
水上スポーツの新定番!SUP(サップ)とは?必要な道具と適した服装 2022.06.12 SUP・パドルボード
ここ数年で知名度も人気も急上昇し、ウォータースポーツの新定番として注目を集めている「SUP(サップ)」。名前を聞いたことはあるけれど、実はどんなスポーツなのかよくわからない…なんて人もいらっしゃるのでは?
SUPとは「Stand Up Paddleboard(スタンドアップパドルボード)」の略称。その名の通りボードの上に立ち、パドルを漕いで水面を進んでいく新感覚のアクティビティです。
浮力が大きい専用ボードを使うため簡単に立て、性別や年齢を問わず初心者でもすぐに楽しめます。また、全身の体幹やバランス感覚を鍛えられることから、エクササイズとしての効果も期待できるのだとか。
今回はSUPの魅力や必要な道具、おすすめのSUPツアーについて紹介します。
【目次】
■SUPのルーツとは?
■SUPで使う道具とは?
- ボードにはどんな種類がある?
- パドルの選び方
■海や川、湖などそれぞれの場所の魅力を感じられるおすすめSUPツアー
- 横浜みなとみらいで都会的SUP|神奈川県
- SUPデビューにおすすめ!琵琶湖SUP|滋賀県
- 神の島・浜比嘉島でSUP!|沖縄県
- 幻想的な景色に包まれる早朝SUP!|東京都
- ロマンチックな宮古島サンセットSUP|沖縄県
- 満天の星のもとで安らぎSUP|沖縄県
- スキルが鍛えられる流水SUP|群馬県
- 石垣島のマングローブ林でSUPクルージング|沖縄県
■SUPの遊び方はいろいろ!
- SUPでヨガする癒やしの世界|神奈川県
- SUPでサーフィン!|鹿児島県
- モンスターSUPで楽しさ共有!|熊本県
- ハワイで人気のイルミネーションSUP|沖縄県
- 愛犬と水遊び!ワンコSUP|栃木県
<<安心して楽しめるSUPツアーの一覧を見る>>
SUPのルーツとは?
PIXTA
今や世界中で愛好者が増えているSUP。その歴史は諸説ありますが、発祥はサーフィンのメッカであるハワイ。1960年代にワイキキのビーチボーイたちが、観光客を乗せるアウトリガーカヌーのパドルを使い、ロングボードで波乗りを楽しんでいたのがルーツとされています。
また、さらに遡ること古代ポリネシア文明のころにも、板の上に立ち、カヌーのパドルを使って漕ぐというSUPの原点ともいえるスタイルが生まれていたそうです。
その後、サーフィン人気の高まりによって姿を消していましたが、SUPで巨大な波に乗るマウイのレイアード・ハミルトンやオアフのブライアン・ケアルラナなど、有名サーファーの登場によって1990年後半から再び注目を浴びることに。
水上を移動する手段としても有効な上、海だけでなく、湖や川でも楽しめることもあって、世界各地に波及し、爆発的な人気を呼んでいます。
SUPを楽しむにはどんな道具が必要?
SUPで使う基本的な道具は、ボードとパドル。そして、安全のための装備として「リーシュコード」は欠かせません。使用者の足に装着し、万が一海に落ちたときにボードが流れていかないように、ボードと使用者をつなぐ役割があります。
SUPに適した服装は、夏ならば水着。それ以外の季節は保温性のあるウェットスーツがいいでしょう。ウェットスーツを着ていれば浮力があるので水に落ちても安心ですが、それ以外で軽装の場合はライフジャケットや膨張式の緊急浮力体の装着は必須です。泳ぎの苦手な人はもちろん、泳げる人も過信せずにライフジャケットはマストアイテムと心得ておきましょう。
また、海の上での日焼けには要注意!水着には、UVカット効果のある長袖のラッシュガードやラッシュレギンス(伸縮性のある化繊素材のマリンスポーツ用ウェア)の着用がおすすめです。
SUPをする季節やシチュエーションに応じて、帽子やサングラス、水場で滑りにくいマリンシューズといった役立つグッズを用意しておけば万全です。
ボードにはどんな種類がある?
SUPボードは、素材によって大きく2種類に分けられます。
1つ目は、カーボンやグラスファイバー、木など硬い素材でできた「ハードボード」。水上でのしなりが少なく、直進性やコントロールのしやすさに長けているので、サーフィンやレースに向いています。衝突時のケガのリスクが高く、衝撃によって破損しやすい点がデメリットです。
2つ目は、PVCがメイン素材の、空気を入れて膨らます「インフレータブルボード」。空気を抜けば背負って持ち運べるほどコンパクトになり、保管もしやすいというメリットがあります。気軽に使えて便利なタイプですが、穴が開く恐れや、夏の炎天下に浜辺へ放置すると熱で破裂する可能性があるので注意が必要です。
また、SUPボードの形状はモデルによって異なり、用途はさまざま。スピード性を重視し細長く設計されたレースタイプや、ヨガやツーリングなどマルチに活躍する幅広で安定感のあるオールラウンドタイプなどがあります。目的に応じて、最適なボードを選びましょう。
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意外と重要!パドルの選び方
パドルにもいろいろな種類が存在します。素材にはカーボン、グラスファイバー、アルミニウムがありますが、大きな違いはその重量です。
カーボン製は、非常に軽くて丈夫なのでレース用に適しています。しかし、ほかの素材に比べて高価!アルミニウム製は最も耐久性が高く低価格なので初心者は購入しやすいのですが、重いのが難点です。耐久性、重さ、コストのいずれにおいてもカーボンとアルミニウムの中間に位置し、コストパフォーマンスに優れているのがグラスファイバー製。こちらはSUP初心者から中級者におすすめです。
また、パドルで漕ぐために一番重要なのが、自分にあった長さのパドルを選ぶこと。このサイズ選びを間違うと、うまくパドルをコントロールできず、漕ぐ際にムダな体力を使ってしまいます。一般的には身長と同じくらいかやや長めがいいといわれていますが、フィールドや漕ぐ距離、ブレードの形によっても最適な長さは変わってきます。
少し重くなりますが、長さを調整できるアジャスタブルタイプのパドルもおすすめ。ベストな長さのパドルでSUPを楽しみましょう!
海や川、湖などそれぞれの場所の魅力を感じられるおすすめSUPツアー
海、川、湖で楽しめるSUP。まずはその魅力を体験するために、必要な装備一式をレンタルできて、レクチャーもしてくれる手軽なツアーに参加してみませんか。体験する場所はもちろん、季節や時間を変えるだけでもSUPの楽しみは多彩に広がります。どんな絶景に出合えるのか、どんな感動体験が待っているのか。選りすぐりのSUPツアーをご紹介!
街中でもできるんです!横浜みなとみらいで都会的SUP|神奈川県
街中の風景も、少し視点を変えるだけで特別感たっぷりに様変わり!気負わずにSUPで非日常体験をしたい人におすすめなのが「水辺荘」が開催する“横浜Canal SUP”です。
ツアーは横浜市内の日ノ出町からスタートし、大岡川を下り、横浜みなとみらいエリアへ漕ぎ進みます。横浜ランドマークタワーや汽車道、赤レンガ倉庫といった横浜のシンボルをいつもと違った視点から眺めながらの水上散歩は、人混みからも開放されて、優雅な気分になれること間違いなし!
参加者の体格や技量に合ったボードを用意してくれるので、初めてSUPに挑戦する人だけではなく経験者までしっかり楽しめるのもうれしいポイント。ツアーには午前と午後の部があるので、観光やショッピングの予定に合わせて気軽に参加してみては?
- 神奈川県横浜市中区日ノ出町2-163-4 水辺荘
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SUPデビューは湖がおすすめ!琵琶湖SUPツアー|滋賀県
記念すべきSUPデビューにぴったりのツアーがこちら。京都・大阪方面から車や電車で好アクセスな「颯浮(サップ)~KYOTO SUP TRIP~」主催の“琵琶湖 白ひげサップ体験”です。
海や川に比べて水の流れや水面が穏やかな湖は、初めてSUPを体験するにはおすすめのフィールド。ゆったりと落ち着いた気分で水上練習ができるから、初心者でも安心です。
このツアーの魅力はなんといっても、抜群の透明度を誇る琵琶湖の西側で美しい絶景を堪能できること!太陽の光を浴びてアクアブルーに輝く湖面をツーリングしながら、湖中にそびえ立つ「白髭神社」の大鳥居を目指します。
歩いては決してアプローチできない鳥居をSUPでくぐれば、感動もひとしお!印象的なこの瞬間もガイドが写真撮影をしてくれるので、SUP初体験のステキな思い出を持ち帰りましょう。
- 滋賀県高島市鵜川1091 颯浮(サップ)~BIWAKO SUP TRIP~ 白ひげ浜店
やっぱり憧れはエメラルドグリーンの海!神の島・浜比嘉島でSUP|沖縄県
美しい海を堪能するのに、SUPはぴったり!ボードに立ち上がった時の高い視点から海を眺めると水面の反射が少なく、カヌーやカヤックなどに比べて水中を見やすいのが魅力の1つです。また、遠くの景色まで見渡して自然を楽しめます。
「シーカヤックおきなわ カモメのジョナサン」が開催する“美ら島海道・島冒険SUPツアー 浜比嘉島(はまひがじま)コース”の舞台は、沖縄本島のうるま市の東に浮かぶ離島・浜比嘉島(はまひがじま)。神の島と呼ばれており、海沿いに広がる複雑に入り組んだ石灰岩の断崖風景は荒々しくも美しく、琉球の創始者となる神々が住んだという伝説にふさわしい神聖さに満ちています。
このツアーで使用するのは、海でも漕ぎやすい安定感のあるハードボードと、カヤックで使われる直進性抜群のダブルブレードパドル。クルージングだけでなく、SUPの上に寝転んだり、座ってカヤックのように漕いでみたりと、海での自由時間に癒やされること間違いなし!ツアー中に上陸するビーチでは、塩工場やプチ青の洞窟見学といったお楽しみも待っていますよ。
- 沖縄県うるま市勝連比嘉1606-27 カモメのジョナサン浜比嘉店
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沖縄を遊び尽くす!SUPの魅力を大解説&おすすめツアーをご紹介!
幻想的な景色に包まれる奥多摩・白丸湖で早朝SUP!|東京都
リラックス効果も望めるSUPは、体験するロケーションも重要!「ぼちぼちアドベンチャーすその」が開催している‟奥多摩(白丸湖)早朝SUPツアー”では、東京のネイチャースポット・奥多摩にある静かな湖で癒やしのSUP体験を満喫できます。
ツアーの開始時間は早朝7:00。豊かな自然に囲まれた白丸湖の朝は、ひときわ神聖な雰囲気を感じます。朝靄が立ち込める幻想的な風景や、朝日がきらきらと湖面を照らす美しい光景など、その日の天候やコンディションで変わる湖の表情に注目です。
SUPの操作に慣れてきたら、ボードの上に寝転がってリラックスタイム。目を閉じると、水の音や鳥の声がそこかしこから聞こえてきて、まるで全身で自然の音を浴びているような感覚に!日ごろの疲れやストレスが浄化されていくようなひとときを過ごせます。
都心から約2時間でアクセスできる点も魅力の1つ。「ちょっと自然の中で癒やされたいな…」と思ったら、週末気軽に湖上散策を楽しみましょう!
- 東京都西多摩郡奥多摩町白丸48 ぼちぼちアドベンチャーすその 白丸ベース
サンセットをSUP上で眺める宮古島のロマンチックツアー|沖縄県
沖縄の離島の中でも大人気の宮古島へ出かけたら、ぜひ体験してほしいツアーがこちら。「日本の渚百選」に選ばれた佐和田の浜で「ボニート」が開催する“サンセットSUPツアー”です。
夕暮れ時の静けさが漂うマングローブエリアを、ゆったりとSUPでクルージング!途中で現れるマングローブのトンネルや水路など、冒険心をそそられるポイントも見逃せませんよ。SUPの上に寝そべったり、ヨガをしたりとリラックスしながら思い思いに楽しみましょう。
サンセットタイムに合わせてさらに漕ぎ進んでいくと、開放感のある海へと到着。まっすぐ伸びる水平線に夕日が落ちる瞬間を目の前に望める海上のポイントが、まさにあなたの特等席です。
空と海とがオレンジ色に染まり、自分自身も夕日に包まれて自然と一体になるような感覚に心動かされるはず!ロマンチックな思い出づくりにおすすめです。
- 沖縄県宮古島市伊良部字国仲103 ボニート店舗
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宮古島でSUPを満喫!おすすめツアーをタイプ別に紹介
西表島に広がる満天の星のもとで安らぎSUP|沖縄県
宮古島と並んで人気の離島・西表島にある「ウォータープレイヤーズ」では、満天の星のもとでSUPを楽しめる‟ナイトパドリング”を開催中!豊かな自然が織りなす西表島ならではの夜の風景をボードの上からゆっくり観賞できます。
ツアーは日没前の夕方からスタート。日の光があるうちにSUPの基本操作をレクチャーしてもらえるので、初めてでも心配は無用。日が落ちて真っ暗になるころには、思いのままにSUPを乗りこなせるようになっています。
月明かりを頼りに進むナイトパドリングは、日中のSUPとは大違い。水面に揺れる月の姿、水中でちらちらと光る夜光虫、今にも降ってきそうなくらいのたくさんの星たちが頭上に広がります。静かで穏やかながら、非日常的なシーンの連続に感動必至です!
SUPを漕ぐ距離が短い上、強い日差しにも当たらないので体力に自信のない人にもぴったり!SUP初挑戦はもちろん、西表島で忘れられない思い出作りをしたい人にもぜひおすすめしたいツアーです。
- 沖縄県八重山郡竹富町上原 上原港
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