パラグライダーで事故を防ぐには?静岡の体験ツアーに学ぶ対策法 2016.02.26 パラグライダー 富士・御殿場
鳥のように大空を飛ぶ夢を叶えてくれるパラグライダーは、ここ数年でフライト人口が増加している人気のスカイスポーツです。テレビで芸能人の体当たりレポートを見たり、世界大会での日本人選手の活躍を知って、興味を持っている方も多いのではないでしょか?
いざ「パラグライダーに挑戦!」と思っても、気になるのは”事故”。大地を離れて空を飛ぶ訳ですから、安全かどうか心配するのは当然ですよね。
今回は静岡県・朝霧高原のパラグライダースクール「スカイ朝霧」を例に、事故防止のための安全対策を学びましょう。これからパラグライダーにチャレンジしてみたい人、必見です!
静岡県・朝霧高原「スカイ朝霧」の事故防止対策
静岡県・朝霧高原は、日本屈指のフライト率でパラグライダーが盛んに行われる人気スポットです。
その中でも人気のパラグライダー体験ツアーを主催する「スカイ朝霧」では、事故を発生させないために、こんな安全対策をしています。
経験豊富なガイド・インストラクターが在籍
「スカイ朝霧」のインストラクターは日本ハング・パラグライディング連盟公認のベテラン揃いで、世界大会で活躍する選手も在籍しています。ツアー体験者が安全にフライトできるように、経験豊富なインストラクターがサポートします。
日本屈指の安全なフライトエリアを使用
事故が発生する原因のひとつに気象条件があります。雨や風など気象条件に左右されやすいパラグライダーですが、朝霧高原は1年を通して気象条件が安定している安全なフライトエリアです。
また広々としたフライトエリアなので、他のパラグライダーと接触する危険も低いといえるでしょう。静岡県・朝霧高原はパラグライダーのライセンスを持っている人たちからは、日本のパラグライダーの聖地と呼ばれています。
装備・服装を徹底する
パラグライター体験のツアー参加者には、動きやすい服装をお願いしています。具体的には長袖、長ズボン、手ぶくろの着用です。手ぶくろは軍手でOK。もし忘れてしまっても、安全のため無料で貸出しています。
フライト時に装着するハーネス(搭乗者が背中に着けるイス)は、衝撃吸収素材を使用。おしりで着地したとしても、クッションのあるタイプなので衝撃が吸収されて安全です。
また、フライト前に装着方法のレクチャーを行い、参加者がしっかり装備を着けられるように指導しています。
機材は古くなる前に新品に交換する
事故の原因のひとつに、機材の古さや整備不足があります。「スカイ朝霧」ではタンデム用キャノピー(翼)やタンデム用パラグライダーは、安全のため早めのサイクルで新品と交換しています。
気象判断は安全マージンをたっぷりとる
パラグライダーは雨や風など、気象条件に大きく影響を受けます。「スカイ朝霧」では気象データと長年の経験で、フライトできるかどうか安全マージン(安全性を確保するための余裕)をたっぷりとって判断しています。
事故防止のために参加者ができること
「スカイ朝霧」では、事故防止のために以上のような安全対策をとっています。では参加者ができる安全対策には、どんなことがあるでしょうか?
1.インストラクターの指示を守る
パラグライダーの事故はインストラクターの技術で限りなく回避することができます。テイクオフや着地のタイミング。気象条件による飛行中止など。インストラクターの言葉をよく聞き守ることが、事故を回避する最善の安全対策と言えるでしょう。
2.事前に保険に入っておくのもおすすめ
万が一に備え、事前に保険に入っておくのもおすすめです。「スカイ朝霧」の体験ツアーでは、参加料金に安全のための保険料が含まれています。
3.飛ばない勇気も大事
「体調が悪い」「気持ちの準備ができていない」「装備をしっかり着けたか、もう一度確認したい」など。参加者自身がフライトをためらう場合もあるかと思います。
そんな時は飛ばない勇気も大事です。「次の人が待ってるから」と慌てた気持ちで飛び立ってしまうと後で後悔することも。空中では何の対処もできません。準備が整っていない時は後の人にゆずって、飛ばない勇気を大切にしましょう。
スカイ朝霧のパラグライダーツアーコース
体験フライトコース
単独で浮遊体験をしたい方におすすめなのが、体験フライトコース。
体験フライトコースでは、実際の道具を使用して、インストラクターが操作方法を教えてくれます。
はじめは低いところから練習し、慣れてきたら高いところで飛行。風を掴み身体がふわりと浮く感覚は病みつきになりますよ!
こちらのコースでは、時間内に体力が続く限り何度でもチャレンジでき、平均して10回程度のフライトが楽しむことができます。
タンデムフライトコース
鳥のように大空を飛んでみたいという方におすすめなのが、タンデムフライトコース。
タンデムフライトとは、2人乗りのフライトのことで、操作をしてくれるベテランのパイロットと一緒に大空を飛びます。
「高いところを飛ぶなんて怖い!」と思うかもしれませんが、足元に広がる雄大な自然を見渡せば、高所恐怖症の方でも怖さを感じないことも多いんです!
フライト時間はその時の天候によって変化することもありますが、約10分ほどとなっています。
セットコース(体験+タンデム)
先ほど紹介した体験フライトとタンデムフライトの両方やってみたいという欲張りさんにはセットコースがおすすめ。
午前と午後に分けられ、順番は申し込みの際に選べます。
初心者向けの体験ツアーは基本的に安全
いかがでしたか?ツアー主催社はそれぞれ安全対策をしているので、安心して体験できそうかどうか、事前にチェックすることをおすすめします。また、基本的にパラグライダーの初心者向け体験ツアーは安全な内容になっています。
アウトドアレジャー専門予約サイト「そとあそび」では「スカイ朝霧」をはじめ、安心して楽しめるパラグライダーツアーを多数紹介しています。ぜひチェックしてください。
(編集部注*2015年12月17日に公開された記事を再編集したものです。)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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