飛騨高山観光の一番人気!「古い町並み」の3つの見どころ 2021.05.09 高山・飛騨
岐阜県飛騨(ひだ)地方に位置する高山市の中心市街地は、江戸時代より城下町、商家町として発展を遂げました。江戸末期から明治中期に建てられた屋敷などが建ち並ぶ「古い町並み」の景観は、国選定重要伝統的建造物群保存地区として保護されています。
江戸時代のままに守られた風情ある外観は“飛騨の小京都”ともいわれ、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で、必見の観光地として三つ星を獲得しているほど。
国内外から注目を集める高山観光の1番人気「古い町並み」の3つの見どころと、立ち寄りたいおすすめの名店をご紹介します!
【目次】
1.景観デザイン賞受賞の建物が必見
- 休憩におすすめ!白壁土蔵造りのカフェ「藍花珈琲店」
2.試飲もできる!飛騨が誇る地酒巡り
- 日本酒のあらゆる魅力を堪能できる「舩坂酒造店」
3.古い町並みだけで高山グルメを一度に堪能
- 郷土料理を食すなら明治創業の「御食事処 坂口屋」
■お隣の飛騨市にある古い町並みも必見!
- マウンテンバイクで古い町並みや里山を散策
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1.景観デザイン賞受賞の建物が必見
商人町として発達した上町と下町、それぞれ三筋の通りを合わせて「古い町並み」と呼び、江戸時代には城下町の中心となっていました。
中でも、江戸末期から明治期に建てられた屋敷などが並ぶ上三之町と上二之町、上一之町周辺は「さんまち通り」ともいわれ、古い町並みの醍醐味を感じられる人気のスポットになっています。
出格子(でごうし/外に張り出して造った格子)が続く軒下には用水路が流れ、造り酒屋の軒先きには杉の葉を玉にした「酒ばやし」が吊り下がるなど、まるで江戸時代にタイプスリップしたかのような光景が続いています。
昔ながらの宿や商店などが集まる上二之町や上三之町には「景観デザイン賞受賞」という木札を掲げる建物も多く、必見です。飛騨名物のみたらし団子や飛騨牛の串焼き、飛騨牛の握りなど、その場で食べられる商品が店先で売られているので、ご当地グルメを楽しみながら散策してみてはいかが。
古い町並み散策の休憩に!白壁土蔵造りのカフェ「藍花珈琲店」
上三之町の端にある「藍花(らんか)珈琲店」。食べ歩きが楽しい上三之町でもひと際目立つ白壁土蔵造りの外観が特徴で、中に入ればノスタルジックな和モダンの内装が喫茶店好きを魅了します。
石臼で挽いて淹れるコーヒーが自慢ですが、抹茶をカプチーノのようにして淹れる“茶プチーノ”も人気。そのほか、ケーキやアイスクリームなどのスイーツも堪能できます。時を忘れさせる、旅の休憩にぴったりのカフェです。
- 岐阜県高山市上三之町93
- 0577-32-3887
・営業時間:8:30〜18:00
・定休日:木曜、不定休
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2.試飲もできる!飛騨が誇る地酒巡り
先に紹介した「酒ばやし」。「杉玉」ともいうこの丸い玉が軒先に下がっていたら、そこは造り酒屋です。
飛騨地方には標高3,000m級の山々が連なる飛騨山脈、通称北アルプスがあり、そこから流れ出る豊かで清らかな水と寒暖差のはっきりした気候が良質な米を育て、古くより酒造りの文化が受け継がれてきました。
さんまち通りには7軒の造り酒屋があり、最も歴史の古い「平瀬酒造店」は創業1623年!飛騨を代表する銘酒「久寿玉(くすだま)」で有名な酒屋です。そのほかの酒屋もどこも歴史があり、日本酒好きを唸らせる地酒を製造・販売しています。
お酒が飲める人はぜひ古い町並みで地酒巡りをしていきましょう!お酒好きの家族や友人へのお土産選びにもおすすめですよ。ここでは無料試飲から食事まで楽しめる「舩坂酒造店」をご紹介します。
日本酒の魅力を余すところなく味わえる「舩坂酒造店」
上三之町にある「舩坂酒造店」は、200年の歴史を誇る老舗酒蔵。代表銘柄の「深山菊」を筆頭に、醸造する日本酒は国内外のコンクールで数々の賞を受賞しています。
酒蔵ではお酒やお土産の販売はもちろん、テイスティングカウンターで試飲も可能。利き酒に挑戦したいなら「日本酒バー」でじっくり盃を傾けましょう。
せっかくだからお酒と一緒に食事もしたい…そんな人は、併設する飛騨牛専門レストラン「味の与平」へ。ブランド牛・飛騨牛を使った御膳とともに、深山菊など自慢のお酒をいただけます。
敷地内には中庭もあり、試飲や買い物の途中にちょっとひと息入れるのにもおすすめ。飛騨の味覚をじっくり楽しめる注目のスポットです。
- 岐阜県高山市上三之町105
- 0577-32-0016
・営業時間:[売店]8:30〜20:00 ※当面、時間短縮営業中
[味の与平]11:00〜14:30、17:00〜20:00 ※当面ディナー営業は金・土曜のみ
・定休日:不定休
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3.古い町並みだけで高山グルメを一度に堪能!
高山のご当地グルメといえば、飛騨牛、朴葉みそ、高山ラーメン、みたらし団子など。これらを食せるお店が古い町並みに集結し、この一帯を散策するだけで網羅することができるんです。
気軽にテイクアウトで食べ歩きを楽しめるお店もたくさんありますが、腰を据えてじっくり味わいたい人は「御食事処 坂口屋」ののれんをくぐりましょう。
明治40年代創業の老舗「御食事処 坂口屋」で郷土料理を食す!
「御食事処 坂口屋」は明治40年代創業の宿屋。外観の風情ある趣きそのままの店内で、飛騨牛をはじめとした郷土料理をいただけます。
飛騨牛の特徴であるとろけるようなサシを堪能できる“飛騨牛うっしし丼”は、ぜひ食べてほしい逸品!また高山ラーメンと呼ばれる中華そばも見逃せません。飛騨牛ミニ肉みそご飯をプラスすれば、満足度もアップしますよ。
高山といえば春と秋に行われる「高山祭」が有名ですが、その象徴であるのが市中を引き回す屋台。坂口屋の店内にある土蔵には、屋台の模型や屋台で上演されるからくり人形と同サイズのものが展示されています。
ぜひ食事のあとは土蔵をのぞいて、高山祭の雰囲気を味わってくださいね。
- 岐阜県高山市上三之町90
- 0577-32-0244
・営業時間:10:30〜15:00
・定休日:火曜
お隣の飛騨市にある古い町並みも必見!「瀬戸川と白壁土蔵街」
高山市のお隣、瀬戸川沿いにある飛騨市古川の白壁土蔵街も、飛騨に残る古い町並みの1つです。
約500mも続く白壁土蔵街には、碁盤の目のように整備された町が残り、古い町家が現存。緑も多く、四季折々の情緒ある姿を眺められます。
明治37(1904)年に周辺を焼き尽くした大火から守ったという“水呼びの亀”の彫り物が本堂の軒下にある円光寺を眺めながら、この白壁土蔵街をのんびり散策するのが定番のコース。
白壁土蔵や寺の石垣の中で記念写真を撮ったり、瀬戸川で泳ぐ1,000匹もの鯉(例年11月下旬〜4月上旬は近くの池に移動)に餌をあげたりしながら、のんびり景色や雰囲気を楽しみましょう。
ちなみに円光寺の山門は、かつてこの地を治めた金森氏が築城した増島城の城門を移築したものだと伝えられています。円光寺の裏手には、戦前の歌人である若山牧水の歌碑もありますよ。
飛騨市には、大ヒットしたアニメーション映画『君の名は。』の舞台といわれるJR高山本線「飛騨古川」駅や飛騨市図書館などがあります。古い町並みと併せて訪れてみてはいかが。
- 岐阜県飛騨市古川町三之町2-20
- 0577-74-1192(飛騨市観光協会)
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マウンテンバイクで古い町並みや里山を散策しよう
飛騨古川の古い町並みから少し離れれば、そこには昔ながらの田んぼや畑が続くのどかな里山風景が広がります。
「SATOYAMA EXPERIENCE(サトヤマエクスペリエンス)」が主催する“サイクリングツアー”に参加して、古い町並みと里山風景の両方を巡ってみませんか?
ツアーで使用するのは、カナダ発祥のスポーツ用品メーカー「LOUIS GARNEAU(ルイガノ)」の21段変速・サスペンション付きマウンテンバイク。坂道や未舗装路でも快適に走行できる本格モデルに乗って、約3時間半のツーリングに出発です!
四季折々の豊かな自然を眺めながら、おいしい空気を胸いっぱい吸って走りましょう。青々と稲が伸びる田んぼや湧水スポットに立ち寄ったり、農産物直売所でひと休みしたり。飛騨の暮らしを垣間見られる爽快な体験ができますよ。
- 岐阜県飛騨市古川町弐之町11-32 SATOYAMA EXPERIENCE 飛騨古川デスク
古い町並みで観光を楽しもう!
江戸時代の面影を残す古い町並みをそぞろ歩けば、癒やされること間違いなし!
古い町並みの周辺には、江戸時代の役所である「陣屋」や、朱色の欄干が印象的な「中橋」など、高山観光で外せないスポットが点在しています。おいしいご当地グルメを味わいながら、散策してみてくださいね。
自然豊かな高山へ出かけるなら、アクティビティも楽しみたいところ。アウトドアレジャーの専門予約サイト「SOTOASOBI(そとあそび)」では、飛騨高山周辺で楽しめるアクティビティツアーを紹介しています。ぜひチェックしてみてください!
(編集部注*2017年6月26日に公開された記事を再編集したものです)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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