ボディボード初心者が知っておきたい海での8つの基本ルールとマナー 2015.11.06 サーフィン
年齢性別を問わずどなたでも手軽に始められると人気のボディボードですが、2020年の東京オリンピックの追加種目の一つとして国際オリンピック委員会へ提案されることが決定したサーフィンと同様、波乗りを楽しむマリンスポーツですので、ルールやマナーがあります。
ボディボードやサーフィンなどの未経験者や初心者がこれを知らないまま、トラブルやケガ、事故が起こっているケースが後を絶ちません。
楽しく安全に波乗りするためにも、ボディボード初心者が知っておきたい海での8つの基本ルールとマナーについて、解説します。
1.ワンマンワンウェーブ=一つの波には一人だけ
波乗りを行う際、原則として「ワンマンワンウェーブ」、つまり「一つの波には一人しか乗ることができない」という絶対的な基本ルールがあります。
ボディボードやサーフィンといった波乗りを楽しむ海のアクティビティでは、既に誰かがテイクオフ(波乗り)をしている波に乗ってしまったら、波が崩れてしまい、先にテイクオフしていた人はそのまま波乗りを続行することができなくなってしまいます。
これからご説明するルールやマナーでも、この「ワンマンワンウェーブ」に関連した内容のものが多く存在しますので、波乗りの基本中の基本ルールとして念頭に置くようにしましょう。
例外として、中央で左右にきれいに割れる波では、左右別々に一人ずつ乗ることができるケースもありますが、ダンパー(一気に崩れて滑る斜面がない速い波)のような波で一つの波に複数が波乗りを行うと、ケガや事故の原因にもなりますので、くれぐれも注意してください。
2.波乗りの優先権を守る
「波の斜面の最上部であるピークに一番近く、なおかつ最も早くテイクオフした人が波乗りの優先権を持つ」というのも、根本ルールです。
自分よりピークに近い人がいて、その人がテイクオフをしようとしていたら、一つの波には一人しか乗れませんので、別の波に乗るようにしましょう。
3.ドロップイン(前乗り)やスネーキングで邪魔をしない
「【決定版】ボディボード初心者のための基本用語集」という記事でも触れましたが、この優先権のルールを無視して、優先権を持つ人が波乗りしているにもかかわらず、同じ波にテイクオフすることを「ドロップイン」、または「前乗り」と言います。
もしドロップインをしてしまったら、すぐに波乗りを中止して静かに沖側へと退避しましょう。
他方、「スネーキング」とは、優先権のルールを悪用して、テイクオフしようとしている人の目の前を横切って波の最上部に回り込んだり、ビーティングやパドリングの邪魔をして波を横取りするルール違反です。
4.意図せず邪魔をしてしまったら、必ず大声で一言謝ろう
ゲッティングアウト(波の沖側へ出る)する時もライディングしている人の邪魔にならないようにし、逆にライディング中の人は、ゲッティングアウトしている人がいたら、危険を感じる前に早急に回避してください。
波待ちをする際も、初心者が沖では波乗りできず、インサイド(波が崩れている場所より岸側)の小さな波に乗ろうとするケースもしばしば見受けられますが、沖側からテイクオフする人を妨げてしまい、危険な場合も少なくありません。
沖の波がブレイクする場所で波待ちできなければ、ライディング中の人を妨害しないように注意しながら、沖か岸へ退散しましょう。
ドロップインやスネーキングはもちろん、こうしたケガや事故、トラブルの原因になるような行為は絶対に避け、気づかないうちに間違って邪魔をしてしまったら、必ず一言「ごめんなさい」と大声で声をかけるようにしましょう。
5.波に乗りすぎたりして独占しない。譲り合う気持ちを持とう
ボディボードも少し慣れてくると、サーフィンのショートボードより楽に素早く乗れるため、片っ端からテイクオフしようとする人が見られますが、これでは皆が楽しく波乗りできなくなってしまいます。
こういった波を独占する行動はルール違反ではないものの、マナーの問題としてひんしゅくを買ってしまうので、いい波に乗った後は少し手前で待って他の人に譲ったり、何本かやり過ごしてから改めて波乗りするようにしましょう。
周囲に波乗りできていない人がいたら、その人に波を譲るくらいの心のゆとりを持ちたいものです。
6.リーシュコードをつけよう。無理な波乗りはやめよう
流れてしまったボードが他の人にぶつかってケガになるケースが増えています。「初心者が揃えておきたいボディボードの持ち物まとめ」でも記した通り、ボディボードには必ずリーシュコードをつけるようにしましょう。
万全の準備をしても、岸から遠く離れたポイントでリーシュコードが切れてしまったり、不測の事態でケガをしてしまったら、自力で岸まで戻って来なくてはなりません。
ボディボードも自然の中で行うアウトドアスポーツですので、天気予報や波の情報などは事前にできるだけリサーチして、初心者では対応できないような大きなサイズの波やうねりのある波には無理に波乗りせず、見学して様子を見るようにしましょう。
7.大勢で入らない、大声で騒がない
友達同士で大人数で波乗りをするのは楽しいものですが、大勢で同じ場所に入ってしまうと、「ワンマンワンウェーブ」の原則もあり、他のボディボーダーやサーファーにとっては波乗りできる本数が一気に減ってしまうため、歓迎できるものではありません。
これもマナーの問題ですが、入る時間や場所を分散したりして、できるだけ先に波乗りしていた人の失礼にならないようにすると良いでしょう。
また、大声で騒ぐのも、当然周囲の迷惑になります。海も公共の場ですので、常識の範囲内で楽しむようにしましょう。
8.車はきちんと駐車場に停めてゴミは持ち帰ろう
海岸によっては近くに駐車場がないところもありますが、路上などに迷惑駐車や違法駐車をすると、近辺で生活する人を阻害するだけでなく、その地域で波乗りする人全体のイメージを悪化させることにも繋がります。
海で出たゴミもビーチで捨てるのではなく、きちんと持ち帰るようにしましょう。
トイレなどもきれいに使って、ボディボーダーやサーファーに限らず、海岸に来る全ての人が気持ちよく過ごせるよう、配慮を心掛けたいものです。
ボディボードツアーに参加して波乗りテクニックやルール、マナーを実地で学ぼう
こうしたルールやマナーは、やはり実際に海に行って波乗りしてみないと、わからない部分も多くあります。
初心者が楽しく安全に波乗りできるようになるには、ボディボードやサーフィンスクールの体験ツアーで波乗りのテクニックを学び、スクールのインストラクターや参加者同士、地元で波乗りを楽しんでいる様々な人たちと交流しながら、海でのルール・マナーについても実地で習得していくことをおすすめします。
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