世界自然遺産・知床をトレッキング!ベストな服装は? 2016.06.22 トレッキング 知床・網走・北見
2005年7月に世界自然遺産に登録された知床。知床は森と海が互いに影響し合って、ヒグマやエゾシカなどの大型哺乳類、希少な猛禽類、海獣など多種多様な生物が豊かな生態系を形成しています。
また、知床は北半球で流氷が見られる南限とされていて、この流氷が知床の貴重な自然環境形成に一役買っているんですよ。
そんな知床の大自然を観察すべく、トレッキングに出かけましょう!とは言え「どんな服装で行けばいいかわからない!」という方も多いのでは。しかも北海道と言えばあの厳しい寒さ。なおさら服装に悩んでしまいますよね。
そこで今回は、知床をトレッキングするときのベストな服装をシーズン毎に細かくお伝えします!
またアウトドアレジャー専門予約サイト「そとあそび」掲載の知床ツアーもご紹介していくので、ぜひチェックしてみてくださいね。
トレッキングの基本の服装
まずは、地域に関わらずトレッキングをするときの基本の服装から押さえていきましょう。トレッキングの服装としては重要なのはズバリ「重ね着」!
アンダー・ミッド・アウターの3構造で、必要に応じて調整できるということがトレッキングではとても大切になります。
これは着る服の枚数が3枚ということではなく、この3構造をベースに中間着を増やして調整します。例えばアンダーは吸湿性・速乾性に優れたシャツ、ミッドはボタン仕様の長袖シャツ、アウターはウインドブレーカーといった具合。
また上半身だけでなく下半身も同じで、タイツ・ズボン・雨具といった組み合わせが基本です。ズボンは動きやすさはもちろん、丈夫で軽く防水性があるものがベスト。
ここで注意したいのが服の素材。ポリエステル系の化繊などがトレッキングの服装の主流となり、コットン素材のシャツは避けましょう。汗は吸収してくれますが乾きにくく、湿った状態になり体を冷やしてしまいます。
トレッキング時の体の冷えは大敵!体調が悪くなったり体が動かしづらくなる、怪我をしやすくなるといった危険があります。
知床トレッキングの服装:春・秋(7・8月以外)
■早朝
この時期、知床の早朝は気温が5℃前後まで冷え込むことがあります。また、起床後すぐの活動で体温が上がりきっていないということもあるのでしっかり保温できる服装が良いでしょう。
アンダーは保温性のあるウール・化繊混紡の長袖アンダーウェアがおすすめ。ミッドウェアにはポリエステル系シャツにフリースなど、アウターには風を通さないウィンドブレーカー、そして薄手の手袋は必携です!
ズボンはデニム地は濡れてしまったときに乾きにくいので化繊系のものがおすすめです。
早朝限定フレペの滝散策ツアー
早朝限定開催、フレペの滝ツアーでは知床の自然の縮図とも言えるフレペの滝を目的地としてトレッキングが楽しめます。
早朝には野生動物や野鳥と出会える確立が高いので、無料で貸し出してくれる双眼鏡片手に動物や自然を観察しましょう。
早朝の草原はとっても爽やか!心地良い日差しを浴びながら散策を楽しめます。草原や森ではたくさんの野鳥や仔ジカやオスジカに出会えることも。
フレペの滝に到着するとあれ?崖の途中から滝が出ている!?というなんとも不思議な光景が広がります。ガイドさんに理由を聞いてみましょう!
フレペの滝コースはアップダウンも少なく所要時間も短いので、体力に自身のない方でも気軽に参加できますよ♪早朝の知床で最高の朝を過ごしてみてはいかがでしょうか。
■基本情報
・名称:知床オプショナルツアーズ SOT! ネイチャーウォッチング
・コース名:【早朝】フレペの滝散策ツアー
・所要時間:約1時間45分
・集合時間:5:30 ※10月中旬以降am6:00に変更(日の出が遅いため7:45終了)
・対象年齢:小学1年生以上
・開催期間:4月下旬~11月上旬 水曜定休
・集合場所:北海道斜里郡斜里町ウトロ香川67 知床オプショナルツアーズ事務所
・料金:2,500円~
■日中
知床は風が強い地域のうえ日中の最高気温が10℃以下ということも度々あり、風を通さないウィンドブレーカーを用意しましょう。
そしてこの時期は寒暖の差が激しいのも特徴。毎年GW前後に雪が降りあたり一面雪景色となることもあるので、薄手のフリースなどの暖かいミッドウェアは必携です。
帽子や薄手の手袋、ネックウォーマーなどがあると寒い日でも快適に過ごせるでしょう。ミッドウェアは数枚準備してトレッキングに臨みましょう。
秋限定サケマス自然観察ツアー
秋限定開催のサケマス自然観察ツアーでは、この時期にしか見られないシロザケやカラフトマスの遡上をガイドさんの解説を織り交ぜながら観察することができます。
川の中を覗くために活躍する偏光グラスや、晴天時には双眼鏡も無料で貸し出してくれるのでサケを観察する準備も万全!
ツアーでは国立公園内を流れる幌別川や岩尾別川、または国立公園周辺の遠音別川(おんねべつがわ)のいずれかの川のそばで実際にサケの遡上を観察します。
産卵のために海から遡上するサケ。ピーク時には川一面が真っ黒に!川の小さな滝を何度も何度もジャンプしながら乗り越えていく健気なサケの姿には感動すら覚えます。
一方そんなサケを狙うハンターの痕跡が見られることも。サケはヒグマの貴重な食料。また、ヒグマがサケを森の中へと持ち帰ることが知床の自然環境形成にも貢献しているんですよ。
どういう仕組みなのかはガイドさんに尋ねてみましょう。サケの生命力や命の尊さが感じられるツアーです。
■基本情報
・名称:知床オプショナルツアーズ SOT! ネイチャーウォッチング
・コース名:【秋限定】サケマス自然観察ツアー
・所要時間:約1時間45分~2時間
・集合時間:5:30 ※10月中旬以降am6:00に変更(日の出が遅いため7:45終了)
・対象年齢:小学1年生以上
・開催期間:9月上旬~11月上旬 水曜定休
・集合場所:北海道斜里郡斜里町ウトロ香川67 知床オプショナルツアーズ事務所
・料金:2,500円~
知床トレッキングの服装:夏(7・8月)
知床の短い夏の平均気温は18℃前後。オホーツク海側ではフェーン現象が起こることもあり、25~30℃以上と暑い日もあって熱中症には注意が必要です。帽子をかぶり水分はこまめに摂りましょう。
また夏だからといって半袖シャツ一枚というのはNG!森の中に入るときは、虫刺されや木の枝などで肌を傷つけないためにも長袖長ズボンで散策するのがセオリー。曇りの日や霧が発生するとかなり寒く感じるので、必ず長袖シャツも用意してください。
このとき一番下に着るシャツは吸水性・速乾性に優れたポリエステル100%がおすすめ。化繊系だと汗の臭いがこもりやすいので、気になる方はポリエステルのシャツを選ばれると良いでしょう。
https://www.instagram.com/p/BT_IeC5hi20/
下半身は化繊系の長ズボンがベスト。山ガールなどの流行でファッション性の高いウェアが人気ですが、薄いレギンスにハーフパンツだとその上から虫に刺されてしまうので、できれば少しゆったりとしたシルエットのズボンを選びましょう。
知床1日ツアー
午前は知床五湖、午後は知床の原生林を散策するツアーです。雨でなければ散策中に使用するNikon製双眼鏡を、雨天の場合は雨合羽と長靴を無料で貸し出してもらえます。
午前中の知床五湖散策では湖の湖面に知床五湖が映し出され、まるでファンタジーの世界のような絶景が見られたり、エゾシカなどの野生動物が湖に餌を食べにくる姿が見られることも。
そして午後はより深い原生林へ。針葉樹と広葉樹の混ざり合った森を奥へと進めば、樹齢300年を越えるミズナラの巨木が現れます。さらに奥の幻の沼や、オホーツク海や知床岬を見渡せる絶景パノラマを楽しめる丘、ヒグマの冬眠穴など見どころ満載♪
こちらは小学3年生から参加できるので夏休みのご旅行にも最適!知床の大自然や生態系を目の当たりにできるツアーです。
■基本情報
・名称:知床オプショナルツアーズ SOT! ネイチャーウォッチング
・コース名:【知床を知る!自然満喫】知床1日ツアー
・所要時間:約8時間
・集合時間:8:30
・対象年齢:小学3年生以上
・開催期間:4月下旬~6月 8月上旬~11月上旬
・集合場所:北海道斜里郡斜里町ウトロ香川67 知床オプショナルツアーズ事務所
・料金:10,000円~
知床トレッキングの服装:冬
北海道の冬は2月が最も厳しく日中でも0℃以下、平均気温は-6℃、そして最低気温は-20℃~-10℃と凍てつく寒さ。3月は日中の気温がプラスでも朝夕には冷え込みます。
また春一番で強風が吹けばさらに体感温度は下がり、しっかりと防寒しないと寒さでトレッキングどころではなくなってしまうので、準備万端で行きましょう!
https://www.instagram.com/p/BQR88KHFzMc/
まずアンダーウェアは吸水性・速乾性に優れた長袖や発熱素材のものにしましょう。ミッドウェアには長袖シャツに加え、厚手のフリースやセーター、ダウン系ミッドウェアなど複数枚用意。
ダウン系は散策中に汗をかきやすいということもあるので、断熱効果と吸水性を兼ねそろえた化繊インサレーション系のミッドウェアもおすすめです。
そしてアウターはスキーウェアのような防水・防寒できるものが必須!同じく防水・防寒性のある靴や手袋も持参しましょう。
耳が出ていると寒さで耳が痛くなってしまうので、耳が隠れる冬用の帽子も必携です!また持っていると便利なのがネックウォーマー。コンパクトなうえに着脱が簡単で、手軽に体温調整ができますよ。
流氷ウォーク&スノーシューで知床トレッキング!
冬になると知床にやってくる流氷。冬のツアーではこの流氷の上を歩いたり海に入って浮かんだりすることができちゃうんです!
こちらのツアーで使用する基本装備のレンタルは全て基本料金に含まれる他、事前に予約すれば大人用のスキーウェア上下・グローブ・ニット帽・長靴も無料で貸し出してくれます。
ただし、数やサイズには限りがあるのでご自身で用意されるのがおすすめです。
ドライスーツに着替えたらいざ出発!流氷の上から知床の森を眺めながらガイドさんの話を聞けば、より深く知床の自然環境を知ることができるはず。
流氷ウォークの合間には状況によって流氷の割れ目から海に入れることも!ドライスーツを着ているので何もしなくても海に浮かびますし、保温もされていて快適に楽しめますよ♪一生のうちにそう何度もできない貴重な体験です。
午後は知床五湖へ!“西洋かんじき”とも呼ばれるスノーシューを履いて原生林の雪の上をトレッキング♪ガイドさんのヒントを頼りに動物やその痕跡を探してみましょう。
■基本情報
・名称:知床オプショナルツアーズ SOT! ネイチャーウォッチング
・コース名:【流氷ウォーク有り】 冬の知床一日ツアー(知床五湖コース)◆写真付き!
・所要時間:約7時間30分
・集合時間:9:30
・対象年齢:小学4年生以上身長140cm以上の方
・開催期間:2月初旬〜3月下旬 ※ただいまサービス期間外です
・集合場所:北海道斜里郡斜里町ウトロ香川67 知床オプショナルツアーズ事務所
・料金:10,500円~
いかがでしたか?
知床は寒いことが多いので、予備のミッドウェアはしっかりと準備された方が無難ですよ。予備の服や飲み物など、荷物がたくさん入るリュックも必携!ファッション性も楽しみながら知床トレッキングを満喫しましょう!
アウトドアレジャー専門予約サイト「そとあそび」では全国で開催しているトレッキングツアーを多数ご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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