トレッキングで世界遺産・屋久島の自然を体感しよう! 2017.03.03 トレッキング 九州・沖縄
鹿児島県の屋久島といえば、日本で初めてユネスコの世界遺産に登録されたことでも知られる自然豊かな離島。
屋久島の自然を存分に味わいたいなら、断然トレッキングツアーがおすすめ!今回は、屋久島トレッキングの魅力からおすすめツアーまで、気になる内容について詳しくご紹介します。
屋久島ってどんなところ?
九州本島から南へ約60キロ離れた場所に浮かんでいる、五角形のような形をしている屋久島。鹿児島県内の島としては奄美大島の次に大きな島です。
島のほとんどが山地であり、約90%は森林という独特な地形を持つ屋久島。中央部にそそり立つ標高1936mの宮之浦岳を含む、島の面積約21%相当の特に自然豊かなエリアが、ユネスコ世界遺産に登録されました。
一年を通して温暖な気候で、一番寒い1~2月の平均最低気温でもやっと10度を切るくらいの暖かさ。さらには、海からの湿った風が標高の高い山々にぶつかる事で雨雲ができやすく、雨が多いことでも有名です。
「屋久島は月のうち、三十五日は雨」と言われるほどの降雨量を誇り、屋久島の総降雨量は6月だけでなんと700㎜以上!東京の一番多い月でも200㎜程度ですから、その多さは歴然です。
しかし、この大量の雨のおかげで豊かな流水な湧水に恵まれ、美しい自然が作れられているのも事実。宮之浦岳を流れる清らかな水は、名水百選にも選ばれています。
屋久島の見どころ
そんな屋久島の見どころは何といっても独自の生態系を保っている、豊かな自然環境。
温暖な気候のエリアでありながら、屋久島にある山々は標高が高いため、山頂付近の平均気温は6~7度とかなり低く、雪が降り積もることも。そのため、亜熱帯から亜寒帯地域に自生している様々な種類の植物を見ることができる特殊な環境となっています。
海岸付近の低地ではガジュマルなどの南国で見ることができる植物が自生しており、標高1000m辺りは島の代表的な植物・屋久杉やモミの木などの温帯林、さらに山頂付近の1600m以上になると、笹に覆われた風景が広がります。
それに反して動物たちの種類はとても少なく、野生の哺乳類としては大きいものではヤクザルやヤクシカ、小さいものだとネズミやイタチの他、コウモリが数種類いる程度。海に囲まれ、外来種が侵入してくる機会がほとんどない島ならではの特徴です。
シカの天敵となるクマなどの危険な肉食動物もいないため、人間も安心して島内の散策を楽しむことができるというメリットもあります。
屋久島を堪能したいならトレッキングツアーに参加すべし!
屋久島内には観光客が散策を楽しむことができるよう、整備された登山道やトレッキングコースがいくつもあります。
しかし、ただ周辺を眺めながら散策するだけでは、屋久島の自然の魅力を十二分に堪能できているか微妙なところ…。それに加えて、あまりトレッキングの経験や体力が無い方にとっては、初めての山道に苦労してしまう可能性も出てきます。
「途中で疲れちゃって、目的の屋久杉まで辿り着けなかった…」「予定のコースは全て歩けたけど、後半は辛くてあまりいい思い出が無いかも…」なんて残念な事にもなりかねません。
トレッキングツアーに参加する形なら、屋久島の知識に長けたガイドが同伴してくれるので、屋久島独自の自然の成り立ちや、見どころなどを余すところなく教えてもらえ、ツアーが終了する頃にはすっかり屋久島に詳しくなっているはず!
さらに、ツアーは基本的には貸切のプライベートツアーになるため、コース内容についての希望も聞いてくれ、参加者のペースに合わせて案内を進めてくれるのも魅力の一つです。
はじめての屋久島観光なら、まずはトレッキングツアーで無理なく楽しく、屋久島の大自然をじっくりと体感しましょう!
おすすめ屋久島トレッキングツアーをご紹介!
最後に、屋久島でトレッキングツアーを開催している”屋久島ガイドツアー”で人気のコースをいくつかご紹介!ぜひ屋久島旅行の計画を立てる際の参考にしてくださいね!
樹齢数千年を誇る巨木を観察!縄文杉トレッキング
「屋久島といえばこれ!」といわれるほどの代表的な植物、”屋久杉(ヤクスギ)”。中でも樹齢4000年以上とも言われている最大級の屋久杉”縄文杉”は、屋久島に来たなら必ず見ておきたい世界遺産といえます。
”縄文杉トレッキングコース”は、そんな縄文杉を日帰りで気軽に見に行ける人気ナンバーワンのツアー!縄文杉だけでなく、押さえておきたい屋久島の見どころもチェックできるおすすめのコースです。
日帰りとは言え、縄文杉には森の奥深くまで入らないと出会うことができません。このコースでは休憩を取りながら自分のペースに合わせて進めるよう、約13時間とたっぷりと時間を取ってあります。
道中では苔むした大地の広がる場所に足を踏み入れたり、屋久杉に実際に触れて、そのしっとりとした独特な肌触りを確かめたりと、初めての体験がいっぱいです!
そして最後に長い時間をかけてやっと辿り着いた縄文杉の姿は感動もの!貴重な世界遺産のため、実際に触れることはできませんが、その神秘に溢れた圧倒的な存在感は本物です。通常のトレッキングでは味わうことのできない達成感を味わうことができますよ!
■ 基本情報
・名称:屋久島ガイドツアー 屋久島トレッキングツアー
・コース名:【屋久島といえばこれ!樹齢数千年を誇る巨木】縄文杉トレッキング ◆写真つき
・集合場所:鹿児島県熊毛郡屋久島町原 屋久杉自然館 ※宿泊先への送迎が基本
・アクセス:宿泊先からシャトルバス乗り場まで送迎(要予約)
・参加条件:9歳以上
・開催期間:通年
・料金:14,350円~
苔むした神秘の森へ…白谷雲水峡トレッキング
縄文杉と並ぶ、屋久島での人気スポットといえば、”白谷雲水峡”。白谷雲水峡は屋久島北部を流れている宮之浦川の支流・白谷川の渓谷。九州を代表する渓谷の一つでもあり、1年を通して多くの観光客が散策に訪れています。
そんな白谷雲水峡の見どころを隅々まで探索することができる、”白谷雲水峡トレッキング”は、やはり屋久島ガイドツアーでも人気の高いコースとなっています。
白谷雲水峡は、屋久島の豊富な豊富な雨水により浸食された大きな花崗岩(かこうがん)が並んでおり、それらをはじめとした木や地面など全てが美しい緑の苔に覆われた、別世界のような光景が魅力。
あの世界的にも有名な映画、「もののけ姫」のモデルになった場所とも言われています。
ツアーのクライマックスは太鼓岩から望む絶景を堪能!雨水によって形作られた、大きな花崗岩の”太鼓岩”に座って、九州最高峰の山々の連なる風景を眺めていると、今までの疲れも吹き飛んでしまいます。
屋久島に詳しいガイドより、白谷雲水峡の成り立ちやこれまでの歴史についての詳しい話もツアー中に聞くことができるので、風景を楽しむだけではなく、より深い部分まで知りたい方にはおすすめ。
ツアー時間も約7時間半と、屋久島ツアーの中では短めなので、体力に自信のない方も気軽に体験できますよ!
■ 基本情報
・名称:屋久島ガイドツアー 屋久島トレッキングツアー
・コース名:【苔むした神秘の森へ足を踏み入れよう!】白谷雲水峡トレッキング ◆写真つき
・集合場所:鹿児島県熊毛郡屋久島町 白谷雲水峡入り口駐車場 ※宿泊先への送迎が基本
・アクセス:宿泊先からシャトルバス乗り場まで送迎(要予約)
・参加条件:6歳以上
・開催期間:通年
・料金:12,550円~
雲上の絶景を見に行こう!黒味岳トレッキング
黒味岳(くろみだけ)は宮之浦岳と永田岳とあわせて屋久島三山と呼ばれている、島の代表的な山のひとつ。宮之浦岳、永田岳と同様、中央の山岳付近は世界遺産の森林生態系保護地域保存地区に指定されています。
黒味岳登山道には、樹齢1000年を超える大きな屋久杉”淀川大杉”や、標高1640mに広がる湿原”花之江河(はなのえごう)”などの見どころが満載。様々な高山植物が自生しており、季節によっては可愛らしい花を楽しむこともできます。
”黒味岳トレッキング”コースは、この黒味岳の見どころを巡りながら頂上を目指す内容になっており、比較的少ない負担で素晴らしい屋久島の山々のパノラマの風景を見ることができるおすすめのツアー。
数時間かけて山を登ると、空に向かって伸びるように突出した岩が出迎えてくれます。このそびえ立つ山が黒味岳の山頂。岩のてっぺんに登って周囲を見渡せば、気分は最高です!
天候によっては、岩の上からは雲をまとった山々の姿を見られることも。山頂から雲を見下ろせば、まるで仙人になった気分?!黒味岳での体験は、どれも忘れられない思い出になること間違いなしです。
■ 基本情報
・名称:屋久島ガイドツアー 屋久島トレッキングツアー
・コース名:【雲上の絶景を気軽に楽しめる!オススメのツアー】黒味岳トレッキング ◆写真つき
・集合場所:鹿児島県熊毛郡屋久島町 淀川登山口 ※宿泊先への送迎が基本
・アクセス:宿泊先から送迎(要予約)
・参加条件:9歳以上
・開催期間:通年
・料金:14,350円~
いかがでしたでしょうか?!今回は屋久島トレッキングツアーの魅力についてお伝えしましたが、世界遺産・屋久島の魅力を知るには、自分自身の足で歩いて、実際に目で見て触れて確かめるのが一番!
ぜひワールドクラスの貴重な自然を体感しに出かけましょう!
今回ご紹介した3つのトレッキングツアーの他にも屋久島を堪能できるツアーはまだまだたくさんあります。
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※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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