海は深さによって景色が変わる!スキューバダイビングで潜れる深さは? 2019.12.04 スキューバダイビング
世界でもっとも深い海といわれるマリアナ海溝の深度は約11,000m。海の深さは平均でも約3,800mもあります。そのうち人間が見られるのは、いったいどのくらいなのでしょう?
今回はスキューバダイビングで潜れる海の深さを紹介します!
【目次】
■スキューバダイビングの種類と潜れる深さ
■レクリエーショナル・ダイビングで楽しめる深さ
- 体験ダイビングで潜れる深さは最高「12m」
【column】海の色はなぜ深さによって変わるの?
- 初級ライセンスで潜れる深さは最高「18m」
- 中級ライセンスで潜れる深さは最高「30m」
【column】ダイバーが深く潜ろうとするわけ
■まずは体験ダイビングで潜ってみよう!
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スキューバダイビングの種類と深さ
空気を詰めたタンクを使って水中で呼吸をしながら潜水する“スキューバダイビング(スクーバダイビング)”。その種類は大きく分けると3つあります。
一般の人が体験できるのは「レクリエーショナル・ダイビング」といい、潜れる深さの最高は30m。特別なトレーニングを受けた場合は40mまで潜れます。
レクリエーショナル・ダイビングと同じくレジャーを目的としたダイビングの範囲内ではあるものの、専門的なトレーニングや多くの器材を必要とするのが「テクニカル・ダイビング」。深さは100m近くまで潜ることも可能です。
そして作業や調査のために潜るのが「コマーシャル・ダイビング」。海上自衛隊のダイバーたちが行うのはこれに当たります。レジャーダイビングとは違うスキルが必要で、潜る深さは500m前後にもなるそう。想像を絶する世界ですね…。
レクリエーショナル・ダイビングで楽しめる深さ
では実際にみなさんがスキューバダイビングで見られる海は、どのようなものでしょうか。一般の人が体験できるレクリエーショナル・ダイビングにもいくつかの資格があり、それぞれ潜れる深さが違います。
ここからは資格がなくても潜れる“体験ダイビング”から初級、中級ライセンスで潜れる深さや海の世界を紹介します。
体験ダイビングで潜れる深さは最高「12m」
体験ダイビングで楽しめる深さの最高は12m。スキューバダイビングを楽しむのに十分な深さです。
テレビや写真できっと誰もが目にしたことのある鮮やかなサンゴや、海の人気者であるカクレクマノミやウミガメなど、たくさんの生き物に出会えるチャンスがあります。
実際には最高深度の12mまで潜るには経験が必要で、体験ダイビングで潜る一般的な深さは約5〜8m。そんなに浅いの?と思うかもしれませんが、太陽の光を感じながら明るく澄んだ青を堪能できる深さなんです。
魚の動きも活発で、にぎやかな海の世界を楽しめますよ。
海の色はなぜ深さによって変わるの?
浅瀬では明るく輝く海も、潜れば潜るほど濃い青へと変化していきます。
それは太陽の光の中で、赤や黄といった色が水に吸収されやすいから。赤は水深5mほどで見分けがつかなくなり、黄は18m、緑は20mほどで吸収されます。20m以上の深さでも青色だけは残るため、海が青く見えるのです。
とはいえ水深200mを超えるような深海では青も吸収され、海は暗黒の世界となります。
水面から近いほど、魚やサンゴが本来持つ色を観察できるというわけですね。ダイビングに慣れてきたら、海中の色の変化にも注目してみると面白いですよ。(写真/PIXTA)
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初級ライセンスで潜れる深さは最高「18m」
スキューバダイビングの初級ライセンス「オープン・ウォーター・ダイバー」(ライセンスの名称は指導団体によって異なる、以下同)を取得すると、最高で18mまで潜ることができます。
さまざまな魚やサンゴを観察できる上に、地形ポイントも増え、ダイビングの楽しさを存分に感じられる深さ!マクロ派ダイバー(小さい生き物を探したり、撮影することを目的にダイビングをする人)に人気のウミウシという小さな生き物を見つける可能性も増えます。
水深が深くなるほど海水温は低下しますが、18m程度までは寒くもなくリラックスした状態で潜れます。海の青も濃さを増して、見惚れるような美しさになるのもこれくらいの深さ。総じてダイビングをするのにちょうどいい深さといえます。
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中級ライセンスで潜れる深さは最高「30m」
中級ライセンスである「アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー」を取得すると、最高30mの深さまで潜ることができます。先に紹介したとおり、水深20mを超えると青以外の色は吸収されてしまうため、濃くて暗い青の世界が待っています。
この深さで楽しめるのはダイナミックな地形!初級ライセンスでは天井が水中に沈んでいる場所へは入れませんが、中級ライセンスでは洞窟やアーチ、ドロップオフ(急斜面や断崖)などでもダイビングを楽しめるように。海底に沈む船(レック)を探索することも夢ではありません。
この深さまで潜ることで、興味が海の生き物から地形へと移っていくダイバーも多いはず。
ダイバーが深く潜ろうとするわけ
ダイバーが回数を重ねるにつれて深く潜ろうとするのは、「知らない世界をのぞいてみたい」という好奇心に突き動かされるから。
経験を積めば、今まで到達できなかった難易度の高いポイント(水深が深い、中性浮力の保持が必要、狭い、流れの変化が急など)へも行けるようになります。
水深が深くなればなるほど、すぐには水面に上がれないことでの陸上との断絶感や非日常感を味わえ、アドベンチャー感もより高まります。
また深く潜ることで、生き物や景色を見られるチャンスが増えるというのも大きな理由。例えばハンマーヘッドシャークや、屋久島の海底に沈む“ゼロ戦”ポイントなどは水深30mほどまで潜らないと出会えません。
もっと潜ろうとすれば、中性浮力のコントロール、残圧計やコンパスのセルフチェックは必須。スキルを磨いて経験を積むことで、素晴らしい海の景色を見られる可能性が広がっていきます。
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