【伊豆諸島】知られざる東京の離島5選!近いのに秘境感たっぷり! 2018.08.27 東京都
東京の離島といえば真っ先にどの島を思い浮かべますか?伊豆諸島のなかでも面積、人口ともに最大規模を誇る伊豆大島はご存じの人も多いことでしょう。
都内から船や飛行機で行ける離島は、実はたくさんあるんです。「ここは本当に東京なの!?」と疑いたくなるくらい、いずれも手つかずの自然に恵まれ、独自の生態系や文化をもった魅力的な島ばかり。
今回は、意外と知られていないけれど、絶対1度は行ってほしい東京の離島を5つ厳選しました。都会の喧騒を忘れて、のんびりと島時間を過ごしたい人はお見逃しなく!
【目次】
- 1.“椿の島”と呼ばれる「利島」
- 2.異国感たっぷりの「新島」
- 3.リアス式海岸が美しい「式根島」
- 4.神々が集った伝説の残る「神津島」
- 5.イルカが住む秘境の島「御蔵島」
1.ヤブツバキに覆われた島!満天の星空も魅力の「利島」
伊豆諸島の中で大島に次いで2番目に東京から近い、こんもり緑に覆われた円錐形の島が「利島(としま)」です。周囲約8km、人口も320人とこじんまりとしています。
島面積の約8割がヤブツバキの原生林で、その数なんと20万本!椿といえば大島を連想しますが、実は利島の椿油の生産量は日本一!冬から早春にかけて島全体に椿の花が咲き誇る、まさに“椿の島”なのです。
目立った観光スポットはありませんが、アウトドアアクティビティを満喫するにはもってこい。これまで海では釣りやダイビングがメインだったところ、近年は利島周辺に野生イルカが住みついたことで、イルカと一緒に泳ぐ“ドルフィンスイム”が人気となっています。
お椀を伏せたような形の標高508mの「宮塚山」はトレッキングにおすすめ。山頂にある展望台からは、富士山や伊豆半島の絶景が見渡せます。そしてなんといってもお楽しみは、満天の星空!見たこともないような無数の星が織りなす天然のプラネタリウムは、生涯忘れられない光景となることでしょう。
- 東京都利島村
アクセス:竹芝桟橋より高速船で約2時間20分/羽田空港より大島へ飛行機で約35分、ヘリに乗り換えて約10分
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2.サーファーの聖地!異国感たっぷりの「新島」
利島から南へ約16kmに位置する「新島(にいじま)」は、コバルトブルーの海と白い砂浜とのコントラストが美しい島。コーガ石で彫られたモヤイ像をあちこちで見かけ、古代ギリシアの神殿をイメージさせる「湯の浜露天風呂」があるなど、異国っぽさと島ならではの素朴さが融合した不思議な雰囲気が漂っています。
新島はサーフィンのメッカとして有名で、世界大会が開催されるほど。なかでも「羽伏浦(はぶしうら)海岸」は太平洋からのパワフルなビーチブレイクが期待できるとあって、たくさんのサーファーを魅了しています。「新島村博物館」では、新島独自のサーフィン文化の変遷や国内外から集めた草創期のサーフボードを展示。これは一見の価値ありです。
流罪地ゆえに多く点在する史跡や、ガラス製作体験ができる「新島ガラスアートセンター」、羽伏浦海岸の白砂を使った天然砂むし風呂など、ほかにも見どころ満載!観光スポットを巡りながら、自転車で爽快に走るのもおすすめです。
- 東京都新島村
アクセス:竹芝桟橋より高速船で約2時間20分/調布飛行場より小型飛行機で約35分
3.自然が作り出した芸術!美しいリアス式海岸が広がる「式根島」
新島から南西へ約8km。連絡船で約15分の距離にある「式根島(しきねじま)」は、自然の芸術品ともいわれる風光明媚なリアス式海岸が続く島です。豊かな海の恵みや火山島ならではのダイナミックな自然、海岸沿いに湧き出る温泉など、周囲12kmと小さいながらも魅力がぎゅっと詰まっています。
そんな式根島を愛した著名人として有名なのが、歌人の与謝野晶子。昭和13年に島を訪れた際に詠んだ歌が、歌碑となって設置されています。
島内にある4つの海水浴場は、入り江で波が穏やか。釣りやダイビング、シーカヤックなど海遊びには絶好のスポットです。中でも特筆すべきは「泊(とまり)海水浴場」。透明度が抜群で、まぶしいほどの白砂が広がる扇型のビーチは、思わず息をのむほどの美しさ!
マリンアクティビティで体が冷えてしまったら、野趣あふれる海中温泉でゆっくり温まりましょう。「地鉈(じなた)温泉」や、「足付(あしつき)温泉」など、泉質や効能もさまざまな温泉が楽しめます。水着があれば、24時間いつでも無料で入りたい放題!温泉巡りをしながら満天の星空を眺める、そんなぜいたくな体験をしてみませんか?
- 東京都新島村
・アクセス:竹芝桟橋から高速船で約3時間/調布飛行場より小型飛行機で新島へ35分、連絡船に乗り換えて約15分
4.神々が集った伝説の残る神秘的な島「神津島」
式根島から南西に約10km、伊豆諸島の有人島の中では最も西に位置する「神津島(こうづしま)」。太古の昔、伊豆諸島の神々が神津島の「天上山」に集まって、水の分配について話し合ったという「水配り伝説」が残る島で、そんな神々の力を感じずにはいられない水にまつわる神秘的なスポットが盛りだくさん。
まず神津島に降り立ったら、多幸湾にある「東京の名湧水57選」に選ばれた「多幸湧水」をマイボトルに汲みましょう。それを持って訪れたいのは、神々が集結したといわれる天上山。標高572mのトレッキングに適した山で、頂上にある「不動池」は雨水が貯まるとハートの形に浮かび上がり、パワースポットとして密かな人気を呼んでいます。
奇岩と絶壁に囲まれた入り江の「千両池」は、秘境感あふれる穴場。言葉では言い尽くせない美しい紺碧の絶景が広がります。眺めるだけでなく、シュノーケリングや釣りを楽しめば、さらに思い出に残る時間が過ごせること間違いありません。
神津島は宿泊施設が限られているため、必ず事前に予約しておきましょう。
- 東京都神津島村
・アクセス:竹芝桟橋より高速船で約3時間45分/調布飛行場より小型飛行機で約45分
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5.東京の秘境!世界有数のイルカの生息地としても有名な「御蔵島」
東京から南へ約200km。豊かな緑と水に満ちあふれ、人口はわずか300人ほどという秘境の島「御蔵島(みくらしま)」。世界有数の野生イルカの生息地としても有名で、貴重な動植物を守るためのエコツーリズムが盛んです。
御蔵島周辺には、100頭を超える野生のミナミハンドウイルカが住んでいます。船の上から間近に観察したり、イルカと一緒に泳ぐドルフィンスイムで夢のようなひと時を過ごしたりと、3月中旬から11月中旬までドルフィンウォッチングを満喫できます。
山と森を楽しみたいなら、専門ガイドの同行が必須。島の中央にそびえる標高851mの「御山(おやま)」を中心に設定された、10余りのハイキングコースを歩きましょう。伊豆諸島を代表する常緑広葉樹のスダジイや御蔵島特産のツゲなど、樹齢数百年から数千年を経てきた巨木の森が点在。中でも大人気の幹周り14mの巨樹「御蔵島の大ジイ」は、目の前に立つだけでもパワーがもらえそう!
丸い形をした御蔵島に入り江はなく、波の影響を受けやすいため船の接岸が難しく、欠航も少なくありません。日帰りでの上陸は難しいので、必ず宿泊先を確保してから遊びにいきましょう。島内にはホテルタイプから民宿まで7軒の宿泊施設と、村営のバンガローがあります。
- 東京都御蔵島村
・アクセス:竹芝桟橋より大型客船で約7時間30分/羽田空港から八丈島へ飛行機で約55分、ヘリに乗り換えて約
25分
秘境感あふれる東京の島々へ遊びに行こう!
離島へ行くとなるとアクセスが大変と感じるかもしれませんが、今回紹介した東京の離島へは乗り換えが少なく、シンプルなのがうれしいところ。
一番遠い御蔵島でも飛行機とヘリを利用して約90分で到着できるので、気軽に訪れることができます。しかし注意しなければいけないのは、島での宿泊先。快適な離島旅を叶えるためにも、必ず事前に予約しておきましょう。
今回の記事では紹介していませんが、同じく東京の離島である伊豆大島では、ガイド付きで満足度の高いアウトドアレジャーのツアーが楽しめます。アウトドアレジャーの専門予約サイト「SOTOASOBI(そとあそび)」でぜひ検索してみてくださいね。
(文:Miki Watari)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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