街使いから軽登山までこなすグレゴリーの定番「デイアンドハーフパック」 2018.10.09 トレッキング

フィッティングにこだわり、バックパック界に革命を起こした「グレゴリー」。中でも普遍的デザインに、最新の素材やデザインをプラスしたのがクラシックコレクションです。今回は「デイパック」や「オールデイ」と並びスタンダードな「デイアンドハーフパック」と、グレゴリーの歴史を紹介します。

アウトドア好きであれば知らない人はいないほど有名なバックパックブランド「グレゴリー」。

フィッティングにこだわり“バックパックのロールス・ロイス”といわれるほど、その背負い心地には定評があります。

現在ではアルパインからトレラン、トラベル、ビジネスと多彩なコレクションが存在。中でも定番といえるのがクラシックコレクションです。

長年にわたって蓄積した普遍的デザインに、最新の素材やデザインをプラスして生みだされたグレゴリーらしい商品群だといえます。

そんなクラシックコレクションの中でも、「デイパック」や「オールデイ」と並びスタンダードな「デイアンドハーフパック」と、グレゴリーの歴史を紹介いたします。

デザインと機能を両立した永遠の定番「デイアンドハーフパック」

1977〜1982年の1stタグ時代から存在する、グレゴリーの定番バックパックの1つ「デイアンドハーフパック」。今見ても色褪せないシンプルな見た目と製法にこだわった息の長い製品です。

外観は、大きく開く開口部に、4本のコンプレッションストラップ、ボトム部のバックル付ラッシュストラップ、アイスアックス/トレッキングホール装着用ストラップが特徴です。

ショルダーストラップに、水に強く、柔らかくて耐久性の高いEVA素材を採用している点もグレゴリーならでは。

内部にはバラつきがちな小物を収納するジッパー式のメッシュポケットやノートPCを収納できるスリーブを装備。その名の通り1日半の荷物を収納するのに丁度いいサイズで、タウンユースから軽登山まで対応します。

グレゴリー
DAY AND A HALF PACK(デイアンドハーフパック)
¥22,000+税

サイズ:W43×H50×D19.5㎝
重量:930g
容量:33L

商品の問い合わせ先/グレゴリー/サムソナイト・ジャパン

“バックパックは背負うのではなく着る”が、創業者ウェインのスローガン

2017年に40周年を迎えたバックパックブランド「グレゴリー」。

1977年、創業者ウェイン・グレゴリーは独自の哲学に基づいてパックのデザインと製作を始めました。

「あの頃のパック選びなんて『きみに合いそうだから使ってみなよ』といったら、それで終わりだった。でも同じサイズのパックが皆に当てはまらないことに気づいた。人それぞれ靴のサイズが違うようにパックにもサイズがあるべきだってね」

ウェイン・グレゴリーは、“ユーザーが背負った瞬間から「着る」ように完璧に体にフィットする”ことが大切だと気づいたのです。

今でこそ当たり前な考えですが、当時としては画期的。

それ以降、アウトドア市場の中でもっとも快適なバックパックを作るためのコンセプトとテクノロジーを作り出しました。これらの業界初の業績と技術革新が、バックパックの中でもグレゴリーを特別な存在にしています。

1人の情熱的な創業者により、今ではグレゴリーのアイデンティティともいえる、フィット哲学を生み出したのです。

「グレゴリー」が考えるフィットの哲学

パックが体の動きに反せず、体に沿って一緒に動く時が、パックが最も身体にフィットしているとき。そして、このフィットしているときこそが、最も快適な背負い心地を実現できる瞬間。

ウェイン・グレゴリーのフィット哲学を継承する「グレゴリー」だが、大きく誤解されるのが身長とバックパックの相関関係だといいます。

実は身長とパック選びとはまったく関係がなく、フィッティングに一番大事なのは背面長(背中の長さ)。正確に背面長を測定することが、快適な背負い心地へつながるのです。

そしてウェイン・グレゴリーが快適性を追求し、改良に改良を重ね、たどり着いた結論が、「パックは、荷重を腰に効果的に分散させ、背負った時の心地良さと安定性を維持しなければならない」ということ。

つまり、パックを背負う上で重要なポイントは、腰への正しい荷重分散なのです。

正しい腰位置でウエストベルトをすれば、パックの荷重はさまざまな部位のパーツに分散され、違和感なく背負えます。

そのためグレゴリーでは、バックパックの背面長を4サイズ(一部モデル)で展開。さらなる快適性を追求するためにウエストベルトとハーネスのサイズも用意されています。

これらの機能により、ユーザー一人ひとりの体にあったパックにカスタマイズでき、最高のフィット感を実現できるのです。

グレゴリー創立までの道のりとバックパックへの思い

ボーイスカウトで「実際にバックパッキングに持っていけるパックを作る」という課題を出されたウェイン・グレゴリーは、14歳の時に初めてのバックパックとなる木製フレームパックを自作。

パックの完成度は高く、アウトドアショップ「アドベンチャー16」のオーナーであるアンディー・ドロリンガーに、モノづくりへの情熱と才能を見込まれました。

その後、ウェインはアドベンチャー16の2番目の従業員として誘われ、数年に渡り店舗で働き、22歳の時に妻のスージーと2人で初めての会社となるサンバード社を設立。500ドルの資金を元に、これまでにないデザインと機能を持ち合わせたエクスターナルフレームパック製作のバックパック会社を目指したものの、1973年に会社は解散してしまいました。

以後、フリーのデザイナーとして数々のアウトドア・メーカーのために、寝袋、テント、テクニカルウェアなども手掛ける様になり、製作技術や知識、経験を高めていきました。

パックデザインへの思いが再び駆り立てられたのが、パックを求める新しい流れ。

「本当に作りたいのはバックパックだ」という情熱を改めて確認し、再度バックパック専門の会社を始めることを決意。1977年にサンディエゴに「グレゴリー・マウンテン・プロダクツ」社を設立したのです。

『遊歩大全』に掲載され一気に人気バックパックブランドに

バックパッカーにとってフレッチャーの著書は必読書だった1970年代。

山行を愛するハイカーは皆、コリン・フレッチャーの『The Complete Walker(遊歩大全)』を読んでいました。

ある時、コリン・フレッチャーが電話をくれ、すぐさま彼のサイズを確認して製品を送ったところ、実際に使用して電話が来ました。

「素晴らしいね」と。

そして著書の『The Complete Walker Ⅲ』で、グレコリーのパックは「どんなハイカーにも高い快適性とフィット感を与える」と詳しく紹介してくれたのです。

当時掲載された「カシン」は大人気となり、以降グレゴリーのバックパックは誰もが知っているバックパックブランドへと成長。

そしてこの40年で、カシン、スノークリーク、ロッククリーク、デイパック、デイアンドハーフ…数々の名品が生み出されてきました。

その背景には、グレゴリーのフィットへの哲学と、愛用者から「この点をなんとかしたい」とフィードバックが寄せられると「これなら大丈夫だ」といわれるまで改良を重ねた点にあったのです。

※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。

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