自然と歴史を感じる高山観光穴場スポット3選 2016.02.29 高山・飛騨
岐阜県北部、飛騨(ひだ)地方に位置する高山市は、中心市街地の江戸時代以来のままの城下町の趣きのある「古い町並み」の景観が、国の重要伝統的建造物群保存地区として保護され、仏ミシュランの観光ガイドや実用旅行ガイドで必見の観光地として三つ星を獲得するなど、国内外から人気を集める一大観光都市です。
「飛騨の小京都」とも言われる高山の中心地には、話題のスポットが集中し、日々大勢の観光客でごった返しています。観光をゆったりと楽しみたいなら、一番人気の「古い町並み」などを朝や夕方以降に訪れる手もありますが、日中でも比較的混雑の少ない、知る人ぞ知る穴場スポットもあります。
今回は、高山観光でぜひ足を運びたい、穴場スポットを3つ厳選してご紹介します!
1.飛騨開運乃森(ひだかいうんのもり)
その後、バスを待ってる間に、飛騨開運乃森へ、大七福神に会ってきた!!
※写真は恵比寿さんと大黒天さん(約3.5m) pic.twitter.com/s0R6u1SnlN
— サト (@satomi1126) 2013, 12月 2
JR高山本線・高山駅前より路線バスで十数分程度、昔ながらの農村の暮らしを体験できると人気の「飛騨民俗村・飛騨の里」に程近いものの、意外な穴場スポットとなっているのが、「飛騨開運乃森(ひだかいうんのもり)」です。
約7000平方メートルにも及ぶ自然林に、江戸時代に造られたという大きな米倉7棟が建ち並び、それらの中に樹齢およそ700年から1200年の大木1本を丸ごと彫り上げた巨大な七福神の木像が展示されています。
樹齢概ね1200年のケヤキを彫り抜いた全高約7.5メートルの毘沙門天(びしゃもんてん)、樹齢1000年の杉を彫って造られた全高約6.5メートルの福禄寿(ふくろくじゅ)など、どれも圧倒的な迫力です。
本日の飛騨高山日帰り旅行の速報 @ 飛騨開運乃森
SONY α99 + SONY Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM pic.twitter.com/cQU9A9qlcl
— カズフミ (@kazufumi_A) 2015, 4月 29
七福神は「飛騨の甚五郎コンビ」と呼ばれた名彫刻師、山村佐藤兵衛氏と中村円正氏によるもので、「世界最大の一刀彫の彫刻」(※一刀彫とは、木彫の一技法で、奈良彫とも言う。一刀で彫ったような簡明な刀さばきが特色)、トーテムポールの一種としてギネスブックにも認定されているのだそう。
大黒天の木像の袋の部分に触るとご利益があると言われています。
巨大な七福神が鎮座する倉の傍らには、七福神を造り始めてから1700日目に神々の啓示によって湧き出た清水「福徳の水」が静かに流れています。
■基本情報
・名称:飛騨開運乃森(ひだかいうんのもり)
・住所:岐阜県高山市西之一色町3-2021
・休館日:冬期間のみ不定休
・営業時間:3月~11月・8:00~17:00、12月~2月・8:30~17:00
・料金:大人540円、子供(小学生)108円
2.民芸ミュージアム 匠の館・森の水族館
彫刻師にとどまらず、飛騨には古来より「飛騨の匠(たくみ)」と称される優れた大工、木工職人が存在したことで知られています。
奈良時代以降、高い技術を持った飛騨の匠たちは都に派遣され、藤原京や平城京、平安京の建築に携わったと伝えられており、彼らの卓越した技術や真摯な仕事ぶりは、万葉集にも「かにかくに 物は思わず 飛騨びとの 打つ墨縄の ただ一道に」(「あれやこれやと浮気はしない、飛騨びとの打つ墨縄が一直線であるように、ただ一筋の道を行くのだ」という意味)と歌われているほどです。
飛騨の匠の技を受け継ぐ名工・川尻治助によって明治15年(1882年)に設計・建造され、高山市指定文化財となっている田上家住宅の一部は、現在「民芸ミュージアム 匠の館」として一般に公開され、隠れた人気スポットになっています。
大型の農家形式を継承する住宅は、豪快な梁組が大指木、差鴨居、大黒柱で構成され、特に一番太い大指木は直径90センチ、長さ8メートルと飛騨でも最大級とか。館内には昭和初期の高山駅周辺の鉄道ジオラマ、コーヒーサービスなどもあります。
一方、「匠の館」のすぐ横にある「森の水族館」は、有料では世界最小と言われる水族館。
小さな民家の中にある自然豊かな渓流を再現した水槽では、「幻の魚」と言われる巨大魚イトウや飛騨でも見られなくなった大きなイワナ、絶滅の危機に瀕するカジカなど、3000匹以上の珍しい淡水魚が、静かに泳いでいます。
■基本情報
・名称:民芸ミュージアム 匠の館・森の水族館
・住所:岐阜県高山市丹生川町根方532
・休館日:なし(※冬期は臨時休業の場合もあるため、要確認)
・営業時間:8:00~17:00
・料金:大人500円、小人(3歳~小学生)400円(匠の館・森の水族館共通)
3.世界の昆虫館・リスと遊べる森・山野公園(飛騨高山まつりの森)
高山市のまつりの森来たぜー。世界の昆虫館がきになる pic.twitter.com/TUkyfE6n8w
— とのいちか@toro MHX,DQB中 (@tono_1ka) 2014, 1月 25
高山駅から車で10分程度、山の斜面を掘削して造った地中ドームに、「日本三大曳山祭(ひきやままつり、山車を曳きだす祭り)」「日本三大美祭」の一つとされている高山祭(たかやままつり)の豪華絢爛な平成まつり屋台6基を展示する「飛騨高山まつりの森」があります。ここに併設されているのが「世界の昆虫館」、その屋上にあるのが「リスと遊べる森・山野公園」です。
団体客などで混雑していることの多い「飛騨高山まつりの森」に比べ、日中でも比較的落ち着いて楽しめるのが、この2つ。昆虫やリス、植物と触れ合える、小さなお子様を持つファミリーにぴったりの場所です。
高山にある、リスと遊べる森でシマリスちゃんたちと遊んできました。子どものリスがたくさん(^o^)みんなヒマワリの種欲しさに手の上に集まって来ます。癒されました~ pic.twitter.com/Vr9yUadZ4P
— みみ (@mimitechi) 2013, 7月 20
「世界の昆虫館」では、岐阜県で発見された幻の蝶・ギフチョウを手始めに、世界各地の蝶々やカブトムシ・クワガタムシなど、約3万種、約10万頭にものぼる標本を展示しています。世界最大の蝶・トリバネアゲハの貴重な標本や映像、熱帯雨林のジオラマなどを見ることも。
昆虫館から屋上に向かうと、大きな囲いの中にシマリスが放し飼いにされており、外から見るだけでなく囲いの中に入ってエサを食べる様子を観察できます。
屋上からさらに、周辺の自然の丘陵を自然散策遊歩道にした「山野草園」へと足を向けると、二百数十種類もの飛騨の山野草が目を楽しませてくれます。
■基本情報
・名称:山野公園(飛騨高山まつりの森)
・住所:岐阜県高山市千島町1111
・休館日:昆虫館・リスと遊べる森:冬季休館(※リスと遊べる森は、リニューアル工事のため、2016年春まで休園)、その他は年中無休(※年2回休館日あり)
・営業時間:9:00~17:00
・料金:世界の昆虫館・リスと遊べる森共通:大人600円、小人(3歳以上、中学生以下)400円
飛騨高山の大自然を体感できるアウトドア体験ツアーにも注目!
高山には、長い歴史と豊かな自然が感じられる穴場スポットが沢山ありますね!
冬の飛騨高山でさらに自然の醍醐味を味わえるのが、アウトドア・アクティビティの体験ツアーです。
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