小樽観光で人に教えたくない穴場スポット6選 2023.10.16 シー カヤック・カヌー 積丹・小樽
港、鉄道、ニシン漁で栄えた小樽市は、北海道を代表する観光都市。街中には当時の栄華を感じられる歴史的建造物が残り、レトロな雰囲気を醸し出しています。
近年は外国人観光客も増え、小樽のシンボルである運河や中心市街地の名だたる観光スポットは、大変なにぎわいです。そんな小樽でも、あまり知られていないスポットがあります!
今回は人に教えたくない、知る人ぞ知る穴場スポットをご紹介します。有名スポットの合間に訪れるなど、時間を有効に使って小樽観光を楽しんでくださいね。
【目次】
1.旭展望台
2.田中酒造 亀甲蔵
3.北一ヴェネツィア美術館
4.浅原硝子製造所
5.にしん御殿 小樽貴賓館(旧青山別邸)
6.オタモイ海岸
【column】“積丹ブルー”をシーカヤックで堪能!
<<小樽周辺で体験できるアクティビティツアーの一覧を見る>>
1.小樽の街を高台から眺める「旭展望台」
JR函館本線「小樽」駅の裏手、標高約190mの丘陵地にある「旭展望台」。札樽自動車道「小樽」ICから車で約13分、小樽市街地から10分ほどとアクセスの良い場所にあります。
小樽といえば、北海道三大夜景を見られる「天狗山」の展望台が人気ですが、こちらは比較的空いている穴場スポット!旭展望台からは“坂の町”といわれる小樽の起伏に富んだ街並みや港を一望。遠くに石狩湾、増毛連山(ましけれんざん)、積丹半島(しゃこたんはんとう)も見渡せます。
小樽は映画『Love Letter』 、『探偵はBARにいる3』をはじめ、さまざまな映画やテレビドラマのロケ地に使用されていますが、旭展望台は映画『最終兵器彼女』のロケ地になったとか。
周辺にはハイキングを楽しめる遊歩道や、小樽ゆかりの作家・小林多喜二の文学碑といった文化的な見どころもあります。
- 北海道小樽市富岡2
※冬季は雪の状況により展望台への市道が通行止めになる場合あり
■関連記事
北海道に行くならこの絶景は見逃せない!厳選スポット16選
2.四季醸造の酒蔵で見学&試飲!「田中酒造 亀甲蔵」
創業は明治32(1899)年という老舗の造り酒屋である「田中酒造」。ミネラルを豊富に含んだ天狗山の伏流水を仕込み水に、北海道産の米を使って代表銘柄「宝川」をはじめ、さまざまな日本酒を醸造しています。
通常、酒造りは冬に仕込むものですが、こちらでは北海道の冷涼な気候を活かし、一年を通して酒造りを行っているため、春・夏・秋を感じられる季節限定酒があるのも特徴です。
アイヌ民族が儀式に用いた酒を現代に製品化した「カムイトノト(カムイは神、トノトは酒の意)」、小林牧場の飲むヨーグルトで造った「よーぐるとのお酒 雪遊び」など、珍しいにごり酒もありますよ。
本店は北運河エリアにありますが、時間があれば酒蔵見学もできる「亀甲蔵」を訪れてみましょう。見学後は宝川をはじめ、蔵元限定の日本酒の試飲ができます。お酒が飲めない人は、甘酒や黒豆茶の試飲ができるので安心です。
明治38(1905)年に建てられた歴史ある建物も見どころのひとつ。JR函館本線「南小樽」駅から徒歩5分です。
- 北海道小樽市信香町2-2
- 0134-21-2390
・営業時間:9:05〜17:30
・定休日:無休
・見学料:無料 ※10名以上で見学する場合は要予約
■関連記事
鉄板から穴場まで!札幌の観光スポット・ジャンル別まとめ
3.ヴェネツィア貴族になりきって記念撮影も!「北一ヴェネツィア美術館」
“水の都”として世界的に有名なイタリア北部の街、ヴェネツィア。「北一ヴェネツィア美術館」は、その文化やヴェネツィアガラス作品を展示しています。
館内では、ヴェネツィアが文化的な成熟期にあった18世紀の貴族の暮らしを再現。応接間や書斎、寝室などの各部屋に、家具や調度品など約3,000点を展示しています。
特別展として、現在は「ゴッホ・ガラスモザイク絵画展」を開催中(2023年11月27日まで)。ゴッホの名画を、イタリアの工房「コーポラティバ・モザイチスティ」がガラスモザイクで制作した26点が公開されています。
そんな北一ヴェネツィア美術館で人気なのが貴族体験&記念撮影!イタリアのドレスメーカーが製作したドレスや、服の上から簡単に着用できるカーニバル衣装を着て撮影できる体験です。貴族の生活を垣間見たあとは、ぜひ貴族になりきって記念撮影してはいかが。
運河があり、ガラス工芸が発展した小樽はヴェネツィアとの共通点も多く、街を散策したあとに立ち寄るとより楽しめること間違いなしです。
- 北海道小樽市堺町5-27
- 0134-33-1717
・開館時間:9:00〜17:30
・休館日:無休
・入館料:大人700円、高校・大学生500円、小・中学生350円
※貴族体験&記念撮影は別途料金が発生
■関連記事
便利な観光マップ付き!小樽の観光名所11選
4.国内で唯一ガラス製の浮き玉を作る「浅原硝子製造所」
ニシンなどの漁に使う「浮き玉」、石油ランプなどにガラス製品が使われたことからガラス製造が発展していった小樽。その元祖といえるのが「浅原硝子製造所」です。
創業は明治33(1900)年、初代・浅原久吉がガラス製の浮き玉を考案し、道内各地に工場を作りましたが、現在はプラスチック製が主流に。国内で唯一ガラス製の浮き玉を作り続けています。
南小樽駅から車で約7分、中心街から少し離れたところにある工場では、吹きガラス体験も行っています。浮き玉はもちろん、浮き玉のキャンドルやグラス作りもOK!自分で息を吹き込んだ世界でひとつだけのガラスをお土産にしてはいかが?
- 北海道小樽市天神1-13-20
- 0134-25-1415
[吹きガラス体験(要予約)]
・営業時間:10:00〜18:00
・定休日:土・日曜・祝日
5.北海道屈指の美術豪邸!「にしん御殿 小樽貴賓館(旧青山別邸)」
江戸時代末期から昭和初期にかけて、ニシン漁が盛んだった小樽。ニシン漁で巨万の富を築き上げた「祝津(しゅくつ)三大網元」のひとつが青山家です。
この青山家の三代目・政恵が、当時の価格にして約31万円(同時期の東京・新宿伊勢丹デパートの建設費用は約50万円)という莫大な費用と6年半余りの年月をかけて建てた別荘が「旧青山別邸」です。
この北海道屈指の歴史的建造物は平成22(2010)年、国の登録有形文化財に指定され「にしん御殿 小樽貴賓館」として一般に公開されています。
約1,500坪もの敷地内にたたずむ木造2階建ての旧青山別邸には、それぞれ趣が異なる18もの部屋があり、贅の限りを尽くした設えは圧巻!各部屋には、一流の絵師や書家による作品も残されており、枯山水の庭園や一面にアジサイやシャクナゲが咲く庭も見応えがあります。
大人に見てもらいたい旧青山別邸こそ、小樽観光の穴場的存在。併設の食事処では、小樽・祝津ならではのニシン料理も味わえますよ。
- 北海道小樽市祝津3-63
- 0134-24-0024
・営業時間:9:00~17:00(レストランは10:00~) ※11〜3月は16:00まで
・定休日:1月1〜7日(レストランは12月26日〜)
・入館料:中学生以上1,100円、小学生550円
■関連記事
北海道の気になる温泉大集合!いい湯を求めて北海道を旅しよう
6.自然が生み出した絶景に息をのむ「オタモイ海岸」
小樽市街地から車で約20分の場所にある「オタモイ海岸」は、断崖絶壁の中にある景勝地です。「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」にも指定され、美しく澄んだ海、自然が作り出した断崖や奇岩など、秘境というのにふさわしい景観を見られます。
この地には昭和初期、今では想像できないほどの一大リゾート施設「オタモイ遊園地」があったという歴史も。その中心的存在となったのが、断崖の上に建てられた料亭「龍宮閣」で“清水寺を越える迫力!”ともいわれたそうです。
しかし戦争で遊園地は閉園し、終戦後の再開を目前に火事で焼け落ちてしまいました。当時の姿は、断崖の上に残った龍宮閣の礎石と遊歩道トンネルでしか、うかがい知ることはできません。現在、再開発計画が動き出しており、何年か後にはこの風景も一変しているかもしれませんね。
- 北海道小樽市オタモイ
“積丹ブルー”を堪能できるシーカヤック体験はいかが?
オタモイ海岸の先に続く積丹エリアは「積丹ブルー」と呼ばれ、抜けるような青い海が広がります。そんな透明度抜群の海と絶景を冒険するなら“シーカヤック洞窟探検ツアー”がおすすめ!
歩いていくことのできない絶景スポットも、シーカヤックならのんびりと海上散歩を楽しみながら向かうことができます。高さ100mはあろうかという絶壁が続くワイルドな景色を眺めたり、70~80mもの奥行きがあり、義経伝説が残る深い洞窟を探検したり…。途中で上陸する美しいビーチでは、海や滝つぼで泳いだり、のんびりとした自由な時間を過ごせます。
シーカヤックは基本操作からレッスンしてくれるので初心者でも安心。大人と2人乗りでの参加なら小学1年生から、1人乗りは中学生から参加できます。今シーズンはすでに開催が終了しており、来シーズンは6月からスタート予定。暖かい季節になったら、シーカヤックで特別な積丹の海を満喫しましょう!
- 北海道岩内郡岩内町字敷島内154-3 雷電温泉ホテル横の公共駐車場・雷電海岸駐車場
穴場スポットを組み込んで小樽の観光を満喫!
歴史と文化に彩られた港町、小樽の穴場スポットはいかがでしたか?特に連休や週末は有名スポットは混み合います。穴場スポットも組み込みながら、小樽観光を楽しんでくださいね。
アウトドアレジャーの専門予約サイト「SOTOASOBI(そとあそび)」では、北海道の大自然に飛び込んで体験できる、さまざまなアクティビティツアーをご紹介しています。これからの季節は紅葉を楽しめるツアー、そしてスノーレジャーが待っています。ぜひ、お出かけ前に気になるツアーをチェックしてくださいね!
(編集部注*2019年6月9日に公開された記事を再編集したものです)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
最新記事
ピックアップ
マンスリーチョイス
その他の記事
人気の記事