自然との一体感が魅力!カヤックで釣りしてみませんか? 2017.06.05 カヌー・カヤック
最近人気のカヤックフィッシング。この記事ではカヤックの基礎知識から、カヤックフィッシングの種類、必要な道具など初心者から学ぶカヤックフィッシングをご紹介します。
初めての方におすすめのカヤックフィッシングのツアー情報も掲載!
カヤックとは?
カヤックとはパドルを使って漕ぎ進む小舟のことで、海や川、湖などを楽しむには欠かせない存在です。
パドルのブレード(水かき)が片方に付いたパドル(シングルブレードパドル)を使うのをカヌー(カナディアンカヌー)、両端にブレードが付いたパドル(ダブルブレードパドル)を使うのをカヤックといいます。
また、同じシーカヤックでも使用するフィールドによって呼び名が変わり、海で使うものをシーカヤック、川で使うものをリバーカヤック、湖で使うものをレイクカヤックと呼び、釣り用に特化したモデルはフィッシングカヤックとも呼ばれ、便利な足漕ぎタイプもあります。
用途別以外の分け方として、デッキの上に座るタイプで安定性が高く、転覆しても再乗艇しやすい“シットオントップタイプ”と、下半身を艇内部に入れて乗り、小回りの利く“シットインタイプ”があります。
カヤックとパドル
先ほどカヤックの説明はしましたが、忘れてはならないのは漕ぐ道具・パドル。パドルはシャフトという軸の部分と、ブレードという漕ぎ手の部分で成り立っています。
アルミ製、グラスファイバー製、カーボン製など、シャフト部分の重さや素材、ブレード部分の素材や面積の違いで価格も漕ぎやすさも異なります。シャフトと呼ばれる持ち手部分の長さも選べるので、購入する場合は実際に店舗で使用感やサイズ感を確認することをおすすめします。
漕ぐ力にまだ自信がない初心者の方には、シャフト幅220~240メートル、シャフト部分の素材がカーボンもしくはグラスファイバ製でー、ブレード部分が大きくないものを選ぶと取り扱いが楽に行えるでしょう。
パドルには左右のブレードが同じ傾きのストレートタイプと、あえて傾斜がついたベントタイプがあります。手首の負担はベントタイプの方が軽く済みますが、ややストレートタイプより価格が高くなるので、ステップアップ用に買い足してもいいかもしれませんね。
カヤックの漕ぎ方
パドルには漕ぎ手が2つ付いていて、カーブがかかっている方を下にくるようにします。分かりにくい場合はブレードに書いてある文字の上下で判断しましょう。
シャフトの真ん中が体の中心線に来るように持ち、肘が90度になるくらいの手幅で持ちます。左右交互にブレードで円を描くようにストロークさせて漕いでいきます。
ブレードが水の中に入るようにし、ブレードの面で水をかくようにするときちんと前進しますよ。
曲がりたいときは、反対側のみ漕ぐと曲がることができます。例えば左に曲がるときは右のみを動かすという感じです。はじめは陸の上で持ち方、扱い方を練習してから実践しましょう。
カヤックフィッシングとは?
カヤックの概要をご説明しましたが、カヤックフィッシングとはこのカヤックに乗りながら釣りをすることです。
フィールドは川、湖、海と魚がいる場所ならどこでも成立します。ここではフィールドごとにどんな釣りができるのかご紹介していきます。
湖でのカヤックフィッシング
バス釣りなど湖でのカヤックフィッシングの場合、カヤックはシットインタイプかフィッシングカヤックがおすすめです。強風でもなければ、安定的に釣りが楽しめるので、カヤックの長さも300センチ前後と小さめのものでも十分です。
湖やダム湖での釣りは駐車場から距離がある場合が多く、その分運ぶ労力と手間を考えても、艇は小ぶりであるほうがいいかもしれません。
シットインタイプなら小回りが利くので、釣りをしながら場所移動を繰り返すバス釣りなどに最適。最近では小さめのフィッシングカヤックもあり、シットオンタイプも選べるので選択肢も多くなります。装着の簡単なパドルホルダーもついていたり、何かと便利です。
もちろん海用のシットオンタイプでも楽しめますが、持ち運ぶのが大きく、重量があること、落水する危険も海より少ないことから、湖でのカヤックフィッシングには上記の2種類を使用される方が多いです。
湖でカヤックに乗ってバス釣り
バス釣りといえば大事なルアーですが、初心者におすすめするのはトップウォータープラグ。水面で浮いたり跳ねたりするルアーを使い、浮上してくるブラックバスを狙います。
釣果は劇的に期待できるわけはありませんが、カヤックの操作をしながら釣りをするのは最初は大変なので、水面で獲物を狙えるトップウォーターから実践してみましょう。
https://www.instagram.com/p/BURuWuLAz2Y/
夜は危険性が増しますが、カヤックフィッシングでこんな大物や雷魚を釣り上げる人も。トップウォーターでも湖の主に出会える可能性ありますよ!?
また、ここで注意したいのが、ロッド(釣り竿)の長さ。カヤックの船先よりも長いものを選びましょう。
カヤックの上では自由に体を動かせるわけではないので、いざ魚が食いついても竿を左右に動かせず身動きが取れなくなってしまうことも。ぜひ竿を選ぶ際には、カヤックに座った状態でロッドの長さを確認してみましょう。
海でのカヤックフィッシング
海でのカヤックフィッシングの場合、まずカヤックは転覆しても再度乗ることが簡単なシットオントップタイプがおすすめです。海では波がある分、船そのものが安定していた方がよいので、艇の長さも350センチ以上あるものがおすすめです。
海でのカヤックフィッシングの醍醐味は、ポイントによっていろいろな種類の魚に出会えること。モーターボートや陸からの釣りでは行けない場所での釣りが可能になること。食べられる・持ち帰れる魚が釣れることなど。
根魚・ロックフィッシュと呼ばれるカサゴやアイナメ、ソイなど岩の近くにひそむお魚たちを狙ったり、沖に出られるとメバルや鯛などの大物にも出会えるかもしれませんよ!?
リリースが前提でない場合は、カヤックに乗せられる程度のクーラーボックスも積んでいくことをお忘れなく。
海でのカヤックフィッシングの注意点
カヤックはフィッシング用、海用どちらでもかまいませんが、海で使用する際は転覆することを想定した準備が必要です。
特にカヤックフィッシングでは、カヤックの操船と、釣りという2つの違う動作を同時進行にしている上、不確定要素の多い海というフィールドでは、万が一の対策がとても重要なんです。
ロッドやカヤックをリーシュコードでつないで流失を防いだり、水分などを多めに持っていくなど、すぐ沖に戻れない場合でもパニックにならないようしっかりと準備することが大切です。
また事前に天気予報の確認、海の情報をチェックしましょう。海外ではカヤックフィッシング中のサメの事故例もあるので、近海の海の状態をニュース、SNSで仕入れておくこともおすすめします。
カヤックフィッシングに欠かせない道具とは?
ここではカヤックフィッシングに必要な最低限の道具をご紹介します。カヤック・パドル・釣り道具以外のもので、必要なものを挙げています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
1.ライフジャケット(PFD)
[NRS]チヌーク
カヤックなどで釣りをする人向けに作られたフィッシング仕様のPFDです!
店頭にLサイズあります。
ミタ http://t.co/Qlq2udXK— カヤック専門店 パドルショップスピリット (@sp_kayak) November 20, 2011
カヤックフィッシングだけに限らず、カヤック、釣り、どちらでも必要な装備になりますが、ライフジャケットだけは忘れてはいけません。ホームセンターなどで購入でき、キッズや女性用もあります。海外ではPFD(パーソナル・フローテーション・デバイス)と呼ばれ、首だけにつけるもの、ボタンひとつで膨らむものなど様々なタイプがあります。
一番適しているのは、カヤック用のPFDというもの。パドリングしやすいよう肩周りは大きく開いていて、脇や胸の部分についたベルトでフィット感を調整できます。動きを遮らないので、長い時間の着用にも向いていますよ。
2.水・食料
いざという時のためのライフライン・水・食料。カヤックは風に弱い乗り物なので、急な強風や、波で思うように操作ができないこともしばしば。
すぐに岸に戻ることができない場合、水や食料があれば体力を回復しながら、天候の変化を待つことができるので多めに持っていくことをおすすめします。
2Lペットボトル1〜2本とチョコレート、非常食等。食料は濡れても大丈夫なように、防水バッグに入れておきましょう。
3.日焼け対策用品
特にこれからの季節で忘れてはならないのが、帽子・日焼け止め。ラッシュガードなどの日焼け対策用品。
湖でも海でも、一度カヤックで漕ぎだすと陸地や車に戻るのは簡単ではありません。かといって日陰などないに等しいので、日焼け対策をせずにいると肌が真っ赤になってパドリングや釣りどころではなくなってしまいます。
出る前の日焼け対策はもちろん。身に着けるモノもUVカットのものなどを選びましょう。素材は綿やスウェット地、デニム素材は落水時に重くなり非常に危険です。防水性のある素材のものや、吸水性の低いものにしましょう。
4.ホイッスル・コンパス
釣りに夢中になっていると、ついつい岸から思っていた以上に離れてしまって焦るということがよくあります。
目視で岸やスタート地点を確認できる場合はすぐに戻れますが、沖に出てしまった場合や濃霧が発生した場合などはどちらへ漕げばいいか分からなくなってしまうことも。
そんな緊急事態用に持っておくと便利なのがホイッスルとコンパス。いざという時に仲間に居場所を知らせたり、自分で位置情報を確認したりできます。携帯のGPS機能でも役立ちますが、電波状況はカヤックに乗る前に確認しておきましょう。
5.アンカー・シーアンカー
シーアンカーきた〜
モーターガイドやミンコタは高いから手出されへんかった…笑 pic.twitter.com/uM8o1AKH4p— 宗田達也 (@9121bass) March 22, 2017
基本的にはカヤックフィッシングではアンカー(重り・イカリ)は使わなくてもOKです。ただ風の強い時、ここぞというポイントを狙いたいときには必要になる場合もあります。
海釣りの場合、水深の違いによってアンカーの上げ下げする手間のない「シーアンカー」という、風の抵抗を出すためのアンカーを使います。パラシュートになった部分が風の抵抗を受け、その分船が遅くなるという仕組みです。
岩礁の近くだと根掛かり(岩やサンゴなどに引っかかってしまうこと)して転覆の恐れもあるので、使いどころには十分注意と経験が必要です。
初心者でも行けるカヤックフィッシングのツアー!
ここまでカヤックフィッシングの基礎知識をご紹介しましたが、カヤックフィッシングは釣り経験やカヤック経験がなくてもプロのガイドと一緒なら安心して挑戦できます。ここでは初心者向けのおすすめのカヤックフィッシングツアーをご紹介!
沖縄本島の「やんばる.クラブ」では、本島北部のやんばる地域でのカヤックツアーを催行しています。
初めての方でも、パドルの持ち方からレクチャーしてくれるので安心。国の天然記念物である慶佐次(げさし)川のマングローブ原生林をカヤックで漕ぎ進み、やんばる独特の景色を味わいながら、カヤックの扱いに慣れていきます。
休憩した後は、いよいよ海に出てカヤックフィッシング!
釣れる魚は、イシミーバイ(カンモンハタ)、オジサン、トラギス、カワハギ、ガーラ(ヒラアジ)、タマン(ハマフエフキ)など沖縄ならではの魚たち。
沖縄の美しい海でのカヤックと釣りを楽しめる、贅沢なアクティビティツアーです。沖縄でカヤックフィッシングをしてみたい方はぜひ利用してみてくださいね。
- 沖縄県東村慶佐次155 やんばる.クラブ
・サービス名:沖縄本島 慶佐次川マングローブカヤック
・コース名:《アクティブに海と川を楽しむ》カヤックフィッシング3時間+マングローブカヤック1時間◆写真付き!
・所要時間:約5時間
・集合時間:6:45/7:45/8:45/9:45/10:45/11:45/12:45/13:45
※集合時間は、潮の干満により異なる(7:00~16:00の間)、予約申込時にご希望の時間を連絡
・対象年齢:中学生以上
・開催期間:通年
・集合場所:12,000円~
以上、カヤックでの釣りをご紹介しましたがいかがでしたか?
自然をゆっくり楽しめるカヤックを使い、これまでと違う釣りをぜひ経験してみてくださいね!
レジャー・アクティビティの予約サイト「そとあそび」では、カヤックをはじめ、さまざまなアクティビティをご紹介しています。ぜひこちらもご活用ください。
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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