日本最西端!絶海の孤島・与那国島の魅力を味わう観光スポット13選 2019.06.26 乗馬(ホーストレッキング・外乗) 石垣島
沖縄本島の南西に位置する八重山諸島のはずれ、本島から約520kmも離れた場所に位置する与那国島。
本島よりも台湾の方が断然近いという日本最西端の地、与那国島には独自の文化が根付いています。
自然も特徴的で、陸地部分は起伏が大きく、島の周囲は断崖絶壁が続くワイルドな地形。また海の中には不思議な海底遺跡をはじめ、魅力的なダイビングポイントも点在していて世界中のダイバーを魅了しています。
人気テレビドラマ『Dr.コトー診療所』の舞台になったことでも有名です。
そんな絶海の孤島・与那国島は、非日常の宝庫!今回は与那国島の魅力をたっぷりと味わえる観光スポットを紹介します。
都会の喧騒から離れ、島に流れるゆったりとした時間の中でリフレッシュしませんか?
目次
■与那国島で絶対体験したいアクティビティ
- 1.栗色の与那国馬の背に乗って海に入ろう!
- 2.地元ガイドの案内で巡るとっておきスポット!
■絶海の孤島ならでは!与那国島の絶景スポット
- 3.東崎
- 4.ウブドゥマイ浜
- 5.立神岩
- 6.海底遺跡
- 7.Dr.コトー診療所
- 8.西崎
■島グルメを堪能
- 9.国泉泡盛
- 10.上原かまぼこ店
- 11.島料理 海響
- 12.居処屋 どぅーらい
- 13.橙cafe+Yonaguni
<<与那国島周辺で体験できるアクティビティツアーの一覧はこちら>>
与那国島へのアクセス
与那国島へのアクセス方法は、飛行機とフェリーの2種類。飛行機の場合、RAC(琉球エアーコミューター)で那覇から1日1便、石垣島から1日3便の往来があります。所要時間は、那覇から約1時間半、石垣島からは約30分。短時間で快適にアクセスできるおすすめの方法です。
フェリーの場合は石垣島から福山海運の「フェリーよなくに」が週2便運航しています。所要時間は4時間と飛行機に比べて長く、外洋を通るために海が荒れるとかなり揺れたり、欠航になったりするので、飛行機でのアクセスが無難でしょう。
また、島内での移動方法もあらかじめ考えておきましょう。一番のおすすめはレンタカー!起伏の激しい島内を楽に観光できます。
レンタバイクやレンタル電動自転車で、マイペースに移動するのもアリです。島で宿泊する場合は、宿泊先で送迎サービスを行っていることも多いので、確認しておきましょう。
ちなみに、無料で利用できる巡回バスも運行されていますが、本数や経路が限られているので観光での利用は難しいかもしれません。タクシーは島内に2台しかなく、当日になって手配しようとしても厳しいので、事前の予約が必要です。
島に着いてから焦らないためにもアクセス方法をしっかり押さえて、思いっきり観光を楽しみましょう!
与那国島で絶対体験したいアクティビティ
与那国島最大の魅力である自然を味わうには、アクティビティを体験するのが1番!子供や初心者でも参加しやすいツアーを2つ紹介します。
1.栗色の与那国馬の背に乗って海に入ろう!
与那国ならではの体験をしたい人にいち押し!「与那国馬風(う)牧場」が開催する“「コトーの海を行く」乗馬ツアー”では、普通の乗馬だけでなく、馬に乗ったまま海に入れるんです!
ツアーで乗るのは「与那国馬」という島固有の馬。栗毛でポニーのように体が小さく、温厚で人懐こいのが特徴です。最初に馬の乗り方などを練習してから海に向かい、いよいよ入水。馬の顔が出るくらいの深さまで、ザブザブと進んでいきます。
馬から下りて一緒に水遊びをしたり、海に浸かりながらリラックスする馬の表情を眺めたり。島の自然とゆったり流れる時間を感じながら、思い思いに過ごせます。3歳から参加できて、家族旅行の思い出に作りにもおすすめですよ。
- 沖縄県八重山郡与那国町3500
2.地元ガイドの案内で与那国島のとっておきスポットを巡る!
せっかく与那国島に来たなら、島の魅力をたっぷり味わいたいですよね。自分たちで行き先を決めて観光するのもいいですが、地元ガイドだからこそ知るスポットを案内してもらえるツアーに参加してみてはいかがでしょう?
「与那国馬風(う)牧場」の“観望ツアー”では、約3時間かけて7ヶ所以上もの観光スポットを車で巡ります。
立ち寄るのはサンゴ礁を眺められる絶景ポイントや、高さ80mほどの断崖絶壁、野生の馬が群生する場所などさまざま!ツアー中にガイドが語る昔話や小話もおもしろいですよ。
こちらも3歳から参加OK!車移動なので、子供が途中で眠くなってしまっても大丈夫です。与那国のディープスポットを効率良く回りたい人にぴったりのツアーです。
- 沖縄県八重山郡与那国町3500 風(う)牧場
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絶海の孤島ならでは!与那国島の絶景スポット
標高231.3mの宇良部岳をはじめ、200m級の山が連なる与那国島は起伏が大きく、島の周囲には断崖絶壁が続いています。そんな与那国島のワイルドな景観を堪能できる絶景スポットや名所を紹介します。
3.日の出も美しい!高さ100mの断崖絶壁「東崎」
「東崎(あがりざき)」は、与那国島の東の突端に位置する断崖絶壁の岬。高さは海面から約100mあり、岬の先端には展望台のある東崎灯台が立っています。天気が良ければ、東の海上に西表島が遠望できます。
岬周辺の草地には東牧場の与那国馬や牛が放牧されていて、とてものどかな雰囲気。波の音を聞きながら動物たちを眺めてリラックスできそうですね。
また、ここは島一番の日の出を迎えるスポットでもあります。東埼と書いて“あがりざき”と読むのは、太陽が上がってくる岬という意味。与那国島に宿泊するなら、ぜひ日の出を見に行ってみてくださいね。
- 沖縄県八重山郡与那国町与那国1219
4.手つかずの美しいビーチ「ウブドゥマイ浜」
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真っ白なビーチと鮮やかな海とのコントラストが美しい「ウブドゥマイ浜」。東埼にある牧場の崖下にあるビーチで、浜へは下りられませんが、崖の上から眺めればその姿を一望できます。
また近くには「六畳浜(六畳ビーチ)」という、これまた絶景のビーチがあります。崖の上から眺める海のグラデーションはまるで宝石のよう。満潮時にはビーチが6畳ほどの狭さになってしまうことから、六畳浜と呼ばれるそうです。
どちらのビーチも与那国島の手つかずの自然を楽しめて、崖の上から眺めるだけでも一見の価値あり!感動の絶景を満喫しましょう。
- 沖縄県八重山郡与那国町与那国
5.神の岩として信仰される与那国島のシンボル「立神岩」
島の東方の海岸にある「立神岩(たちがみいわ)」は、崖下の海から突き出したような形の巨岩。地元では“トゥンガン”の名でも親しまれ、神の岩として信仰される立神岩には、地元で語り継がれている伝説があります。
その昔、村の若者2人が海鳥の卵を取るために立神岩に登り、降りられなくなってしまいました。若者の1人は「きっと助けるから待っていろ」と岩を下り始めたものの、途中で手を滑らせ落ちてしまいます。残された若者は神に祈りを捧げながら眠りにつき、目を覚ますと地上に戻っていた…という話。
そんな「立神岩」は、立神岩展望台から見下ろすことができます。神聖な雰囲気を感じられる、与那国島のシンボルです。
- 沖縄県八重山郡与那国町字与那国
6.遺跡か自然物か!?ロマンあふれる「海底遺跡」
与那国島に来たなら必見の人気スポット「海底遺跡」。1986年、新川鼻海岸付近で地元ダイバーによって発見されました。
その大きさは全長約100m、幅約60m、高さ約25mといわれていますが、人工物である決定的な証拠がまだないため、遺跡とは断定されておらず、現在も調査中なのだとか。とはいえ、自然のものとは思えないような幾何学的な模様や構造が数多く見られ、ロマンを感じずにはいられません!
そんな海底遺跡を間近で見るなら、ダイビングかシュノーケリングで海に潜るか、専用観光船に乗る方法があります。与那国島周辺の海域は潮の流れが速いので、気軽に楽しむなら観光船がいいでしょう。
とはいえ1度海に潜れば、素晴らしい景色に出会えるのも事実!
海底遺跡はもちろん、ハンマーヘッドシャークの群れが出没しやすい「ハンマーヘッドロック」や、2つのアーチと水中立神岩と呼ばれる岩などの地形が圧巻の「Wアーチ」など、島周辺には魅力的なダイビングポイントが点在しています。ダイビング経験が豊富な人はチャレンジしてみるのもいいですね。
- 沖縄県八重山郡与那国町字与那国
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7.ドラマの世界に迷い込んだ気分に!ファンを魅了してやまない「Dr.コトー診療所」
2003年と2006年に放送された人気テレビドラマ『Dr.コトー診療所』のロケ地となった与那国島。その撮影のために建てられた架空の診療所「志木那島診療所」が、当時の姿のまま残されています。
セットの内部は入場料300円(高校生以下無料)で見学が可能。壁の張り紙や小物など、細部まで作り込まれたセットは、実際の診療所さながらの雰囲気。
ロケで使われた自転車や「Dr.コトー診療所」と書かれた旗など、ドラマファンにはたまらない小道具も展示されています。白衣を着て記念撮影もできますよ。
セットの目の前には、ドラマではお馴染みのビーチ、比川浜の美しい景色が広がっています。セットと絶景が1度に楽しめるスポットです。
- 沖縄県八重山郡与那国町字与那国
営業時間:10:00~17:30
定休日:無休
8.日本最西端の地で特別感に浸ろう!「西崎」
日本最西端の地「西崎(いりざき)」。国内で最後に沈む夕日を見られる場所でもあります。
日本に東西南北とある最果ての地の中で、観光客が立ち入れるのはここ、与那国島の西崎のみ!きれいに整備された岬には「最西端之地」と記された碑や、展望台、灯台が立っています。
標高50m以上の岬からの眺めは抜群で、晴れた日には西の海上に台湾が見えることも!岬を境に分かれている東シナ海と太平洋の両方を望むこともできて、「最果ての地に立っているんだ!」という特別感に浸れます。
与那国島の観光協会事務所や空港など、各地の販売所では「最西端到達の証明書」を500円で発行してもらえます。西崎の碑などがプリントされた証明書に自分の名前も記載できるので、記念に発行してみてはいかが。
- 沖縄県八重山郡与那国町久部良
泡盛から海鮮まで!島グルメを堪能しよう
与那国島といえばアルコール度数の高い泡盛で有名!また黒潮の源流に近い与那国島の海にはカジキやマグロ、カツオなどの大型回遊魚が集まるため、新鮮でおいしい魚をいただけますよ。島グルメを堪能できる5店を紹介します。
9.日本最高度数60度の泡盛を製造する「国泉泡盛」
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泡盛といえば、独特の香りと強いアルコール度数のイメージがありますよね。そんな泡盛の中でも最高度数を誇る、60度の泡盛「どなん60度」を製造しているのが、島西部にある「国泉泡盛合名会社」。
「どなん60度」は花酒と呼ばれる蒸留酒(スピリッツ)の1種で、泡盛の蒸留工程の初留分(端先/ハナサキ)から製造されています。古来から島の催事にも用いられてきた伝統的なお酒です。
花酒の製造が許可されているのは与那国島のみ!国泉泡盛では花酒ができるまでの工程の見学や、試飲、各種酒類やグッズの購入ができます。
燃えるような辛さの中にも芳醇な香りを放つ「どなん60度」。泡盛好きな人は飲まずには帰れませんよ!
- 沖縄県八重山郡与那国町字与那国2087
- 0980-87-2315
・営業時間:8:00~17:00
※工場見学:9:00~12:00、13:00~16:30
・定休日:日曜
10.漁港で水揚げされた新鮮な素材を使用!「上原かまぼこ店」
与那国島西部、久部良港近くに店を構える「上原かまぼこ店」。昔ながらのかまぼこがおいしいと評判で、つきあげの価格は1袋300円とリーズナブルです。
無添加のかまぼこには、漁港で水揚げされた新鮮なカジキやシイラ、イカなどを使用。毎日早朝からかまぼこを作り始め、朝6時過ぎには店に並びます。
なくなり次第営業終了となりますが、かまぼこは島内の商店や空港の売店でも購入できます。酒のお供や、お土産に買ってみてはいかがでしょうか。
- 沖縄県八重山郡与那国町字与那国4022-112
- 0980-87-7410
・営業時間:5:00~午前中(売り切れ次第終了)
・定休日:無休
11.自前の遊漁船で獲った鮮魚が豊富!「島料理 海響」
「島料理 海響(いすん)」は、島の食材をふんだんに使った料理を楽しめる人気の居酒屋。こちらも久部良港からほど近い立地です。
店で提供している魚は、海響が所有する遊漁船で獲った新鮮なものばかり!刺身やバター焼き、煮付けといった定番メニューや、白身魚を塩と泡盛で煮たマース煮と呼ばれる島料理など、さまざまな調理方法で味わえます。
与那国島に来たなら、ぜひカジキは食べておきましょう!トロ部分にあたるハラゴの刺身や骨の唐揚げなどで食べるのもおすすめです。
また事前に連絡すれば、海響の遊漁船でクルージングや釣りもできます。自分で釣った魚の持ち込みもOK。予約で席が埋まっていることが多いようなので、早めに予約をしてから入店するのがベターです。
- 沖縄県八重山郡与那国町字与那国4022-6
- 0980-87-2158
・営業時間:18:00~23:00
・定休日:水曜
12.「居処屋 どぅーらい」でまったり創作料理を堪能する!
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「居処屋 どぅーらい」は島の北側、祖納(そない)集落にあるお店。「どぅーらい」とは地元の方言で“みんなが集まる”という意味。
屋号も居酒屋ではなく「居処屋」であるように、新鮮な刺身や創作料理を食べながら、誰もが居心地良く過ごせます。
人気のメニューはやはりカジキの刺身!また、与那国島に自生する栄養価の高い植物、長命草のそうめんを使った「長命草そうめんチャンプルー」も評判です。
チヂミやお好み焼きに似た沖縄の郷土料理「ヒラヤーチ」は、ツナベーコン、明太ポテト味などピザのようなテイストで楽しめますよ。
和洋さまざまなメニューがあり、どの料理もリーズナブルかつボリューミーで満足できること間違いなし!人気店のため、事前に予約しておくと安心です。
- 沖縄県八重山郡与那国町字与那国62
- 0980-87-2909
・営業時間:18:30~24:00
・定休日:日曜
13.スパイス使いが絶妙!こだわりカレーが人気の「橙cafe+Yonaguni」
島1番のにぎわいを見せる祖納集落で、こだわりのカレーを味わえる「橙cafe+Yonaguni」。島人からも愛されている人気のお店です。
北海道出身の店主が腕を振るうカレーには、与那国島産の食材に合わせてチョイスしたさまざまなスパイスが使われていて、季節によってもメニューも変わります。食後には豆からこだわって淹れたコーヒーや季節限定ドリンクをいただくのもおすすめですよ!
店内では与那国島の作家が作るオリジナルグッズも販売。Tシャツやキャップなどの雑貨を眺めていたら、食事が出来上がるまでの待ち時間もあっという間に過ぎそうですね。
店は不定休で、月の半分はお休みということもあるので、事前にブログをチェックしましょう。オープンしていたらぜひ足を運んでみてくださいね!
- 沖縄県八重山郡与那国町字与那国138
- 050-3708-4792
・営業時間:11:30~売り切れ次第終了
・定休日:火曜・不定休
与那国島ならではの体験で忘れられない旅を!
与那国島にはアクティビティに絶景、グルメまで、島ならではの体験ができるスポットが盛りだくさん!時間を忘れてゆっくり過ごしたいと考えている人は、思い切って与那国島を訪れてみてはいかがでしょうか?
アウトドアレジャー専門予約サイト「SOTOASOBI(そとあそび)」では、沖縄の離島でも楽しめるさまざまなアクティビティをご紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
(文:上田麻歩)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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