ケイビング・洞窟探検（鍾乳洞）の体験ツアー

ケイビング・洞窟探検（鍾乳洞）体験ツアー

狭くて真っ暗な洞窟内を探検するケイビングでは、まず装備を身に着けることから始まります。上衣と下衣が一体となったつなぎタイプのケイビングスーツ（ウェットスーツを代用する場合や登山用ウェアで参加する場合もあり）、ヘルメット、グローブ、ブーツのほか、ヘッドライトを装着したら準備完了！洞窟内での注意事項やケイビングテクニックのレクチャーを受けたら、いよいよ入洞します。

洞窟内の状況はそれぞれまったく違います。ほふく前進でしか進めないような狭い場所や、ロープを使って登ったり下りたりが必要な場所など、ヘッドライトが照らす先にはさまざまな難所が待ち受けます。山梨県の富士山麓では、洞窟内でつららや氷筍など氷の世界を見られたり、岐阜県や鹿児島県・沖永良部島では地底湖が現れたりと、地下世界でしか見られない特異な風景を堪能できるのが魅力！洞窟内に住む珍しい生き物との出会いもあります。ライトの明かりを頼りに、未知の空間を探検するのはアドベンチャー感満載で、童心に返って楽しめること間違いなし。ゴール地点までたどり着いたら終了。その後、ツアーによっては温泉入浴や川遊びができるものもあります。

【鍾乳石】
鍾乳石とは洞窟内に作られる堆積物。雨水や地下水が長い年月をかけて石灰岩を溶かして洞窟（鍾乳洞）を作り、石灰岩から溶けた炭酸カルシウムが再度結晶化したものが鍾乳石で、天井から垂れ下がる「つらら石」、床から上に向かって伸びる「石筍（せきじゅん）」、床や壁を覆うように形成される「フローストーン（流れ石）」、水溜りを囲む棚田の畦にあたる部分にできる「リムストーン（畦石）」など、さまざまな形状があります。不思議な形の石を発見したら、どういった鍾乳石なのか観察してみると面白いでしょう。

【氷の世界】
年間を通して洞窟内の気温が低い場所ではつららのほか、床から上に向かって伸びる氷筍も見られます。床に氷が張っているため、滑りにくい靴で体験します。

【地底湖】
洞窟の中には、地下水が溜まってプールのようになった地底湖が存在する場所も。不純物の少ない地底湖は透明度抜群！ガイドがライティングしてくれるので、幻想的な風景を楽しみましょう。奈良県川上村では、地下水で泳ぐ“ケイブスイミング”を体験できます。

【必要な装備／あると便利な装備】
ケイビングスーツ・ヘルメット・グローブ・ブーツなどの基本装備はレンタルできることが多く、基本料金に含まれます（一部ウェットスーツを着用したり、登山用ウェアを持参したりする場合あり）。ケイビングスーツの下は動きやすく、汚れても問題ない服を着ておきます。洞窟によって装備はかなり変わってくるため、参加するツアー会社に確認しておきましょう。一般的に必要な装備と、あると便利な装備は以下の通りです。

＜必要な装備＞
・タオル
・着替え
・運動靴
・水着（ウェットスーツを着用する場合）
・飲み物

＜あると便利な装備＞
・ラッシュガード（ウェットスーツを着用する場合）
・レギンス（ウェットスーツを着用する場合）

ケイビングの参加費用は8,000円ほど、難易度が上がると10,000円超えに

自然の洞窟を舞台に冒険者の気分で探検を楽しめるケイビング。コースは手軽な半日コースからボリュームたっぷりの1日コースまで幅広く用意されており、価格もさまざまです。半日コースについては価格の違いがかなりありますが、5,000円程度のツアーは約3時間とコンパクトなものが多く、一方で体験時間が約4時間と長めで、コースの難易度が高いものは10,000円以上。1日コースは8,000〜10,000円ほどが多いですが、ラフティングやダッキー、カヌー、キャニオニングなどのセットコースになると14,000円を超えます。洞窟での滞在時間やサービス内容によって違いが出てくるようです。

体験後は基本的に体が汚れるので、身支度を整える時間に余裕を持ってスケジュールを立てておくと安心です。体験後の温泉入浴券込みのプランもありますよ。