東京五輪まであと5年!知ればもっと面白くなるオリンピックのカヌー競技で期待の日本選手 2015.10.14 カヌー・カヤック
2016年のリオデジャネイロオリンピックまであと1年を切り、カヌー競技の日本代表選手が続々と決定してきています。
これを知ればもっと面白くなる! リオデジャネイロオリンピックだけでなく、2020年の東京オリンピックでも活躍が期待される日本のカヌー競技の選手をご紹介します。
75年の歴史を持つ日本のカヌー競技。日本選手の国際競技力が年々上昇中
日本におけるカヌー競技は、1940年に開催が予定されていた第12回オリンピック東京大会の準備のため、第11回ベルリン大会のボート競技選手団がドイツ製のカナディアンカヌーとカヤックの船を持ち帰ったのをきっかけに行われるようになりました。
1940年の東京大会は結局日中戦争の影響などから実現されませんでしたが、1964年に開催された第18回オリンピック東京大会以降、日本が参加しなかった1980年のモスクワ大会を除いて毎回選手を派遣。
日本人のメダリストは未だ現れていませんが、2008年の北京オリンピックでは、スラローム女子シングルで竹下百合子選手が4位に入賞するなど、日本のカヌー競技史上最高の成績を記録しました。
世界選手権やワールドカップでも上位に入賞したりと、日本選手の国際競技力が年々高まってきており、2020年の東京オリンピックでも活躍が期待される選手が多数存在します。
スラロームでメダルが最も熱望される羽根田卓也選手は3大会連続出場が決定
「オリンピックだけでなんと16種類も!カヌーの競技種目まとめ」の通り、オリンピックのカヌー競技には、流れのない河川や湖などの静水の直線コースを同時にスタートし、ゴールまでのタイムを争う「スプリント」、急流に18~25個設置されたゲートを決められた順番にくぐりながら、ゲートを通過する技術とゴールまでの所要時間を競い合う「スラローム」という大きく2種類の競技があり、乗る船やコースの距離によって細かく種目が分かれています。
スラローム競技でメダルが最も熱望されているのが、2012年ロンドンオリンピック7位の羽根田卓也選手。9月20日、カヌーのスラローム世界選手権最終日がロンドンで行われ、男子カナディアンシングル準決勝で16位となり、国別10位以内を確保して、リオデジャネイロオリンピック出場枠を獲得しました。
日本カヌー連盟はこの世界選手権で出場枠を得た日本人最上位選手をオリンピック代表にするとしており、28歳の羽根田選手は、北京、ロンドンオリンピックに続き、3大会連続でオリンピック代表に選出されることになりました。
2014年の世界選手権では5位、同年の仁川アジア大会では金メダルを手中にするなど、数々の輝かしい成績を収めてきた羽根田選手は、スロバキアのコメニウス大大学院の3年生でありながら、日本のカヌー競技の第一人者に成長。近年の好成績からしても、リオデジャネイロオリンピックで上位に入賞する期待大です。
異例の兄妹でのリオ五輪出場を決めた矢澤一輝選手には善光寺僧侶という顔も
今回のカヌーのスラローム世界選手権で、男子カヤックシングルで国別12位となった矢澤一輝選手、女子カヤックシングルで国別15位の矢澤亜季選手は、異例の兄妹揃ってのオリンピック出場が決定しました。
羽根田選手と同様、3大会連続で五輪出場を果たした26歳の矢澤一輝選手は、2010年の広州アジア大会で銀メダルを獲得、ロンドンオリンピックで9位になった後、約2年前に出家し一旦国際大会から退きましたが、2015年4月の全日本スラローム大会で優勝してオリンピックへの再挑戦を決意。
現在は出身地長野県の善光寺の僧侶という顔も持つ異色の選手で、比叡山で修行を積むなどして鍛えた強い精神力と過去の経験がいかにカヌー競技に反映されるか、大変注目されます。
妹の矢澤亜季選手は五輪初出場。他にも五輪出場が望まれる選手が続々!
小学3年生から兄とカヌーの練習を行っていたという妹の矢澤亜季選手(23)は、今度のリオデジャネイロ大会が五輪初出場。2014年の仁川アジア大会で銅メダル、同年のワールドカップ10位、日本選手権4連覇の経験を持つ若手のホープです。
他にも、スプリント競技・男子カナディアンシングルの種目で、ロンドンオリンピックで28年ぶりに決勝に進出し8位となった阪本直也選手など、リオ五輪出場が望まれる選手は数多く、今後の動向から目が離せません。
日本カヌー連盟は、11月4日から8日までインドネシアで行われるアジアカヌースプリント選手権大会・リオデジャネイロオリンピックカヌースプリントアジア大陸最終予選大会において、まだ出場枠が決まっていない種目で1位となった選手を代表に選出すると定めています。注目しておきましょう。
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