夏に高山を旅行するならココ!おすすめ観光スポット&イベント8選 2023.07.02 高山・飛騨
岐阜県北部の飛騨地方に位置する高山市。“飛騨高山”とも呼ばれるその地は、歴史あり、文化あり、自然ありの人気観光地です。
かつて城下町として栄えた古い町並みを今も残し、地域ならではの伝統品や工芸品、祭りなどを見ることができます。さらに春の桜に夏の深緑、秋の紅葉、冬の雪景色など、1年を通して美しい自然を満喫できるスポットには事欠きません。
そんな四季折々の表情が豊かな高山で、夏に訪れたい観光スポットをご紹介します!夏だけのイベントも開催されるので、ぜひ旅程を合わせて足を運んでみてくださいね。
【目次】
1.古い町並み
2.桜山風鈴まつり(櫻山八幡宮)
3.飛騨高山手筒花火打上げ
【column】夏の高山で飛騨桃を食す!
4.飛騨大鍾乳洞
5.乗鞍岳(畳平)
6.新穂高ロープウェイ
7.宇津江四十八滝
8.アルコピアひまわり園
【column】夏の高山は涼しい?暑い?適した服装は?
■ちょっと足を延ばして川遊びや洞窟探検も!
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1.飛騨の小京都!食べ歩きや散策が楽しい「古い町並み」
高山でもっとも有名な観光名所といっても過言ではない「古い町並み」。上町と下町、それぞれ3つの通り沿いの町並みの総称で、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
今もなお城下町として栄えた当時の面影を残しており、高山が“飛騨の小京都”と呼ばれるゆえんとなっています。酒ばやし(杉玉)を軒先につるした造り酒屋や郷土料理を出す飲食店、茶屋、民芸品店などが軒を連ね、風情ある風景を保っています。
上一之町と上二之町、上三之町周辺は「さんまち通り」ともいわれ、特ににぎわうスポット!しょうゆの香ばしい香りがたまらない名物のみたらし団子、飛騨牛の串焼きやお寿司など、食べ歩きにぴったりのご当地グルメも売られているので、ぜひ散策のおともに購入してみては。
建物の軒下に用水路があるおかげで、暑い夏でも涼を感じられるのもポイント。爽やかな色合いのアサガオが使い込まれた出格子(でごうし)に映える風景をぜひ楽しんでください。
上三之町からすぐ、朱色の欄干が目を引く「中橋」周辺では、7月1日〜8月20日までライトアップが行われます。川風に吹かれながら、夜の散策を満喫するのもいいですね。
- 岐阜県高山市上一之町〜上三之町、下一之町〜下三之町ほか
- 0577-32-3333(高山市観光課)
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2.涼やかな音色と風景で厄除け祈願!「桜山風鈴まつり」
秋の高山祭が行われる古社「櫻山八幡宮」で、夏の風物詩となっているのが「桜山風鈴まつり」。
境内にある絵馬殿や手水舎に約2,000個の風鈴を飾るもので、涼やかな風鈴の音色が響きわたるだけでなく、幻想的な景色を楽しめるイベントとして人気です。
風鈴は古くから厄除け、魔除けとして軒先につるし、その音が届く範囲は災いが起こらない聖域ととらえられていたとか。ぜひ、聖なる空間に身を置いて夏の厄除けを祈願しましょう!
桜山風鈴まつりは開催期間が長いのも特徴で、2023年は7月22日〜8月26日まで開催。最終日以外の土曜にはライトアップも行われるので、夜の艶やかな風景も堪能してみてはいかが。
櫻山八幡宮では、高山祭の実物屋台を展示する「高山祭屋台会館」を併設しています。豪華絢爛な屋台を間近で眺められますよ。
- 岐阜県高山市桜町178(櫻山八幡宮)
- 0577-36-1011(飛騨・高山観光コンベンション協会)
・開催期間:2023年7月22日〜8月26日
・入場料:無料
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3.いくつもの火柱が夜空に上がる「飛騨高山手筒花火打上げ」
高山の歴史ある夏の風物詩といえば、これ!毎年テレビなどで特集され、その映像を見たことがある人も多いのではないでしょうか。
「飛騨高山手筒花火打上げ」は、竹筒に仕込んだ花火を直接手に持ち、火の粉をものともせず打ち上げる勇壮な花火。打ち上げる人、見物に訪れる人の厄除け祈願の意味があり、毎年8月9日(やく)に行われます。2023年の開催は、なんと記念すべき40回目になります。
10mほどにもなる火柱がいくつも吹き上がるさまは、言葉を失うほど圧巻!打ち上げの最後に響く爆音まで、ぜひ堪能してください。
手筒花火の打ち上げが行われるのは高山を南北に流れる宮川で、先に紹介した櫻山八幡宮から参道を歩いてすぐ。当日は手筒組衆が桜山八幡宮でお祓いをするのも恒例となっています。
- 岐阜県高山市大新町 宮川河川敷・宮前橋~不動橋付近
- 0577-32-0380(高山商工会議所)
・開催日:2023年8月9日
・開催時間:神事19:15〜、打ち上げ19:30〜
夏の高山で「飛騨桃」を食す!
夏の高山で旬を迎えるものといえば、飛騨桃は外せません!飛騨桃は国府をはじめ、飛騨地方で作られている桃の総称で、他の地方と比べると遅い8月初旬から出荷が始まります。
品種としては「白鳳(はくほう)」「昭和白桃」「川中島白桃」などさまざまありますが、昼夜の寒暖差が大きい飛騨地方の気候によって甘い桃に育ちます。みずみずしくジューシーな果肉をひと口頬張れば、きっと飛騨桃のファンになること間違いなし!
そのまま食べるのはもちろん、喫茶店やパティスリーが飛騨桃を使ったスイーツを夏限定で発売するのも見逃せません。本町3丁目商店街にあるパーラー「ヴェルクラール」、高山グリーンホテルのラウンジ&バー「木乃香」の桃パフェは大人気で、一度は食べてほしい逸品!
飛騨桃は市内のスーパーや道の駅で手に入るので、お土産用に買って帰るのもおすすめですよ。
- 岐阜県高山市本町3-3-2 2階
- 0577-32-2288
・営業時間:9:30〜18:30
・定休日:火曜
- 岐阜県高山市西之一色町2-180(高山グリーンホテル)
- 0577-33-5500
・営業時間:10:00〜19:00(土曜〜22:00)
・定休日:無休
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4.気温12℃の涼しい鍾乳洞を探検!「飛騨大鍾乳洞」
高山市街から国道158号を平湯方面へ向かう途中にある「飛騨大鍾乳洞」。観光鍾乳洞としては、日本でもっとも高い標高900mに位置しています。
かつては海だった場所が、約2億5,000万年もの長い年月をかけて鍾乳洞へと変化したそう。見学できる場所は入口から800mまでと広大ですが、それでもさらに未開発部が1,000mほどあるのだとか。自然の神秘さを感じられるスポットですね。
青く照らされた地下水と鍾乳石が出迎える「竜宮の夜景」、鍾乳管(ストロー)と呼ばれる細いつららのような鍾乳石が垂れ下がる「夢の宮殿」など、洞内にはいくつもの見どころがあります。また内部の平均気温は通年で12℃と、夏にはすっと汗が引くほどの涼しい環境!避暑もかねて訪れてみてはいかが。
飛騨大鍾乳洞の発見者である故・大橋外吉さんが集めた美術品を展示する「大橋コレクション館」、洞内環境を活かして日本酒やワインを低温貯蔵する「洞窟低温貯蔵酒蔵」も併設されています。
- 岐阜県高山市丹生川町日面1147
- 0577-79-2211
・開館時間:8:00~17:00(11~3月は9:00~16:00)
・休館日:無休
・入館料:大人1,100円、小中学生550円 ※大橋コレクション館も入館可
5.バスで手軽に天空のお花畑へ!「乗鞍岳(畳平)」
避暑地であり、絶景の地であり、夏にぜひ足を延ばしたいのが「乗鞍岳」です。飛騨大鍾乳洞からさらに平湯方面へ進むと「ほおのき平駐車場」があり、乗鞍岳行きのバスが運行しています。
ほおのき平からバスに乗ること約45分、乗鞍スカイラインを経由してあっという間に標高2,700mの天空の世界へ!乗鞍岳の主峰で標高3,026mの剣ヶ峰を間近に望む畳平(たたみだいら)へ到着です。
畳平は高山植物の宝庫で、バスターミナル南側には花畑を散策できる1周約40分の木道が設置されています。特に7月上旬〜8月中旬は多くの草花を見られるおすすめの時期!コバイケイソウやミヤマキンポウゲ、ハクサンイチゲなど、可憐な花々に心が癒やされます。
花畑を散策するだけでも楽しいですが、畳平から歩いて「魔王岳」「大黒岳」「富士見岳」へ登るのもいいですね。1時間半ほど歩けば、剣ヶ峰へも登頂できますよ。真夏でも畳平の気温は12℃ほど。ウインドブレーカーなどの羽織るものはもちろん、歩きやすい服装や靴(トレッキングシューズがベスト)でお出かけください。
※2022年9月の大雨により道路が崩落したため、現在乗鞍スカイラインは通行止め。長野県側の乗鞍エコーラインは畳平へ通じています。
- 岐阜県高山市丹生川町久手
- 0577-78-2345)飛騨乗鞍観光協会
[乗鞍スカイライン]
・開通期間:5月15日〜10月31日 ※道路の崩落により、2023年は開通の予定なし
・運行時間:7:00〜18:00(7〜9月は3:30〜)
・バス料金(往復):大人2,500円、小学生1,250円(平湯温泉からの乗車でも同料金)
6.北アルプスの山々が広がる絶景!「新穂高ロープウェイ」
平湯からさらに北へ車で約23分、国内で唯一の2階建てゴンドラとなる「新穂高ロープウェイ」があります。
新穂高温泉駅から第1ロープウェイ、第2ロープウェイと乗り継いで終点となる西穂高口駅へ。標高2,000m超えの展望台から望めるのは、西穂高岳や槍ヶ岳、笠ヶ岳といった北アルプスの山々!「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で二つ星として掲載された大パノラマが広がります。
西穂高口駅に隣接する「頂の森」では、森のテラスや槍の回廊など、風景を楽しめるウッドデッキが設置されているので散策してみましょう。西穂高口駅を起点に、西穂丸山や上高地へ本格的なトレッキングにも出かけられますよ。
ロープウェイの各駅にはご当地グルメを味わえる喫茶店があるほか、第1ロープウェイと第2ロープウェイの中継地点にある鍋平高原では、天然温泉の露天風呂「神宝乃湯」まであるんです!絶景だけでなく、食も温泉も楽しめる新穂高ロープウェイ。展望台は夏でも涼しく、肌寒いときもあるくらいなので、羽織るものを持参してくださいね。
※メンテナンスのため、第1ロープウェイは2023年7月20日まで、第2ロープウェイは2023年8月9日まで休止中。
- 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高温泉
- 0578-89-2252
・営業時間:8:30〜16:45 ※時期によって異なる
・定休日:2023年9月6・13・20日、11月29・30日
・料金(第1・2ロープウェイ連絡/往復):大人3,300円、子供1,650円
7.涼しい渓谷で滝めぐり!「宇津江四十八滝」
高山市街から少し離れた国府の山間にある「宇津江四十八滝」は、全国自然100選、岐阜県名水50選に選ばれた県立自然公園。宇津江川の上流にあたる渓谷沿いに大小無数の滝があることから、その名が付けられました。
落差約19mある「王滝」、不動明王の祠が見守る「上段滝」など、名前が付けられた13の滝は見もの!園内は歩きやすいように石畳が敷かれており、1時間ほどで滝めぐりができます。最後の滝まで行くとなかなかの高低差を登ることになり、いい運動に!木陰と滝の水に冷やされた空気の中、ゆったりと自然を満喫してみてはいかがでしょうか。
公園の入り口にはレストハウスやキャンプ場があるほか、少し離れたところに日帰り温泉「宇津江四十八滝温泉 しぶきの湯 遊湯館」があるので、汗を流していくのもいいですね。
- 岐阜県高山市国府町宇津江3235-86
- 0577-72-3948
・営業期間(売店):4月〜11月中旬
・清掃協力金:大人200円、子供100円
8.ゲレンデに咲き誇る20万本のヒマワリ「アルコピアひまわり園」
高山市街から南へ車で約30分、久々野(くぐの)には夏に20万本ものヒマワリが咲き誇る場所があります。冬はスキー場として営業していた「ひだ舟山スノーリゾートアルコピア」で夏に開催される「アルコピアひまわり園」です!
地元の子供たちが種まきしたヒマワリが、夏にはゲレンデ一面を明るく彩ります。フォトスポットも設置されているので、散策しながら夏らしい風景を写真に収めてはいかが。
トランポリンなどの子供向け遊具や水遊び用の小さなプールも用意されており、子供が喜ぶこと間違いなし!飲食ブースも登場する充実のイベントです。
- 岐阜県高山市久々野町無数河4141
- 0577-52-2270(ひだ桃源郷くぐの観光協会)
・開催期間:2023年8月5〜20日
・開場時間:9:00〜16:00
・入場料:300円
夏の高山は涼しい?暑い?適した服装は?
8月の高山の平均最高気温は32℃、平均最低気温は21℃と、日中は東京と変わらないくらい気温が上がるものの湿度が低いことで過ごしやすく、夜から早朝にかけて気温が下がるのが特徴です。
JR高山本線「高山」駅の標高が573mと高尾山に近い高さにあり、周囲を山々に囲まれる高山では、場所によってさらに標高が高くなっていきます。どこへ出かけるかにもよりますが、奥飛騨方面や世界遺産のある白川郷へ足を延ばす予定なら、薄手の羽織るものがあると安心です。
また、寒がりの人は夜に備えてやはり羽織ものや薄手の長袖などを用意しておきましょう。
晴れた日の日差しはとても強いので、帽子やサングラス、日焼け止めなどが大活躍しますよ。とはいえ、木陰に入れば涼しい風が癒やしてくれる高山。爽やかな夏旅を楽しんでください。(写真/PIXTA)
ちょっと足を延ばして…川遊びや洞窟探検もおすすめ!
高山市街から東海北陸自動車道を使って車で約70分、奥美濃にある郡上はラフティング、キャニオニング・シャワークライミング、SUPといったリバー・アクティビティが豊富!郡上まで足を延ばして、夏ならではの水遊びを体験をしませんか?
また、洞窟内を探検するケイビングも郡上で体験できます!洞窟内の温度は一定のため、暑い夏に洞窟に入ればひんやりと涼しく感じられるはず。観光とあわせてアクティビティも楽しんでくださいね。
<<郡上で体験できるアクティビティツアーの一覧を見る>>
夏の高山を満喫しよう!
標高の高い場所で絶景や自然を楽しんだり、渓谷の滝めぐりで涼んだり、風鈴やヒマワリといった夏の風景に癒やされたり…、夏の高山は魅力がいっぱいです。ぜひ、今年の夏は高山で観光を満喫しませんか?
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(編集部注*2016年5月6日に公開された記事を再編集したものです)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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