東京・日野市の河川敷で自然にふれながら本格的な乗馬を体験!動物とのふれあいを通じて子どもの成長を感じました 2022.09.25 乗馬(ホーストレッキング・外乗) 関東
映画『トイ・ストーリー』に登場するジェシーとブルズアイの関係に憧れていて、最近も「大きな馬に乗ってみたい!」とよく話していた娘。昨年、一昨年はあまり遊びに行けなかったので、今年こそ念願の乗馬体験をさせてあげることにしました。
いろいろな乗馬ツアーがあるの中から今回選んだのは、自分で手綱を握って本格的な乗馬体験ができる「マリヤの風」の‟ホーストレッキング”です。
マリヤの風は京王電鉄・多摩都市モノレール線の「高幡不動」駅から徒歩13分ほど。都心部からのアクセスがよく、それでいて浅川河川敷など、豊かな自然も広がる場所。駅からマリヤの風までの道中も、メダカが泳ぐ小川が流れ、水が豊かなとても美しい土地だと感じました。娘とワクワクしながら向かうと、ほどなくマリヤの風に到着です。
馬に乗って草木が生い茂る浅川河川敷を冒険気分で散策
ツアーは、メス馬の「マリヤ」が暮らす住宅地を抜けて、多摩川の支流である浅川河川敷をおよそ90分、乗馬体験をしながら散策するといった内容。5歳以上であれば、子供用の小さな鞍をつけたマリヤにひとりで乗馬。手綱を操って馬を誘導し、マリヤとの対話を楽しみながら自然を肌で感じられる人気のツアーです。
※季節やツアーによって乗馬ルートの内容は随時変わります。あらかじめ予約の際にご確認してください。
マリヤと対面した娘は、ちょっぴり顔がひきつり緊張しているようでした。その表情に少し心配になりましたが、ツアーガイドさんが「大丈夫よ。マリヤはとってもお利口だから。さあ乗りましょう」と娘を安心させてくれました。
マリヤには、鞍の前方についた持ち手(ホーン)をつかみ、足を鐙(あぶみ)に引っかけながらグッと体を引き上げて乗ります。果敢にマリヤに乗る娘の姿に「よし、滑り出しは好調!」と一瞬思いましたが、思った以上に馬の上は高いそうで顔はやはりひきつったまま(笑)
それから鐙の長さを調整。誘導するための手綱の使い方や「進め」と「止まれ」の方法についてレクチャーを受けてから出発となります。馬にはお腹を軽く蹴って出発の合図を送りますが、娘は遠慮がちにポンポンポン。マリヤはまったく動こうとせず…。
あせる娘を見て「慣れるまで、最初は私がマリヤを先導するわね」と、ガイドさんがサポートに入ってくれました。
10分ほど住宅街を進んで行くと、浅川河川敷に到着。草が生い茂り、そこかしこでバッタが飛び跳ねる小道をマリヤに乗って進みます。
表情もやわらぎ、娘も少し慣れてきたかと思った矢先、問題が!あちらこちらに生えている瑞々しい草は、マリヤの大好物。おいしそうな葉っぱを見つけるたびに、立ち止まってむしゃりむしゃりと食べはじめます。「草と反対方向に手綱を引いて歩かせましょう」とガイドさんから娘に声がかかりますが、「動かな~い。進んで、進んで!」と娘は大苦戦…。
手綱は、馬の口にかませた棒状の金具「馬銜(はみ)」に繋がっています。手綱さばきが馬銜に伝わり馬への合図となるのですが、加減が難しく、特に後ろに引くときは優しくやらないと馬が痛みを感じてしまうそう。「やさしくしなきゃ」、「でも動いてほしい!動いてくれない!」という気持ちが入り混じり、娘はちょっぴり焦っているようにも見えました。
ガイドさんから「お母さんが手綱を引いてあげましょう」と声がかかり、後をついて歩いていた私もサポートに入ることに。それが…本当に難しい!手綱をどっちに引いたらいいのやら、気づいたら娘と引っ張りっこしているような状態になっていて(笑)うまくいきません。
一緒になってあくせくしている私を見てかえって冷静になったのか、娘は「ママ、もう私に任せて!」とひと言。そこから先、実践の中でどんどん成長していく娘の姿は、目を見張るものがありました。
頻繁に立ち止まっては草を食べはじめるマリヤを、娘は徐々にコントロールできるようになっていきます。手綱を上手に扱い、マリヤに道草をさせないようにしながら前進。それでも立ち止まってしまうと、態勢を立て直し、絶妙な加減でお腹を蹴って再出発!一度の合図でマリヤもちゃんと歩き出してくれるようになっていました。「怖い」から「ちゃんとしないと!」という娘の変化が、マリヤにも伝わったみたいです。
一番の難関とされる急な凸凹道も、大きく揺れる馬の体の上で、娘はひるむことなくバランスを取りながら下り、そして登り切りました。不安がにじんでいた娘の表情が、みるみるキリッと自信にあふれる表情へと変化。このころから、風や草木の香り、清流のせせらぎを感じたりする余裕が私にも出てきたように感じます。
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