景色の美しい名所がたくさん!徳島県の観光スポット13選 2019.10.26 徳島県
今では県外でも踊られるほど有名になった「阿波踊り」発祥の地である徳島県。
しかし徳島の魅力は、阿波踊りだけではありません!鳴門海峡や大歩危・小歩危(おおぼけ・こぼけ)など、徳島ならではの自然が見せる美しい景色がたくさんあるんです。
今回は徳島県の見逃せない自然を中心に、ぜひ足を運びたい美術館や神社、温泉などもあわせて観光スポットを紹介!観光客の姿も落ち着くこれからの季節に、ぜひ訪れてみませんか。
【目次】
- 1.鳴門海峡
- 2.眉山
- 3.大塚国際美術館
- 4.大麻比古神社
- 5.霊山寺
- 6.阿波の土柱
- 7.祖谷渓
【column】冒険気分で沢登り!シャワークライミング
- 8.祖谷温泉
- 9.かずら橋
【column】祖谷川の上をひとっ飛び!ジップスライド
- 10.大歩危峡
【column】日本三大暴れ川で迫力のラフティング!
【column】穏やかな流れでゆったりSUP
- 11.剣山
- 12.轟の滝
- 13.樫原の棚田
<<徳島県で体験できるアクティビティツアーの一覧はこちら>>
1.見ずには帰れない!「鳴門海峡」で迫力の渦潮
「鳴門海峡」は、淡路島と徳島県の島田島、大毛島(おおげじま)の間にある海峡。
深さ90mほどある中央部の“本流”の流れはとても速く、最速時には時速約20kmに!日本一の速さといわれ、世界三大潮流にも数えられています。
渦潮(うずしお)は本流と両岸の緩やかな流れの間に発生し、直径20mにまで達する巨大なものもあります。
鳴門海峡に架かる鳴門大橋には渦潮を見られる遊歩道があり、海上45mの高さのガラス床から渦潮をのぞき込めます。観潮船に乗れば、大迫力の渦潮をより間近で眺められますよ。
大きな渦潮を見るには、新月と満月の前後数日にあたる大潮の日を狙うのがおすすめ!四国の玄関口でもある鳴門、ぜひ徳島を訪れたら海峡へと足を運んでみましょう。
- 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池
- 088-684-1731(鳴門市うずしお観光協会)
2.徳島市のシンボル「眉山」は四国イチの夜景スポット!
「眉山(びざん)」は徳島市にある標高290mの山で、どの方向から見ても眉のような曲線を描く山容から、その名がつけられといわれています。万葉の昔から今に至るまで、徳島市のシンボルとして親しまれています。
徳島市を舞台にしたさだまさし原作の小説『眉山』が2007年に映画化されたことで、全国でも広くその名を知られるようになりました。
山頂からは徳島市内を見渡せ、天気の良い日は淡路島や紀伊山地まで望めるそう。また、四国イチの夜景のスポットとしても人気です。
山頂へはいくつかの登山道があり、ハイキングを楽しめるだけでなく、ロープウェイを利用すれば山頂まで空中散歩も楽しめますよ。
- 徳島県徳島市眉山町
- 088-621-5232(徳島市観光課)
3.人気急上昇中!「大塚国際美術館」で名画を堪能
鳴門市にある「大塚国際美術館」は、一風変わった美術館として注目を浴びているスポット。館内にずらりと並ぶ西洋名画の数々は、間近でじっくりと鑑賞できるだけでなく、なんと直にさわることもできます。
それを可能にしているのが、陶板名画と呼ばれるレプリカたち。展示されている絵画はすべて、原画に忠実な色彩と大きさで再現された陶器なんです!紙やキャンバスに比べて耐久性も高いため、デコボコとした手触りまで楽しめます。
あの有名な『モナリザ』『ゲルニカ』など、国内ではなかなかお目にかかれない名画をはじめ、本物に負けないくらいの迫力を誇る天井画や壁画など、大規模な作品も展示されています。
まだ記憶に新しい2018年のNHK紅白歌合戦で、徳島県出身の米津玄師さんが歌った場所といえば、最初の展示室であるシスティーナ・ホール。ぜひその荘厳で神秘的な雰囲気もじっくりと堪能してくださいね。
- 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65-1
- 088-687-3737
・開館時間:9:30~17:00
・休館日:月曜(祝日の場合は翌日)
・入館料:大人3,300円、大学生2,200円、小・中高生550円
4.県内きってのパワースポット!「大麻比古神社」
徳島きってのパワースポットとして知られる「大麻比古神社(おおあさひこじんじゃ)」。
通称“おわさはん”とも呼ばれるこちらの神社には、大麻比古神と猿田彦大神が祀られており、安産・交通安全・厄除けにご利益があるとされています。
境内は大麻山県立自然公園に指定されており、見どころも盛りだくさん。特に樹齢約1,000年のご神木「大楠」は、幹回り8.3m、高さ22mを誇り、圧巻のパワーとエネルギーを感じられます。
また、神社内を流れる川には「ドイツ橋」と呼ばれる石橋があります。この橋は、第一次世界大戦中に捕虜として収監されたドイツ人たちの手で造られた橋で、現在では日独友好のシンボルとして大切にされています。
自然公園でもある大麻比古神社で、自然の景色をゆっくり楽しみながら参拝してはいかがでしょうか。
- 徳島県鳴門市大麻町板東字広塚13
- 088-689-1212
・参拝時間:6:00~17:00
5.お遍路の出発点!四国八十八ヶ所の第1番札所「霊山寺」
真言宗の開祖である空海が生まれた場所が、現在の香川県善通寺市であることなど、古くより仏教と縁の深い場所である四国。空海は四国で幾度も修行をし、八十八ヶ所の寺院などを選んで「四国八十八ヶ所霊場」を開創したのが四国遍路のはじまりといわれています。
そんなお遍路の出発点“発願の寺”が、「霊山寺(れいざんじ・りょうぜんじ)」です。
派手な装飾や絶景スポットといったものはありませんが、600年近い歴史を誇る“多宝塔”や、さまざまな縁結びにご利益があるといわれる“縁結び観音”などの見どころもあり、1年を通して多くの人が訪れています。
今や札所を巡るバスツアーなども開催され、観光の1つになりつつある四国遍路。しかし白装束を身にまとい、すげ笠をかぶったたくさんのお遍路さんたちが訪れる光景は、信仰において霊山寺が重要な場所であることを改めて感じさせてくれます。
- 徳島県鳴門市大麻町板東塚鼻126
- 088-689-1111
6.世界三大土柱の1つ!自然がつくりだした圧巻の風景「阿波の土柱」
「阿波の土柱」は吉野川によって作られた砂礫層(されきそう)が、長い年月の間に風雨で浸食されてできた土の柱。アメリカのロッキー山脈、イタリアのティロル地方と並び「世界三大土柱」の1つにも数えられる大変貴重なものなんです。
土柱は6つの嶽(たけ)から構成されており、もっとも大きい「波濤嶽(はとうたけ)」は高さ13m、南北約90m、東西50mに及び土の柱が林立している圧巻の景観で、国の天然記念物に指定されています。
夜は土柱がライトアップされ、昼間とは違った幻想的な風景を楽しめます。
- 徳島県阿波郡阿波町桜ノ岡
- 0883-35-4211(阿波市観光協会)
7.県屈指の絶景スポット!見どころいっぱいの「祖谷渓」
吉野川支流の祖谷川(いやがわ)にある「祖谷渓」は、全長10kmに及び深いV字谷が続く渓谷。「とくしま88景」にも選出された美しさは、見ごたえ十分!
深く切り込まれた谷の底を流れるエメラルドグリーンの祖谷川と、周囲を取り囲む山々の景色は圧巻。特に秋の紅葉シーズンの赤や黄に色づいた木々の美しさは絶景といえます。
祖谷渓を訪れたら、断崖絶壁に置かれた“小便小僧”も併せて見てみてください。凄まじい絶壁の先端に立つ、日本イチ度胸のある小便小僧。きっと実物を見たら称えたくなるはずです。
祖谷には名物の「祖谷そば」やこんにゃくがあり、温泉も湧き出ているので、ゆっくりと過ごすにはぴったりの場所ですよ。
- 徳島県三好市池田町/東祖谷山村/西祖谷山村
- 0120-404-344(三好市観光協会)
冒険気分で沢登り!シャワークライミング
全身で大自然に飛び込みたい!というアクティブ派には、体ひとつで沢を登るアクティビティ“シャワークライミング”がおすすめ!
「ODSS四国」が開催している“シャワークライミングツアー”では、祖谷渓に注ぐ渓流を舞台に、澄み切った沢の水をたっぷりと浴びて、全身ずぶ濡れになりながら冒険気分を満喫できます。
天然のシャワーやウォータースライダーなど楽しい水遊び要素がたっぷり詰まった“ファミリーコース”と、激しい滝登りや神秘の滝裏への侵入など、より本格的な渓谷探索を楽しめる“チャレンジコース”の2種類があります。
小学1年生から参加できるファミリーコースは10月中旬で今シーズンの開催が終わりましたが、チャレンジコースであれば11月中旬まで開催。体を動かしたくなる爽やかな秋の季節…気分爽快のシャワークライミングをしたくなったら、早めに予約を!
- 徳島県三好市山城町西宇639-5 ODSS四国リバーベース吉野川
8.日本三大秘湯!ケーブルカーで行く「祖谷温泉」
祖谷渓沿いにある「祖谷温泉」は、北海道のニセコ薬師温泉、青森県の谷地温泉とともに日本三大秘湯の1つに数えられる名湯。
古くは源氏との戦いに敗れた平家一族が祖谷に身を隠した際、祖谷温泉で湯治したという伝説も残っているとか。そんな祖谷温泉はアルカリ成分が多くとろりとした感触で、肌を滑らかにしてくれます。
渓谷周辺にはいくつか温泉を楽しめる宿や入浴施設がありますが、なんといっても有名なのは露天風呂まで専用のケーブルカーで移動する「ホテル祖谷温泉」!
傾斜のある断崖は木々に覆われ、春は新緑、秋は鮮やかな紅葉と、四季折々の風景を眺めながら温泉に向かえます。
ホテル館内には天候関係なくいつでもゆっくりと入浴できる展望大浴場もあり、ともに日帰りの利用が可能。温泉と一緒に懐石料理がいただける日帰りプランもあるので、徳島観光の際にはぜひ利用してみましょう。
- 徳島県三好市池田町松尾松本367-28
- 0883-75-2311
【日帰り入浴】
・利用時間:7:30~18:00
・利用料:大人1,700円、子供900円(ケーブルカー乗車料、露天風呂・大浴場入浴料込み)
9.材料はなんとカズラ!日本三奇橋の1つ「祖谷のかずら橋」
祖谷にある「祖谷のかずら橋」は、日本三奇橋の1つ。国の重要有形民俗文化財にも指定されています。
冬場の厳寒な山野で採取した自生の「シラクチカズラ」を、重さ約6t分編み連ねて作られるかずら橋。昔は大切な生活路として利用され、今でも自然と調和した美しい景観を生み出しています。
実際に橋を渡ると、1歩踏み出すたびに軋んでユラユラと揺れるのでスリル満点!夜は渡橋はできませんが、毎日19〜21時半にはライトアップされるので、闇夜の中に照らされた幻想的なかずら橋も楽しめますよ。
かずら橋を渡って少し歩くと、平家伝説の残る「琵琶の滝」があるので、併せて立ち寄ってみてはいかが。
- 徳島県三好市西祖谷山村善徳162-2
- 0883-76-0877
・営業時間:7:00〜17:30(時期によって異なる)
・定休日:無休
・料金:大人550円、小学生350円
祖谷川の上をひとっ飛び!爽快ジップスライド
祖谷の大自然をもっと満喫したいと思ったら、「フォレストアドベンチャー・祖谷」が開催しているジップライン体験ツアーがおすすめ。
小学4年生から参加できる“アドベンチャーコース”では、敷地内にある5つのジップスライドを含む31種のブリッジアクティビティがあり、5つのルート制覇を目指します。
山の木々を利用して作られたルートの足場は、高い所ではなんと地上15m!足のすくむような高さにドキドキしてしまいますが、慣れてくるとスリルを楽しめるようになるはず。ケーブルと連結させたハーネスを装着して挑むので、万が一足を滑らせても地面まで落下する心配はありません。
注目のアクティビティは、最長360mの爽快ジップスライド!祖谷川をまたいで対岸へと繋がれたケーブルをつたい、一気に滑り降ります。最大の高低差は50mと、スライド中はまるで飛んでいるよう!大自然の中でさまざまなスリルを楽しめる体験です。
- 徳島県三好市西祖谷山村尾井ノ内379
10.まさに天然の芸術品!奇岩の連なる風光明媚な渓谷「大歩危峡」
「大歩危峡(おおぼけきょう)」は、2億年をかけて吉野川の激しい流れが岩肌を浸食してできた渓谷。削り取られた岩肌は彫刻のようにそびえ立ち、独特で美しい景観を作りだしています。
そんな大歩危は、連なる奇岩やV字谷の渓谷などから日本列島の成り立ちが分かる貴重な場所として、2014年には国の天然記念物に、翌年には国の名勝に指定されました。
大歩危峡では、ゆったりと美しい景色を堪能できる遊覧船に加え、人気の川遊びであるラフティングも楽しめます!川の中から見る大歩危峡は迫力満点ですよ。
3km下流にある小歩危峡とあわせて、ぜひその絶景を目の当たりにしてみてください。
- 徳島県三好市西祖谷山村一宇、山城町西宇
- 0120-404-344(三好市観光協会)
日本三大暴れ川・吉野川で迫力のラフティング!
日本三大暴れ川の1つに数えられる吉野川は、白く波立つ激流に加え、変化に富んだ流れの中でラフティングができる日本でも屈指のラフティングスポット。
「サファリ」では、大歩危峡の下流にある小歩危峡の激流に挑む“ラフティングツアー”を開催。
50m以上もホワイトウォーターが続く「鉄橋の瀬」や、2段の落ち込みが待つ「二段滝」など、ボートがひっくり返るほどのパワフルな激流が待ち受けています。全身びしょ濡れのスリルあふれるラフティングを楽しめますよ!
開催は11月上旬までなので、今シーズン体験したい人はお早めに。
吉野川ではほかにもたくさんの“ラフティングツアー”が開催されているので、併せてチェックしてみてくださいね。
- 徳島県三好市池田町イタノ3306-6 サファリ(旧一の瀬荘)
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口コミとツアーの特徴で選ぶ!徳島県・大歩危・小歩危のラフティングツアー
穏やかな流れでゆったりSUPツーリング
秋を実感する10月ですが、まだまだ川のアクティビティも楽しめる季節!三好市にある「TOPS」は、吉野川を舞台にした“静水SUP(サップ)体験ツアー”を10月下旬まで開催。吉野川の秋の風景を楽しみながら、SUPでのんびり水上散策を楽しめます。
大き目のサーフボードの上に乗り、パドルで水上を漕ぎ進んでいくSUP。安定感のあるボードの上では、立ち上がったり、寝転んだり、ヨガのポーズをとったりと、自由度の高い楽しみ方ができるのも魅力です。
比較的流れの穏やかな場所で体験するので、5歳から体験が可能。ワンちゃんの参加もOKなので、家族みんなで楽しめますよ。
透明度抜群の吉野川でSUPをすれば、気分爽快!今シーズンを逃してしまっても、また来年の3月からツアー再開となるので、機会を見つけてぜひチャレンジしてみましょう。
- 徳島県三好市山城町大和川905-2 アウトドア ステーションTOPS
11.四季の景観に神秘の雲海…思わず登山したくなる美しい山「剣山」
日本百名山の1つである「剣山(つるぎさん)」は、標高1,955mと西日本で2番目の高峰。安徳天皇の剣を山中に隠したという伝説から、この名が付いたといわれています。
紀州や瀬戸内海、足摺岬(あしずりみさき)までも見渡せる見事な眺望を誇り、神秘的な雲海が見られる日も。暖かい季節は色とりどりの野の花々、秋は赤く染まる紅葉、冬は真っ白な霧氷と四季折々の景観を楽しめます。
修験道の山でもある剣山は山岳信仰の対象とされ、山中には劔神社や大剣神社、園福寺など複数の社寺があるので、参拝しながら登山をするのもいいですね。
登山リフトを利用すると、剣山中腹まで一気に到達することが可能です。
- 徳島県三好市東祖谷見ノ越
12.瀑声とどろかす、四国イチの大滝!「轟の滝」
清流で知られる海部川(かいふがわ)の上流にある「轟の滝」は、日本の滝100選にも選ばれた名瀑。どうどうと大きな瀑声をあげて、落差58mを流れ落ちます。
轟の滝は轟神社の境内にある本滝神社のご神体でもあり、辺りは神聖な空気で満ちています。本滝の上流に点在する大小さまざまな滝と総称して「轟九十九滝」と呼ばれており、滝巡りをすることも可能。
滝の周囲は原生林が生い茂り、春は桜、夏は深緑、秋は美しい紅葉の景勝地としてにぎわいを見せます。
- 徳島県海部郡海陽町平井字王余魚谷
- 0884-76-3050(海陽町観光協会)
13.曲線の連なりが美しい「樫原の棚田」
県中部の上勝町にある「樫原の棚田」では、日本の棚田百選にも選ばれた美しい田園風景に出合えますます。
標高500〜700mの斜面に沿うように並ぶ棚田は、江戸時代後期から200年以上経った今もそのままの姿を残しています。
急な斜面に作られた樫原の棚田は一枚一枚の田んぼの面積が小さく、あぜ道が地形に沿うように曲がりくねった独特の景観が特徴。
また棚田の周りには昔風情が漂う家屋や水車、炭焼き小屋などがあり、よりいっそう棚田の景観を引き立てています。春夏秋冬と四季を通して様変わりする棚田と、山々の景色は一見の価値があり!
- 徳島県勝浦郡上勝町生実
- 0885-46-0111(上勝町産業課)
徳島県の美しい景色を堪能しよう
四季折々の自然を楽しめるスポットが盛りだくさんの徳島県。これからの季節に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょう。
アウトドアレジャーの予約サイト「SOTOASOBI(そとあそび)」では、徳島県をはじめ四国全域のアクティビティを紹介しています。お出かけ前にチェックして、自然を全身で感じられる体験にも挑戦してみてくださいね。
(編集部注*2016年5月9日に公開された記事を再編集したものです)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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