マウンテンバイク・サイクリング・MTB・ダウンヒルの体験ツアー

軽量で耐衝撃性に優れた自転車「マウンテンバイク（MTB）」。走行性能が高いため悪路をもろともせず、自然豊かな林道や山道を走り抜け、風を感じながら自然との一体感を味わえるのが魅力です。

競技やアウトドアレジャーとして一般的なのが「ダウンヒル」。山道をマウンテンバイクで駆け下りたり、人工的に造られた急斜面のコースを高速で下ったりします。基本的にダウンヒルには“上り”という概念はなく、ゴンドラや運搬専用車で自転車とライダーを山の上まで運び、ライダーはそこから一気にコースを下ります。走行の際には、フルフェイスヘルメットや全身を防護するプロテクターの着用が必須。上級者は時速60km超のスピードで山道を駆け抜けます。

土がしっかり踏み固められた道ばかりでなく、大きな石がゴロゴロ転がっている場所、砂利が敷き詰められた場所、滑りやすい粘土質の場所など、多数の障害がコース内に存在するため、エクストリームスポーツに分類されます。また舗装路をメインに、街中や里山、海岸をマウンテンバイクで巡るサイクリングも人気です。

マウンテンバイクには多くの種類があり、下りに特化したダウンヒルのほか、平坦な道も走行できるフリーライド、山道の長距離走行に特化したクロスカントリー、上りも下りも強く、クロスカントリーより機動性が高いオールマウンテン、タイヤの幅が広いことで安定性が高く、雪道も走行できるファットバイク、街中で乗りやすいシティユースなどさまざま。趣味から本格的な競技を楽しむ人まで、幅広い愛好者がいます。

全国の山や林道などで楽しめるマウンテンバイク。4〜11月に開催するところが多いですが、降雪のない場所やファットバイクを使用するツアーでは通年で開催するところも。体験できるマウンテンバイク・サイクリングスポットは以下の通りです。

【北海道・東北のマウンテンバイク・サイクリングスポット】
北海道では、札幌市郊外の野幌森林公園や石狩川沿いの道、支笏湖国立公園内、のどかで雄大な富良野の里山、世界自然遺産・知床で体験できます。舗装路や起伏のない林道などを走行する体験が多く、初心者でも挑戦しやすい内容です。東北の青森県では、弘前市にて弘前城や武家屋敷群など観光スポットを巡る体験を、岩手県では八幡平市のリンゴ畑や林道を走り抜ける体験ができます。

【関東のマウンテンバイク・サイクリングスポット】
関東で本格的なダウンヒルを体験できるのは、アウトドアの聖地といわれる群馬県みなかみ町、観光地としても人気の埼玉県長瀞町。傾斜の少ない里山や林道を走れるのは、温泉も楽しめる栃木県那須塩原市、都内ながら田園風景が残る東京都多摩市。神奈川県鎌倉市では、海岸線を走りながら神社仏閣巡りを楽しめます。

【甲信越のマウンテンバイク・サイクリングスポット】
山梨県では富士五湖の1つ河口湖周辺の自然林で開催。長野県では、北アルプスの雄大な眺めを楽しめる白馬や乗鞍高原、江戸時代の宿場町へと通ずる林道がある飯田市で体験できます。

【東海のマウンテンバイク・サイクリングスポット】
静岡県の西伊豆・松崎町では、海も山も見渡せる絶好のロケーションで、富士宮市の朝霧高原では、富士山を仰ぎ見つつ原生林の中を駆け抜けます。岐阜県では、城下町の風情が残る郡上市の街中や長良川沿いの舗装路、白壁土蔵の古い町並みで人気の飛騨市でも街中や里山を抜ける舗装路で楽しめます。

【四国のマウンテンバイク・サイクリングスポット】
海に囲まれながら、山々や豊かな緑にも恵まれた四国では、香川県三豊市仁尾の古い町並みや妙見山などを巡る体験を、徳島県三好市の塩塚高原では900mの高低差を下る本格的なダウンヒルを楽しめます。

【九州・沖縄のマウンテンバイク・サイクリングスポット】
鹿児島県の離島・屋久島では、一湊ビーチや矢筈岬、番屋峰など一湊地区の見どころを巡ります。