
【世界自然遺産】知床の冬の観光・流氷の絶景スポット9選 2022.01.30 知床・網走・北見
北海道の知床は世界自然遺産に登録されたエリアで、手つかずの自然を一目見ようと多くの観光客が訪れます。
冬は寒さと積雪で厳しい環境となりますが、オホーツク海に流氷が押し寄せる絶景を眺められるのも冬だからこそ。流氷は例年1月下旬に接岸し、3月下旬までが見ごろです。
今回は冬の知床の観光スポットと、流氷を眺められる絶景スポットを厳選して紹介します。
【目次】
1.フレペの滝
2.幌別橋周辺
3.流氷展望ひろば
4.知床熱気球
5.プユニ岬
6.以久科原生花園
7.熊の湯
8.オシンコシンの滝
9.知床五湖
■知床の冬は楽しみ方いろいろ!
- 流氷観光船 おーろら号
- JR冬の特別列車 流氷物語号
<<知床で体験できるアクティビティツアーの一覧はこちら>>
1.美しい氷の滝「フレペの滝」と流氷をセットで楽しむ
PIXTA
「フレペの滝」は、国道334号線沿いにある「知床自然センター」から歩いて20~30分ほど。スノーシュー(西洋版のかんじき)を装着して向かいます。
絶壁から流れ落ちる雄大なフレペの滝は、冬になると徐々に水が凍りつき、1月の下旬には美しい氷の滝に変身。氷から水がしとしとと滴るさまがまるで涙のように見えるため“乙女の涙”とも呼ばれています。
ガイドが同行するツアーも開催されており、詳しい解説を聞きながらトレッキングを楽しむことも可能。雪原に残る動物の痕跡を教えてくれるほか、運が良ければエゾシカやキタキツネ、かわいらしいエゾモモンガを見つけられることも。
フレペの滝を見に行くなら、ぜひツアーに参加して知床の自然の魅力を堪能しましょう!展望台からはフレペの滝とともにオホーツク海を覆う流氷も一望できます。
- 北海道斜里郡斜里町遠音別村
- 北海道斜里郡斜里町大字遠音別村字岩宇別531
- 0152-24-2114
・営業時間:(10/21~4/19)9:00~16:00、(4/20~10/20)8:00~17:30
※長靴・スノーシューの有料レンタルあり
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2.日没の絶景を狙うならここ!「幌別橋周辺」
今日お昼の流氷。いつもと違う場所からの様子、その3:知床プユニ岬周辺を流れる、幌別川河口付近の流氷。 pic.twitter.com/0vS8BRs8
— アトムの子ai (@ezoyamasakura) March 6, 2012
ウトロ市街地から知床五湖方面へと向かう国道334号線を進むと、幌別川(ほろべつがわ)に架かる「幌別橋」の手前に駐車スペースが設置されており、流氷の観察・撮影スポットとして人気を集めています。
道路のそばまで流氷が押し寄せるさまは圧巻のひと言!また流氷に覆い尽くされたオホーツク海へと沈む夕日も、ぜひ眺めてほしい景色です。
国の天然記念物のオオワシやオジロワシなどが流氷の上で羽根を休めている姿を見られることもあります。
- 北海道斜里郡斜里町
- 0152-22-2125(知床斜里町観光協会)
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3.ドライブがてら流氷を見るなら「流氷展望ひろば」
国道334号線からは海岸へと押し寄せる流氷をはるか遠くまで見渡せますが、冬場は積雪によって道路が狭くなりがちで、路上駐車して観察するには厳しい状況に。
流氷を安全かつ快適に眺められるのが、1月下旬~2月下旬の期間限定で開設される斜里(しゃり)町日の出地区の「流氷展望ひろば」です。斜里市街地よりウトロ市街地のほぼ中間「レストハウス知布泊(ちっぷどまり)」に設置されます。
「道の駅しゃり」「道の駅うとろ・シリエトク」から車で約20分の距離にある駐車場で、海側の高台から流氷がオホーツク海一面に広がる様子を堪能できます。
- 北海道斜里郡斜里町日の出175
4.白銀の知床を空中散歩!熱気球からの絶景に感動!
「知床ツーリスト」主催の“熱気球フリーフライト”ツアーでは、知床の幻想的な雪景色を熱気球に乗って眺めることができます。
熱気球のフライトの準備は参加者全員で協力し合って行います。ガイド歴20年以上のベテランガイドが案内してくれるので、不安に感じている人も安心して参加できます。
フライト時間は20~40分程度で、100~1,000mの高度で空中散歩を楽しみます。真っ白な雪が広がる広大な畑や、オホーツク海に漂う流氷など、空の上からでしか見られない白銀の知床に感動すること間違いなしです。
熱気球の後片付けもみんなで協力し合って行いましょう。ツアー後にはオリジナルステッカーやピンバッヂのプレゼントも!さらに希望者には地元の野菜を送ってもらえるので旅の後も知床観光の余韻を楽しめますよ。
- 北海道斜里郡清里町向陽282 清里イーハト―ヴホステル
5.高い場所から見るパノラマの流氷は圧巻!「プユニ岬」
PIXTA
ウトロ市街地から幌別川を越え、知床五湖方面へと国道334号線を進むと、冬のオホーツク海で1番早い時期に流氷が見られるポイントとして有名な「プユニ岬」があります。プユニ岬からオホーツク海の海岸線、ウトロ港が一望でき、はるか遠くの阿寒摩周国立公園の山々も見渡せます。
幌別橋と同様、夕陽と流氷が同時に観察できる絶好のビューポイントです。プユニ岬からウトロ市街地やウトロへと押し寄せる流氷を眼下に見下ろすことができ、オホーツク海を埋め尽くす一面の流氷は壮観です。
- 北海道斜里郡斜里町岩尾別
- 0152-22-2125(知床斜里町観光協会)
6.流氷を間近に見られる密かな人気スポット「以久科原生花園」
「以久科原生花園(いくしなげんせいかえん)」は海岸砂丘に広がっている天然の花園。エゾスカシユリの群生が特に有名で、例年6~7月頃にはかわいらしいオレンジ色の花をたくさん見られます。
そんな以久科原生花園は、冬になるとすっかり雪に覆われてしまいますが、実は密かに話題の流氷スポット。海岸まで下りていくと、岸まで流れてきた流氷にふれることができるんです。
遮るもののない流氷に覆われた海原は、SNS映え間違いなしのフォトスポット。知床観光の思い出にぜひ立ち寄ってみましょう。
- 北海道斜里郡斜里町字以久科北
- 0152-22-2125
7.冬には雪見温泉が楽しめる無料露天風呂「熊の湯」
PIXTA
冬の知床を満喫するのに温泉は欠かせません。羅臼川畔にある「熊の湯」は知床でも有名な無料露天風呂。毎日清掃されていて、脱衣所も清潔感があるので、女性でも気軽に立ち寄れる温泉です。渓流の美しい風景を眺めながらゆったりとくつろげますよ。
泉質は含硫黄ナトリウム塩化物泉で、神経痛や打ち身、疲労回復などに効果がある温泉。1年中利用できるので、冬には雪見風呂が楽しめます。町の有志によって作られた温泉ということもあり、観光客だけでなく地元の住民も多く訪れているので、地元の人とのふれ合いを楽しめるのもこの温泉の魅力のひとつです。
少し下流へ行くと宿泊施設があり、温泉の近くには駐車場もあるので立ち寄りやすい秘湯です。知床へ行く際はぜひ訪れてみてくださいね!
- 北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町
- 0153-87-2162(羅臼町役場)
8.冬は氷瀑も見られる!知床八景のひとつ「オシンコシンの滝」
PIXTA
チャラッセナイ川の河口付近にある「オシンコシンの滝」は「日本の滝100選」に選ばれている日本を代表する滝です。途中で流れが2つに分かれていることから「双美の滝」とも呼ばれており、約30mの落差があります。知床八景のひとつとしても有名なスポットなので多くの観光客が訪れています。
冬になると氷瀑を見ることもでき、暖かい季節の時とはまた違った魅力を放っています。白い水しぶきを上げて勢いよく流れる姿も美しいですが、氷瀑の神秘的な美しさは冬ならではの光景です。
滝の周辺には駐車場や公衆トイレなども完備。駐車場から滝までの距離は近いので気軽に観光が楽しめますよ。滝の近くには周辺の絶景が楽しめる展望台もあり、知床の自然をじっくり堪能できるおすすめのスポットです。
- 北海道斜里郡斜里町ウトロ西
- 0152-22-2125(知床斜里町観光協会)
9.世界遺産に選ばれた大自然の冬の姿に感動!「知床五湖」
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知床の雄大な原生林に囲まれた5つの湖「知床五湖」は世界自然遺産に登録されている貴重な自然スポット。手つかずの自然が広がるこの地では多くの野生動物の姿や、さまざまな植物を観察できます。
地上遊歩道では厳冬期の知床五湖エコツアーが開催されています。このツアーでは、夏には散策できない湿地帯や湖の上を散策できます。雪に包まれた知床五湖の神秘的な美しさを存分に堪能できます。運が良ければ雪の中の野生動物の姿や、海に広がる流氷を眺めることも。
冬にしか見られない知床五湖の貴重な姿をぜひお楽しみください。
- 北海道斜里郡斜里町大字遠音別村字岩宇別
- 0152-24-3323(知床五湖フィールドハウス)
※冬季期間は専門ガイド同伴の場合のみ観光可能
知床の冬は楽しみ方いろいろ!
流氷を楽しめる場所を紹介してきましたが、知床の冬の楽しみ方はほかにもまだまだあります。最後に冬限定の乗り物とイベントを紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
流氷をかきわけ進む「流氷観光船 おーろら号」に乗ってみよう
PIXTA
流氷が目視で観測される毎年1月下旬から運行される網走流氷観光砕氷船「おーろら号」からも、オホーツク海の流氷をゆっくりと眺められます。
“砕氷船”ならではの、流氷を砕きながら進んでいく様子は迫力満点。陸地から流氷を眺めるのとはまた違った魅力があります。
船内は暖房完備の快適空間。トイレや売店はもちろん、コーヒーラウンジまで用意されているので、デッキで流氷をたっぷり見たあとは、ホットドリンクで温まりながら船内で優雅に流氷観賞、という過ごし方もすてきですね。
- (発券場)北海道斜里郡斜里町ウトロ東107番地
- 0152-24-2147(9:00~18:00)
・運航期間:1月20日~4月3日
・料金:大人3,500円 小学生1,750円
冬の知床の風景を眺めながら「流氷物語号」でのんびり電車旅
PIXTA
「流氷物語号」は、山並みや流氷といった冬の知床の風景を楽しめる観光用の臨時列車。JR釧網(せんもう)本線「網走」駅から「知床斜里」駅の間を期間中1日2往復します。
元々は機関車両を使用した「流氷ノロッコ号」が運行されていましたが、車両老朽化のために2016年で引退。ノロッコ号を惜しむ声が多かったことから、2017年からは普通列車の車両を再利用した、流氷物語号の運行が始まりました。
内装も工夫が凝らされており、クリオネの絵柄がプリントされたシートカバーなど、電車旅の気分をさらに盛り上げてくれます。不定期でボランティアガイドが乗車することもあり、運が良ければ詳しい解説に耳を傾けながら車窓の風景を楽しめるかもしれません。
- (網走駅)北海道網走市新町2丁目2-12
- 011-222-7111(JR北海道電話案内センター)
・運行期間:2022年1月29日~2月27日
・料金:(網走駅〜知床斜里駅間)片道970円 ※子供半額
流氷からイベントまで!冬の知床の魅力を体感しに行こう
夏の爽やかな知床もすてきですが、冬ならではの魅力もたくさんあります。知床を訪れたことのある人も、まだ行ったことのない人も、ぜひ1度は流氷を見に足を運んでみましょう。
アウトドアレジャーの予約サイト「SOTOASOBI(そとあそび)」では、今回紹介した以外にも知床の自然体験ツアーを紹介しています。ぜひこちらもチェックしてくださいね!
(編集部注*2019年2月8日に公開された記事を再編集したものです)
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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