安全で質の高いラフティングを提供したい そんな熱い想いを胸に活動を続ける“RAJ”の歩みと取り組みをご紹介!

一般社団法人ラフティング協会

RAFTING ASSOCIATION of JAPAN

年に一度、秋に開催されるRAJのリバーガイドミーティング。全国の河川で活躍するガイドが集結し交流する、RAJでは重要な位置づけのイベントです。今回はそとあそびが特別に飛び入り参加!その実態に迫ってきました。ガイドがどんな講習を受けているのか、そもそもガイドってどういう人たちなのか?ラフティングツアーの良し悪しを左右するガイドのことがちょっとわかる、貴重な密着リポート。ぜひご覧ください!

2016年のミーティング会場は静岡県・富士川の
「ナチュラルアクション アウトドアツアーズ」さん

写真:ナチュラルアクション アウトドアツアーズさん
写真:ナチュラルアクション アウトドアツアーズさん

加盟会社の1社が開催会場となり、全国からオーナーやガイドが集結します。期間は1泊2日。シニアガイドの研修や講習会、テスター・検定官の講習が行われるほか、チーム対抗ゲームなどでガイド間の交流が図られます。2016年は10月25日・26日に行われ、1日目の夜は雨にもかかわらず大宴会!2日目もホストであるナチュラルアクションさんの手作りカレーやピザなどが振る舞われ、わきあいあいとした雰囲気がただよっていました。

シニアガイドが次に目指すステージ!
テスター・検定官講習に密着

写真:テスター・検定官講習
写真:テスター・検定官講習
写真:テスター・検定官講習

各会社に検定官を置き、河川が異なっても同じクオリティーの試験が実施できることを目標とするRAJは、試験を実施するテスター・検定官の育成に力を入れています。今回の講師は長良川の「ラフタ」所属の梅本徹さん。日本で6人しかいないマスターガイドの1人です!
受講者はテスター新規の方が2名、検定官新規の方が1名、検定官更新の方が2名の計5名でした。
そして後方にはマスターガイドであり、RAJの核となる技術安全部会の部会長・ゆめさん(ニセコ・NAC所属)、東日本ブロック担当・平井琢さん(長瀞・カヌーヴィレッジ長瀞所属)が控え、時に厳しく目を光らせながらも温かく見守っています。

講師の梅本さんが講習中に繰り返し強調していたのは、「RAJのガイドがどうあるべきかを考えて試験をする」ということ。RAJのガイド試験は3者2採用というルールがあります。1名の検定官と2名のテスターで審査をし、2名以上が「合」を出さなければその課題はクリアできません。その判断をするテスター・検定官にはRAJが独自に制定したガイドマニュアルの深い理解と、公正な判断が求められるそうです。RAJが認定したガイドがツアー中に事故を起こさないようガイドの質を保つため、試験を行うテスター・検定官の責任は重大です。

写真:講師の梅本さん

レスキューで必要となるロープワークの実技と判断基準を学ぶ

急流を爽快に下るラフティングはその性格上、ボートに最小限の器材しか乗せることができません。そのため万が一事故が起きてしまった場合、レスキューでガイドたちが用いるのはロープ。
講習ではテスター・検定官が課題のロープノット(ロープの結び方)を実演し、マスターガイドたちがチェックしていました。「ドレスアップ(結び目を整えることによって強度を向上させること)が甘い」「エンド(ロープの末端)が短い」など、細かい突っ込みも入っていましたが、それも迅速なレスキューのために必要なこと!
また、このロープワーク講習で重要なのは、実際に試験で審査する場合に「合」とするか「否」とするか、その判断基準を学ぶことにあります。「形ができているだけじゃなく、“ノットの目的を果たしたものになっているか”を見てほしい」と梅本さんは話していました。

写真:テスター・検定官講習

「もし事故が起こってしまったら、僕たちは最小限の道具で最大限の効果を出す必要がある。知識と技術で事態を回避しなければいけない」

川での実地講習も!

午後からは富士川で実地講習。平井さんの愛犬ゴメスと一緒に静水ポイントへ向かいます。
静水下での講習内容について説明する梅本さん。

RAJのガイド試験は筆記と実技の2つがあり、実技は公平性を保つため流水下ではなく静水下で実施されています。今回も富士川の静水下にて講習が行われました。静水下では、実技試験で何を見るのか、また合否の判断基準についての講習を受けます。実技ではフォワード、スイープ、リバース、ブレーキング、サイドスリップといったパドルワークなどを見るのですが、「できている」「できていない」の判断は静水下といえども難しいそうです。

ジャッジが難しいパドルワークを披露する受験者役のゆめさん。
マスターガイドのパドルワークに合否を出し、その理由を説明していきます。

技術安全部会長であるゆめさんと副部会長の平井さんが受験者役となり、課題のパドリングを披露します。そして、テスター・検定官の方は合否を判断し、理由を説明するのですが、さすがマスター・リバーガイドであるお2人。とても判断が微妙となるパドリングを実演するのです!それも含めて、最終的に梅本さんがジャッジの仕方をレクチャーしていきます。
さらに梅本さんは、テスター・検定官は試験のジャッジをするだけではなく、できなかった受験者に対しては、「何ができていなかったのか」「何が間違っていたのか」をしっかりフィードバックしてあげてほしいと話していました。そのために、試験内容の把握と理解が大事だと。

「努力してきたスタッフには、こいつがんばってきたから絶対できるだろうと思って見てあげてほしい。それでもできなかったその理由と原因をフィードバックして、そこからもう一回トレーニングしてあげてください」

熱くて厚いリバーガイドミーティング!

今回そとあそびはテスター・検定官講習をメインに密着してきましたが、ラフティングに対する熱い情熱がひしひしと伝わってくるミーティングでした。そしてその内容はとっても厚いもの!日本のラフティング業界を安全で質の高いものにしたいというRAJの思いと、それに応えようとする自分たちの仕事に誇りと責任を持ったガイドたち。こんな人たちがガイドしてくれるツアーなら、ぜひ参加してみたい!そう思わせてくれるガイドさんがそこにはたくさんいたのです。

ラフティングを体験したことのある方も、そうでない方も、これを見て興味を持った方はぜひRAJの加盟会社のツアーに参加してみてくださいね。