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2016.1.1

ハンググライダー日本代表・鈴木由路さん-栄光のメダルを目指して【前編】

2015年のハンググライダー世界選手権で、自身4度目の出場を果たした鈴木由路さん。世界選手権でのメダル獲得とハンググライダーの普及を目指す鈴木さんにロング・インタビューを敢行、前編・後編としてお届けします。

2015年2月28日から3月13日にかけて、メキシコで行われたハンググライダーの世界選手権に、自身4度目の出場を果たした鈴木由路(すずき・ゆうじ)さん。

このメキシコ大会も、1日目から8日目まで連日100キロ以上の距離を争う過酷なレース。結果は総合成績48位、日本人2位と、メダル獲得を目標とする鈴木さんにとっては「不本意」だったようですが、地形や気象条件が厳しい中でも健闘を見せてくれました。

世界選手権でのさらなる成績の飛躍と、ハンググライダーの普及を目指す鈴木さんに、ハンググライダーに興味を抱き始めた少年時代から今までの道のりと、ハンググライダーならではの魅力などについて、2時間以上の長時間に渡ってお伺いしました。

2週連続でお届けする第1弾のこの前編では、鈴木さんとハンググライダーとの出会いから、現在までの競技人生についてのお話をご紹介します。

ナウシカ、ラピュタに憧れて、大学時代からハンググライダーを始める

--そもそもハンググライダーに興味を抱き始めたきっかけは?

鈴木さん(以下、敬称略):幼い頃から木登りをしたり、小学校の先生に怒られながら2階の教室の窓からぶら下がったりして遊んでいました。そんな中で小学校高学年の頃、図らずも、毎日空を飛ぶ夢を見るようになったんです。高いところが好きだったから、おそらく「大空を飛んでみたい」という憧れがあったんでしょうね。

それから間もなく、宮崎駿監督のアニメ映画『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』の主人公が天高く飛ぶ映像を見て、空を飛びたいという憧れがさらに強くなったんです。

ナウシカがメーヴェ(という飛行具)に乗って風を受けながら自由に大空を飛ぶ様子や、『ラピュタ』の(鳥型飛行機)フラップターももちろん印象に残りましたが、最も感銘を受けたのは『ラピュタ』の凧。特に後半でパズーとシータが凧に乗って夜明けを迎える場面の美しい情景に、強烈なインパクトを受けました。

--実際にハンググライダーを始めるようになった経緯は?

鈴木:高校3年生の時に多摩川の河川敷でジョギングをしていたら、偶然パラグライダーの練習をしている人を見かけたんです。当時はパラグライダーやハンググライダーといったスカイ・スポーツについて全く知識はなかったけれど、「これは空を飛ぶものではないか」と直感でピンときて。

帰宅してからインターネットで調べてみたら、ハンググライダーがそれまでずっと憧れていた『ラピュタ』の凧のまんまだと知ったんです。既に大学に進学することは決めていたので、早速ハンググライダーのサークルがある大学を探して、入学しました。

初フライトで自然の360度ビューに感動。スクールの先輩に触発されて競技大会へ

--サークルに入部して、ハンググライダーで初めて飛んだ時はどう感じましたか?

鈴木:まず緩やかな斜面でライセンス取得講習の離陸練習をしている時に、自分の足が地面から浮いて離れたのに感激しました。

ハンググライダーライセンス取得の講習を受け始めて3~4ヶ月でライセンスを取得することができ、取得後すぐに山形県の十分一山(じゅうぶいちやま)で山からの初フライトを経験しました。この時、前後左右全て、360度自然の景色が見られることに心の底から感動して、大空を飛んでいることの素晴らしさを実感しましたね。

--その後、どのようにしてハンググライダーの競技を行うようになったんですか?

鈴木:大学のサークルのメンバー全員がハンググライダーのスクールに所属してフライトを楽しんでいたのですが、同じスクール、隣のスクールの先輩で競技大会に出ている人がいて、彼らに触発されて、「じゃあとりあえず僕も大会に出てみよう」と。

大学2年の8月に「池田山カップ」という大会に初出場しました。この時、大会期間4日間のうちフライトできたのはたった1日という気象条件などがシビアな中、出場者60~70人のうち、ゴールできたのは2人だけでした。

僕は初めての大会でゴールは果たせなかったけれど、13位という好成績を収めることができて、「これなら行けるかも」と思い、以後国内シリーズ戦が開催されるたびに出場するようになりました。

大学を休学してハンググライダーに没頭。オーストラリアで初めての海外大会に出場

--ハンググライダーの世界選手権に出場するまでの経緯は?

鈴木:2回目に出場した国際大会は、石川県で開催された「デサントバードマンカップ獅子吼(ししく)」。大会に出場して間もない人は、あまりゴールできないものなんですが、僕の場合はこの大会でゴールすることができて、より一層ハンググライダーの競技大会にのめり込むようになりましたね。

また、ライバル視するようになっていた隣のスクールの先輩が「大学生のうちに世界選手権に出場する」と明言して、ハンググライダーに打ち込むために大学を休学すると決めたと聞きまして。元来負けず嫌いの僕も、その先輩に倣って休学して、昼間はハンググライダー、夜はアルバイトという生活を送り、とにかくハンググライダーの技術向上に専念しました。

ライバルの先輩とはお互い休学中にスケジュールを合わせてオーストラリアに3ヶ月ほど滞在して、ハンググライダーの練習をしたり、現地で開催された国際大会4つに出場しました。僕にとって初めての海外の大会で、最初に参加したヘイでの大会は、180キロぐらいの距離を4時間弱で飛ぶという世界選手権レベルの内容。180キロもの長距離を初めて飛んで、さらにはゴールもできたから、「世界的な大会でも戦える」という感触を得ましたね。

--2007年のアメリカ大会で世界選手権に初参戦することになりましたが。

鈴木:オーストラリアから帰国した直後は、オーストラリアで連戦した経験が生きて、それまで国内シリーズ戦で大体20位ぐらいだったのが、「板敷山(いたじきやま)スプリングフライト」という国内シリーズの大会で6位になったり、好成績を記録することができました。国内ランキングでも2004年には10位に上昇しましたが、その後、伸び悩んでしまって。

アメリカ大会は、前年の2006年のプレ世界選手権で幸運にもワイルドカード(特別枠)に選出されて出場することができましたが、世界選手権本番ではスピードを速くしようと意識し過ぎて、結果は総合82位と大変不本意なものになってしまいました。

2013年世界選手権オーストラリア大会では自身最高の総合32位に

--しかし、その経験が2013年の世界選手権オーストラリア大会に繋がったのでは。

鈴木:アメリカ大会の結果がすごい悔しくて頑張った成果が出たのが、2013年のオーストラリア・フォーブスの世界選手権です。ハンググライダーを広く普及させるため、大学を卒業後、4年間勤務した会社を辞めました。

退職間もない2012年に、マイナースポーツのアスリート向けオーディション「マルハンワールドチャレンジャーズ」で準優勝になって旅費などの心配が減り、世界選手権の準備に集中できたことも勝因の一つだと思います。世界選手権で優勝しても、賞金は10~20万円程度にしかならないので、旅費などの資金集めは、ハンググライダーの選手活動において避けては通れない問題なんです。

オーストラリア大会では、11日間ある中、大会6日目時点で11位まで成績を上げることができましたが、後半は腕が上がらなくなるくらいパンパンになってしまって。そのせいもあって調子が落ちてしまったけれど、最終的に総合32位、日本人1位という、僕にとって今までで最高の成績を収めることができました。

--2015年の世界選手権メキシコ大会を終えられてご感想は?

鈴木:(※編集部注・ハンググライダーは上昇気流を見つけてこの中に入り込み、高く舞い上がることができるが、)2015年の世界選手権が開催されたメキシコのバジェデブラボは、上昇気流が沢山出ているところとごく僅かしか出ていないところが混在している難しいエリアで。強い上昇気流に乗ったり、反対にごく弱い上昇気流を捕まえたりといった切り替えが大変で、手に負えませんでした。結果は総合成績49位、日本人2位でした。

でも、そういう困難な状況でも諦めずにベストを尽くして戦ったからか、(2015年9月27日から10月4日に)インドネシアで開催された「Telomoyo Cup2015」のスポーツクラスで優勝することができましたね。

世界選手権でのメダル獲得とハンググライダーの普及が目標

--今後の抱負は?

鈴木:ハンググライダーは、経験が物を言うスポーツなんです。世界各地を転戦して経験値を積んでいる選手が、やっぱり世界選手権でも強いんですよ。

2015年のメキシコ大会で優勝したクリスチャン・チエク(イタリア)は、おそらく40代後半ぐらいの(熟年)男性で、基本的には堅実だけれど、勝負すべきところではスピードを出すタイプ。

2013年のオーストラリア大会で優勝したマンフレット・ルーマーもメキシコ大会に出場していて、途中で全く見当外れと思われる場所を1人だけ飛んでいたりしたんですが、それでも最終的に上位に行けるというのは、長年の経験から気象状況がしっかり読めているということだと思います。

日本国内の大会は飛行する距離は短いけれど、海に囲まれた小さな島国だけに気象変化が激しくて、海外の大会と難易度的にはあまり変わりがありません。が、やはり海外で100キロ以上の長距離を時には2000~3000メートルにも高度を上げて、何度も野を越え山を越え街を越えながら競う、スケールの大きい大会で経験を重ねることが、世界選手権での勝利に繋がると痛感しています。

海外の大会での出場回数を増やして世界選手権でメダルをつかむこと、そしてハンググライダーを普及させ、メジャー・スポーツにすることが、僕の今後の目標です。

より一層の活躍が期待されるハンググライダー・鈴木選手から目が離せない!

2年に1回開催されるハンググライダーの世界選手権が次回行われるのは、2017年。より一層活躍が期待される鈴木さんの今後に、目が離せませんね。

鈴木さんのハンググライダーにおける競技活動や普及活動を応援したいという方は、「鈴木由路サポーターズクラブ」や公式ブログをチェック!

1週間後の2016年1月初旬掲載予定の後編では、鈴木さんが語るハンググライダーならではの魅力、空高く飛ぶ恐怖心をどう克服すればいいかなど、スカイ・スポーツの未経験者や初心者の方にためになる経験談をご紹介します。ご期待下さい。

(※この記事は、2016年1月1日に掲載したものです)

■鈴木由路さんプロフィール
1981年10月17日、東京都昭島市生まれ。ハンググライダー・アスリート/インストラクター。2015年世界選手権メキシコ大会に、自身4度目の日本代表として出場を果たす。
【主な戦績】2011年/日本選手権4位、世界選手権82位、国内ランキング8位、2012年/紀の川スカイグランプリ3位、板敷スプリングフライト5位、池田山カップ4位、日本ランキング5位、2013年/世界選手権32位(日本人1位)、紀の川スカイグランプリ2位、2014年/日本選手権9位、2015年/世界選手権49位(日本人2位)、紀の川スカイグランプリ2位、板敷スプリングフライト3位、池田山カップ8位
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公式ブログ
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掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。

ライター

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Yuko.H

旅行や食べ歩きが趣味、多岐ジャンルで活動するライター。サーフィンとサップヨガを本格的に始めたいと思っています。

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