自然とともに生き、働くリバーガイドの暮らしとは?【SOTOASOBI職業図鑑】 2019.05.14 ラフティング 水上(みなかみ)

川で体験するアウトドアレジャーの安全・安心を支えるリバーガイド。多くが移住者であるリバーガイドがどうやって地域で暮らしているのか、アウトドアの聖地・群馬県みなかみ町でリバーガイドとして活躍する小柿剛さんに話を聞きました!

"そとあそび"に携わる仕事人に迫る【SOTOASOBI職業図鑑】の第1弾は、川でのアウトドアレジャーをサポートする「リバーガイド」。

都会でのバイト生活を経て、数々のリバーアクティビティを体験できる群馬県のみなかみ町に移住した小柿剛(こがきごう)さんに、リバーガイドの仕事やライフスタイルをお聞きしました。

小柿さんは現在、みなかみの老舗アウトドア会社である「マックス」でマネージャーを務める、みなかみにおける川遊び界のレジェンド。20数年のキャリアを積んだ先達です。

連載6回目となる最終回は、多くが移住者といわれるリバーガイドが、どうやって地域になじんでいるのか、どのような暮らしをしているのか紹介していきます。

町としてアウトドアを盛り上げるみなかみは、移住しやすい環境が整っていました。

【第1回】リバーガイドの仕事とは?
【第2回】リバーガイドの魅力は?
【第3回】リバーガイドになるには?
【第4回】リバーガイドに向いている人はどんな人?
【第5回】リバーガイドの雇用形態と報酬事情は?
【第6回】リバーガイドの暮らしとは?

仲間との共同生活を経て、移住もスムーズ!自然とともにあるリバーガイドの暮らし

リバーガイドになるためには、川の性質を覚え、安全にツアーを催行できるよう技術を身に付けるトレーニングを受ける必要があります。みなかみの場合は2〜3ヶ月かけてみっちりトレーニングをするそう。

 −トレーニング中は一般企業でいえば試用期間に当たると思うのですが、住居や食事はどうされていますか?

「通称“ガイドハウス”と呼ばれる家を提供しています。食事に関しては自炊。イメージとしてはシェアハウスで生活するような感じです。某テレビ番組のようにきれいではありませんが(笑)。

日中は川でトレーニングをして、終わったら『疲れたね』『今日はここができたね』なんて話をしながら仲間や先輩と食事をして。時にはお酒を飲んで。たっぷり寝たら翌朝また川に向かう。そんな生活です」

仕事仲間と共同生活を送りながら互いに技術を磨いていくのは、楽しそうですね。

 −ガイドハウスにはずっと住めるのですか?

「住むことはできますが、正式にガイドになると部屋のサイズに応じて家賃は発生します。彼女ができたり、結婚したり、ライフスタイルの変化によってガイドハウスを出てアパートなどを借りる人もでてきます。

みなかみはスキー場がオープンする冬だけ働きに来る人、逆にリバーガイドのように冬だけいない人間もいます。さらに温泉地ということもあって、通常の2年契約ではなく期間限定で部屋を貸してくれる物件も多いんです。

家賃は都心に比べたら格段に安くて、1LDKのアパートでも月40,000円ほど。駐車場代はもちろんタダ。ガイドハウス以外に住むのもハードルは低いですね」

PIXTA

 −リバーガイドに対して、みなかみ町から住居の提供や補助金などのサポートはありますか?

「ガイド対象のサポートはないですが、みなかみ町としては移住を推進しているので、補助金を受けて空き家を借りたり、買ったりできるサポートはあります。

ガイドが定住して、結婚して子供ができるというのは町としても大歓迎なんです。今、みなかみでは親がアウトドア関係の仕事をしているお子さんが増えていますね」

過疎化が進みつつも、アウトドアを仕事とする親とその子供が少しずつ増えているみなかみ。百名山に数えられる谷川岳がそびえ、日本最大の流域面積を誇る利根川が流れる町ならではの光景かもしれません。

 −20数年この地に暮らしてみて、みなかみ町の魅力はどんなところだと思いますか?

「1つは極端な田舎ではないこと。交通の便が良くて、沼田市に行けばだいたいの日用品はそろいますし、前橋市・高崎市まで足を延ばせばイオンなどの大型商業施設もあります。車があれば高速を使って1時間もかかりません。東京に出るのも新幹線を使えば1時間ちょっとで、意外と不便じゃない。

でも、自然がたくさんあって四季をすごく感じられる。冬は雪が降って除雪が大変ですが、そのおかげで私たちは雪を使ったアウトドアのガイドができる。

春はやっぱりわくわくするんです。芽吹きがあって、新緑の山がきれいで。やっぱりこの町で暮らしてきて良かったなと思います」

アクティビティができるほどの川が流れる地域であれば、豊かな自然が広がるはず。季節ごとの風景を慈しみ、肌で感じる生活は、地方における不便さを忘れてしまうほど素晴らしいものになるでしょう。

自然とともに生き、働くという憧れのライフスタイルを、リバーガイドならかなえられるかもしれませんね。

ラフティングガイドの仕事を間近に見られるツアー

そもそもラフティングって何?って思っている人は、一度、“半日ツアー”を体験してみてください。所要時間は約3時間ほどですが、川遊びの楽しさにふれられるはずです。

春は雪解け水による増水でよりスリリングなラフティングを、夏は川遊びを交えた盛りだくさんなラフティングを楽しめます。

ぜひ小柿さんのガイドでその仕事ぶりを間近で見てください!分からないことがあったら、どんどん聞いてみるのもいいかもしれません。丁寧に教えてくれるはずですよ。

主催会社:マックス
  • 群馬県利根郡みなかみ町大穴54-2 「マックス」大穴ベース

リバーガイドの魅力や面白さをもっと知ろう!

トレーニング中やガイドになりたての頃は共同生活を楽しみ、自分のライフスタイルが見つかったら町に定住する。そうやって地域に溶け込み、自然とともに暮らしていくリバーガイド。

移住は住居探しやコミュニティへの参入などクリアすべき課題もありますが、リバーアクティビティが観光として根付いているエリアならそれほど難しくないかもしれません。

リバーガイドの仕事や魅力、リバーガイドに興味を持つ人へ小柿さんからのメッセージは詳細記事にまとめています。ぜひリバーガイドの世界をじっくりのぞいてみてください!

詳細記事>>「川でのアクティビティを支えるリバーガイドの仕事まとめ【SOTOASOBI職業図鑑】

(取材:木村雄志 文:松尾ちはる)

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