飛騨高山観光の1泊2日モデルコース!古い町並みや白川郷を巡る旅 2021.07.05 高山・飛騨
“飛騨の小京都”と称される高山。岐阜県北部の飛騨地方にあるこの場所は飛騨高山とも呼ばれ、自然に囲まれた温泉においしいグルメもあって、旅行におすすめの観光地です。
かつて城下町だったエリアに残る古い町並みや朝市、世界遺産の白川郷など、高山市とその周辺には魅力的な観光スポットがたくさんありますが、関東や関西から行くにはちょっと距離があるため宿泊するのがおすすめです。
今回は高山の主要な観光スポットを効率良く回れる、1泊2日のモデルコースを作りました。風情ある旅行がしたい、季節ごとに何度も訪れたいという人は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
■1日目|白川郷や古い町並みを散策
- 1.白川郷
【column】飛騨古川をマウンテンバイクで散策
- 2.欧風カレー工房チロル
- 3.飛騨高山まつりの森
- 4.古い町並み(さんまち通り)
- 5.高山陣屋
- 6.ステーキハウス キッチン飛騨
■2日目|奥飛騨と北アルプスの魅力を堪能
- 1.宮川朝市
- 2.新穂高ロープウェイ
- 3.奥飛騨温泉郷
【column】奥飛騨の名爆「平湯大滝」
- 4.飛騨中華そば 高砂
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■1日目|白川郷や古い町並みを散策
初日には飛騨の趣ある風景や文化にふれられるスポットをセレクト。季節ごとの表情が美しい白川郷から、のどかな風景が広がる清見を抜けて高山市街地へ。古い町並みや飛騨のご当地グルメを満喫するコースです。
1.日本の原風景が広がる!世界遺産の合掌造り集落「白川郷」
飛騨といえば、やはり有名なのが「白川郷」。高山市の隣に位置する白川村にあるので、旅の最初か最後に立ち寄るのがおすすめです。東海北陸自動車「白川郷」ICを抜けるとすぐに、世界文化遺産に登録された合掌造りの集落と、のどかで懐かしい風景が迎えてくれます。
集落には地産の野菜を売るお店や雑貨屋、飲食店などが点在しているので、お土産を選びながら田んぼを抜けて1周するのも楽しいですよ。国の重要文化財でありながら、現在も人が生活する合掌造り家屋もあり、見学もできるのでぜひお邪魔してみましょう。
白川郷の魅力は、季節ごとに見せてくれる風情ある景色にもあります。春は桜などの可憐な花が彩り、夏は緑の山々と水田に揺れる稲、秋は紅葉、冬は雪景色と、いつ行っても飽きることのない風景が待っています。
環境維持のため、住民以外は車で集落の中へは入れません。指定の駐車場に停めてから散策しましょう。
- 岐阜県大野郡白川村
- 05769-6-1013(白川郷観光協会)
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飛騨古川をマウンテンバイクで散策!
白川郷から高山市街へ向かう途中、時間に余裕があれば飛騨古川へ立ち寄るのもおすすめ。飛騨古川の情緒ある町並みや里山風景の中を、マウンテンバイクで巡ってみませんか?
「SATOYAMA EXPERIENCE(サトヤマエクスペリエンス)」が主催する“サイクリングツアー”では、カナダ発祥のスポーツ用品メーカー「LOUIS GARNEAU(ルイガノ)」のマウンテンバイクに乗って、約3時間半のツーリングを体験!
四季折々の豊かな自然を眺めながら、おいしい空気を胸いっぱいに吸って走ります。青々と稲が伸びる田んぼや湧水スポットに立ち寄ったり、農産物直売所でひと休みしたり。飛騨の暮らしを垣間見られる爽快な体験ができますよ。
- 岐阜県飛騨市古川町弐之町11-32 SATOYAMA EXPERIENCE 飛騨古川デスク
2.食材にもこだわった絶品カレー「欧風カレー工房チロル」
白川郷から東海北陸自動車・中部縦貫自動車道を経由して「高山西」ICを降りてすぐ。地場の野菜をふんだんに使った絶品カレーで有名な「欧風カレー工房チロル」でランチはいかが?
1番人気のスープカレーをはじめ、欧風カレー、チキンカレー、飛騨牛カレーのほか季節限定メニューが加わることもあり、種類が多彩!定番の欧風カレーは飛騨牛を使った逸品で、ひと口味わえばさまざまな食材が絶妙に絡みあって奥深い味を作りだしていることがわかるはず!
不定期で登場する焼きチーズカレーはテレビ番組でも紹介されたヒットメニューで、焼きチーズの香ばしさとカレーのコクとの相性が抜群です。
欧風カレー工房チロルでは、選べる前菜も楽しみの1つ。野菜のマリネやキッシュ、ゴーヤーチャンプルなど、幅広い種類の中からカレーとのベストマッチを狙って選んでみては。
すぐ近くには「道の駅 ななもり清見」があり、トイレ休憩やお土産を探しに立ち寄るのもおすすめです。
- 岐阜県高山市清見町牧ヶ洞1953-9
- 0577-68-3733
・営業時間:11:30~16:00 ※冬季休業あり
・定休日:水曜(祝日の場合は翌日休み)
3.「飛騨高山まつりの森」で伝統芸能を感じる!
日本三大美祭の1つに数えられる高山祭。欧風カレー工房チロルのある清見から高山市街に移動する途中に寄りたいのが、高山祭について知ることができる「飛騨高山まつりの森」です。
150年ぶりに高山の伝統工芸の粋を集めて作られた、平成の祭屋台を展示。江戸時代のからくり人形師・萬屋仁兵衛の技術を受け継いだ人形が、絢爛豪華な屋台の上で見せてくれる演技は見物です。
高山祭の開催は4月14〜15日と10月9〜10日。実際のお祭りを見る機会がなかなかないという人は、ぜひこちらで体感してみてくださいね。
リスやウサギと遊べる「自然の森」、世界各地で採取された昆虫や蝶を展示する「世界の昆虫館」、人間国宝の茶器でお茶をいただける「茶の湯の森」も併設されているので、併せて立ち寄ってみてはいかが。
- 岐阜県高山市千島町1111
- 0577-37-1000
・営業時間:9:00~17:00
・定休日:無休
4.風情ある「古い町並み」で散策を楽しもう
次はいよいよ高山市街にある「古い町並み」へ!城下町、商人町として発展した上町・下町を合わせて古い町並みと呼び、伝統的建造物群保存地区となっています。
特に上三之町・上二之町・上一之町の辺りは“さんまち通り”とも呼ばれ、江戸時代後期から明治時代にかけての古い建造物が立ち並ぶ高山観光の定番スポットです。
軒先に杉玉を吊るした造り酒屋や、昔の面影を伝える食事処や喫茶店、お土産屋など、風情あるお店をのぞきながら散策を楽しみましょう。みたらし団子や飛騨牛の串焼きなど、ご当地グルメも手軽に味わえますよ。
- 岐阜県高山市上一之町ほか
- 0577-32-3333(高山市観光課)
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5.江戸時代の役所を見学!全国で唯一現存する「高山陣屋」
古い町並み散策が終わったら、朱色の欄干が美しい中橋を渡ってすぐの「高山陣屋」へ。
飛騨高山藩主であった金森氏が国替えとなり、1692年に江戸幕府の直轄領となった飛騨国。江戸から派遣された代官・郡代が、金森氏の下屋敷を役所や役宅として使用したのが高山陣屋です。
このような陣屋は全国に60ヶ所以上ありましたが、当時の主要建物が残っているのはここだけ!1929年には国の史跡に指定されました。
村からの訴えを受け付ける窓口や、罪人の取り調べや裁きを行なった「御白洲」、年貢米を保管する米蔵で、現存する江戸時代の米蔵としては全国でも最古・最大級の「御蔵」、代官・郡代とその家族が生活に使った「嵐山の間(御居間)」など、歴史的価値の高い見どころがたっぷり!
ぜひ、時間を取ってゆっくり見学したい史跡です。
- 岐阜県高山市八軒町1-5
- 0577-32-0643
・開館時間:8:45〜17:00(11〜2月は16:30まで)
・休館日:年末年始
・入館料:大人440円、高校生以下無料
6.飛騨牛を最高の状態で堪能!「ステーキハウス キッチン飛騨」
宿泊先で夕食を食べる予定がなければ、高山陣屋から歩いてすぐの「ステーキハウス キッチン飛騨」で飛騨牛を堪能しませんか?
飛騨牛ステーキの専門店として、創業55年を迎える老舗店。飛騨牛の脂質に合うよう開発した独自の焼き方“プレゼ&ソテー”を用い、飛騨牛のうまみを最大限に引き出した状態で提供されるステーキは、思わず笑みがこぼれるおいしさ!
サーロインからフィレ、シャトーブリアンまで、さまざまな部位から選べるのもお肉好きにはうれしいポイント。フランスの星付きレストランで修業したシェフが腕をふるう料理の数々を堪能しましょう。
旅の夜を飾るのにふさわしいディナーをいただけること間違いなしです。
- 岐阜県高山市本町1-66
- 0577-36-2911
・営業時間:11:30〜15:30、17:00〜20:30
・定休日:水曜
■2日目|奥飛騨と北アルプスの魅力を堪能
2日目は飛騨高山の名物である朝市をのぞいたら、市街地から足を延ばして奥飛騨へ。北アルプスの急峻な山並みを間近で堪能したら、温泉に浸かってリフレッシュして帰りましょう。
1.日本三大朝市の1つ!飛騨の特産品が集結する「宮川朝市」
2日目の朝はちょっと早起きをして「宮川朝市」に行きましょう。
飛騨高山の朝市の歴史は古く、江戸時代に現在の高山別院付近で開催されたのが始まりです。現在は市街地を南北に流れる宮川沿いで開催される「宮川朝市」と、先に紹介した高山陣屋で行われる「陣屋前朝市」の2種類に分かれています。
今回おすすめするのは、規模の大きい宮川朝市。飛騨地方で採れた新鮮な野菜や果物、伝統工芸品などを売る露店が宮川を背にして軒を連ねる中、向かい側にも数々の土産物店や飲食店が並び、何を買おうか食べようか迷ってしまうほど。
みたらし団子はもちろん、クッキーでできたカップまで食べられる「コマコーヒー」のカプチーノも宮川朝市の名物!宮川の河川敷に降りて、川風に吹かれながらいただくのも爽快ですよ。
- 岐阜県高山市下三之町
- 080-8262-2185
・営業時間:7:00~12:00(12~3月は8:00~)
2.標高2,156mから北アルプスを一望!「新穂高ロープウェイ」
高山市街から国道158号を経由して平湯方面へ進むこと車で約70分。日本で唯一の2階建ゴンドラを使用した「新穂高ロープウェイ」があります。
2つのロープウェイを乗り継いで、標高2,156mの山頂展望台から望めるのは雄大な北アルプスの山並み!間近に迫る急峻な山々の姿に圧倒されます。秋には紅葉、冬には白銀の世界といった四季折々の風景を楽しめるのも魅力。山頂には喫茶店やコーヒーショップがあるので、ドリンク片手に風景を堪能するのもいいですね。
ロープウェイの中継地点には、天然温泉の露天風呂や自然散策路があるので、立ち寄ってじっくり満喫するのもおすすめ。麓駅には食堂や売店もあるので、ランチはこちらで済ませる予定で訪れてはいかが。
- 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高温泉
- 0578-89-2252
・運行時間:8:30〜16:45 ※時期によって異なる
・定休日:なし ※天候不良・定期点検の場合は運休あり
・料金(往復):大人3,000円、子供1,500円
3.野趣あふれる露天風呂でリフレッシュ「ひらゆの森」
北は新穂高ロープウェイのある新穂高温泉から、南は平湯温泉まで、奥飛騨温泉郷には5つの温泉地があります。北アルプスの絶景を目の当たりにしたあとは、平湯温泉にある「ひらゆの森」で湯あみを楽しみましょう。
平湯温泉には源泉が30以上あり、総湧出量は毎分7,500L以上と豊富!ひらゆの森にある計16もの湯舟はすべて厳選かけ流し。古民家を思わせる大きな梁が印象的な大浴場もすてきですが、緑と岩が配された野趣あふれる露天風呂もぜひ入りたいところ。お湯に浸かりながら深呼吸して、リフレッシュしましょう。
平湯温泉は標高3,026mの乗鞍岳へと続く、乗鞍スカイラインへのシャトルバス出発点となっています。もっと北アルプスに迫りたい!という人は、新穂高ロープウェイではなく乗鞍スカイラインを利用するのもおすすめです(開通期間:5月中旬〜10月末、2021年は8月から開通予定)。
- 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯763-1
- 0578-89-3338
・営業時間:10:00〜21:00
・入浴料:大人600円、子供400円
奥飛騨の名爆「平湯大滝」を見に行こう
ひらゆの森からすぐのところにある「平湯大滝」は、落差64m、幅6mを誇る飛騨三大名瀑の1つ。日本の滝百選にも選ばれており、四季折々の美しい景色が見られる、奥飛騨のシンボル的存在です。
滝の前に設置された滝見展望広場まで車の乗り入れができるので、しぶきを上げて豪快に流れ落ちるさまを間近で眺めてはいかが。夏は涼を感じられますよ。
滝が氷結する2月には毎年「平湯大滝結氷まつり」を開催。幻想的にライトアップされた滝は圧巻の美しさ!奥飛騨を訪れたならぜひ立ち寄りたいスポットです。(写真/PIXTA)
- 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯
- 0578-86-2111(高山市上宝支所)
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4.滋味深い高山ラーメンで旅を締めくくる!「飛騨中華そば 高砂」
平湯から岐阜・名古屋方面へ帰るのであれば、高山市街から少し離れた国道41号沿いにある「飛騨中華そば 高砂」で高山ラーメンを食べて旅を締めくくりませんか?
ご当地グルメである高山ラーメンは地元では“中華そば”と呼ばれ、しょうゆベースのスープに細いちぢれ麺が特徴。スープの色は濃いものの、味はあっさりしており、何度も飲みたいと思わせる滋味深い味です。
食べ過ぎてちょっとお疲れ気味の胃でも受け付けてくれる、しみじみとしたおいしさを味わえますよ。座敷席もあり、小さな子供連れでも利用しやすいのがうれしいですね。
- 岐阜県高山市石浦町2-383
- 0577-33-3661
・営業時間:11:00〜18:00(土日祝は19:00まで)
・定休日:火曜
情緒あふれる飛騨高山を観光しよう!
今回紹介した以外にも、高山には魅力的な観光スポットがたくさんあります。四季折々の観光行事も多いので、それぞれの季節に何度行っても新鮮な気持ちで楽しめますよ!
アウトドアレジャーの専門予約サイト「SOTOASOBI(そとあそび)」では、高山をはじめ、岐阜県で楽しめるアクティビティを多数ご紹介!ぜひ参考にしてみてくださいね。
(編集部注*2018年11月18日に公開された記事を再編集したものです)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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