トレッキング入門編!最初に必要な装備について 2022.03.21 トレッキング
大自然の中を思い思いの楽しみ方で歩くトレッキングは近年、老若男女を問わず人気です。しかし、初めてトレッキングをする人は何から道具をそろえればいいのか悩んでしまうのではないでしょうか。
そこで今回はトレッキング入門のために必要な装備と、参加して基本を学べるおすすめツアーを紹介します!ぜひトレッキングへ出かける際の参考にしてくださいね。
【目次】
■トレッキングとは?
■トレッキング基本装備
■トレッキングツアーに参加してみよう
- マタギの文化を学べる!世界遺産白神山地を散策|青森県
- 子供にもやさしい!潮風に吹かれながら海辺のトレッキング!|青森県
- ルーペをのぞいて八丈島の自然をミクロの世界で観察!|東京都
- 尾瀬の絶景に癒やされる!広大な湿原でトレッキング|群馬県・福島県
- 満足度MAX!日本最高峰の富士山でトレッキング|静岡県・山梨県
- 世界遺産・屋久島の自然をトレッキングで堪能!|鹿児島県
- 西表島のジャングルでトレッキング!冒険気分を満喫|沖縄県
トレッキングとは?
「トレッキング」とは山歩きのこと。山歩きというと登山と混同されがちですが、山頂を目指して歩く登山とは違い、トレッキングは山の中を散策するようなイメージです。
樹齢何百年、何千年の大木を眺めたり、その時期だけ咲く珍しい花を見たり、森に住む動物を探したりと、楽しみ方はさまざま。
大自然の中で感動や発見があり、歩いて適度な運動にもなるトレッキングは、日頃の疲れをリフレッシュするのにもってこいのアクティビティです。
トレッキング基本装備
トレッキングのイメージがつかめてきたところで、基本の服装や持ちものを紹介します。安全に山を歩くために、信頼できる商品を選びましょう。下記のものが最初に用意しておきたい装備です。
1.トレッキングシューズ
トレッキングの際は、専用のシューズを履きましょう。山の斜面を歩く場合、スニーカーでは足首の保護が不十分だったり靴底が滑りやすかったりして、思わぬケガのもとになりかねません。トレッキングシューズはしっかり足をサポートする作りなので安心感があります。
また、トレッキングシューズの選び方はスニーカーとは異なるので注意が必要。足のサイズだけでなく足幅や甲の高さなど、見るべきポイントはいくつかあります。できれば一度アウトドアショップを訪れ、実際に履いてから選びましょう。多くの専門店では、経験豊富なスタッフが足型に合わせておすすめのモデルを教えてくれます。
2.トレッキングポール(ストック)
トレッキング専用の杖。転倒の危険を減らすことと、手の力も使って前進でき足の疲労を軽減してくれることがメリットです。慣れない山道では体も疲れやすくなるので、ぜひ持っておいた方がよいでしょう。
シャフトが2段や3段に分かれて伸縮可能なものが多く、持ち運びも簡単。また身長や斜面の勾配に合わせ、長さを調整して使えます。
コストパフォーマンスに優れたベーシックモデル
3.レインウエア(雨具)
山の天気は変わりやすいもの。歩いている途中急に雨が降り出し「さっきまではあんなに晴れていたのに!」という苦い経験をした人もいるかもしれません。
レインウエアは雨が降っている時だけではなく、防寒具としても機能する便利なアウター。たとえば風が強い時はウインドブレーカーの役割を果たし、体温を保ってくれます。軽いのでザックに入れて負担にならないのもポイントです。
ポンチョ型だと風が強い時に煽られてしまうため、上下が分かれたセパレートタイプを選びましょう。レインウエアにはゴアテックスをはじめ近年開発された防水透湿素材が使われており、汗によるウエア内部の蒸れを抑え、快適なトレッキングを楽しめます。
4.ザック(バックパック)
ザックは軽量性や耐久性などにおいて、専用のものを選ぶのに越したことはありません。専用のものはポケットが使いやすい位置に配置されており、ものの出し入れがしやすくストレスなく使えるのもポイントです。
容量は、日帰りトレッキングでは20〜25Lサイズが目安となります。撮影道具や調理道具など、こだわって持っていきたいグッズがあり荷物が増える場合は25~30Lのものが安心です。
1泊以上のトレッキングを検討している人には30Lより大きなサイズが必要になることがほとんど。季節や持ちものによって欲しい容量は変わってくるので専門店でスタッフに相談してみるのがおすすめです。
またトレッキング用ザックは、同じモデルでも身長や体格に合わせ背面やストラップのサイズが複数展開している場合があるので、見た目だけで選ばないよう注意しましょう。
持ちものリスト
以下がトレッキングのために用意する基本の持ちもの(一例)です。季節や行く場所、宿泊数などを考慮して自分なりの持ちものリストを用意すると、荷造りがスムーズになります。
・タオル
・水筒
・レインウエア(雨具)
・帽子
・手袋
・靴下
・トレッキングシューズ
・下着
・中間着(長袖)
・防寒着
・ヘッドライト
・時計
・トレッキングポール
・登山用地図や地形図
・コンパス
・常備薬
・虫よけ
・ホイッスル
・救急セット(ばんそうこう、消毒液、ガーゼ、包帯、トゲ抜きなど)
・保険証
・行動食(あめ、チョコレート、おにぎりなど)
・ごみ袋
・ティッシュやトイレットペーパー(口が閉まるタイプのビニール袋に入れておくと湿らず便利。トイレットペーパーは芯を抜いておくとかさばりません。)
・着替え
5.ヘッドライト
日帰りのトレッキングでも、ヘッドライトは必要です。道に迷ってしまったり、つい長居してしまったりして予定が遅れた場合、山中は一気に暗くなり、ライトがないと動けなくなってしまいます。
周りが見えず木の枝に当たってケガをする、足元がよく見えずつまづいて捻挫をするなど薄暗い中での移動は危険と隣り合わせなので、ぜひザックに入れておいてください。
トレッキングツアーに参加してみよう
初めての場合は経験者に連れて行ってもらうのが一番手っ取り早くて安心ですが、なかなかそういう繋がりがない人も多いのでは。
まずはトレッキングツアーに参加してみて雰囲気をつかんでみるのもおすすめです。経験豊富で安全管理もばっちりのガイドが先導してくれるので安心。トレッキングの楽しみ方をしっかり教えてくれます。
アウトドアレジャー予約サイト「SOTOASOBI(そとあそび)」で紹介している中から、初心者にもおすすめなツアーを紹介していきます。
マタギの文化を学べる!世界遺産白神山地を散策|青森県
青森の世界最大級のブナ林でトレッキングを楽しんでみませんか?青森県のブナ林といえば、やはり世界自然遺産に登録されている白神山地。ありのままの自然の姿を観察でき、とっておきの時間を過ごせる場所です。
昔から山を生活の一部としてきたマタギの伝統的文化を継承する「白神マタギ舎」は、この白神山地で“白神山地 トレッキング”ツアーを開催。ツアーでは、食べられる植物を教えてくれたり、マタギが使用していた小屋を見学できたり、マタギの知識と併せて、この地の大自然についてわかりやすく解説してくれます。また1度のツアーで最大10名まで参加できるので、参加者同士がコミュニケーションをとりながら和気あいあいとしたトレッキングを満喫できるのも特徴です。
午前中はのんびりブナ林を散策し、午後は選択できるコースから好きなところを選びましょう。ここでしか体験できないトレッキングをぜひ楽しんでみてください。
- 青森県中津軽郡西目屋村神田219-1 道の駅 津軽白神インフォメーションセンター
子供にもやさしい!潮風に吹かれながら海辺のトレッキング!|青森県
「RIVERRUNS(リバーランズ)」主催の“半日トレッキング”ツアーは、八戸市街地からアクセスしやすいポイントでトレッキング体験できるので初心者でも気軽に挑戦できます。
ツアーの舞台となるのは、国の天然記念物に指定されている蕪島。650種の植物が自生しているので、季節ごとにさまざまな植物を観察できます。潮風に吹かれながら海沿いを歩く爽快感はたまりません!
また、蕪島は3万羽以上のウミネコの繁殖地でもあるため、ウミネコの姿を目にすることも。このツアーのトレッキングコースは勾配が少なく、道も整備されているので、初心者はもちろん、子供や年配の方でも安心して参加できますよ。
ツアーの合間にはホットドリンクのサービスがあり、海を眺めながら休憩タイムが満喫できるのもポイント。海辺の最高の見晴らしを、ぜひトレッキングしながらお楽しみください。
- 青森県八戸市鮫町字鮫75-5
ルーペをのぞいて八丈島の自然をミクロの世界で観察!|東京都
「八丈島自然ガイドサービスしいのき」が開催している“八丈島 トレッキング”ツアーでは、トレッキングをより楽しむのに欠かせないグッズ、ルーペを用意。普段はなかなか見る機会がない大自然のミクロの世界をじっくり観察できますよ。
ツアーは八丈島の多彩な表情が楽しめる2コースから選べます。“唐滝&硫黄沼トレッキング”コースでは、三原山の中腹にある唐滝を目指して歩きます。途中、神秘的な景観が広がる硫黄沼に立ち寄り、目的の唐滝へ到着。高低差36mから流れ落ちる滝のダイナミックな姿は感動必至です。
“八丈富士山頂トレッキング“ツアーでは、伊豆諸島最高峰とされる八丈富士を一周。海を眺めながら開放的な山歩きが楽しめます。八丈富士の見どころであるむきだしの中央火口も間近で鑑賞でき、心に残るツアーになること間違いなしです。
どちらのコースも、最後にはログブックにツアーの思い出を書き込みます。その日の感動や興奮を多くの人と共有でき、八丈島での貴重な思い出になりますよ!
- 東京都八丈町大賀郷4436-38(こちらは仮の集合場所。正確な集合場所は前日に連絡あり)
尾瀬の絶景に癒やされる!広大な湿原でトレッキング|群馬県・福島県
2,000m級の山々に囲まれた広大な盆地・尾瀬。本州最大の湿原である尾瀬ヶ原を含むこのエリアで「尾瀬・奥利根のネイチャーツアーガイドやまもり」が主催する“尾瀬 トレッキング”ツアーでは、尾瀬の湿原が放つマイナスイオンを全身で感じながら、癒やしのトレッキングを体験できます。
尾瀬の自然を知り尽くしたガイドが丁寧に案内してくれるこのツアーは、1ツアーの参加が6名までの少人数制。小学生以上が参加できるので、ファミリーでの参加もおすすめです。子供のペースに合わせてゆっくり尾瀬散策を満喫しましょう。
ツアーは尾瀬ヶ原を目指すコースと尾瀬沼を目指すコースの2種類から選べます。どちらのコースも四季折々の美しい景色を堪能できる内容。ひとりでの参加もOKなので、興味のある人はぜひチェックしてみてくださいね!
- 開催場所による
満足度MAX!日本最高峰の富士山でトレッキング|静岡県・山梨県
一度は登ってみたい山といえばやっぱり富士山!しかし、富士山の魅力は登頂だけではありません。「富士山ネイチャーツアーズ」主催の“富士山 トレッキング”ツアーでは、五合目より下の登山道や人がほとんど足を踏み入れない遊歩道を進みます。
富士山ならではの生態系を観察できる森や、植物の生えていない砂礫地帯をめぐる特別なトレッキング体験は、きっと今まで知らなかった富士山の魅力を発見できるはずです。
こちらのツアーはすべてのコースがプライベート制なのもうれしいところ。家族や友人、恋人と気軽に参加でき、トレッキングデビューの人はもちろん、子供と一緒でもマイペースで楽しめます。
- 開催場所による
世界遺産・屋久島の自然をトレッキングで満喫!|鹿児島県
世界遺産・屋久島の雄大な自然を満喫したいなら、ゆったりと観賞できるトレッキングがぴったり。「島あそび」主催の“屋久島 トレッキング”ツアーは、屋久島の人気観光スポットをまわりながら、その魅力をガイドが丁寧に解説してくれます。
このツアーでは、アニメ映画『もののけ姫』に出てくる森のモデルになったといわれる白谷雲水峡を散策。透明度抜群の白谷川や何百種類もの苔が広がる苔むす森など、屋久島の見どころをじっくり観てまわるひとときは、きっと忘れられない思い出になるはず。中でもツアーの終盤に訪れるは屋久杉は圧巻!そのスケールの大きさと威風堂々とした姿に、誰もが感動すること間違いなしです。
ツアーはガイド1名につき、参加者7名までの少人数制。自分たちのペースでじっくり散策できるので、初心者でも気軽に楽しめます。
- 鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦1593-2 宮之浦川沿い NTT前広場 駐車場
西表島のジャングルでトレッキング!冒険気分を満喫|沖縄県
島のほとんどが亜熱帯のジャングルとなっている西表島。この西表島の自然の中でトレッキングが楽しめるのが、「西表島 POLE POLE (ポレポレ)」主催の“三段の滝トレッキングツアー”です。大迫力のユツンの滝や、滝の上から眺める西表島の絶景など、この島ならではの景色をたっぷり満喫できます。
ユツン川本流に沿って進む道中は、ガジュマルの木やヒカゲヘゴといった熱帯雨林の植物たちを観察したり、周辺に響き渡る動物たちの鳴き声を聞いたり、気分はすっかり冒険家。どこまでも続く非日常的な風景にワクワクが止まりません。
ツアーの見どころであるユツンの3段の滝は落差約30m。ただ眺めるだけではなく、滝を浴びてもOKなので自然との一体感を味わいたい人はぜひ試してください。きっと気持ち良さで歩き疲れも一気に吹き飛びますよ!
たっぷり遊んだ後は絶景が待つ滝の上へ。広大なジャングルと美しいエメラルドグリーンの海が織りなす西表島ならではの景色を眺めながら、心休まるひとときを過ごしましょう。
- 沖縄県八重山郡竹富町南風見 大原港(西表島)
装備をそろえてトレッキングへ出発しよう!
トレッキングは、何度同じ山に行っても季節やルート、目的が違えば新たな魅力を発見できる奥深いアクティビティです。
小さな子供からできるので、アウトドアの趣味をこれから広げていきたい人の入口としてもぴったり。ぜひ準備を万全にして安全なトレッキングに出掛けましょう!
アウトドアレジャーの予約サイト「SOTOASOBI(そとあそび)」では全国で楽しめるトレッキングツアーを紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
(編集部注*2020年5月23日に公開された記事を再編集したものです)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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