隈を知り尽くした車夫が、場所を選んで記念撮影もしてくれるので、思い出もばっちり残せます。
上三之町の通りを南の端まで歩くと右手に見えるのが、市内を南北に流れる宮川に架かる「中橋」。春は桜、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪と、季節の色彩と朱色の欄干が見事なコントラストを醸し出します。飛騨高山で、ぜひカメラに収めたい場所のひとつです。
- 岐阜県高山市上一之町・上二之町・上三之町周辺
- 0577-36-1011(飛騨・高山観光コンベンション協会)
■関連記事
高山観光の一番人気!「古い町並み」の3つの見どころ
2.地元の特産品を買おう!日本三大朝市「宮川朝市」
「宮川朝市」は日本三大朝市のひとつとしても知られており、地元の人や多くの観光客でにぎわう飛騨高山の名物!古い町並みから安川通りを越えた宮川沿いで、ほぼ毎日7〜12時(12〜3月は8時から)に開催されています。
地元の新鮮な野菜や果物を買ったり、食べ歩きの定番みたらし団子を食べたり、ご当地の名産品を味わいましょう。最近では、カップごと食べられるエスプレッソを提供する「コマコーヒー」など新しい名物も!
おいしいグルメを手に入れたら宮川の河川敷に下り、川風に吹かれながらのんびり味わうのもおすすめです。テレビアニメ『氷菓』のオープニングで流れたそのままの風景を満喫できますよ!
- 岐阜県高山市下三之町宮川沿い
3.現存する陣屋は国内でここだけ!「高山陣屋」と「陣屋前朝市」
「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で二つ星を獲得した「高山陣屋」は、時代劇ファンにはたまらないスポット!
もともと飛騨高山藩主・金森家の下屋敷だったものが、飛騨国が徳川幕府の直轄領となり、江戸から代官や郡代(ぐんだい)が派遣されて役所となりました。こういった役所は「陣屋」と呼ばれ全国に60ヶ所以上ありましたが、現在、建物が残っているのはなんとここだけ!
年貢に関する展示や奉行所でおなじみの“お白洲”、罪人に関する展示なども数多くあり、ぜひ時間を取ってゆっくり立ち寄りたい史跡です。
高山陣屋の敷地内で開催されている「陣屋前朝市」は、毎朝7時から12時(1〜3月は8時から)まで開かれ、地元野菜や山菜などの食品、民芸品などが販売されています。古い町並みからすぐなので、併せて訪れるのがおすすめです。
- 岐阜県高山市八軒町1-5
- 0577-32-0643
・開館時間:8:45〜17:00(11〜3月は16:30まで)
・休館日:年末年始
・入館料:大人440円、高校生以下無料
4.貴重な文化財と大イチョウは必見!「飛騨国分寺」
国分寺通り沿いにある「飛騨国分寺」は、奈良時代に聖武天皇の勅命で建立された真言宗の寺院。
飛騨地方唯一の三重塔が建ち、国指定の重要文化財である本堂や本尊など貴重な文化財も多く、長い歴史を感じさせます。鐘楼門と梵鐘は、高山城から移築されたものだそう。
国の天然記念物であり、推定樹齢が1,250年の大イチョウは秋になると見事に色づき、いっせいに落葉する幻想的な姿を見せてくれます。
JR高山本線「高山」駅からは徒歩6分、古い町並みへ向かう途中に立ち寄ってみてはいかが。
- 岐阜県高山市総和町1-83
- 0577-32-1395
・拝観時間:9:00~16:00
・宝物拝観料:大人300円、小・中学生250円
5.春の高山祭、開催の社!聖地巡礼でも注目の「飛騨山王宮 日枝神社」
旧高山城下町・南側の氏神様である「飛騨山王宮 日枝神社」。勧請は1141年と古く、山の神である大山咋神(おおやまくいのかみ)を祭っています。
京都の祇園祭、埼玉の秩父夜祭とともに日本三大美祭に数えられる「高山祭」の春の祭りを、毎年4月14〜15日に行う神社としても有名。桜が薄紅色に周囲を彩る中、朱色の中橋の上を絢爛豪華な屋台が引かれていくさまは、高山の春の風物詩となっています。
こちらの神社、映画『君の名は。』のヒロイン・三葉(みつは)の実家である「宮水神社(みやみずじんじゃ)」のモデルではないかといわれているほか、テレビアニメ『氷菓』では「荒楠神社」のモデルとなっています。古い町並みから徒歩17分ほどの距離なので、散策がてら足を延ばしてはいかがでしょうか。
高山祭などの行事がないときは、神聖さに包まれている日枝神社。秋には紅葉、冬には雪景色を楽しめます。
- 岐阜県高山市城山156
- 0577-32-0520
6.高山の歴史と伝統文化にふれられる「櫻山八幡宮」「高山祭屋台会館」
春と秋の年2回開催される高山祭。春は日枝神社で行われるとご紹介しましたが、秋に行われるのが旧高山城下町北側の氏神様である「櫻山八幡宮」です。
始まりは377年頃と歴史は古く、応神天皇を祭っています。秋の高山祭り「八幡祭」は毎年10月9〜10日の開催で、日本各地から見物客が訪れます。
祭りで引かれる屋台は江戸時代に創建されたもので豪華絢爛!境内にある「高山祭屋台会館」では、実際に祭りで使われる屋台を展示。いつでも実物を間近で見学できます。
- 岐阜県高山市桜町178
- 0577-32-0240
[高山屋台会館]
・開館時間:9:00~17:00(12〜2月は16:30)
・入館料:大人1,000円、高校生600円、小・中学生500円
7.昭和レトロを見て、遊んで、味わって!「飛騨高山レトロミュージアム」
当時を知る人も知らない人も、誰もが「懐かしい〜!」と感じる空間が広がる「飛騨高山レトロミュージアム」。
昭和20〜50年代の町並みを再現した館内には、当時の雑誌やポスター、フィギュア、おもちゃなどが展示され、ただ見るだけでなく、遊ぶこともできる体験型の博物館です。昔のおもちゃやゲームで盛り上がりましょう!
小学校ブースでの学校給食も体験できるもののひとつ。ソフト麺(ミートソース付き)・あげパン・牛乳&ミルメークの学校給食3点セットを注文して、小学校時代に思いを馳せてはいかが。牛乳は、もちろん飛騨牛乳です!懐かしい瓶入りのラムネやコーラもありますよ。
古い町並みから徒歩1分と、あわせて訪れやす場所にあります。
- 岐阜県高山市神明町4-7
- 0577-70-8384
・開館時間:10:00〜17:00
・休館日:1月1日
・入館料:大人800円、4歳〜中学生500円
8.体験教室や季節のイベントも豊富「飛騨民俗村・飛騨の里」
合掌造りをはじめとする飛騨の古民家を移築し、復元した「飛騨民俗村・飛騨の里」。
飛騨の伝統行事の紹介や民家・民具を展示するだけでなく、実際に当時の生活にふれられるのが特徴です。わら細工や刺し子、組ひも作りなど、さまざまな体験教室や民芸教室が開かれています。
毎年5月下旬に開催される「飛騨高山ジャズフェスティバル」の会場になっているほか、季節のイベントも充実!秋には紅葉のライトアップや蚤の市なども行われますよ。
敷地内には小川に水車、田んぼなど、昔ながらの風景が広がっており、散策中はカメラが手放せません!高山駅からは離れるので、車で向かうか、市内の観光スポットを巡れる「飛騨高山周遊バス」を利用しましょう。
- 岐阜県高山市上岡本町1-590
- 0577-34-4711
・開館時間:8:30〜17:00
・休館日:無休
・入館料:大人700円、小・中学生200円
9.飛騨随一の品ぞろえ!お土産をまとめて買うなら「飛騨物産館」
「飛騨物産館」は、高山グリーンホテルに併設された飛騨全域の土産物を扱うお店です。
飛騨の代表的な銘菓から日常的に食べられる駄菓子まで、さまざまなお菓子はもちろん、高山ラーメン、飛騨牛の加工品、漬物、調味料、日本酒など、ありとあらゆるものが勢ぞろい!飛騨の伝統工芸である一刀彫や春慶塗(しゅんけいぬり)といった製品も購入できます。
休憩スペースもあるので、じっくりお土産選びを楽しめますよ。手焼きせんべい作りやさるぼぼ作り体験も開催しています。
- 岐阜県高山市西野一色町2-180(高山グリーンホテル敷地内)
- 0577-33-5505
飛騨の定番土産「さるぼぼ」ってなに?
飛騨高山のお土産として大人気の「さるぼぼ」。
飛騨の方言で赤ちゃんのことを“ぼぼ”と呼び、「さるぼぼ」は猿の赤ちゃんを指します。飛騨地方で昔から作られている人形で、日本でもっとも古いぬいぐるみの原型ともいわれています。
現在では猿(さる)の読みをかけて災いが“去る”という厄除けや、「家庭猿(えん)満」「猿(えん)むすび」、赤ちゃんであることから子宝のお守りとしても重宝されています。岐阜県各地には「さるぼぼ神社」もあるので、興味のある方は足を運んでみてくださいね。(写真/PIXTA)
10.飲んで食べて、高山の夜を楽しむ!「高山まちなか屋台村 でこなる横丁」
高山駅から徒歩約9分、市内きっての飲み屋街である朝日町にある「高山まちなか屋台村 でこなる横丁」。
小規模な飲食店がいくつも連なる横丁で、「でこなる」とは飛騨の方言である「でこーなる(大きくなる)」から、横丁を訪れる人や店主の夢が大きくかなうようにと付けられたそう。
ここに来れば、あらゆるジャンルの食を満喫できるのが魅力!飛騨の郷土料理はもちろん、イタリア料理やフランス料理、沖縄料理など、さまざまな料理がそろいます。カウンターがメインのお店ばかりなので、肩肘張らず、食べたいものをさくっといただいて隣のお店へ…なんて楽しみ方もできますよ。
おなかを満たしたら射的場へ立ち寄って、射的に興じるのもおすすめ。ただし、酔っ払う前のほうがいいかもしれません。でこなる横丁の周辺にもたくさんの飲食店があるので、高山の夜を楽しんでくださいね。
- 岐阜県高山市朝日町24
・営業時間:17:30〜 ※店舗により異なる、一部ランチもあり
・定休日:店舗により異なる
11.異世界へといざなう建物も魅力「光ミュージアム」
メソアメリカ文明の建物をモチーフにした、エキゾチックな外観が目を引く「光(ひかる)ミュージアム」。絵画や工芸品、書などを展示する博物館です。
建物を眺めるだけでも興味深いのですが、中に足を踏み入れると異世界へといざなわれる感覚に陥るはず!高山市出身で“土のソムリエ”と称される左官技能士・ 挾土秀平氏が手がけた土の質感が美しい内壁と、光との調和は一見の価値ありです。
美術展示室には国宝「太刀 銘 康次」をはじめとした工芸品や、横山大観、東山魁夷などの近代日本画、ゴッホやモネなどの西洋絵画など約2,000点を収蔵。中でも葛飾北斎『富嶽三十六景』、歌川広重『東海道五十三次』などの浮世絵は版画・肉筆合わせて約640点を数え、世界有数のコレクションを誇ります。
人類史展示室には世界各地の出土品や工芸品を展示しており、特にアンデス文明やマヤ文明など中南米の考古資料が充実しています。
併設の「レストランビラコチャ」では、館内の雰囲気に浸りながらお茶やランチをいただけます。アートにふれたいとき、非日常を感じたいとき、ぜひ足を運んではいかがでしょうか。
- 岐阜県高山市中山町175
- 0577-34-6511
・開館時間:10:00〜17:00
・休館日:火・水曜(祝日の場合は開館) ※12〜2月は冬季休館あり
・入館料:大人1,000円、小・中学生300円
最新記事
ピックアップ
マンスリーチョイス
その他の記事
人気の記事