国内随一の激流、吉野川でラフティング!時期ごとの水位・水量まとめ 2016.04.26 ラフティング 大歩危・小歩危・剣山
徳島県、高知県を流れる吉野川は、利根川、筑後川と並んで「日本三大暴れ川」の一つ。国内随一の激流コースとして、専用のゴムボートで川下りするラフティングツアーが人気を集めています。
年間の水量の豊富さも群を抜いていますが、時期ごとの水位と水量をまとめて、ラフティング体験をするのにおすすめのシーズンをご案内します。
吉野川の激流の迫力がアップする増水時が狙いめ!
吉野川のラフティングツアーは、概ね4月から10月中まで開催されています。一般的に言えば、晴天が続くなどして水が少ない時よりも、台風や大雨などで水が多い時の方が、流れは激しさを増します。吉野川もその通例に漏れません。
他のラフティングツアーと同様、吉野川のラフティングツアーも、大雨や洪水警報が出された時はもちろん、水量が多すぎても少なすぎても中止となります。が、安全にツアーを行える範囲内で水量が多い時の方が、一層激流の迫力がアップします。
また吉野川の上流には西日本最大の早明浦ダム(さめうらダム)があり、水量がコントロールされているため、この放水時期も考慮する必要があります。
春から5月中旬頃は温帯低気圧による定期的な降水、大雨後の増水を期待しよう
春から5月中旬頃にかけては、吉野川のラフティングツアーの開催率が96パーセント以上と極めて高く、定期的に訪れる温帯低気圧による降水も期待できます。
温帯低気圧はしばしば前線が発達して50~100ミリ程度の大雨をもたらし、ツアーが中止となる場合がありますが、その後の数日は、水量の豊富な激流を楽しむことができます。
この期間、一週間以上あまり雨が降らないこともあります。そうなるとラフティングツアーは激流というより、急流下りといった感じになります。しかし、減水してダム放水も多く加わらなければ、驚くほど透明感のある清流、吉野川の姿に目を見張ることになるでしょう。
早明浦(さめうら)ダムの放水が多い5月中旬から6月中旬頃がイチオシ!
5月下旬から9月中旬頃までは、早明浦ダムは香川県や吉野川の下流にある水田に水を供給するため、他の時期に比べて放水の回数、時間が増加します。
この時期は数週間まとまった雨が降らなくても、安定した豊富な水量で激流ラフティングができる可能性が最も高まるおすすめのシーズンです。
例外的に水量が少ない日が数日あるケースも見られますが、中でも5月中旬から6月中旬頃はツアー開催率が94パーセント以上で、水量も豊かになっています。
夏休み前で比較的ツアー参加者も少数で混雑せず、休日料金の設定がないツアー会社もある穴場の時期です。6月は吉野川支流の谷では、ホタルなどの姿も観察できます。
9月下旬以降は吉野川の水量は春レベルに。落ち着いた吉野川も◎
9月下旬以降は、早明浦ダムの水田への導水が終わって、放水が春のレベルに戻ります。しかしながら、台風や秋雨前線の影響で吉野川が増水する確率はしばらく高くなります。
秋が深まるに連れ、たまにやって来る温帯低気圧による降水を除いて、次第に吉野川の水量は減っていき、一年でツアーが開催される確率が一番高水準となります。この時期は割合落ち着いた吉野川で、ラフティング体験をすることができるでしょう。
吉野川の大歩危・小歩危コースは激流の迫力満点!
大歩危(おおぼけ)コース
吉野川のラフティングツアーでは、ラフティング初体験の方や初心者でもOKで、中学生以上から参加できる大歩危コースが人気。
フォレスト&ウォーターの主催する「半日・大歩危コース(高知県・大豊)」では、全長4kmのコースを爽快にラフティング。半日なので、体力に自信がない方や中高年の方でも安心してご参加いただけます。
通常時は、ほどよいスリルと吉野川の雄大な景観が楽しめる大歩危。ただし小歩危コースが中止になるほどの増水時は、迫力満点のラフティングに様変わりします。時期に応じて違った楽しみ方ができるのも魅力ですね。
■利用者の声■
ラフティングは初めてでしたが、予想以上にめちゃおもしろかったです。寒いかな?と思ったけど、晴れていたので川に落ちても寒くなかったです。流れがゆるやかなところでは、和みます。水も澄んでてキレイですし、風景も緑いっぱいで癒されます。でもやっぱり激流サイコー!(^ω^)b
他のボートがおらず、貸切状態だったので、いろいろ遊ばせてくれました。来年もまたチャレンジしに来ま〜す! 30代男性 引用-そとあそび
小歩危(こぼけ)コース
「暴れ川」と言われるほどの吉野川を体感するなら、ぜひ小歩危(こぼけ)コースがおすすめ。激流ポイントの多い小歩危のラフティングはスリル満点です。
特に日本最大クラスの落差を誇る「曲がり戸の瀬」はかなりの難所!超えた時の爽快感はやみつきになりますよ。
リバーランプラスや、タオアドベンチャー/ループラインが開催する小歩危1日コースでは、この曲がり戸の瀬を存分に体感することができます。ボートごとサーフィンやウィリーを楽しんだり、全長9kmのコースを激流の小歩危ならではの楽しみ方で下ることができますよ。
■利用者の声■
最初にしっかり乗り方、水の中に投げ出された時の対応の仕方など説明をしてもらい、スタート直後に実践して体験できたので、途中 2回程、ひっくり返りましたが、全く危険は感じませんでした。コースはさすがに、吉野川だけあって、のっけからスリリングな波の中に突入、一気にテンション上がって、夢中になりました。スタッフの方が、皆さんで盛り上げてくれて、大変楽しい一日となりました。ありがとうございました。
50代男性 一部引用-タオアドベンチャー/ループライン|そとあそび
ファミリー向けコース
小学生のお子様から参加できる、穴内川(あなないがわ)との合流地点から豊永近辺までの流れの穏やかな区間を川下りするファミリーに最適なコースもあります。
サファリが主催するファミリーラフティング・半日コース では、比較的穏やかな川をラフティングするので、小学生のお子様でも大丈夫。途中ボートから下りて、箱メガネで水中観察や川遊びを楽しむこともできます。
■利用者の声■
ボートでユルリ下るだけでなく、飛び込みやボードや滑り台、水鉄砲遊びといろいろ遊びが盛り込まれていたので、凄く楽しかったです♪ただし、ちゃんとラフティングらしく流れが早い場所も通って、なかなか充実してました! 30代女性 引用-そとあそび
以上、吉野川のラフティング、時期ごとの水量から難易度に合わせたコースのご紹介をしましたが、いかがでしたか?
時期に応じて楽しみ方も変わってくるので、ご希望に合わせてツアーガイドに事前に相談するのもいいかもしれません。
なお、吉野川の中でも流れが緩やかなコースを巡るラフティング未経験者や初心者、ファミリー向けのツアーでは、水量が多少増減しても、あまり難易度に変化がない場合もあります。
アウトドアレジャー予約サイト「そとあそび」では、こうした吉野川のラフティング体験ツアーの情報の詳細を掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
(編集部注*2015年11月28日に公開された記事を再編集したものです。)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
最新記事
ピックアップ
マンスリーチョイス
その他の記事
人気の記事