空高く自由に飛ぶハンググライダーとは?飛ぶ仕組みは? 2015.09.18 ハンググライダー
三角形の翼を広げて空高く鳥のように自由に飛ぶハンググライダーに憧れる方も多いはず。
ハンググライダーとはどんなものか、重い人間でもハンググライダーで飛ぶことができる仕組みについて、ハンググライダーに興味のある方、これからハンググライダーを始めてみたい方に向けてわかりやすく解説します。
そもそもハンググライダーとは
ハンググライダーは、アルミパイプの骨組にポリエステルのセール(布)を張ったシンプルな三角形の機体に吊り下がった状態(英語で「hang」)で滑空する(「glider」)するスカイスポーツ。
ハーネスという装具を身に着け、うつ伏せで機体にぶら下がる形で飛行するため、腕の力も特別な筋力も必要ありません。離着陸時に斜面を助走する体力さえあれば、年齢性別を問わず飛ぶことができます。
1949年、NASA(アメリカ航空宇宙局)の前身であるNACAのフランシス・ロガロが宇宙船や切り離したロケットの回収用の翼として開発したスカイスポーツの元祖で、日本では1976年に第1回ハンググライダー日本選手権が行われて以来、老若男女に浸透しています。
ハンググライダーとパラグライダーの違い
楕円形の布だけで骨組がないパラグライダーの翼に比べて、ハンググライダーの翼はブーメラン型でパイプの骨組があるため、通常でも30~40km、上級者用の高性能な翼なら100km以上ものスピードで飛行することができます。
最近ではエンジン付の「モーターハンググライダー」なども登場していますが、エンジンの有無以外、「人間の足で離着陸する」という点では、基本的に構造は同じ。
ハンググライダーの機体は20~35kg程度。ハンググライダーの搭乗者は機体に手でつかまってぶら下がっている訳ではなく、ハーネスを着用してうつ伏せの状態で機体の重心に取り付けられたベルト状の紐に吊り下げられます。搭乗者は機体を持ち上げたまま斜面を駆け下りて離陸し、上昇気流を利用して飛行を楽しみます。
重い人間がエンジンもないのに空を飛び続けられる仕組みは?
小さな鳥は1秒間に何十回も翼を羽ばたかせて空を飛びますが、ではなぜ重い人間がエンジンもないのにハンググライダーなどを使って飛ぶことができるのでしょうか?
飛行中のハンググライダーの翼は空気を上と下に分け、分けられた空気は翼の後ろで同時に合流します(ベルヌーイの定理)。ここで翼の断面を見ると、上の面が下の面より長くなっているため、上面の空気の方が下面よりも早く進まなければならず、速度の違いができ、翼の上面と下面にかかる圧力にも差が生じます。
この圧力の差が上向きに浮き上がろうとする揚力となり、揚力によって人間を乗せたハンググライダーは落ちずに飛び続けることができるのです。
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ハンググライダーで自然の上昇気流をうまく利用することができれば、高度1500mもの雲の中を飛んだり、30kmもの距離を無着陸で飛行するのも、夢ではありません。
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