冬の青森はこう楽しむ!おすすめ観光スポット&雪遊び体験11選 2022.12.18 スノーシュー 津軽・弘前・白神
山も海辺も街も雪に覆われる青森の冬。厳しい季節ですが、冬の青森には日本人の心を打つ風景があります。
白銀の白神山地、樹氷が山肌を覆う八甲田山、氷瀑が神秘的な奥入瀬渓流…、冬の青森に行かなければ出合えない絶景をはじめ、温泉や雪遊びなどの体験をピックアップしました。
防寒対策はばっちりに!気合を入れて臨めば、心震える旅になること間違いなし。冬に旬を迎える魚介類のおいしさも堪能できますよ。冬の青森の楽しみ方をご紹介します!
【目次】
1.弘前公園(弘前城)
2.マタギ文化を体験!白神山地トレッキング
3.鶴の舞橋
4.高山稲荷神社
5.八甲田山
6.酸ヶ湯温泉
7.奥入瀬渓流
8.氷上釣り&唐揚げ試食の貴重体験!ワカサギ釣り
9.星野リゾート 青森屋
10.八食センター
11.国の名勝を歩く!八戸トレッキング
<<青森県で体験できるアクティビティツアーの一覧を見る>>
1.冬ならではのライトアップと雪灯籠を見に行こう「弘前公園(弘前城)」
弘前(ひろさき)藩主・津軽家代々の居城で、江戸時代の建築で現存する天守としては東北唯一である「弘前城」。その敷地を整備したのが「弘前公園」です。
弘前公園といえば、なんといっても春の桜が有名ですが、冬に桜が咲いたような風景を楽しんでもらおうと始まったのが「冬に咲くさくらライトアップ」。桜の枝に降り積もる雪をライトアップすることで、まるで桜が咲いているかのように見えるというもの。12〜2月の間、毎日実施されるので、冬に訪れるならぜひ見ておきたい光景です。
満開の桜のように見える見頃は、12月下旬〜1月上旬、2月上旬〜中旬。雪の降り方によって満開だったり、桜吹雪だったり、さまざまな表情を楽しめますよ。
また、2月には「弘前城雪燈籠まつり」も開催!雪灯籠が約150基、ミニかまくらが約300基設置され、大雪像にはプロジェクションマッピングも投影。日没後には各所がライトアップされます。子供が遊べる雪の滑り台や雪遊びワークショップも登場するので、ファミリーで訪れるのもおすすめですよ。
弘前城は現在、石垣の修理工事を行なっており、天守がある状態の光景は見られませんが、春にも劣らない幻想的な冬景色を堪能してはいかが。
- 青森県弘前市下白銀町1
- 0172-33-8739(弘前市役所公園緑地課)
・開園時間:常時
・入園料:無料
[冬に咲くさくらライトアップ]
・開催期間:2022年12月1日〜2023年2月28日、日没〜22:00
[弘前城雪燈籠まつり]
・開催期間:2023年2月9〜12日、10:00〜21:00
2.マタギ文化を体験!雪化粧したブナの原生林へ「白神山地トレッキング」
青森県の南西部から秋田県にまがたる「白神山地」。原生的なブナの天然林が世界最大規模であることから、世界自然遺産に登録された人気スポットです。
春から秋にかけてがにぎわう時期で、主な楽しみ方はトレッキング。暗門の滝や十二湖、マザーツリーなどの見どころを巡るルートが設定されています。しかし、雪に覆われる冬はどうするのかというと“かんじき”を履いてトレッキングできるんです!
個人で雪山に入るのは困難。そこで「白神マタギ舎」が主催する“マタギ流雪の森トレッキングツアー”に参加しましょう。
マタギの文化を伝承する白神マタギ舎。マタギ専用のかんじきと木製の杖であるコナギを使用し、冬の白神山地を堪能するだけでなく、猟に向かうマタギの雰囲気やマタギの生活を追体験できるツアーでもあります。
ガイドに続いて山へ入っていくと、美しい冬の光景の数々が!霧が枝に凍りついた霧氷や動物の足跡、真っすぐに天へと伸びる杉の間からは明るい光が差し込みます。約4,000種の生き物が住む白神山地。運が良ければ、ニホンザルやカモシカ、ウサギ、テンなどの野生動物にも遭遇できるかもしれません。
ツアーの後半では斜面を滑って降りるのも楽しいですよ!ツアーは1グループごとの貸し切りなので、友人や家族と思いっきりはしゃぎましょう。
集合場所は、弘前市から県道28号(白神ライン)を進んだ先にある「道の駅 津軽白神」のインフォメーションセンター。JR「弘前」駅から車で約30分。弘前観光と併せて白神山地へ赴くのもいいですね。
- 青森県中津軽郡西目屋村神田219-1 道の駅・津軽白神インフォメーションセンター
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3.優美なアーチ橋と岩木山が作る絶景「鶴の舞橋」
弘前市やつがる市に接する鶴田町には、全長300mと日本一長い木造の三連太鼓橋「鶴の舞橋」があります。
橋が架かる「廻堰(まわりぜき)大溜池」は、別名「津軽富士」とも呼ばれる岩木山を望むことから、「津軽富士見湖」の愛称でも親しまれています。
鶴が舞う姿をイメージして作られたアーチ状の橋が優美で、背景にそびえる岩木山とともに1枚の絵のような光景を眺められます。冬には真っ白に雪化粧した幻想的な風景へと一変!
鶴の舞橋は“長い木の橋”であることから、長生きの橋といわれ、開運長寿のスポットでもあるとか。降雪時は足元に注意しながら渡ってくださいね。
1994年建造のこの橋は、老朽化によって2024年9月から3年をかけて大規模な改修工事に入る予定です。現在の橋を冬に堪能できるのは今冬が最後のチャンス!ぜひ足を運んでみませんか。
- 青森県北津軽郡鶴田町廻堰大沢81-150
- 0173-22-6211(富士見湖パーク管理棟)
4.千本鳥居が異世界へと誘う「高山稲荷神社」
つがる市北部の日本海を望む高台にある「高山稲荷神社」。境内の庭園に、竜が蛇行するかのように配置された朱色の千本鳥居があることで有名な神社です。
冬になるとずらりと並ぶ鳥居も周囲の木々も雪に覆われ、赤と白だけの世界に。この世とは思えないような空間に、足を踏み出してみましょう。鳥居の最奥には展望所があり、全景を眺められます。
高山稲荷神社の創建は鎌倉から室町時代にかけてと伝わり、五穀豊穣、海上安全、商売繁盛にご利益があるとか。境内には、高山稲荷神社の始まりである三王神社をはじめ、いくつもの社があります。厳かな雰囲気の中、参拝も忘れずに。JR五能線「五所川原」駅から車で約30分です。
- 青森県つがる市牛潟町鷲野沢147-1
- 0173-56-2015
・参拝時間:9:00〜17:00
5.厳しい寒さがもたらす自然のアートとスノーレジャーを堪能「八甲田山」
青森県の中央部にそびえる「八甲田山」。主峰の大岳は標高1,585mで、県最高峰である岩木山に次ぐ高さ。冬には日本海からの湿った北西風が多量の雪を降らせ、周辺は世界でも有数の豪雪地帯となります。
そんな八甲田山の冬の名物といえば“スノーモンスター”と呼ばれる樹氷!アオモリトドマツに氷点下の水蒸気がぶつかり、凍ることで徐々に大きくなっていくもので、例年の見頃は2月。八甲田山の西麓から「八甲田ロープウェー」に乗ると、上空から樹氷が織りなす自然のアートを堪能できます。樹氷を間近で見てふれられるスノーシューツアーも開催されていますよ。
八甲田ロープウェーの山頂公園駅がある田茂萢岳(たもやつだけ)を起点に、複数の滑走コースを展開する「八甲田国際スキー場」でスキーやスノーボードをするのもおすすめ!ロープウェーのほか、中腹までのペアリフトがあり、初級者から上級者まで楽しめす。津軽半島と下北半島の先に北海道まで遠望しながら滑走できるのは、八甲田山ならではです。
スキー場にレンタルはあるものの、帽子や手袋、ゴーグルは持参か購入が必要です。青森市街からは約40分の距離ですが、雪道の運転に不安がある場合は、JR「青森」駅から運行するバスやタクシーを利用しましょう。
- 場所の住所
- 017-738-0343(八甲田ロープウェー)
[八甲田ロープウェー]
・営業時間:9:00〜15:40(3月〜11月上旬は16:20まで)
・料金(往復):大人2,000円、小学生700円、未就学児無料 ※6回券、11回券、シーズン券あり
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6.江戸時代から続く湯治場で温まる「酸ヶ湯温泉」
八甲田ロープウェーの山麓駅から国道103号を南下すること車で約10分。「酸ヶ湯(すかゆ)温泉」は、環境大臣が指定する国民保養温泉地の第1号である名湯。約300年の歴史があり、湯治場として栄えました。版画家・棟方志功も酸ヶ湯温泉で湯治をしながら作品を彫ったそう。
酸ヶ湯温泉といえば、160畳もの広さがある混浴の大浴場「ヒバ千人風呂」が有名。ヒバ造りの大空間の中、湯に身を沈めていると、まるで古の時代にタイムスリップしたかのような気分になります。混浴はちょっと…という人も大丈夫!男女別の「玉の湯」でゆったりと温泉を満喫できますよ。
酸ヶ湯温泉の5つの源泉はすべて酸性硫黄泉で、療養泉として効能が認められたもの。看護師資格を持つ温泉療養相談員が常駐してるので、健康チェックや入浴方法などを相談できます。
入浴後はサロンで休んだり、食事処でおなかを満たしたり。もちろん宿泊もできますが、日帰りで利用するなら個室を貸切できる日帰り湯治プランもおすすめ。前日までに予約すると、青森駅から無料送迎バスを利用できます。
- 青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50
- 017-738-6400
[日帰り入浴]
・利用時間:7:00〜18:00(玉の湯は9:00〜17:00)
・入浴料:大人1,000円、小学生500円
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