石垣島から日帰りでGO!西表島で楽しめるツアーを一挙公開! 2022.08.21 西表島
沖縄県の八重山諸島の一部である西表島(いりおもてじま)。自然豊かで見どころがいっぱいの魅力あふれるこの島には、1年を通して多くの観光客が訪れます。西表島の大自然を余すところなく体感するなら、アウトドアツアーに参加するのがおすすめ!地理を知り尽くしたガイドが案内してくれるので、初めての西表島旅行でも安心です。西表島へのアクセスは石垣島経由のフェリー。
移動時間が短く、1日の便数も多いので、日帰でも気軽に楽しめます。今回は西表島の概要と、ぜひ体験して欲しいおすすめのアクティビティツアーをご紹介!これさえ読めば、西表島旅行のポイントを押さえられます!
【目次】
■西表島ってどんな島?
西表島のおすすめスポット
- 西表島三峰
- 浦内川(うらうちがわ)
- ピナイサーラの滝
- ゲータの滝
- バラス島
■西表島で出会える動植物たち
- マングローブ
- サキシマスオウノキ
- イリオモテヤマネコ
- カンムリワシ
- アカショウビン
■西表島で楽しめるオススメツアー
- 1.マングローブカヤック|日本最大級のマングローブを感じよう
- 2.カヤック + ディープケイビング|童心に返って探検家気分が味わえる
- 3.早朝SUP+体験ダイビング|朝活&バラス島ダイビング
- 4.マングローブカヌー&キャニオニング|水遊びを堪能したい方におすすめ
■西表島と石垣島の関係
- 大原港(仲間港)
- 上原港
<<西表島で体験できるアクティビティの一覧を見る>>
西表島ってどんな島?
西表島は沖縄県より南西に位置する八重山(やえやま)諸島の一部で、諸島の中では一番大きな有人島。島は山が多く、面積の90%は亜熱帯の自然林に覆われており、平地はほとんどありません。年間の平均気温は約26℃。一番寒い1月でも平均気温が20℃と、1年を通して温暖な気候のため、いつでも海のアクティビティを楽しめます。ここで、西表島の押さえておきたい自然スポットを見ていきましょう!
西表島のおすすめスポット
西表島といえば、やはりおすすめは手つかずの大自然。海はもちろんのこと、山や川、滝に古代の自然が今もなお残り、「東洋のガラパゴス」とも呼ばれています。自然景観はここでしか見られないものばかり。訪れた際には、ぜひいろいろなスポットに出かけてみてくださいね。
独特の生態系を維持したまま現在に至る「西表島三峰」
View this post on Instagram
西表島は、標高469mの古見岳(こみだけ)、441mのテドウ山、420mの御座岳(ござだけ)の三山を中心に成り立っています。これら三峰は琉球諸島の中では標高が高く、太古の地球温暖化による海面上昇でも完全に水没することがなかったため、現在でも独自の生態系を維持しているといわれています。
- 沖縄県八重山郡竹富町
- 0980-82-9836(竹富町観光協会)
カヤック探索で人気のスポット「浦内川(うらうちがわ)」
浦内川は西表島の中央部分を流れる沖縄県内で最長の二級河川。満潮になると河口から約8km先の軍艦岩あたりまで海水が遡り、淡水と海水の混じり合う汽水域ができます。
特徴的なのは、河口付近にある大きな三角状の入り江にあるマングローブ林。オヒルギやメヒルギをはじめとした7種のマングローブをカヤックで探索できる人気スポットになっています。
- 沖縄県八重山郡竹富町字上原870(浦内)
- 0980-85-6154
迫力満点!沖縄県最大の滝「ピナイサーラの滝」
西表島の名スポット、ピナイサーラの滝。船浦湾に流れ出るヒナイ川の中流付近にあるこの滝は、落差がなんと50mと沖縄県最大!迫力満点の大きな滝です。
ピナイは「あごひげ」、サーラは「下がったもの」という意味の言葉で、滝の流れ落ちる様子が白いひげのように見えることからついた名前とされています。ピナイサーラの滝へ行くには干満を要チェック。満潮時にはカヌーや遊覧ボートで見に行け、干潮時には干潟を歩いて向かえます。
- 沖縄県八重山郡竹富町上原
- 0980-82-9836(竹富町観光協会)
トレッキングで人気階段状の「ゲータの滝」
ゲータの滝は、西表島北部にある階段状の滝です。「上段の滝」「中段の滝」「下段の滝」と3つの滝があり、滝に向かうまでには、岩を乗り越えて進んだり、急な坂にトライしたりと本格的なトレッキングを楽しめます。
上段の滝からは眼下に広がる原生林のジャングルと、遠くに八重山ブルーの海を一望。トレッキング達成のご褒美として最適です。途中、滝に打たれたり、滝の裏側に入ったりすることもできますよ。滝の水に濡れながらのトレッキングは爽快ですが、足元が滑りやすく危険です。滑りにくい底のフェルトシューズやヘルメットなど、装備を整えてからのチャレンジをおすすめします!
ほかにもガジュマルの木やヒカゲヘゴ、モダマなど西表島ならではの植物も堪能できます。一歩足を踏み入れたときのもわっとした熱気もぜひ楽しんでください。
- 沖縄県八重山郡竹富町上原
珊瑚のかけらからできた奇跡の島とも呼ばれる「バラス島」
バラス島は、西表島から船で10分、石垣島からは船で45分ほどの場所にある、珊瑚のかけらのみでできた島。珊瑚のかけらのみでできているのは北半球ではここだけなので「奇跡の島」と呼ばれています。島の白さと海の青さのコントラストは必見。
島の広さは、東西に約1km、南北に約0.3km広がるのみで大変狭く何もありませんが、周辺はダイビング、シュノーケリングスポットとして有名です。壮大な珊瑚礁や熱帯魚はもちろんのこと、タイミングが合えばウミガメが見られることもあります。
美しいサンセットを楽しめるスポットとしても有名です。上陸できるツアーもあるので、きになる人は、参加してみてはいかがでしょうか。だんだんと赤く染まっていく夕日は幻想的。とびっきりの思い出を作るのにぴったりの場所です。
西表島で出会える動植物たち
西表島には独自の進化を遂げた動植物が残されています。深い森にひとたび足を踏み入れれば、日本のほかのエリアのそれとはまったく違う様子に驚くことでしょう。ここで、西表島を代表する動植物を一部ご紹介します。
西表島の代表的な植物「マングローブ」
西表島といえば、マングローブが言わずと知れた代表的な植物。河口の海水と淡水が混じった汽水域に自生しており、呼吸根と呼ばれる根を地表に出して酸素を取り込んでいます。日本国内では鹿児島から沖縄にかけて7種(メヒルギ・オヒルギ・ヤエヤマヒルギ・ハマザクロ(別名マヤプシキ)・ヒルギダマシ・ヒルギモドキ・ニッパヤシ)のマングローブを見ることができます。
マングローブ林のある湿地の内陸に自生している「サキシマスオウノキ」
熱帯アジアや台湾、熱帯アフリカを中心に分布しており、マングローブ林のある湿地の内陸に自生していることが多いサキシマスオウノキ。この木の特徴は板根(ばんこん)と呼ばれる地表にまで出ている板状の大きな根。大きいものだと高さ2mにもなる個体も。先に紹介したピナイサーラの滝へ向かう途中の森でも見つけられます。
国の特別天然記念物「イリオモテヤマネコ」
1965年に西表島で発見されたイリオモテヤマネコは国の特別天然記念物。20世紀に入ってから発見された中型哺乳類はかなり珍しく、当時は世界的な話題になりました。
夜行性で、昼間は木や岩の穴の中などで過ごし、夜になるとネズミや鳥類、魚や甲殻類など多種多様な生物を餌として食べています。
地元の人でもめったに見ることがないイリオモテヤマネコですが、夜間に森の中を探索して会いに行くナイトツアーが催行されています。「西表野生生物センター」には剥製が展示されているので立ち寄ってみるのもいいかもしれません。
国の特別天然記念物で絶滅危惧種「カンムリワシ」
インドやタイ、中国南部に分布しているカンムリワシは、日本では石垣島と西表島でしか見ることのできない特別天然記念物。環境省のレッドリストに絶滅危惧種として登録されています。
湿地やマングローブ林に生息しており、名前の通り後頭部に冠のような白い羽毛が混じった羽が生えているのが特徴です。石垣島と西表島では、数年に一度、「カンムリワシ一斉カウント調査」が行われており、2012年時点では石垣島で110羽、西表島で78羽が確認されています。
火の鳥とも呼ばれ親しまれている「アカショウビン」
アカショウビンは、体の赤褐色がひときわ目立つ美しい鳥で、「火の鳥」の異名を持ちます。全長は27cmほどの鳩より少し小さいサイズで、カワセミの仲間。オスは朝夕や曇りの日に「キョロロロロー」と尻下がりの澄んだ高い声でさえずり、初夏の訪れを告げる鳥として親しまれています。
昔は農作業を行う際、鳴き声で作業時期の到来を判断したそうで、民謡にも登場するとか。ゴッカーロとも呼ばれることもあります。 川の近くの暗い場所を好んで生息し、低地から山地にかけて、樹木の生い茂った森林でよく姿が見られますが、西表島や竹富島では街中でも見かけることができます。電柱や電線の上を注意深く見てくださいね。
■関連記事
半日からでも大満足!西表島で挑戦したいトレッキングツアー10選
西表島で楽しめるオススメツアー4選
ここまで読んだら、あなたもかなり西表島に詳しくなっているはず!あとは実際に足を運んで、本物の西表島の大自然に触れてみましょう!西表島を満喫できるおすすめのアクティビティツアーを4つご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
1.日本最大級のマングローブを感じよう「マングローブカヤック」
「バジャウトリップ西表フィールドサービス」が主催する“マングローブカヤック1日コース”は、1日かけて日本最大級のマングローブ林の魅力を余すところなく満喫できる人気ツアー。
川幅が広く開放感抜群の本流から覆い茂るマングローブのトンネルまで、フィールドごとに変わる自然の表情をベテランガイドがわかりやすく解説。ツアー参加者1人ひとりが関心を持って自然と向き合うことをテーマに、西表島固有の動植物や独自の生態系について教えてくれます。
ツアーは小学4年生から参加可能なので、家族の思い出づくりに最適!もちろん1人での参加も可能。水着と飲み物だけ持参すればあとの道具は無料レンタルが用意されています。手軽に体験できるアクティビティは旅行者にはうれしいもの。
また、このツアーでは元料理人でもある代表ガイドの特製ランチが楽しめます。旬の地元食材を使ったおいしいランチを大自然の中でいただきましょう!
- 沖縄県八重山郡竹富町上原 上原港(西表島)
2.童心に返って冒険心を満たしたいなら「カヤック + ディープケイビング」
西表島でとっておきの探検をしたい人におすすめなのが、「西表島POLE POLE (ポレポレ)」の、“カヤック + ディープケイビング”ツアー。このツアーではまずカヤックでマングローブが群生する静かな川を探検し、その後、地底深くに存在する大規模な鍾乳洞の内部を徒歩で探検します。
スタートはカヤックから。日本最大級のマングローブ林をゆったりと楽しみましょう。人工の音は聞こえません。水音と、風が森を撫でる音や鳥たちの声を聞きながら進みます。
スタート地点に戻ったら、ランチを挟んでいよいよケイビングが始まります!底が見えない深い暗闇に足を踏み入れ進んでいくと、揺らめく光のカーテンや純度の高い鍾乳石が見られます。普段の生活では見られない世界に驚くこと間違いなしです。
小さな子ども連れのファミリーなら、3歳から参加でき、1グループだけの貸切で行われるファミリーコースがおすすめ。ほかの参加者に気を遣う必要がないのがうれしいところですね。
- 沖縄県八重山郡竹富町南風見 大原港(西表島)
3.朝時間を活用したい方に最適!&奇跡の島「バラス島」でのダイビング「早朝SUP+体験ダイビング」
旅先でも朝活したい人には、「西表島 ウォーターマン」の“早朝SUP+体験ダイビング”ツアーをおすすめします。日の出の時刻によって前後しますが、集合時間はおよそ6:00。早朝は比較的風が少なく、海は穏やかでSUPにぴったりです。
ツアーでは、安定性のある幅広のボードを使用した上で、ボードの乗り方からパドリングの仕方まで丁寧に説明してもらえるから、初心者でも気軽に参加できます。幻想的なサンライズを堪能したら、次はいよいよバラス島へのダイビングに出発です!
船に乗りダイビングポイントを目指します。わずかな距離なので船酔い等の心配はしなくて大丈夫。船上では、耳抜きの練習、呼吸の練習、水中サインの確認などダイビングを安全に楽しむための説明を丁寧にしてくれます。
ダイビングは、インストラクター1名に対して参加者2名の少人数制で行いますので、心強いですね。潜水時間は一般的な体験ダイビングより長めの50分ほど。エメラルドグリーンの海や色とりどりの珊瑚、かわいらしい熱帯魚を堪能できますよ。
- 沖縄県八重山郡竹富町上原 上原港
4.水遊びを堪能したい人におすすめ!「マングローブカヌー&キャニオニング体験コース」
西表島の大自然を五感で感じたいのなら、「風車」の“マングローブカヌー&キャニオニング体験コース”はいかがでしょう。カヌーやキャニオニングを水遊びメインで思いっきり楽しみたい人におすすめです。
陸上でパドリングのレクチャーを受けたら、カヤックで出発。使う機材は、安定性の高い2人乗りカヤック。ガイドもしっかりサポートしますので、初心者でも気軽に楽しめます。川も穏やかな場所が多いので、安心して進んで行ってくださいね。ジャングルの雰囲気や生き物の気配、マングローブでできた天然のトンネルを満喫してください。
ランチ休憩後、いよいよキャニオニングに出発です!必要な装備はすべて無料でレンタルできますので、動きやすい服装だけの準備で大丈夫。ツアー中には、沢下りだけではなく、グループで手をつないで水面に輪を作ったり、天然のプール(通称「オリンピックプール」)ではガイドがゲストを引っ張ったりとさまざまな遊びを体験できるのが魅力。
ガイドが天候や水量、参加者の年齢等を考慮した遊びを提案します。子どもから大人まで安心して楽しめるツアーで、家族全員の夏の思い出を作ってみては。
- 沖縄県八重山郡竹富町上原521 上原港
■関連記事
キャニオニング+1のツアーで秘境感たっぷりの西表島を1日満喫!
西表島と石垣島の地理関係
西表島から東に位置している石垣島は、諸島の中では、政治・経済・教育などの面で中心的存在。そんな石垣島からは、西表島への唯一のアクセス方法である定期船が運航しており、西表島の住民にとってなくてはならない島でもあります。また、宿泊施設も多いので観光に便利。日帰りで西表観光を楽しんで、石垣島に戻って泊まるという過ごし方もおすすめです。石垣島からのフェリーが停泊する港は、東西2か所。東部の“大原港(仲間港)”と西部の“上原港”です。
石垣島からの交通の拠点「大原港(仲間港)」
石垣島離島ターミナルから西表島東部にある大原港へは、距離も近く天候の影響を受けにくいため、1年を通して安定してフェリーが運航されています。石垣島離島ターミナルからは約35分~40分、1日15往復程度です。直行便のほか経由便もありますので、時刻表を確認してください。小浜島/竹富島経由の場合、約70~75分かかりますので、スケジュールに余裕を持って行動しましょう。 また、石垣空港から石垣島離島ターミナルまでは直行便含めバスがあります。朝9時~18時までは毎時2本以上運航されています。
西表の観光スポットへのアクセスが便利「上原港」
冬期になると海が荒れやすく、運休することも多い上原港ですが、西表の観光スポットへのアクセスは大原港に比べて便利なのが利点。観光フェリーでは石垣港まで片道約40分かかり、大原港より本数は減るものの、1日15~20往復程度運航しています。
西表島でアウトドアアクティビティを満喫しよう!
西表島は島内も周辺の海も魅力がいっぱい!せっかくなら長期でお休みを取って、石垣島に滞在して、両方の島を堪能しませんか?
今回紹介した以外にも、アウトドアレジャーの専門予約サイト「SOTOASOBI(そとあそび)」では、西表島の楽しいアクティビティを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
(編集部注*2016年7月26日に公開された記事を再編集したものです。)
家族で楽しめるアウトドアアクティビティ情報をお届け!
Instagram「そとあそび|SOTOASOBI」をフォローしよう
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
最新記事
ピックアップ
マンスリーチョイス
その他の記事
人気の記事